第10話 レディマジシャン ユキナ 蒼井 雪奈


私は、白いローブに黒のマイクロビキニ、そして黒いオーバーニーという、ちょっと大胆な服装で ここまで残ってきた。高校2年生の17歳である。 肩まで伸びた長い髪を揺らしながら、なんとかここまでたどり着くことができた。 しかし、ここまでに私の友達は一人、また一人と姿を消し、力尽きてしまった。この前の2階の競技でも ロープ登りであとちょっとのところで力尽き、マグマへと倒れてしまった。 これで、私一人になってしまった。絶対みんなの敵はとってみせる!! 「さあ、これで23人となってしまいました。のこす関門はあと3つです。」 アナウンスとともに、3階の扉が開いた。 3階はなんと、城内に砂漠があり、その中央に幅1mほどの道ができていた。 「みなさんには、この道をとおり、城内を抜けて4階への回廊へとすすんでいただきます。 この砂漠には敵は現れませんが、どこでどんな罠がしかけてあるかわかりません。」 奥の回廊まで、10mほどの道となっており、何が起こるかわからなくなっている。 そんな中、いよいよ一人目の戦士がスタートした。 私と同じ、マジシャンの女の子がスタートした。 「絶対むこうまでたどり着いてみせる!」 彼女は白いローブに白いビキニ、そして白のオーバーニーという真っ白な服装で挑戦していた。 彼女の名前は佐々木 千佳さん。チカさんは、容姿、顔ともにアイドル級で、かわいらしい仕草で 進んでいった。 3mほど進んだところで、その事件は起こった。 突如右側から突風が吹いてきた。 「キャッ!」思わずバランスを崩す彼女。 それ以上に、砂煙で前が見えなくなってしまっている。 いつの間にか、彼女は道を外れ、次第に左側へと進んでしまっている。 その直後、突然、道を外れた彼女の足元から、イバラのついた触手が彼女の細い足首に絡みついた。 そして、あっという間に砂漠の中へ彼女の体は没してしまった。 どこからか、彼女の悲鳴のような声と、荒っぽいドンドンという音が響いてきた。 数分後、彼女は私たちの前に、変わり果てた姿で現れた。 触手が体全体に絡みつき、彼女の体は大の字のまま、貼り付けられたかのように触手によって持ち上げられた。 触手からは粘液のような毒液がたれ流れており、彼女の体へとしみこんでいった。 もちろんこの毒素は媚薬を含んでおり、彼女はすっかり赤い顔になって恥ずかしい液を垂れ流していた。 「フゥ、フゥ、くっ・・・・」 彼女はそれでも何とかこの場を脱しようとするが、もはや遅かった。 彼女の恥部にまで毒素は達し、体の動きはどんどん鈍くなっていった。 動かなくなった状態で触手は彼女の体を城の窓に放り出した。 ドパーーーーーーン!! 最後は城の外へと葬り去られ、血のプールへと消えてしまった。 砂嵐の静まった後には、彼女がまとっていた白いローブだけが残されていた。 彼女の敗因は、そのローブにより風の抵抗を強く受けてしまっていたのだった。 私は、彼女の残したヒントを手がかりに、スタート地点へと立った。 「それでは、ユキナちゃん、スタートです。」 私はスタートした瞬間、ローブを脱ぎ捨て、黒のマイクロビキニにオーバーニーという服装で戦いに挑んだ。 少々恥ずかしい格好であったが、リタイアを防ぐためにはこれしかないと考えた。 例によって砂嵐が襲ってくる。 しかし、私はできる限り風の抵抗を受けないように進んでいった。 気がつけば、ゴールまであと半分ほどのところまで来ていた。 ここで突風は止み、視界が明るくなった。 「さあ、ユキナちゃん、あと半分でクリアです、がんばって!」 私は、またゴールを目指して進み始めた。 しかし、次の関門はすでに始まっていた。 今度は霧が立ち込め、視界が妨げられ始めた。 道は何とか見えるものの、これが最大の罠となっていた。 次第に体が熱くなってきていた。 この霧には、媚薬が含まれており、体に直接触れるとすぐに反応する、強力なものであった。 「ふぁぁ・・・」 ひざから力が抜けていくのが分かった。 それと同時に、ローブを脱いだことによるダメージということに気づいた。 それでも前へと進んでいったのだが、足元から触手の感触が・・・ 「残念、時間切れです。早くゴールにたどり着かないと、つかまってしまいます!!」 逃げなきゃ!私は残された体力で必死に逃げようとする。しかし、体はいうことを聞かない。 ゴールにたどり着いたと思った瞬間、ついに私の足首に触手が絡みついた。 その反動で倒れてしまう私。必死に手を伸ばして引き込まれまいと耐える。腕だけの力で 触手に勝てるわけがなかった。ついに私は力尽き、触手に引き込まれ砂漠へと姿を消してしまった。 砂漠の中で、私の恥部に触手が入り込むのが分かった。イバラの突起が、私の膣内を刺激し、毒素を充満させた。 私はどうすることもできず、ただ触手の進入を許してしまった。 体は触手に絡まれ、体の身動きは完全に封じられた。 水着はすべてはがされ、オーバーニー以外は素っ裸の状態で砂漠からさらされた。 「はぁ・・いい・・よぅ・・ハウッ!」 「あーっと、ここでユキナちゃん、触手の前に力尽きてしまいました。」 そして、触手は城の外へと伸び、私を血のプールへと投げ捨てた。 頭からプールへと落ちていく私。 勝因となるはずの作戦が、仇となってしまった。 神様・・もう一度私にチャンスを・・・ レディマジシャン ユキナ  城内3階 砂漠地帯にて毒霧の中触手に襲われる。そのまま体力を奪われ、血のプールへと命を落とす。 GAME OVER


続く