第6話


「ね、そろそろ、やめてあげたら?」 女性はそう言います。 するとその学生はハッとしたかのように、手を放し、またタオルを自分の足の 間に置きました。 私の胸はヒリヒリし、とにかくその痛みに耐えました。 私はあまりの痛みに、左右の彼らから手を離して、つい胸を抱え込んでしまい ました。 「誰が手を離していいって言ったよ!」 その瞬間、女性が私の彼の股間を蹴り上げました。 「ギャッ!」 彼はその場で転げ回ります。 私はあまりの恐怖に体がすくんでしまいました。 「うるさいから、こいつ縛っておいたら?」 「いいね、そうしよっか」 「ね、君、やってくれる?」 そう言われた学生は、おずおずと彼の手を後ろ手に、壁にある留め金に縛りま した。 彼は背中を壁につけ、座り込み、足を投げ出す状態で縛られました。 もちろん、あそこは丸出しです。 すると、女性の一人が言いました。 「まぁまぁ。こーんな男の子たちの前でハダカいつまでもさらすの、かわいそ うじゃない?」 「え? やめんの?」 「まさか」 すると彼女はにこやかに言いました。 「ブラジャー、させてあげたら?」 「え…」 私はその言葉に驚きます。 気持ちが少しだけホッとしました。 しかし、です。 女性たちはニヤニヤと笑うと、私の後ろ、ひとつ上の段に座ってた子に言いま した。 「ね、あなたブラジャーになってあげたら?」 「は?」 私はその言葉の意味が分かりませんでした。 「あのね…」 そして女性はその彼に耳打ちします。 すると彼は顔を真っ赤にしました。 「やるの? やらないの?」 「で、でも…」 「やりたくないなら、他の子に頼むわね」 「や、やる!」 「じゃあ、お願いね」 私にはまったく意味が分かりません。 すると後ろにいた彼は、突然私の背中のところに入り込んできました。 「ちょ、ちょっと!」 その子は中学生。もちろん私よりも小さな背です。 特に体型も小さく、それこそ小学生にも見えます。 私はあわてて、その場から立ち上がろうとしました。 「座ってなよ?」 その瞬間、女性がドスの聞いた声で言いました。 「体勢ちょっとでも変えたら、どうなるか分かってるんだろうね?」 どうなるか、まったく分かりません。しかしその言葉から、それがとても恐ろ しいことになりそうなことだけは理解できました。 するとその子は、ぐいっと自分の腰を後ろに入り込ませ、私の段の背もたれと の間に入ってきました。 「や、やだ…!」 彼はさらに足を私の左右に回し、押しつけるように挟んできました。 ぐにゅっ。 明らかな異物感を、私のお尻に感じます。 私は手で胸を隠しこんだまま、ただそれに耐えていました。 「じゃ、ブラジャーになってもらいなよ」 「手ブラだよ、手ブラ」 その言葉に、私はやっと意味が分かりました。 「で、でも…」 後ろにいるのは、中一レベルの小さな子です。 こんな子どもに私の胸を触られるなんて、想像することができません。 その上、その子は目をギラギラさせて、口をあけて私の背中に体を押しつけて きます。 それにあわせて、ぐにゅぐにゅとお尻に異物感がします。 気持ち悪い。 それが正直な感想でした。 「お願いです…。許してください…」 私は哀願しましたが、もちろん聞き入れられません。 「早く手あげなよ。そうしたら一瞬でしょ? すぐに隠してもらえばいいじゃ ない」 「ホールドアップ!」 「3! 2! 1!」 カウントが始まりました。私はとにかく早く隠してもらうことを期待しながら、 上に向けてバンザイをしました。 「オーーー!」 その瞬間、周囲から歓声が上がりました。 全員、目に焼き付けるかのように、何度も私の胸を見てきます。 「何度見ても、ムカつくほど綺麗なオッパイよね…」 女性たちの声もします。 「手、そこから1センチでも動かしたら、そのハンドタオルも取って、道路に 放り投げるよ?」 私はただひたすら、彼が手で隠してくれるのを待っていました。 でも、です。 1秒…2秒…。 しかしいつまでたっても、後ろの子は手を回してくれません。 見ると、同じようにただジーッと私のバストを見つめていました。 私は声を絞り出しました。 「お願い…。お姉ちゃんの…。早く、隠して…」 しかし彼の耳には入っていないようです。 私はボロボロと涙が出てきました。 「お願い…。隠して…。隠して…!」 その言葉にハッとするように、彼はギュッと私の胸をつかみます。 「いたッ!」 しかしそれは隠したというものではなく、ただ強く胸をつかんだというだけで した。 左右からわしづかみの状態でした。 もちろん私の乳首は隠れていません。 「やるー!」 「いいぞ、チビザルー!」 周囲から歓声が響きます。 チビザルというのは、この子のあだ名のようでした。 「お願い…。お願いです…。ぜんぶ、隠して…」 私は泣きながら彼に頼みました。 しかし彼は、息を荒くして、しばらく私の胸をもんでいました。 「いっ! いたいいたい!!」 私は足をよじり、手を下げようとしました。 しかし、それはできません。 歓声はやみません。 彼が揉むたびに、私の胸は形を変え、そのたびに大きな声があがります。 そして彼がやっと私の先まで隠してくれたのは、それから10秒ほどたったとき でした。 いえ、隠したというより、つまんだという表現の方が正しいかもしれません。 彼はどう考えてもはじめて触る大人の女の乳首の感触が気に入ったらしく、し ばらく夢中でこねていました。 「あ…っ! いたい…っ!」 私は身をよじらせてそれに耐えます。 「ちくしょー! いいなぁ、チビザルー!」 周囲の声は響きます。 うしろの異物が、少しずつ固くなってきているようでした。 さらに彼は、私の首筋に唇を当て、強く吸い付いてきました。 「やだ…。やだ…。助けて、助けて…」 私はあまりの嫌悪感に、思わず彼の方を見ました。 彼は唇から血が出るほど、強くかみしめていました。 「おいっ! てめえ、ふっざっけるなよっ!」 彼が大声ですごみます。 その声に後ろの子は体を硬くしました。 「蹴っていいよ」 女性が、近くにいた学生に言いました。 その子はその言葉に押されるように、彼の股間を蹴り上げました。 「ギャーッ!」 彼の表情が固まります。 後ろの子は、それに気をよくしたのか、彼に見せつけるように、私の乳首を露 出して、そしてさらに胸を力一杯揉みはじめました。 「やだぁ…! やだぁ…!!」 私はあまりの痛みと屈辱に、再び泣きました。 彼もそれを見て、やはり泣き始めました。 しかし、それはまだ序の口だったのです。 (つづく)


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