隣人の妻 最終回

作 沼隆(ヌマ・タカシ)

登場人物

沼田 哲夫
沼田 ルミ  	哲夫の妻
郷田 軍治 	隣人
郷田 琴音 	軍治の妻


(9) 第二の土曜日 つづき

ゴウダは、ルミをベットルームに連れて行った。
ベットルームに入って、ドアを閉めると、
廊下の明かりが遮られて、
暗闇になった。
「え、なに?」
ルミが驚いて言う。
ゴウダが壁のスイッチをパチンと押す。
部屋が、赤い光に染まる。
照明には、赤いランプが使ってあるのだ。
ルミは、一瞬、クラッとした。
赤い照明の下では、何もかもが暗く見えて、
陰の部分はいっそう赤黒く見える。
「こう言うの、好きなんでね」
ゴウダが言った。
「余計な感情が、消えてしまう」
「そうなんだ……」
「セックスルーム、さ」
「ふふ」
「タイトルは、覚えちゃいないんだがね」
ゴウダが説明する。
「吉原遊郭の映画で、遊女の着物も、布団も、
 真っ赤でね、そいつをイメージしたわけさ」
「ここは、遊郭?」
「そうだ」
ルミは、次第に気持ちが高ぶっている。
「あたしは、遊女?」
「それは、ルミ次第だよ」
ベットを見る。
ゴウダが、上掛けをめくる。
サテン地のシーツ。
「黒?」
「ああ、そうだよ」
淫らなしつらえ。
(ここで、毎晩、コトネと……?)
と、ルミは思い、
たちまち嫉妬に駆られる。
無意識に、ゴウダの肉棒を握っている。
「おっ」
ゴウダは、ルミの反応がいいことに、満悦する。
「堅くなってる」
「ああ、ぎんぎんだよ」
「して」
と、ルミが言う。
「ああ」
ゴウダは、両腕でルミを抱え上げると、
ベットに横たえた。
ルミは、腰を浮かせて、パンティを脱いだ。
それから……
ルミは、尻を上げ、犬のように腰を振り、言った。
「入れて」
(ああ、なんて、はしたないこと……)
(恥ずかしいのに、自分が止められない)
「入れて」
と言ってしまうと、
堰を切ったように、淫らな言葉が、口を突いて出てくる。
ずっと抑えてきた欲望が、
ルミの、心の奥底に隠れていた欲望が、
このいかがわしいしつらえに促されて、
あふれ出す。
「入れて、おチ●ポ、入れて」
ゴウダは、にんまりする。
ゴウダは、じらす。
尻をなでさすり、太もも、背中、乳房……
「ああ……いやぁ……はやく、入れてぇ」
ゴウダは、無視する。
犬のように、ルミの背後から覆い被さって、
乳房をもむ。
肉棒が、ルミの尻肉を、ぺたんぺたんと打つ。
「ああん……お願い……入れてっ!」
ゴウダは、黙々と、続ける。
肉棒を、わざとルミのカラダにこすりつけて、じらす。
「いやぁ……いやぁ……ね、ね、ね……お願い!」
ゴウダは、肉棒の根元を握ると、
淫水でぐっしょり潤っている割れ目をなぞる。
しかし、亀頭の先端で、割れ目をなぞるだけで、挿入しない。
「ああん……だめぇぇぇ」
亀頭の先端で、入り口の襞をなでる。
ルミは、亀頭をくわえ込もうと、尻を突き出す。
「ね、おチ●ポ、入れて!」
ゴウダは、亀頭を肛門にあてがう。
「そこ、ちがう!」
ゴウダは、指で肛門を広げる。
「いやっ! そこじゃない! おマ●コに、入れてっ!」
「マ●ンコに、入れろって?」
「うん、うん、うん、おマ●コに、入れて!」
「オメコ、したいか?」
「うん、したい」
ゴウダは、ルミがその言葉を口にするのを待った。
「……オメコ、して」
ゴウダは、沈黙している。
「お願い、オメコ、して!」
「そんなに、したいか!」
「うん、うん、したい……オメコ、して!」
ゴウダは、膝たちになって、肉棒をつかみ、
四つん這いになったルミの背後から、
挿入した。
「あああああああああうううううううう!」
ルミが欲しくてたまらなかったモノが、ルミのカラダに収まる。
ルミは、尻を振り立てて、喜ぶ。
「突いてっ! あたしを、突いてっ! めちゃめちゃに、突いてっ!」
(このアマ、なんてやつだ……)
ゴウダは、ルミがここまで変わるとは予想していなかった。
(はやすぎるぜ、インラン女め!)
ゴウダは、ルミの腰をつかみ、引き寄せながら、
リズムをつけて攻める。
ルミは、四つん這いに耐えられなくなって、
尻を高く突き上げたまま、腹ばいになる。
ゴウダは、そのまま突き続ける。

射精すると、ゴウダはルミの傍らに横になり、一息つく。
ルミが、ゴウダの胸にすり寄ってくる。
「ね、おしり、触って」
「ん?」
「もっと、触って、欲しい」
ひんやりとしたルミの尻をなでてやる。
「ああ、キモチ、いい」
ルミは、ゴウダの乳首をすう。
それからゴウダの股間に手を伸ばし、
ちょっぴり堅さを失った肉棒を、
愛おしむように、握る。

ゴウダの腕に抱かれて、ルミは横たわり、
肉棒をさすり続けている。
肉棒は回復し始めている。
「ルミ」
「なに?」
「ソープで働いてみないか?」
「え?」
もちろん、ゴウダの言葉は理解できた。
(でも、なんていうことを!)
「ルミ、おまえは、男を喜ばせる才能があるよ」
「そんなぁ……」
「きのう、二輪車やって、よぉくわかった」

きのう、テツオが出勤してしばらくすると、
コトネが呼びに来て、ゴウダの家に行った。
そこで、真っ赤な下着をもらったのだが、その後、
ゴウダの浴室で、
ゴウダと、コトネと、ルミの3人で
二輪車プレイをしたのだ。
ルミは、コトネに負けるもんか、という気持ちがあった。
ルミは、マットプレイのコツをつかむと、
3人で疲れ果てるまで、快楽に耽った。

「ルミ、おまえ、間違いなくナンバーワンになる」
そう言いながら、ゴウダは覆い被さってきて、
肉棒をルミの肉壺に埋め込む。
「うぐっ……ルミ、おまえの……」
肉壺が、ゴウダの肉棒をぐいぐい締め付ける。
「マ●コ……絶品なんだぞ……っ」
ルミは、ゴウダのために、ソープ嬢になってもいい、と思っている。
コトネに負けないソープ嬢になってもいい……
でも、それは、ゴウダに対してだけ……
「あんたの、ソープ嬢に、なってあげる……」
「うぐぉっ!」
「あたしの、マ●コで、あんたを、いかせてあげる」
「うぐぉっ……ルミ、締まるっ、締まるっ……」
ルミの肉壺は、グニュリグニュリ、蠢いて、
ゴウダの肉棒を締め上げ、こすりあげる。
「あんた、あたしの、子宮、突いてっ!」
「おおっ!」
ゴウダは、腰を激しくピストンさせる。
「そうよ、そうよ、もっと、もっと……」
「ああ、突いて、突いて、突きまくってやるっ!」
「あたしの、オメコ、めちゃめちゃにして!」

(10) 第二の日曜日

テツオとルミは深夜に帰宅して、
日曜日は朝寝坊をしてしまう。
ブランチを摂りながら、見つめ合う。
それから、寝室に行って、
裸になり、
からみあう。
テツオは、コトネと楽しんだマットプレイの感触を思い出しながら、
ルミは、ゴウダと楽しんだ性獣のイトナミを思い出しながら。

この1週間の間に、
隣に越してきた夫婦のおかげで、
テツオとルミのセックスは、
ワンステップも、ツーステップも上達した。
次は……



2014/9/10 沼隆
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