肉欲の罠(修正版) 18

沼 隆

おことわり この作品は、フィクションです。
      登場する人名、地名、団体名は、
      実在するものと一切関係がありません。
      また、旧作『淫獣たちの宴』を改作したものです。

登場人物  菊池 奈津 〈阿蘇大学〉生
      細木 種弘 〈随喜学園〉生 ヒロ
      茶谷 雅人 種弘の同級生
      鈴木満里奈 種弘の同級生 雅人のカノジョ
        *   *   *
      瀬口美恵子 美容室〈グランス〉の女主人
      残間 章吾 〈残間金融〉社長
      鮫島 雪絵 ランジェリーショップ〈わぎな〉の女主人
      万田 光夫 雪絵の愛人
      倉橋 亜美 〈わぎな〉の元店員、AV女優《沢井みあ》
      牟田 拓也 亜美のカレシ AV男優


(1) 触発

「だめぇ」
満里奈は、抵抗した。
マサトが、ミニスカートを脱がせようとしたのだ。
スカートがめくれて、白いコットンのパンティが丸見えになる。
「いやぁ」
満里奈は、スカートを押さえる。
「恥ずかしいよぉ、マサト」
ヒロと、奈津さんが、すぐそこにいるのだ。
そのふたりが気になって、
満里奈は小声になる。
ちゅっ
すぐとなりで、手が届くところで、
ヒロと奈津さんが、キスをする音。
マサトが、満里奈の手を払いのける。
「だめぇ」
満里奈は、マサトを見つめる。
あっちを見てみろよ、という風に、
マサトがあごをしゃくる。
満里奈は、見た。
(ああっ)
ヒロが、奈津を裸にしていく。
キャミソルをはぎ取って、
ブラジャーのフックを外すと、
乳房がこぼれ出た。
ヒロが、つかむと、乳房がぷにゅっ、とゆがんだ。
ヒロが、それに吸い付いていく
指で、乳房を揉みながら、
乳首をすわぶる。
「ああん」
奈津が、小さくあえいだ。
ヒロは、奈津のミニスカを、脱がせる。
奈津は、小さな黒いパンティをはいていた。
すごい、エッチい、パンティ。
ヒロは、手際がよかった。
奈津のおしりを包んでいるパンティをくるりと剥いて、
するすると引き抜いた。
ヒロの指が、奈津さんの太ももの間にもぐり込んでいった。
ぬちゅ
「あはぁ」
湿った音と同時に、奈津があえぐ。

「ああん、マサト、恥ずかしいよぉ」
それが、満里奈が見せた最後の抵抗だった。
マサトは、満里奈を裸にした。
そして、自分も裸になった。
ヒロも、裸になっていた。

マサトは、いきり立った肉竿を、満里奈の肉穴にあてがう。
ヌルッ
そこは、潤っていた。
満里奈は、体を硬くした。
ふたりでするときは、そんなことはないのだが。
満里奈は、となりが気になるのだ。
マサトも、気になる。
でも、ヒロと奈津は、平気なのか。
そうか、
こいつら、おれたちに、見せつけているのか・・・・・・

ヒロが、奈津の両方の足首をつかんで、
左右に広げた。
奈津の足は、M字の形に広がって、
あの場所が、
すぐそばにいる雅人の目にも、丸見えになった。
ヒロのやつ、もしかしたら、
雅人にはっきり見えるように、広げたのかもしれない。
奈津のピンク色をした粘膜が、
花びらのように広がって、
それを陰毛が縁取っている。
花びらの下の縁のあたりに、
口が開いていて、
ぐっしょり濡れている。
ヒロが、右手に握った肉棒を、入り口に近づけていく。
ヒロの亀頭が、奈津の穴にもぐり込んだとき、
奈津は、
「あふ」
とせつない息を吐いて、
尻をぴくんとさせた。
マサトは、ごくんとつばを飲んだ。
満里奈も、ヒロと奈津を見ていた。
ヒロの肉棒が、奈津の中に埋め込まれていくのを、
息を殺して、見つめていた。

マサトに、抱きしめられて、
満里奈は、目を閉じた。
マサトの胸が、乳房に押しつけられる。
唇が重なって、マサトの舌が差し込まれる。
満里奈は、マサトに抱きつきながら、舌をからませた。
マサトの肉棒が、満里奈の肉鞘に埋め込まれていく。
「んん」
満里奈の鼻から、息がもれる。
じゅず
口中に貯まったふたりのだ液を、満里奈は飲み込んだ。

ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ
ソファーが、きしむ。
「ああん」
奈津の、切なそうな声が、聞こえた。

  奈津さん、キモチ、いいの?
  ああ、あたし、よくわかんない・・・・・・
  こうするの、好きだけど、
  そんなに、いいの?
「んんんんんんんんんんんんっ、んんんんんっ、んんんんんんっ」
  奈津さん、
  うめいているんだけど、
  苦しいとか、
  つらいとかじゃなくて、
  キモチいいんだってこと、満里奈にだって、わかる。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ」
  満里奈は、奈津を見た。
  目を閉じて、ものすごく、キモチよさそう・・・・・・

満里奈は、マサトを見た。
真剣な顔をして、
腰を突きだしてくる。

  マサト、キモチよく、してあげたい・・・・・・
  ああ、どうしたら、いいの?
  ・・・・・・マサト、キモチ、いい?
  キモチ、いいの?

マサトは、腰を使いながら、ヒロを意識していた。
ヒロのチンポで、奈津は、あんないやらしい声を出している。
満里奈は・・・・・・満里奈は、じっとしている。
  くそっ
  くそっ
  くそっ
  感じないのか、満里奈!
  おれ、キモチ、いいのに!
  くそっ

マサトは、奈津を見た。
奈津が、腰を使っている。
ヒロが突いてくると、自分も突きだして、
ヒロが腰を退くと、自分も退く。
ふたり、一緒に、こすりつけあっている。
  おれ・・・おれと満里奈は・・・・・・
  満里奈は、じっとしているだけだ・・・・・・
  すげっ
  奈津のやつ

奈津の股間から、湿った音が、聞こえる。
ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ
ふたりの腰の動きにあわせて、隠微な音が。
奈津の顔は、さくら色に染まっている。
唇が、わずかに開き、
はぁ、はぁ、はぁ。はぁ
あらい息が、こちらに聞こえる。
びくん
奈津の尻が、ふるえ、
歯を食いしばった奈津のノドから、
「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぅ」
と激しいうめき声がもれた。

奈津は、満里奈とマサトの強い視線を感じていた。
初めての経験だった。
  ひとが見ているところで、エッチする・・・・・・
  恥ずかしいはずなのに・・・・・・
  恥ずかしいんだけど・・・・・・
  見られることの興奮・・・・・・
  恥ずかしいのに、見せたい・・・・・・
  ああ、変なキモチ・・・・・・
  すっごく、いやらしいキモチになってる・・・・・・
  もっと、見てって・・・・・・
  ねぇ、もっと、見てよ・・・・・・
  キモチ、いいんだよ・・・・・・
  すっごく、いいキモチなんだよ・・・・・・
  ヒロも・・・・・・
  すごいっ・・・・・・
  いつもより、すごいっ・・・・・・
  ねぇ、もっと、もっと、もっと、突いて!
  ああ、でも、でも、声、出そう・・・・・・
  ああっ・・・・・・
  いやらしい声、出そう・・・・・・
  それって、それって、やっぱり、恥ずかしい・・・・・・
  ああっ・・・・・・
  いいっ、
  いいっ、
  すっごく、いいっ
  ああ、もう、もう、だめ、だめ、だめ、だめ
  だめぇ

「ううううっ!」
必死でこらえている、うめき声。
奈津の体が、のけぞって、
乳房がぶるぶる震える。
「うううううううううううううううううううううううううっ」
とうとう、こらえきれなくなって、奈津は、
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」
と、大きな悲鳴を上げて、
腰を激しく突きだした。
「うぐうっ」
ヒロが、うめき、腰をぐぐぐぐぐうううっ、と突きだして、
射精するのだった。
マサトの体も、熱くなって、
満里奈の肉穴にこすりつけていた肉棒の快感が、
とうとう限界に来て、
射精した。

流れ出す精液を、ティッシュでぬぐいながら、
奈津が、満里奈が起き上がる。
ヒロが、キッチンから持ってきたボルビックを、
まわし飲みした。

プラズマテレビの大画面では、
ラトーヤ・プッシーが、
《ブラック・シャフト》
を歌っている。

(2) 朝

日曜日の朝、10時に塚地さんが来た。
「おはよう、ヒロくん、お客様は?」
「庭で、芝生に水まきしてるよ」
「朝ごはんは?」
「ジュースを飲んだ」
「それだけ?」
「おれたち、いま起きたとこなんだ」
キッチンのテーブルの上に、出しっぱなしのジュースのボトル。
グラスが4つ。
「じゃあ、お昼、はやいけど、つくりましょうか?」
「うん、おいしいもの、つくって」
「はい、まかせて」

リビングに入った塚地さんは、顔をしかめた。
精液の匂いがした。
テーブルの上に、精液がべっとりしみこんだティッシュが、
散らかっていた。
真夜中まで、リビングでエッチして、
後始末もしないで、4人はベッドにもぐり込んだのだ。
塚地さんは、ソファーの下に、パンティを見つけた。
ピンクのレースが縁取りをする黒いビキニパンティ。
青臭い、よどんだ空気を入れ換えようと、
テラスのドアを開け放った。
夏の熱気が流れ込む。
テラスの向こうに、芝生が広がっていて、
4人の若者たちが、歓声を上げている。
マサトが、ホースから勢いよく噴き出す水を、
女の子たちめがけて、浴びせかけている。
避妊しなくて、だいじょうぶなのかな、と塚地さんは心配になる。
ヒロくんのベッドも、客用のベッドも、
乱れていた。
そして、両方の部屋にも、精液まみれのティッシュが、
くずかごに捨ててあった。

「おおっ、うまそうな匂い!」
「塚地さん、ごちそうになります」
マサトと、満里奈がいった。
塚地さんは、4人に、
ミラノ風カツレツと、サラダを用意したのだった。
塚地さんが帰っていき、
食事を、生のパイナップルで締めくくった。

夏の暑さが残っている9月のはじめ、
奈津が妊娠しているのがわかった。
奈津の預金口座に300万円が振り込まれ、
ヒロくんの父親が手配した産婦人科で、
奈津は中絶した。
「友だちとして、つきあおうよ」
ヒロが言った。
「ふざけないでよ!」
奈津が怒鳴り返す。
「おれと、奈津、うまくいかないよ」
「ばかにしないでよ!」
諍いが続き、まもなく別れた。

奈津は、〈阿蘇大学〉を卒業すると、
郷里の山口県萩市に帰って、
父親が経営する小さな工務店で、事務をすることになる。
種弘は、1億円を寄付して、
父親の母校、〈聖ジュリアナ大学〉医学部に入学するはずだ。

(3) AV撮影

そこは、工業団地の一角にある、
小さなビルの中である。
去年新築したばかりで、
〈大田黒工務店〉という看板が掛かっているが、
倒産して、〈残間金融〉の手に渡り、今は使われていない。
けれど、今日は、朝から人の出入りがある。
ビルの買い手、借り手が見つかったのではない。
駐車場には、バンが1台、乗用車が5台も駐まっている。
窓のブラインドは、みんな降りている。
入り口のドアは、内側からロックされていて、
誰も入れない。
1階の、資材置き場にも、人の気配はない。
人々は、2階の事務所に集まっていた。
デスクも椅子も、みんな運び出されて、
がらんどうになった部屋に、
ベッドと、雰囲気作りの大道具、小道具、
照明機材、録音機材、撮影機材が、
次々に運び込まれた。
隣の応接室には、メーキャップ係と、
衣装係の女の子が待機している。

〈カイカン企画〉制作のアダルトビデオ、
《モロ出し熟女 チ●ポが欲しいの》
の撮影準備が終わったようだ。
   *   *   *
「ああああん、あん、あん、あああ、ああ、あん、あん」
ベッドのうえで、30代後半の熟れた体の女が、
若い男とセックスの真っ最中である。
「んはあ、んはあ、ああ、ああん、あはあん」
男は、タクヤこと牟田拓也。
女は、鮫島雪絵。
相模栗原駅の近くにあるランジェリーショップ、
〈わぎな〉の女主人だ。
AVに出たくて出ているのではない。
出ないわけには、いかなくなったのだ。

自分の店の試着室に、隠しカメラを仕掛けて、
無防備で着替えをするお客たちを撮影した。
カメラを仕掛けたのは、雪絵の愛人、万田光夫である。
雪絵は、知らなかった。
が、知らなかった、では、すまされない。
万田は、ビデオの映像をネタにして、
瀬口美恵子の次女、美奈を強姦し、
それから、美恵子を強姦した。
母と娘と、両方を犯したのだ。
万田が美奈を強姦したことは、誰も知らない。

残間章吾は、万田の顔が変わってしまうほど殴りつけ、
そして、雪絵には、アダルトビデオに出演することを承諾させたのだ。
残間が、警察に突き出す、と脅したのが、効いた。

雪絵は、ベッドのうえで、恥ずかしげもなく痴態をさらした。
出る、と決めたら、いさぎよかった。
男根をなめまわし、
くわえこみ、
ジュボジュボと音を立ててすわぶった。
激しく腰を使い、ベッドをきしませる。
手入れが行き届いた美しい肢体が、
ベッドの上でオスを求める淫獣と化して、
のたうちまわる。
妖艶な姿に相手役のタクヤは興奮し、
スタッフも勃起させている。

急ごしらえのスタジオの片隅に、
雪絵と同じ年頃の男女がいる。
残間章吾と、瀬口美恵子だ。
「感度のいい女だなあ」
章吾がつぶやいた。

タクヤが、コンドームを外し、
雪絵の顔に向かって、精液をほとばしらせた。
タクヤのカノジョ、沢井みあ(倉橋亜美)が、
手伝いをさせられている。
タクヤと雪絵に、ティッシュとタオルを渡してやる。

(4) 復讐

残間は、美恵子を応接室に連れ出した。
メイクと、衣装の女の子たちが、たばこを吸っている。
残間は、その子たちを気にもとめないで、美恵子にいった。
「雪絵とみあに
 美恵子が復讐する機会を
 つくってあげたいんだけれど」
「どういうこと?」
「復讐する気はないか?」
「復讐、って?」
「あんたをひどい目に遭わせた連中だ」
「そうだけど」
「あの女たちを鞭でいじめてみる気はないかい?」
「え?」
「SMって知ってるだろ?」
「ええ」
「やってみないかい?」
「わたしが?」
「そうだよ、用意してあるんだ」
「でも」
「万田は、わたしが痛いほど思い知らせてやった。
 雪絵とみあは、美恵子、きみが思い知らせてやるんだ。
 無理にとは言わんが」

残間は、紙袋の中から、黒い衣装を取り出した。
光沢がある、黒いエナメルの下着。
「きれいね」
「だろ?」
「ええ」
「着てみなよ」
エナメルの下着は、雪絵の店でも見たことがない。
独特の手触り。
「美恵子には、きっと似合うよ」
メイク係と衣装係が、目配せして、
かすかに鼻先で笑った。
「着てみなよ」
残間が、促す。
「ええ」
美恵子は、ワンピースを脱いだ。
ブラジャーを取る。
形のいい乳房が、突きだしている。
サンダルを脱いで、素足で立つと、
パンティも脱いだ。
引き締まったヒップ、
陰毛が、しっかりと生い茂り、
つややかなデルタを描いている。
「このひと、きれいだろ?」
残間が、メイク係の女に言った。

黒い下着は、美恵子の肌にぴったりと吸い付く。
「ぴったりね」
乳房の位置を整えながら、美恵子が言う。
「ああ」
黒いエナメルの下着姿の美恵子を、
残間は、舐めるような視線で見る。
「胸も、ウエストも、ヒップも、ぴったり」
「そうだね、よかったよ」
「こんな下着、どこで買ったの?」
「〈わぎな〉だよ」
「どうりで、ぴったりなのね」
「よく似合ってるよ。女王様だ」
「からだが締め付けられて、気持ちがいいわ」
「パンティがきつめかな?」
「ええ、あそこが締め付けられる」
「食い込んでるよ」
「ええ」
美恵子は、指先で、くぼみをなぞった。
「あなたに見られていると、濡れてくるわ」
「見せてくれるかい?」
「見たい?」
「ああ、見たいよ」
メイク係と衣装係が、顔を見合わせる。
「じゃあ、見て」
残間は、かがみ込んで、
美恵子の股間をのぞき込み、
それから、指でそこを触った。
「ほんとうだ、こんなに濡れてる」
残間は、クリトリスのあたりを、2,3回、こすりあげた。
「あはん、だめ、だめよ」
「感じるの?」
「すごく」
残間は、立ち上がった。
「うふふ、この格好、好きよ」
「そう?」
「ええ、感じてるの」
美恵子は、残間をしっかりと見つめながら、淫らにほほえんだ。
「おいおい、おれを痛めつけたい、なんて言わないでくれよ」
「やってみたいわ」
「おいおい、やめてくれよ」
「ふふ、やるわ」
「おい、なんだって」
「やるわ」
「え!」
「わたしのこと、綺麗に撮って」
「ああ」

(5) 演技

光を反射してきらきら輝いている黒いエナメルのコスチュームで、
美恵子は雪絵の正面に立った。
蝶の形をしたマスクで目元を隠しても、雪絵にはすぐにわかった。
「美恵子」
「そうよ、雪絵、ひどい目にあわせてくれたわね」
「わたしは、知らなかった、ほんとうよ」
「そんな言いのがれは通用しないよ、
 許さない、
 亜美、おまえもよ」
すでに男たちの手で、雪絵と亜美は拘束具で縛り上げられ、
ベッドに横たえられていた。
ふたりは、残間から、SMもどきのビデオを撮る、
と聞かされていた。
「こうしてやる」
美恵子は、スタッフから手渡されていたクリップで、雪絵の乳首を挟む。
激痛が走り、雪絵は顔をしかめる。
「いたいっ! やめて、なにすんのよっ!
 残間さん、約束が違うじゃない!」
雪絵は、SMのまねごとでもするつもりでいたのだ。
痛くないようにする、と
残間が約束をしたわけではない。
雪絵が、勝手に、そう思っただけのことだ。

ビシ!
雪絵の尻に激しい鞭の一撃が加えられた。
雪絵は、ウッ、といううめき声を上げ、苦痛に顔をゆがめる。
「いやあ!」
赤い筋が白い肌に浮かび上がる。
「痛いじゃないのっ!」
雪絵の抗議に、誰も耳を貸さない。
「ううっ」
雪絵は、残間の本当の目的が、やっとわかる。
「許して、美恵子、許して」
ビシ!
ビシ!
美恵子は、雪絵の尻をめがけて
冷静に鞭を振り下ろす。
ビシ!
ビシ!
「ああっ、痛いっ、やめてっ、おねがいっ」
ビシ!
ビシ!
雪絵の悲鳴、
鞭が空を切る音、
むち打つ音、
「ああっ、いいいいいいいいい、痛いいいいっ!」
美恵子は、次第に興奮が高まってきた。
雪絵の尻の赤い筋が裂け、血がにじむ。
「いたいっ! 許して、 あはぁっ、いたいっ!」
雪絵の許しを乞う声が、泣き声に変わる。
「お願い、許して、許して、」
美恵子は、容赦しなかった。
こいつのせいで、あの汚らしい万田に無理矢理・・・・・・
ビシ!
ビシ!
雪絵は、涎をたらしながら、オウ、オウ、と泣き出した。
「亜美、おまえのばんだ」
「あ、いやぁ、いやあ、 タクヤ、助けて!」
止めに出ようとしたタクヤを、
「おまえも痛い目にあわせるぞ」
残間が、制止した。
ビシ!
ビシ!
美恵子は、亜美の尻にも容赦なく鞭を振るい、
白い肌を赤く染めた。
美恵子は、感じていた。
淫水が、淫裂からあふれ出すのを。
ああっ、すごく、濡れて・・・・・・
あそこ、すごく、食い込んでる・・・・・・
んん、感じる、感じる、感じる・・・・・・
んんんっ、キモチ、いいっ・・・・・・
美恵子は、気がついていないが、
乳首がふくれあがって、
ブラジャーに、乳首の陰を、ぽっくり浮き上がらせているのだ。
(美恵子のやつ、あんなに興奮してる)
と、残間は、あきれている。
(なんて女だ・・・・・・)
残間は、目を見張った。
美恵子の太ももの付け根が、しっとり濡れていた。
あふれでる淫水を、パンティが吸いきれなくなって、
太ももを濡らしている。
カメラマンも、気がついていた。
股間をアップで追う。
美恵子は、美しく振舞おうとしている自分を意識していた。
(章吾さん、わたしのこと、きれいに撮らせて)
と、思っている。
周りにいた男たちは、
美恵子の妖しい美しさに圧倒されて、
声も立てず、
音も立てず、
固唾を飲んで、見守っている。
肉棒を、堅くふくれあがらせて。

「お疲れさま」
美恵子は、残間の胸に飛び込むと、
大粒の涙を流しながら、嗚咽した。
興奮が極まって、嗚咽となって噴き出した。
残間は、美恵子を優しく抱きしめた。
「向こうの部屋に行こう」
応接室に連れて行き、
メイク係と衣装係を出て行かせると、
美恵子をソファーに横たえた。
パンティは、淫水をたっぷり吸って、よれよれになり、
淫裂に喰いこんでいる。
残間は、それを脱がせた。
ぐっしょり濡れた淫裂が、あった。
美恵子が、とろんとした目で、残間を見上げている。
残間のズボンは、いきり立った肉棒で、
テント状に飛び出している。
残間は、靴を脱ぎ捨て、ズボンと下着も脱ぎ捨てた。
肉棒がが、勢いよく飛び出す。
先端には、先走りの水滴。
美恵子が、かすかにほほえんだ。

残間は、指を美恵子の中に挿しいれた。
じゅぶ
美恵子は、残間の手に、陰部を激しくこすりつける。
美恵子もまた欲情する淫獣と化していた。
残間の唇を、音を立てて吸う。
残間は我慢ができなくなり、
肉棒を、美恵子の淫裂に突き刺した。
「ああっ」
肉棒が入り口を押し広げる。
埋め込まれる。
広げられ、挿し込まれ、埋め込まれる肉の快感が、
美恵子の口から、悦楽の悲鳴をほとばしらせる。
「あああああああああああああああああ、あっあっあっあっあっ」
衣装係が閉め忘れたドアの隙間から、
美恵子の声が建物の中に広がっていく。
スタッフが聞き耳を立てている場所で、
残間は美恵子と激しく交わった。
美恵子は、喜悦のよがり声をあげつづけ、
残間は美恵子の腰使いに振り落とされないよう激しく突き出しながら、
やがて
「オオオッ」
とうめいて射精した。
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