麻耶の黒い下着(修正版) 第21回

沼 隆

登場人物  堀越由佳 ほりこし・ゆか   大学生 明菜のクラスメート
      坂下浩平 さかした・こうへい 麻耶の義理の息子
      江頭三次 えがしら・さんじ  由佳の元カレ
      野口明菜 のぐち・あきな   由佳の同級生 麻耶の妹

(1)

堀越由佳(ほりこし・ゆか)
大濠国際大学の学生。
年下のカレシができた。
坂下浩平(さかした・こうへい)

浩平ったら、
カッコつけて、クールに見せてる、
ていうか、ホントにクールなのかも……
最初のエッチの時、おネエさんぶって、
リードするつもりだったけど……
女のカラダのこと、わかってるんだもん……
浩平ったら、
もう……あたしより、年下なのに……
童貞クンかも、って、思ったのに……
もしか、明菜と、エッチしてたのかなぁ……
悔しい……って、気がするけど
もう、ダメ……
声、聞いただけで、どきどきしちゃう……
なんでぇ……?
なんでなんだよぉ……?
で、いつも、いっしょに、いたい
そんなの、ムリだけど
ムリだって、わかってるよぉ
でも、いっしょに、いたいよぉ
エッチ、したいよぉ

由佳は、部屋の合い鍵を、浩平に渡した。
学校から帰ってくると、
浩平が、来るのを待つのだが、
待ち遠しくて、落ち着かない。
エアコンが効いてきて、
部屋が暖まってきたら、
部屋着に着替える。
通販サイトで見つけた、
ピンクのベビードール。
メーキャップを直して、
トイレを済ませて……
まだかな、まだかな……
浩平は、郊外電車とバスを乗り継いでくるのだ。
《今、どこ?》
メールを送っても、返事をくれない。
わざと、なのだ。
由佳が、じりじりするのを、楽しんでいる。

由佳は、シアワセ。
浩平と抱き合っている時間が、楽しくてたまらない。
裸のカラダを密着させている時間がたまらない。
エッチする時間がたまらない。

浩平を初めてこの部屋に連れてきた日、
浩平のおちんちんで、由佳はイキまくって、
〈潮吹き〉したのだった。
エッチの相性、ばっちし!
アブナイ日は、コンドーム着けてもらう。
でも、やっぱり、ナマがいいんだよね!
ぜんぜんちがう……らしい

浩平がしたいってことは、何でもかなえてあげたい
かなえてあげると、喜んでくれる……みたい
たぶん、よろこんでる……と、思う
ちょっと、クールすぎない? って、思うんだけど、
もともと、クールなわけだし……
ホントは、いつも、ナマでさせてあげたいのだけど、
赤ちゃん、できると、困るし……
近くの〈マツキョン〉で、コンドーム、買ってる
由佳、イチゴの匂いのするのが好きなんだけど、
浩平は、そんなこと、興味ない、みたい

コンドーム、つけてあげるとき
浩平の、おちんちん、青筋が立ってて、怖いくらい
だしたあと、外してあげるんだけど
先っぽに、精液、たまってて
白くて、ドロッて、してて
ミルク、っていうか、ヨーグルト、みたい

こないだ、浩平、あたしの口の中に、だして
もう、ニオイ、強いし
ネバッ、て
でも、ナントカ、飲み込んだ

ふふ
浩平の、おちんちん
おっきんだよ
太くって、長くって
入ってくるとき
ぐぐって、広げられる感じ
それって、たまんない、だよ
征服されてる、っていう感じかな
そのあと、ずんずん、って奥まで入ってくるんだけど
めちゃ、キモチ、いい
ああん、もう、したくなっちゃったよぉ
やりたいよぉ

(2)

こないだ、エッチしてるときに、携帯かかってきて、
ずっと鳴るんだもん、困った……
元カレ、江頭三次(えがしら・さんじ)だった。
浩平、「でなよ」って言うので、出た。
「会いたい」とか、言うので、
「やだよ」って、答えたら、
しつこく誘う。
浩平、怒って、私から携帯取ると、
「バカヤロー、テメェ、うぜぇんだよっ!」
って、怒鳴った。
「なんだよ、おめぇ、なんなんだよっ!」
元カレ、叫んでる。
「由佳に、替われッ!」
「死ねッ! クソがッ!」
「てめぇ!」
浩平が、携帯を切った。
浩平の平手打ちが飛んできた。
由佳のほほをぶちのめす。
浩平、嫉妬している……
由佳は、うれしかった。
それから由佳は、携帯をマナーモードにした。
携帯が、振動する。
「さっきのヤツ?」
「うん」
浩平は、由佳の携帯を取ると、
振動しているのを、由佳のクリトリスに押しつけた。
「ああっ」

(3)

2時間目の授業中に、浩平から電話。
由佳は、イヤホンマイクを着ける。
《パンティ、脱ぎな》
《ムリだよ》
《脱げよ》
退屈な授業……由佳は、教室の、後方の席。
《脱がないんだね》
《だって》
隣の席は、空いているけれど、少し離れた席に、
同級生の女の子が座っている。
まじめな顔して、ノート取っている子……
メールしてる子……
漫画読んでる子……
《今日、行かないから》
《だめぇ》
《脱げ》
由佳は、ちょっぴり、腰を浮かして、パンティを太ももまで引き下ろす。
《脱いだよ》
《パンティ、写メで送れ》
《……》
《脱いでないんだろ!》
《脱いでるよ》
《オナニー、しろ》
《そんなぁ》
《できるだろ!》
由佳は、左手を股間に持っていく。
中指で、粘膜を撫でる。
《オナってる?》
《ウン……》
《わかんねぇよ》
《してるよぉ》
《クリ?》
《……ん》
由佳は、クリトリスを、弄っている。
キモチ、よくなってくる。
「そこ、おしゃべり、やめなさい!」
おばさん教授が大声で言った。
由佳は、びっくりして顔を上げた。
おばさん教授は、教室のずっと後ろの学生たちを叱っているのだった。
由佳は、ノートに目を落とす。
浩平と電話でつながってから、なにも書いていない。
おばさん教授の話も、聞いていない。
すぐに、おばさんの声が、意識から遠のいていった。
中指の先端を、穴に差し込む。
濡れている。
《続けろ》
《ウン》
《どうなってる?》
《濡れてる》
《どこが?》
《……あそこ》
《あそこって!》
《お。マンコ》
《続けろ》
《ウン》
教室では、授業が続いている。
由佳は、ドキドキしている。
ドキドキしながら、オナニーする……
みんながいる、教室で……
それって、すっごく、シゲキ的……
ああん……
あそこが、キュン、キュン、ってしまるぅ……
指を締め付けて、
もっと、キモチよくなる。
ああん……もう……いいっ!
でも、声、出せないもんね……
でも……
ああん……
ためいき、もれちゃうぅぅぅ
《……ン》
前の席の女子が、気配を感じて、ちらっと、由佳を振り向いた。
由佳は、うつむいたままだ。
《奥まで、入れろ》
中指の、第2関節まで、入れる。
前屈みになって。
前の席の子が、振り向いて、
「由佳、だいじょうぶ?」
と言った。
気分が、悪いとでも思ったのか。
確かに、由佳のほほは、赤くなっている。
「熱、あるんじゃない?」
「ん、大丈夫、ありがと」

《どうした?》
《何でも、ない》
《続けてる?》
《うん》
でも、もうムリ……
ああん、もう、座ってられない……
由佳は、おばさん教授に一礼して、教室を出た。
トイレに駆け込む。
《どうした?》
《教室、出ちゃった》
《なんだよ! つまんねぇなぁ》
《だって、もう、ムリだったんだもん》
《今、どこ?》
《トイレ》
《トイレか……しょうがねぇなぁ》
《ごめん……》
《続けろ!》
《……ウン》
《オナって、イクんだ!》
《……ん》
トイレには、由佳のほかには誰もいない。
パンティを脱いで、ポケットにしまう。
それから、左手で、淫裂を開き、
右手でクリトリスを、そして、穴を、いじる。
由佳が、オナニーでイクのを、
浩平は、じっと聞いている。
ちゃんと、オナって、イカないと、
浩平は、怒る。
由佳は、自分の息づかいが、
ちゃんと浩平の耳に届くようにして、
オナニーをはじめた。
イキたいし、イクところを、浩平に聞かせたい。
カラダを前屈みにしながら、
左手で、おっぱいを揉みながら、
右手で、クリトリスをコリコリする。
おっぱいと、クリトリスを、
同時にいじっていくと、
すごくキモチがいいのだ。
おマンコが、もの凄く濡れてきて、
乳首が、ふくれてくる。
おマンコで、指を濡らして、
おマンコの粘膜を、撫でる。
キモチ、いい……
(浩平、聞こえる?
 あたし、すっごく、キモチ、いい
 浩平、おちんちんが、
 おちんちんが、ほしいっ!
 ね、聞こえてる?
 あたし、すっごく、キモチ、いいよ……
 ああっ、もう、イキそう……)
由佳は、口もとのマイクに、ささやいた。
《イッて……いい?》
《……ん?》
《もう、イキそう……》
由佳は、体中が熱くなり、
目の前がぼんやりしてくる。
《イク、イクよっ!》
とうとう、あの瞬間がやって来て、
《ウウウウッ!》
うめきながら、イッた。
浩平の通話が切れた。

(4)

パンティをはいて、身繕いをして、
トイレの個室のドアを開くと、
そいつが立っていた。
元カレが! 江頭三次(えがしら・さんじ)が!
由佳は、ぎょっとして、後ずさりする。
「由佳、おまえ、こんなとこで、やらしいこと、してるんだ」
「な、なによっ! あんたこそ!」
「おまえが、教室、抜け出すの見て、つけてきたんだよ」
「……」
「トイレで、オナリやがって!」
「いやらしい!」
「どっちが!」
「変態!」
「おまえこそ、変態だろうがッ!」
サンジの顔は、血がのぼって、赤黒い。
由佳は、サンジの不気味な顔にたじろいで、
後ずさりする。
冷たい便器が、ふくらはぎに触れた。
サンジは、狭い個室に入りこんで来て、
後ろ手にドアをロックした。
「なによっ!」
「オレが、やってやるよ」
「やめてよっ!」
「やりてぇんだろ!」
「誰が、あんたなんかと!」
サンジは、由佳を突き飛ばした。
便器に足を取られて、床に尻餅をつく。
「いたいっ!」
サンジが、由佳の髪をつかんで、
のけぞらせ、由佳をにらみつけながら、言った。
「やってやるっ!」
「やめてっ!」
由佳は、両腕を振り回す。
足をばたつかせる。
スカートがめくれあがる。
性器を隠す、紫色の小さなパンティ。
サンジは、スニーカーの先で、そこを蹴り上げた。
「ぎゃっ!」
由佳の悲鳴。
「おとなしく、やらせろって」
「いやっ!」
サンジは、もう一発蹴りを入れる。
「ぎゃあっ!」
「やらせろって」
「ううううう」
由佳は、苦痛でうめく。
「もっと、痛い目にあいたいってか?」
「やめて……」
「ふん、やめて、じゃねぇだろ、やって、だろうがっ!」
「お、ね、がい」
「やって、って言え」
「ひどいこと、しないで」
「わかんねぇ、やつだなぁ、てめぇ」
「どうすれば、いいの?」
「やって、って、言えって」
「……」
サンジが、さらにもう一発蹴りを入れようとしたとき、
由佳は、のろのろと起き上がる。
サンジは、由佳の上体を押して、便器にうつぶせにした。
スカートをめくる。
尻が、むきだしになる。
紫色の、ビキニパンティ。
そいつを、パンティを、サンジは力いっぱい引っ張った。
引っ張られて、パンティは、淫裂にグイグイ食い込む。
粘膜がこすれて、激しく痛む。
「いたいっ! いたいっ! やめてっ!」
由佳は、悲鳴を上げた。
引きちぎられ、ぼろくずになったパンティが、
トイレの床に落ちる。
傷ついた粘膜からの出血で、パンティは赤く染まっている。
「やめてっ!」
「うるせえっ!」
サンジは、ベルトを緩め、パンツを引き下す。
チンポは、ぎんぎんに膨れあがっている。
「やってやるぜっ!」
サンジは、腰をかがめていき、由佳の穴に、チンポをねじ込んだ。
激痛のあまり、由佳は、悲鳴を上げた。
「ぎゃああああっ!」
サンジは、たじろがなかった。
由佳の悲鳴は、サンジを興奮させる。
「やらせねぇなら、強姦してやるよっ!」
〈強姦〉という言葉を口にして、サンジは、一層高まっていく。
「由佳、強姦してやるからな」
サンジは、〈強姦〉という言葉を、繰り返す。
由佳の悲鳴は、泣き声にかわった。
「いやだよぉ、やめてよぉ」
「テメェ、今日こそ、中出し、してやるからな」
「いやっ! やめてっ! だしちゃ、いやっ!」
由佳は、サンジを見上げながら、懇願した。
涙があふれて、アイシャドウが流れて、
由佳の顔は、無残に汚れている。
「ぬかせ、この、ブスがッ!」
サンジは、由佳の髪を鷲掴みにして、
ぐいっ、と引いた。
「あうっ!」
「妊娠させてやる!」
「いやぁ!」
「オレの、子を、はらませてやる!」
「いやあっ!」
「やっぱ、ゴム無しだよ、由佳!」
「ああっ! いやっ!」
由佳の泣き声を聞きながら、
サンジはますます興奮していき、
荒々しく、腰を突き動かす。
「だすぞ、由佳! 腐れマンコに、たっぷり、だしてやる!」
「やめてっ! いやあぁぁぁぁぁぁぁ」
サンジは、自分を裏切った女への復讐心が燃えたぎっていた。
そして、精液が、由佳の膣の中にほとばしった。
戻る