「真夜中の図書室」作品

祭りの夜  第1回

(1)

午後3時の休憩時間。
従業員たちは、休憩室に集まって一服している。
事務員の赤座映美が、菓子パンとアイスコーヒーを配る。
先代社長のときから40年以上も経理を見てきた金田晴彦が、入ってくる。
「映美ちゃん、社長が呼んでるよ」
「ありがとう」
金田老人は、映美が差し出したコーヒーをことわった。
「わしゃあ、お茶がいいよ」
「じゃあ、煎れてあげる」
「いいよ、映美ちゃん、自分でやるから」
「ハルジイ、腹具合でも悪いのかい?」
「うんにゃ」
休憩室から出て行く映美の後姿を男たちは見送る。
からだにぴったり吸い付いたミニスカート。
パンティラインがくっきりと浮かび上がる。
ひざ上20センチ、25センチか...
パンティが覗けてしまいそう。
むっちりとした太ももが、男たちの欲情をそそる。
毎日のことなのに、後姿を見つめてしまう。
短大を出て、この工場に来たそうだが、社長の親戚筋に当たるのだそうだ。
経理のハルジイを除くと、ただ一人の事務員だった。
この春、入社したばかりのテツこと飯田鉄夫は、映美のからだを見ると、勃起する。
「テツ、たってるのか?」
テツは、真っ赤になって下を向く。
「ハルジイ、ふたりは、これかい?」
間野新治は、右手で握りコブシを作ると、人差し指と中指のすきまから、親指を突き出した。
「シン、知りたかったら、おまえ、自分で見て来いや」
「へへ、できるかよぉ...ドア閉まっとろうが」
「ドア、閉まってても、よう聞こえる」
「ん? ハルジイ、聞かされとるんか?」
「ふん」
「あははは...」

社長室はエアコンが故障したままだ。
このクソ暑いのに、社長の輪島修斗は修理しようともしない。
この男は、夏の暑さが好きなのだ。
アンダーシャツ1枚になって、仕事をこなす。
汗が滴り落ちるほどの暑さも平気である。
工場の2階にある社長室からは、緒実川が見える。
開けっ放しの窓から自然の涼気が入ってくる、それで十分だ。
「こっちに来いや」
修斗は、安っぽい黄色いビニール張りの応接用のソファに腰を下ろしていた。
ひざの上に映美を抱き寄せる。
修斗は左腕で映美を抱きかかえて、唇を吸う。
右手は、まくれてむき出しになったパンティの上から、淫裂をさすり続けている。
「したかったぞ」
映美はコクリとうなずく。
生理中は、始末が面倒で、修斗は求めない。
終わった直後なら、《なまハメ》ができる。
おととい、ソープで発散したきり、出していなかった。
汗でぴったり張り付いたブラウスの胸ボタンをはずす。
ピンクのブラジャーに包まれた乳房がこぼれ出る。
修斗は、汗臭い映美の乳房をすわぶる。
映美の汗の匂い。
それが、修斗の欲情をそそる。
むっちりと盛り上がった乳房の先端の、ピンク色をした乳首を舌先でこすり上げる。
「あはん...」
映美が修斗の腕の中で身もだえする。
汗で湿った太ももの間に指を差し込む。
映美のからだがぴくりとする。
パンティのその部分は、グッショリと湿っている。
くちゅ
修斗の指先が、淫裂に分け入る。
「ナマやぞ」
「うん」
「立て」
映美の腰を押し上げるようにして立たせる。
たっぷり遊んでいる時間はない。
修斗は、下着ごとズボンをひざまで下げる。
「パンティ、脱ぐんや」
「うん」
汗で尻に張り付いたパンティを剥ぎ取るように下げる。
ムチムチした白い尻。
映美はからだをかがめてパンティから足を抜く。
「こっち、来い」
パンティを片手に、映美が近寄る。
「むこう、向けや」
尻を向けて立っている映美を抱き寄せる。
そのまま腰を沈めさせ、結合する。
「あふん...」
「ああ...気持ち、いいぞ...」
「うん」
「映美もか?」
「うん、気持ち、いい」
「そうか」
「うん」
「突いてほしいか?」
「うん、突いてほしい」
おんぼろソファが、ぎいぎいと、悲鳴を上げる。
映美の、低いうめき声が重なる。
普段の話し声は、低い音ではないのだが
映美のあの声は、太く、低い声なのだ。
修斗の動きが速まり、そして、激しく数度突き上げながら射精する。
「今夜、ちゃんと可愛がるからな」
「うん」
こぼれだす精液を、映美は丸めたパンティで押さえる。
「替え、もってるんか?」
「うん、ある」
「7時過ぎに迎えにいく」
「うん」

従業員の休憩時間、修斗は映美を抱く。
精力旺盛だ。
仕事もするが、女も抱く。
急死した父親のあとを継いで、輪島金属加工の社長になったのだが
父親の仕事振りを見ながら育ち、見よう見まねで技術を身につけた。
器用で、力仕事もこなす。
今年32歳なのだが、ベテラン工員が舐めてかかるなど、ないのだった。
経営者として、みんなの生活をきっちり支えている。
休憩時間に社長室で女とやったくらい、何のことがあろう。
社長の女を見て興奮したなら、仕事が済んで、自分の女とやればいい。
ほんの数キロ先の街には、ソープもある。

5時半になった。
「しまうぞ」
コージこと、茶谷紘志の声が、工場に響く。
今日も、仕事を予定通り終えることが出来た。
「おつかれ」
従業員たちが、帰り支度をして、出て行く。
「シン、お迎えが来てるぞ」
工場の入り口に、シンのカノジョ、あゆが立って中を覗き込んでいる。
なんとかいう歌手のファッションを真似ている。
化粧まで。
ハマサキだったな...
歌手の名前。
時々、テレビに出てるな...
ハマサキも、セックスが大好きなんだろうか...
あゆは、シンがくたくたになるまで、やらせるそうだ。
まあ、ノロケみたいな、ハッタリかもしれん...
しかし、あの娘、スケベそうな目つきしてることは、確かだ。
「シン、カノジョ、待ちくたびれてるぞ! なんならオレが...」
テツが、脇を黙ってすり抜ける。
「テツ、ちゃんと挨拶しねえか!」
テツは、半身振り向いて、ほんのわずかに頭を下げた。
「ちっ、しょうがねえなあ」

茶谷紘志は、従業員を見送ると、社長室にあがっていって報告をする。
「おつかれさんです」
「ああ、おつかれ」
社長にソープに誘われることもある。
今日は、お誘いはなかった。
映美とやるんだろうか。
日に5回は出さないと気がすまないってヤツだからなあ。
アパートに帰って、よしえの帰りを待つとするか。

茶谷のアパートは、工場からチャリで5分ほどの、緒実川沿いにある。
2階建てのおんぼろアパート。
窓を開け放ち、蚊取り線香をつける。
500mlの缶ビールを冷蔵庫から出して、テレビの前に寝転がる。
よしえが帰ってくるのは、7時過ぎだ。
おんぼろアパートで暮らしているのには、わけがある。
よしえの兄貴に貸した300万円が、兄貴の失踪で返ってこないからである。
建売住宅購入の頭金にするつもりでいた。
夢は、あっけなく消えた。
貯金は一からやり直し。
しばらく安アパートに暮らすしかない。
本当に安普請だ。
両隣の声が聞こえる。
板壁で仕切られているだけで、何もかも筒抜けだ。
左隣の学生は、学校に行かずに、女を連れ込んで、一日中あの声を隣近所に聞かせている。
日曜日、ごろごろしていると、隣からアヘアヘすけべな声が聞こえてきたりする。
ガキのくせに、真っ昼間から、ふざけんじゃねえ、一度とっちめてやるか、と思ったりもする。
よしえは、美容師なので、日曜日は仕事だ。
マスかいても、しょうがねえや、パチンコにでも行くか。
たまたま、廊下で、学生のカノジョと出会うことがある。
ナンパ上手らしくて、女をとっかえひっかえしている様子だ。
なかには、あどけない顔をした小娘もいる。
あのドスケベな声を出していた女が、セーラー服が似合いそうなかわいらしいお譲ちゃんだったりするのだ。
女のあとから出てきた学生のふやけた顔を見て、一発ぶん殴るか。
無意識にこぶしを握っていたりする。
今夜も、連れ込んでる様子だ。
女の嬌声が聞こえる。
右隣は、夫婦もので、ダンナは長距離トラックの運ちゃん。
ヨメサン、スーパーのレジ係。
さをり、とかいったな。
おとなしそうな顔してるが、結構、好きものだ。
あん時の、すけべな声ときたら...
恥ずかしくなるぜ、まったく...
ダンナが、帰って来た日には、まあ、激しいこと、激しいこと。
こっちも、負けてはいないから、お互いサマだが...
朝っぱらから、発情した泣き声聞かされると、よしえを押し倒したくなる。
時間があるときには、一発やって出勤ということもある。
そんな日は、チャリをこぐ足に力が入らない。
今夜は、静かだ。
ダンナ、仕事か。
シンが貸してくれた裏ビデオ見ながら、よしえを待つことにするか。

「ねえ、シンちゃん迎えにいったときさあ」
「ああ」
「コージのヤツがさあ」
「ん? 工場長が、どうした?」
「すんごく、やらしい目で、あゆのこと見てた」
「おまえが可愛いからだよ」
「きもいおやじ!」
「おまえとやりてえのかもなあ」
「やだっ!」
「ゴム買ってきただろうな」
「......」
「どした?」
「えへへ...」
「何がえへへだよ!」
「あのさあ...シンちゃん怒りそうだモン」
「何、買ったんだよぉ!」
「リップ」
「ば、ばかやろおおおお! てめえ、なに考えてるんだよぉ」
「新色なんだもん...」
「中出し、出来ねえじゃんか! わかった、ガンシャ、してやるよ!」
「やあだああ! あれ、鼻に入るんだもん」
「知るかっ!」
「ああああっ! いやっ! いやっ! いやっ!」
「ほれ、ほれ、ほれ...」
「やだってばっ!」
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ...ううううっ」
「あああっ! もぉぉぉぉぉ! やだぁぁぁぁぁl!」

飯田哲夫は、コンビニで週刊誌を立ち読みしてしばらく時間をつぶす。
赤座映美の先回りをして、ここで映美が通りかかるのを待つ。
映美は、工場から7,8分のところに、母親と住んでいる。
母親の美恵子は、映美と入れ違いに出勤する。
錦町のバー《りんりん》のママだ。
映美のうちの向かいにあるマンションの非常階段に登ると、映美の部屋がのぞきこめる。
車一台がやっと通れる狭い道なので、映美の部屋は、目と鼻の先。
誰も利用するもののない非常階段に身を潜めて、
映美がベッドにもぐりこみ、明かりを消すまで、じっと部屋の中を見詰めているのである。
映美はカーテンも引かずに着替えをする。
映美の部屋が覗かれるとすると、向かいのマンションの非常階段しかない。
そんな場所に人がいたのを見たことがない。
哲夫が潜んでいるとは、思いもよらないのである。
この時期、7時前といえば、まだ明るいのだが、映美は気にするところがない。
さっさと上着を脱ぎ捨て、下着姿になる。
哲夫の肉棒は、すでにギンギンに膨れ上がっている。
むちむちした映美のからだから溢れ出すフェロモンが、ここまで届いてくる。
テツは、ファスナーを引き下ろし、引っ張り出した肉棒をしごき始める。
映美が背中に両手を回し、ブラジャーのフックをはずす。
すげーや...
ぷりぷりしてやがる...
肉棒をしごく手が速くなる。
パンティに指がかかる。
こっち向いて、脱ぎなよ...
そうだよ...映美...
おっぱい見せながら、脱いでくれよ...
へへ...
黒々と密集した柔毛が、くっきりとした三角形を形作る。
このとき、鉄の肉棒は、一回目の射精を終える。
映美が、部屋から出て行き、視界から消えるのだ。
シャワーを使う音が聞こえる。
AVみたく、アソコもていねいに洗っているんだろうか...
映美、オレのために、きれいにしな...
オレが、洗ってやりてーよ...
バスタオルを巻いた映美が戻ってくる。
鏡の前に座って、顔の手入れだ。
あっ...
下着をつけ始めた。
出かけるのかよぉ...
くそっ!
あいつの車だ...
あいつと出かけたら、帰ってくるのは真夜中過ぎだ。
哲夫は、出直すことにする。

緒実川の向こう岸に、ラブホテルが並んでいる。
蒸し暑い夜を、冷房が効いた部屋で過ごすカップル。
汗をかいても、こっちの汗なら、平気。
「ああ、ああん...突いて、突いて、突いて!」
四つんばいになって、犬のポーズで結合して、尻を揺する。
男は、額に汗を浮かべて、突きまくる。
「ああん、もっと、もっと...奥まで、突いてぇ!」
「こうか...こうか...」
「そうよ...そうよ...もっと...もっと...」
男の息が次第に荒くなっていく。
女はひじを突いたままでいられなくなり、突っ伏してしまう。
「ああ...いいいいイッ...いぐうううっ!」
......
「ゆうべ、ダンナ、激しかったんだろ?」
「ん?」
「マンコの脇にキスマークがある」
「あは...」
「三日にいっぺんしか会えないんじゃ、ダンナも心配だよな」
「うふ」
「さをり、スケベだからなあ。ちんぽなしで、生きられないもんなあ」
「エッチ嫌いな女なんて、いるわけないじゃん」
「おまえは、特別だよ」
「なによぉ」
「ゴム、はずしてくれや」
女はからだを起こすと、男の股間にさがっていく。
だらりとしたペニスをくるむコンドームを、器用にはずす。
精液が溜まった、くてくてのコンドーム。
精液まみれのペニスを口にくわえ、しゃぶり始める。
「さをり...」
男は、気持ちよさに、情けないほど切ない声を出す。
「おい...だめだよ...」
「なんでだよぉ」
「くたくただよ」
「まだ、いっこしかしてないよぉ」
「勘弁してくれよぉ」
「もういっこ、しようよぉ」
男は43
バイクに乗って、猛暑の中を一日走り回ったのだ。
相手が、いくら28の若い女だとしても、一度射精すると、疲れがどっと押し寄せる。
「バイブ買ってやるからさあ、ひとりエッチ、してなよ」
「やだよぉ、つまんないよぉ」

「ただいま」
「おかえり」
「から揚げ買ってきたよ」
「腹ペコだよ」
「餃子も」
「へへっ」
「お風呂、先にしていい?」
「ああ、はいんな」
コージの好物を買ってきたのは、おねだりのしるし。
コージもその気だ。
よしえは台所の隅で脱ぎ始める。
安アパートでは、風呂場のそばに脱衣場などないのだ。
コージは、別れた女房との間にひとり子供があるが、よしえとの間には、出来なかった。
よしえは、42歳。
出産の経験がないからか、からだの線は崩れていない。
あそこの具合も、とてもいい。
コージは、若いころ、面白半分でペニスにパールを埋め込んでいるのだが
よしえは、不細工なグリグリが5つついているコージのペニスがお気に入りなのだ。
「お隣のさをりさん、見たよ」
「ん?」
「ラブホに入っていくとこ、見た」
「ひええええ! お隣さん、ゆうべ、激しかったのになあ」
「相手の男も見た」
「知ってるやつか?」
「うん」
「誰だよ?」
「やっさん」
よしえが風呂場に入る。
ラブホか...ムダガネ、使いやがるなあ...

輪島修斗は、赤座映美を連れて緒実川沿いのラブホテルに入る。
一週間ぶりだ、たっぷり可愛がるからな...
駐車場で、カップルと鉢合わせになる。
「おお、やっさん」
「しゃ、社長」
「へえ...ベッピン連れてるじゃねえか」
「へへっ」
照れ笑いをする長岡安雄は、気まずい思いだ。
さをりを急かせるように、車に乗り込む。
「映美、あの女、知ってるか?」
「うん、まる花ストアでレジやってる」
「結婚指輪、してただろ」
「うん」
「ダブル不倫か...」
「早く、はいろうよぉ」

「あはあ、あはあ、あはあ、あはあ、あはあ...いい、いい、いいよ、いいよ、いいよぉ...
そこ、そこ、そこ、そこ、そこよ...
ああ、いい、いい、いい、いい、いい...
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ...
ねえ、ねえ、ねえ...いきそう、いきそう...ねえ、イクよ、イクよ...」
よしえの激しい息遣い。
コージのハッ、ハッ、ハッ、というリズミカルな吐息。
濡れた肌が触れ合う、ぺちゃぺちゃという音。
「ねえ、イッていい...? イッていい?」
「ああ、思いっきり、イキな」
「んんんんん、いく、いく、いくうう、いぐううううううう」
肉のこすれる音が激しくなり
カタカタカタカタ...
家具が振動し
あぐうっ、というよしえが一瞬息を止める音
うおっ、というコージのうめき声。
おんぼろアパートでは、隣室に筒抜けだ。
谷口さをりは、電気を消した薄明かりの中で、コージとよしえのセックスを聞いていた。
安雄のほうから誘ってきたのに、たった一回しかしなかった。
ラブホ街から自転車で帰ってきて、部屋に入るなり、欲求不満のからだを隣室の茶谷夫婦の淫らな声に襲われ
た。
整理ダンスの引き出しから、コンドームとバイブレーターを取り出す。
畳にタオルケットを広げ、素っ裸になって横たわる。
コンドームの袋を引き裂くと、手早くバイブレーターにかぶせる。
「オレがいないときは、これ使いな」
夫のヒロシが買ってきた、漆黒のバイブレーター。
安雄との情事のなごり、隣のスケベ夫婦の声で、そこはたっぷり濡れていた。
バイブの先端を、肉の裂け目に何度か這わせると、亀頭の部分を肉穴に押し込む。
入り口が押し広げられる感触...
(やってよ!)
ぐいっ
「ああっ」
声が漏れる。
......この感じ
......ぐっ、て広がる感じが好きだよ
もっと押し込む。
ぐっ、ぐっ、ぐっ...
バイブの一番太くなった部分が、入り口の狭い通路を通り抜ける。
ぷるんと納まる感触で、わかる。
亀頭は、膣に収まり、茎が通路を広げている。
さをりは、入り口の筋肉に力を入れて、そのはさまっている感触を味わう。
......ちんちん、キモチ、いいよ!
もっとおくまで入る。
ゆっくり、押し進める。
先端が、子宮に突き当たる。
ぐうううっ、と押してみる。
それから、手首をゆっくりとグラインドさせる。
さをりの肉の内側で、バイブがゆっくりとねじれる。
同時に、肉の入り口もねじられる。
......コージ
さをりが思い浮かべるのは、夫のヒロシでもなければ、隣の茶谷のダンナでもない。
大好きな、マトバコージだ。
コージに抱かれ、コージとつながっている気分で、バイブを前後させる。
膣が、鞘が、こすられ、ねじられる。
......コージ... もっと、して
右手でバイブを出し入れさせ、左手で乳房を揉む。
快感が高まり、太ももがぴりぴり震える。
「ああっ」
太ももをしっかり閉じて、バイブを締め付ける。
コージのちんちんを締め付ける。
......コージ
......いいよぉ
バイブで掻きだされた膣液が尻を、太ももを濡らす。
抜け落ちないように片手で押さえながら立ち上がると、窓の外の物干しロープにとめてある洗濯バサミを取っ
て、乳首にかませる。
下腹部から押し寄せる悦楽の津波に、乳首の痛みは快感ですらある。
......コージ、もっと強く、噛んで!
寝そべり、バイブをこねくり回す。
......やって、やって、やって!

携帯の着信ランプが点滅している。
ヒロシだ。
「どした?」
「眠ってた」
「そっか」
「なにしてる?」
「さをりのこと思って、オナってる」
「......さをりも」
「さをりとやりてえよ」
「うん、したい」
「おめこ、してえよ」
「うん、おめこ、したい」
「帰ったら、いっぱいしような」
「うん、いっぱいしてね」
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