インターネットモデル(読切)


わたしの名前はA美(プライバシー保護のため伏字にしています)。ごく普通の高校生です。人 並みに性にも興味があり、友人達とその手の話もよくしていました。友人達は性について大ら かで、初体験なんかも済ませていましたし、援助交際なんかもよくやっていました。友人の話 によると良い小遣い稼ぎになるらしく、また普段とは違う男性とするのも刺激になって良いと 言っていました。わたしも何度か誘われたのですが、断っていました。別にセックスをするのが 怖いとかそういう理由じゃないんです。恥ずかしいんですが、わたしはまだヴァージンなので そういう所で初めてをしてしまうって、やっぱり抵抗があったんです。そんなある日、友人の 一人がある話を持ちかけてきました。それは、裸の写真を撮るだけというものです。別に本番を するのではないので、わたしにも出来るのではないかと言うのです。その話を、少しお小遣い がピンチだということもあり、わたしは二つ返事でOKしてしまいました。ヌードを撮らせる というのは大変なことなのですが、わたしはちょっとした火遊びのつもりでいました。そうい う事に慣れた友人達に囲まれたいたせいで、変に免疫ができてしまっていたのかも知れません。  指定された場所に、わたしはその友人と一緒に待っていました。現れたのはサングラスをか けた、結構かっこいい人でした。怖い人だったらどうしようとか思っていたので、ほっとしま した。友人は用があると言って帰ってしまいましたが、相手が思っていたよりも人の良さそう な男性だったので気にしませんでした。その後、ラブホテルに向かいました。男の人と2人でそ ういう所に入るのには抵抗がありましたが、その人が 「自分はプロだから、契約以外のことは絶対しないから安心していいよ」  と、言ってくれたので安心しました。中はすごく綺麗で、大きなベッドが置いてあります。 最初に細かい事なんかを聞かれました。本番はOKかとか、顔は出して良いかなど。本番はダ メでしたが、顔出しはOKしました。モデル料が結構違いましたし、せっかくの写真に目線と かを入れてしまうのはもったいない気がしたからです。インターネットで使う物だと言ってい ましたが、あまり公にはできないような物なので、仲間内で鑑賞するだけだろうと思い、あま り気にしませんでした。そして、その人は照明やカメラ等の機材をセットし始めました。わた しはこれからのことを思って、胸をドキドキさせていました。  わたしはベッドの前に立ち、照明やカメラがわたしに向けられました。こういう風に被写体 になるのは初めてなので緊張します。固くならないでとか声をかけてくれますがなかなかそう いうわけにはいきません。それに、これから撮るのは普通の写真ではないのですから。  まずは服を着たままの写真を撮ります。でも、1ポーズだけで、すぐに下着姿にされました。 普段は着ないようなおしゃれな物を着てきたんですが、可愛いとか褒めてくれたので嬉しかっ たです。そして当然裸のものも撮りました。別に平気だと思っていたのですが、いざその時にな るとやっぱり恥ずかしいものです。それが相手にもわかってしまったらしく、 「恥ずかしいかい?」  なんて聞かれてしまいました。わたしが、 「男の人に裸見せるのって初めてだから」  と答えると、 「またまた。上手いなぁ」  なんて言われてしまいました。そうですね、一度も男性に裸を見せた事のないような女の子 がこんなことするなんて普通思わないでしょうね。  撮影は順調に進んでいきました。でも、普通のヌード写真を撮るだけじゃないんです。直立 したかっこいいポーズもほとんどなかったんです。次に指示されたのはベッドに寝そべって脚 を大きく広げたポーズでした。そうすると、わたしの性器を見せてしまうことになります。で も、それは最初からわかっていたことですし、初心に思われるのは嫌だったので思い切って広 げました。カメラが脚の間に入ってきます。恥ずかしいのもそうですが、わたしのそこが汚く 思われないかと心配でした。でも、カメラマンはそこをとても褒めてくれました。それからの 写真は脚を開いたポーズばかりで、さまざまな格好でそこを晒したわたしの姿を撮っていき ました。性器がフレームの真ん中に入るような卑猥な物ばかりで、性器の接写なんかももちろ ん撮りましたし、そこを広げて中を見せているものなども撮りました。性器を強調したような それらのポーズに、グラビアヌードのようなものを期待していたわたしは、最初はがっかりし ましたが、カメラマンがしきりに褒めてくれるので段々良い気分になってきました。最後の方 は、わたしの方から見せつけるようなポーズをとるようになり、似合わないのに流し目を使っ たりもしていました。下着を履く時に、性器が濡れていた事に気付いて本当に恥ずかしかった です。そして、わたしはモデル料を貰いそのカメラマンと別れました。それはなかなか高額で、 わたしは欲しかった服が買えることに胸躍らせていました。  そんな事があってから数日後、意外な事が発覚するんです。 「姉ちゃん、体売っただろ?」  突然の弟の言葉にわたしは心臓を掴まれたような感覚を覚えました。 「な、なんのことかしら」 「誤魔化すなよ。ネットに姉ちゃんのヌードが載ってたぜ」 「あんた、そんなの見てるわけ?」  わたしは弟を問い詰めました。でも、そのことでわたしは意外な真実を知りました。ほとん ど外には漏れないものだと思っていたのですが、弟の話によると全然違うようでした。その写 真を見るのに特に制約はなく、誰でも自由に観覧することが出来るらしいのです。一応、年齢 を聞いてくるらしいですが、そんなものは「はい」を選択してしまえば済むことです。わたし はそれを実際に弟に見せてもらうことにしました。弟は手馴れた操作でインターネットに繋ぎ、 そこのサイトを開きます。入り口の選択で「はい」を選ぶと、驚くほど簡単に中に入ることが 出来ました。中には何十人もの女性の名前が並んでおり、その一番下の「NEW」の文字がつ いている所にわたしの名前がありました。そこをクリックすると50枚近い写真が表示されま す。もちろん、それは全てわたしの写真でした。下着姿のものから上半身裸のもの、さらには 脚を開いて微笑んでるものや、性器のアップのものもありました。そして、その写真を選ぶと さらに大きなものが表示されるらしく、弟は脚を開いたポーズのものや、性器の大写しのもの を表示させました。それは鮮明に写っており、画面一杯に写ったそこは細かい皺までがわかり ます。自分でも、こんなにはっきりと見たのは初めてでした。これだけなら他人の物だと言い 張れるかもしれませんが、もう一つの写真に顔と一緒に写っているのでそれもかないません。 それは確実にこの性器がわたしの物だということを証明していました。さらに弟は、今度はそ こを大きく広げた画像のアップを表示させました。そこにはわたしの秘密が何も隠されずに写 っていました。そこが赤く色づいているのも、尿道口や膣口の位置までも明確にわかります。 クリトリスが勃起しているという事実さえも見ているものには伝わるでしょう。そして、終わ りの方の写真では、そこが濡れて光っているのがわかります。濡れた性器を指で広げながら突 き出しているその姿は淫乱女そのものでした。  すぐ横で弟が、その写真を本人のわたしと見比べるようにして見ているのですが、そんなこ とに気が回らないくらいわたしは動転していました。確かにネットに掲載するとは聞いていま したが、こんな誰にでも見れるような場所に置かれるとは思っていなかったのです。限られた、 ごく一部の人間にしか覗くことのできないプライベートなスペースに掲載されるものだと思っ ていました。しかも、弟の話ではここはかなり有名なサイトらしく、インターネットをやって いる10代、20代の若い男性のかなりがここの存在を知っていてアクセスしに来るらしいの です。さらに恐ろしいことに、あまりにも有名すぎてここの画像はすぐにパクられて、つまり 無断転載されてしまうらしいのです。そうなれば、複数のサイトで観覧できるようになり、そ れだけ多くの人間の目に触れることになるのです。事実、その手の画像をよく見て周っている 常連達の間では、『この写真、よく見かけるよね』、『このおま○こ、前にも見たことあるよ』 といったような会話がBBSで交わされていると言います。その上、韓国やアメリカのサイト にもよく持っていかれてしまうらしく、そちらのサイトのサンプル画像として見かけることも 多いらしいのです。わたしの性器が、サンプルとして数え切れないほどの人間に見られてしま い、そしてまたそこから転載されて世界中へと広がっていくのです。これから外を出歩く時に 出会った人の、駅ですれ違う人間の中にわたしのこの写真を見た者がいるかもしれないのです。 いや、初めて会ったような人がわたしを特定するようなことはあまりないでしょう。でも、わ たしを知っている者が、例えばわたしの同級生などもこれを見ているかもしれないのです。も し、そのことに触れられたら、わたしはどう答えれば良いのでしょう? そのことをネタに、 Hな脅しをかけられたらどうしたらいいのか。今後のことを思い、わたしは気を失いそうでし た。わたしがモデル料として貰ったお金はなかなかの大金でしたが、世界中に性器を晒すのに は、あまりにも安すぎる金額でした。 <完>