その8「強襲!三人目の仮面ファイター」


 「んっ・・・あふっ・・・」  姫子は、十数人の幼児が見ている目の前で、硬く勃起した乳首を摘んでクリクリと転がし始めた。  時折、扱き上げるような動作で引っ張ったり離したりすると、健康的なおっぱいがプルプルと震える。  園内で遊んでいる幼児たちのうち、およそ半数が、姫子の方に視線を向けていた。  姫子が行っている行為が、オナニーの一種である事など、園児達にはわからない。  まだ、エッチな事に目覚めていない、いたいけな視線が、乳首オナニーをしている姫子の身体に突き刺さる。 (ああ・・・アタシ、物凄くいけない事しちゃってる・・・でも・・・でも・・・指が止まらないよぉ・・・  乳首・・・気持ちいいよぉ・・・)  羞恥と快楽の板ばさみに、困ったような表情を浮かべたまま、姫子は背徳的な快感の渦に飲み込まれていく。  小振りで色の薄い乳輪から、先端に向けて揉み上げるようにすると、その度に体がブルブルと震えるような  快感が沸き起こる。 「あら・・・身体が震えてきましたよ。ひょっとして、乳首だけでイっちゃうのかな?いけない娘ね。園児達が  見ている前で、おっぱい弄ってオナニーして、イっちゃうの?」  初対面の時とはうって変わった淫らな表情を浮かべた保母・・・彩釣 瞳は、いけない絶頂に向けてひた走る  姫子を言葉で嬲る。 「うぁ・・・ひっ!・・・やぁぁ・・・んぁぁ・・・」  更にハードに乳首を弄り回しながら、姫子は近付いてくる絶頂の波を感じていた。  心の奥底で、理性が『止めろ!』と叫んでいたが、肉体のコントロールは既に失われていた。 「んあっ!・・・くぁぁぁ・・・」  散々弄り回されて、鮮やかな朱色に染まった左右の乳首を、血の気が失われるほど強く、指が摘んでいた。  そのままでグリグリと左右に捻り回し始める。  乳首の根元に、らせん状のしわが浮き出すほどの激しい捻りが、鋭い痛みと、それを遥かに凌ぐ快感の波となって  身体を貫き、姫子の腰の奥が熱く疼きながらプルプルと痙攣し始める。 (やぁぁ・・・このままだと、ホントにイっちゃうっ!イっちゃうよぉ!)  自らの指の責めに姫子が屈しようとしたその時、遠くで遊んでいた園児が投げたビニールボールが、姫子の頭に、  こつん、と当たっていた。 「はっ!・・・あ・・・アタシ・・・やんっ!」  そのショックで肉体のコントロールを取り戻した姫子は、可愛い悲鳴を上げながら立ち上がり、乱れた衣服を  直しながら、瞳に怒りの視線を向けながら叫ぶ。 「・・・一体何のつもりなんですかっ!あんな恥ずかしい事させるなんて!」  まだ興奮で上気した顔で、姫子は叫んでいた。  恥ずかしさを隠すために、必要以上に怒りの感情をあらわにしている。 「そんなに怒らないでよ。あなたのコンプレックスを解消してあげようとしただけなんだから」  瞳は笑みを浮かべながら言う。 「だって!催眠術かけて、あんなにエッチな事をさせるなんて、酷いじゃないですか!」「だからー、それは  あなたの願望がストレートに出ただけの事じゃないの。わたしはあなたの告白を聞いて、アドバイスしようと  しただけなんですから」  姫子の怒りをさらっと受け流すように、瞳は言った。 (うう・・・確かに・・・) 「・・・もう・・・いいです!・・・園児にもああやって催眠術をかけるんですか?」  恥ずかしいし、  腹立たしいのだが、取材はしなければならないので、姫子は中断していたインタビューを再開する。  とりあえず、気持ちを別の事に逸らしたかった。  いまだに腰の奥に疼きが残り、乳首は硬く尖ってジンジン疼いている。 「うーん、催眠術って言うほど深くないのよねぇ・・・簡単な暗示をかけて、その気にさせるだけなのよ。  子供は純粋だから、軽い暗示で効果が現れるの」 「副作用とか、無いんですか?」  瞳と視線を合わせないように注意しながら、姫子は質問を続ける。 「無いわよ。それどころか、暗示を受けた事すら、本人は忘れちゃってるわ」 「犯罪とかに使われたら、大変ですね・・・」  そういう姫子に。 「人の理性やモラルに反する暗示は、そう簡単には受け付けないから大丈夫。催眠術で人を操って犯罪を  犯させるのは、まず無理でしょうね」 (アタシのあれは?あれって完璧に操られてたよ!)  とか、問い詰めたいのを我慢しながら取材を続け、姫子は会社へと戻っていた。 「只今帰りました・・・ふぅ・・・」 「おやぁ・・・姫ちゃん、元気ないですねぇ。大丈夫?」  由美子が心配そうに尋ねてくる。 「平気です・・・精神的にちょっと疲れちゃって・・・はぁ・・・」  姫子は取材テープを渡すと、さっさと帰宅した。  帰り道にあったコンビニで、リラックス効果があるガムやら、入浴剤やら、ドリンクを買い込んで家に戻る。 「リラックスしなきゃ・・・最近、精神的に一杯一杯だったからなぁ・・・」  バスタブに満たしたお湯に入浴剤を入れて浸かりながら、姫子はここ数日のなんとも甘美なトラブルの数々を  思い出していた。 (・・・嫌なのに・・・アタシ的には物凄く嫌なのに・・・でも、気持ちいいんだよなぁ・・・だから、心の底  から嫌になれない・・・)  淫魔による淫らな責めは、嫌悪してしまうにはあまりにも甘美な快感を含んでいた。  レイプとか、痴漢行為のように、一方的に相手の快楽の道具にされるのとは全く異なる、魔性の快感を与えられる  のである。  それによって得られる絶頂感は、確かに屈辱的で恥ずかしいのだが、心の底から拒否できない妖しい魅力を持っていた。 「アタシって、マゾなのかな?・・・」  バスタブの中で、姫子はつぶやく。 『やぁ、今日は災難だったね、羞姫』  いきなりカメの声。 「今日は!じゃないよぉ!仮面ファイターに選ばれてから、毎日災難オンパレード状態だよぉ!」  ざばあああっ!とお湯を溢れさせながら立ち上がった姫子は叫ぶ。 『おいおい、叫ばなくたって頭の中で話せば聞こえるから・・・』 「ううう・・・もうやだっ!もう、頼まれても羞姫にならないっ!解約します引退します退職しますっ!」 『それは残念ながら無理なんだよね・・・仮面ファイターに選ばれた者は、自分の意志では仮面を捨て去る事は  出来ないんだ』 「えええっ!そんなの聞いてないよぉ!っていうか、何の説明も無いじゃないかぁ!」 『ヒーローってそういうものだろ?』  亀はえらくドライな反応を返す。 「全然ヒーローじゃないよぉ!恥ずかしくて、エッチで・・・」 『そして、気持ちいいだろ?』 「うぅぅ・・・」  カメの指摘に、反論できない姫子。 『淫魔の責めは、人間の愛撫を遥かに上回る圧倒的な快感を与えてくれる。仮面が無ければ、一分と持たずによがり  死ぬ程の快感をね・・・』 「そんなに凄かったの!?」 『そうだよ。一種の寄生型淫魔である仮面は、寄生した人間の身体を囮にして淫魔を誘い、思う存分責めさせて  その快感を栄養分にする。そして、十分なパワーが溜まったら、淫魔そのものを捕食してその身体に溜まって  いる快感エネルギーも奪うんだよ』 「うわぁ・・・酷い奴・・・って、囮ってアタシの事じゃないかぁ!」 『そうだよ。で・・・仮面を脱ぎ去るには、寄生された人間が、仮面のコントロールを放棄して、生身で仮面の  責めに耐えねばならない・・・それは絶対的に不可能だね。大き過ぎる快感に耐えられずに、人間は死ぬ』 「うぅぅ・・・それは嫌だよぉ・・・よがり死にって・・・」 『だから諦めて、これからも淫魔と戦おうよ、ねっ♪』 「うぅぅ・・・なんだかヘビーだよぉ・・・」 『ヒーローってそういうものさ』 「だから全然ヒーローじゃないっつーのっ!!」  姫子の絶叫が響き渡った。  お風呂でリラックスするどころか、更にブルーになってしまった姫子は、殆どふて寝状態でベッドにいた。 『羞姫!淫魔が来たぞっ!出撃だっ!』  頭の中に響くカメの声。 「やだ!」 『おいおい、淫魔を倒すのがどれだけ大事か、さっきも教えただろ?さあ、出撃しよう』「やだっ!だって、また  散々エッチな事されちゃうんだもん!」  ベッドの上で身体を丸め、ちょっとふてくされた表情で姫子は言う。 『それが君の・・・羞姫の戦闘スタイルなんだから、仕方無いじゃないか・・・羞姫の仮面は物凄く強力なんだけど、  発動に必要な快楽エネルギーも多いんだよ』 「だからそれが嫌なのっ!麗裸さんみたいに、カッコよくやっつけたいよ・・・」 『まったく・・・それじゃあ、一ついいことを教えてあげよう。仮面は、一定期間、快楽エネルギーを与えないと、  寄生した人間を犯してエネルギーを吸収しようとするぞ』 「!・・・それのどこがいい事なのよぉ!!」  がばあっ!とベッドの上に仁王立ちになって姫子は怒鳴る。 『だから深夜に大声で怒鳴るなよぉ・・・』  なだめるような口調でカメは言う。 『だから、出撃しようよ・・・おや?あれっ!もう一つ、仮面ファイターの反応が!』 「どうせ、麗裸さんでしょ?いいじゃん、あの人に任せておけば・・・」 『いや、この反応は違うぞ・・・羞姫、行って見よう。上手くすれば、エクスタシースフィアを奪えるかもしれない』 「失敗したら、逆に奪われちゃうからやだ!」 『えーい!問答無用!出撃っ!』  業を煮やしたらしいカメの声と同時に、テレビ画面から光る霧のようなものが噴出し、姫子を強制的に淫魔界に  送り込んでいた。 「わぁっ!もお!強引過ぎるよぉ・・・」  闇に閉ざされた淫魔界で、姫子はふくれっ面で文句を言う。 『文句を言わずにさっさと変身するんだ!さっき説明した通り、生身で淫魔の攻撃を受けたらひとたまりも無いぞっ!』 「うう・・・判ったよぉ・・・脱衣!」  一瞬で姫子は全裸になり、同時に目の前に赤い仮面が浮かぶ。 「もう、こうなったらやってやるっ!変身っ!」  半ばやけになった姫子は、仮面を被る。  仮面の後頭部に束ねられていた赤い縄がシュルシュルと動き、姫子の裸身に絡みつく。「あはぁんっ!」  股間に食い込む縄の感触に前かがみになって喘いでしまう姫子だった。 「へ・・・変身完了・・・で・・・どっち?」 『このまま真っ直ぐ前進』  カメの指示に従い、羞姫は走り始めた。  股間とお尻の割れ目に深々と食い込んだ縄の感触が、異様な快感を送り込んでくる。  十秒足らずで、闇の中に蠢くものが見えてきた。  それは、結構いけてる青年の顔をしたサソリだった。  ただし、尻尾の先は毒針ではなく、もの凄い形のペニスになっていた。 「ヘイ!彼女・・・俺とグチョグチョのファックしねぇか?へへへっ!」  ちょっとお馬鹿さんな口調でサソリ男が話し掛けているのは、羞姫ではなかった。  白い仮面を被った、もう一人の仮面ファイターがそこにいた。  男物の白いワイシャツの前をはだけて着ている。  身に着けているのはそれだけだった。 「うふふっ。坊や、わたしと遊びたいの?わたし、人妻なのよ」  その言葉に、サソリ男の顔に物凄くいやらしい笑みが浮かぶ。 「うひひっ!ご主人よりも感じさせてやるぜっ!奥さんっ!」  サソリ男はそう言うと、何本もある脚をわさわさと蠢かせて近寄っていく。 「あんっ!せっかちね・・・あなた、よく見たら結構かわいい顔してるわね・・・もっとよく顔を見せて・・・」  白い仮面のファイターはそう言うと、近付いてきたサソリ男の前にふわりとしゃがみ込む。  二十代半ばと思われる、成熟した女性の下半身が、サソリ男の目の前にさらけ出された。 「ひへへへへっ!これでも淫魔連中の中ではイケメンで通ってるんだ。キスしようぜぇ、奥さんっ!」 「ふふっ・・・」  笑みを漏らした仮面の目が、赤い光を放っていた。 「あ!・・・」  サソリ男の表情が緩む。  物凄いバカ面になっていた。 「その前に、オナニーして見せて・・・その立派なもので、自分のお尻を犯してごらん」「えっ!?・・・あの仮面  ファイター、催眠術を使った!」  羞姫は今日の昼、取材で訪れた幼稚園での一件を思い出していた。 「えへへへっ!よーし、見てろよぉ!すげーオナニー見せてやるぜっ!」 「ぐえ・・・」  羞姫が物凄く嫌そうな声を出した。  (サソリ男のオナニーなんて見たくないよぉ・・・)  そう思っている羞姫の目の前で、サソリの尻尾が自分の尻を犯し始めた。 「うほっ!・・・おおおおおっ!・・・こんな事するの初めてだっ!・・・おおおおおおっ!すげー気持ちいいぜっ!  ふひいいいいいっ!」  物凄い勢いで尻尾を動かし、サソリ男は自分を犯し続けている。 「ひっ!おおおおっ!イくっ!イくぜぇぇぇぇっ!」 「お馬鹿さん。わたしのエネルギー源になりなさい!ファイナルエクスタシー!」  そう叫びながら、白い仮面の女はYシャツを大きく開き、小振りだが形のいいおっぱいを露出していた。  その胸を、根元から先端に向けて揉み扱くようにする。  やや赤茶けたその乳首の先端から、白い霧状のものが大量に噴出した。 「うわ!・・・母乳だよ・・・」 「ほひいいいいいいいっ!」  情無い絶頂の声を上げたサソリ男が、白い母乳の霧に包まれて消えていく。 「ふふっ。弱かったわね・・・あら、あなたも仮面ファイターなの?」  少し離れた暗がりに立ちすくんでいた羞姫に気付いた白い仮面の女性が声をかけていた。 「わたしは仮面ファイター操妃。よろしくね・・・よろしくついでに、あなたのエクスタシースフィアをいただくわ」  三人目の仮面ファイター、操妃はそう言って近付いてきた。  続く


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