その10「淫魔の宴」


  失神絶頂に追い込まれた操妃の股間から、コロリ・・・と、転がり落ちたエクスタシースフィアは、淫蜜に  まみれて妖しい光を放っていた。  仮面ファイターは、その胎内に、合計三個のエクスタシースフィアを持っている。  失神絶頂させられる事により、それは実体化して体外に排出され、それを胎内に収めた仮面ファイターは、  更なる力を得る事ができる・・・らしい。 「あ・・・勝った・・・の?」  催眠術の影響で、まだ自由にならない身体を何とか起こしながら、羞姫は誰にとも無く問い掛けていた。 『・・・うん。勝った・・・けどね・・・羞姫の仮面はまだ満足しないみたいだよ』  カメがそう言うとおり、羞姫の身体から解けた赤い縄状の触手は、操妃の身体を休みなく責め続けている。  失神し、がっくりと首を垂れた操妃の裸身は、白いYシャツの上から亀甲縛りにされ、殆ど全ての性感帯を、  先端を筆状に変形させた、赤い縄状の触手が嬲っていた。  Yシャツの前をはだけられ、露出させられたおっぱいには、赤い縄状触手が巻き付いて、ぎりぎりと絞り上げ  ながら搾乳し、乳首には、筆状に先端を変形させた触手が、執拗なくすぐり攻撃を続けている。  さわさわと羽毛のようなタッチでくすぐったかと思うと、乳首をなぎ倒すように荒っぽく擦ったり、乳首の  根元から先端に向けて刷き上げるようにしたり・・・。  絶妙にして執拗な淫魔のテクニックが、操妃の身体を襲っている。  意識を失ったままの操妃の身体が、ピクン、ピクンと、時折反応していた。    「ねえ・・・かわいそうだよ。もう十分でしょ!この辺で勘弁してあげようよぉ!」  嬲り物にされる事のつらさを知っている羞姫は、カメに向かって叫ぶ。 『いや、そう言われても困っちゃうなぁ・・・操妃を嬲ってるのは、羞姫の仮面なんだから・・・』 「だからぁ!何か方法あるでしょ!?説得するとか、何かで気を逸らせるとか・・・」  そう言うやり取りの間に、触手は無理やり操妃の意識を回復させ、更なる嬲りを開始していた。 「ふあぁぁ・・・もう・・・もうイかせないでぇ・・・」  弱々しい操妃の哀願に聞く耳も持たず、二つの穴に潜り込んだ触手が、再び激しいピストン運動を開始していた。  縄目が内部の敏感な部分を徹底的に擦り上げ、急所を見つけては絶妙の力加減で責め立てる。  グチュグチュという淫靡な音とともに、操妃の胎内から掻き出された粘液が大量に滴り落ちる。  その身体のわななきから、再度の絶頂が近いのを悟った触手は、一気に突き上げ、こね回す。 「ひっ!・・・いっ!・・・ひゃぁぁぁぁぁぁっ!」  上級淫魔の与える壮絶な快感で、操妃は一瞬で絶頂に突き上げられ、激しく痙攣しながら泣き狂う。  イっている最中にもかかわらず、触手の陵辱は弱まるどころか、更にハードなものになっていく。  細い二本の触手がクリトリスと左右の乳首を挟みこみ、キリキリと締め付けながら捻り回し始めた。  更に、触手のピストンを受けている前後の穴に、更に数本の触手がねじ込まれる。  数本の触手が交互に、あるいは同時に激しくピストンして、終わりの無い絶頂感を送り込む。 「ぐはぁ!・・・かはぁ・・・はひぃぃ・・・」  既に喘ぎ声も出せずに操妃は痙攣している。  本来なら、既に苦痛のレベルに達している筈のハードな責めが、淫魔のテクニック故か、とてつもない快感に  変換されていた。 「ひっ・・・ひっ!・・・ひいぃぃぃぃっ!」  操妃の身体が、二度目の失神絶頂にわなないていた。  ぶしゃぁぁっ!と、大量の淫蜜が股間から迸り、それに混じって、ビー玉サイズの白い宝玉が排出された。 「えっ!!・・・二個目の・・・エクスタシースフィアが!?」  目の前に転がってきた二個目のスフィアを、呆然と見つめる羞姫。 『うむぅ・・・さすがは上級淫魔の容赦無い愛撫・・・』 「感心してる場合じゃないでしょうがぁ!!・・・あ、動けるようになったっ!」  一瞬で素に戻って絶叫する羞姫。 『おお!そうだぁ!エクスタシースフィアだあぁ!・・・って、私も姫子ちゃんに似てきたかなぁ・・・』 「何ですかカメさんっ!そのものすご〜く嫌そうな言い方はぁ!!・・・って、エクスタシースフィア!?」 『そう。そのエクスタシースフィアを胎内に挿入する事によって、仮面の制御能力をアップできるんだ。  もしかしたら、この暴走を止められるかもしれない』 「よーし、それだぁ!・・・って・・・これを挿れるの・・・アソコに?」  さすがに、そこに何かを入れるという行為に、一瞬躊躇してしまう。 「ふあぁぁぁぁ!もうイかせないでぇぇ!ひいぃぃぃぃっ!」  操妃の悲痛な叫びが、羞姫を決心させていた。 「わかった・・・やるよ・・・」  床に転がった白い真珠のようなエクスタシースフィアに、羞姫は恐る恐る指を伸ばす。「んっ・・・」  硬く目を閉じ、指先に摘んだエクスタシースフィアを膣口に押し付ける。  少し力を加えると、ぬるっ、という感じで、スフィアが胎内に挿入されていた。    「・・・何にも起こらないよぉ!」 『まだ浅いんだよ、もっと、ぐーっと、奥まで押し込まなきゃ』 「ううう・・・奥まで・・・挿れるの・・・んひっ!」  挿れ安いように仰向けになった羞姫は、少し腰をせり上げた体勢を維持しながら、中指を自分の胎内にゆっくり  と挿入していった。 (・・・こんなに深くまで指挿れるの初めてだよぉ・・・)  一抹の不安を感じながら、指先でスフィアを押し込んでいく。 「んっ・・・もうそろそろ・・・ひんっ!」  何かにコリッ!と突き当たった感触と同時にお腹の奥を走った疼きに、姫子は声を上げていた。 『もう一息だっ!子宮口に押し込めっ!』 「えええっ!・・・赤ちゃん出来たりしない?」 『はぁ?』 「ああああんっ!もう、もう、ズコズコしないでぇ!」  息もたえだえの操妃の声。 「えーい!こうなったらっ!んっ・・・はぁぁ・・・ひっ!」  生まれて初めて、子宮内に異物を挿入する感触に震える姫子。 『よし、すぐに定着が完了するよ』 「ふあっ!・・・熱いっ!お腹の中が熱いよぉ!」 『定着が始まったぞ・・・ちなみに、一人の仮面ファイターから定着できるスフィアは一個だけだからね』  カメの説明も聞こえぬかのように、姫子は異様な感触に身悶えしていたが、十秒ほどでそれも治まっていた。 「ふぅ・・・定着、終わったみたい・・・もう熱くないよ・・・さて、仮面を止めないと!・・・こらあ!  止まれぇ!!」  操妃を嬲る赤い縄状触手・・・羞姫が被った仮面の後頭部から生えた触手を掴んでぐいぐい引っ張りながら  叫ぶ姫子。 『・・・我はアルティメットエクスタシーによって発動し、開放された。我を阻むもの無し・・・快楽を貪るのみ・・・』  姫子の頭の中に、羞姫の仮面の声が響く。 「だからぁ!今日のところはこれで勘弁してやりなさいよ!もう十分でしょ!」  姫子の絶叫にも全く触手の動きは弱まらない。     「カメさん!止まらないよぉ!」 『ううむ・・・羞姫の仮面は、最も貪欲で、最も強力だからねぇ・・・そう簡単には止まらないんじゃないかなぁ・・・』 「さっき、エクスタシースフィア挿れたら止まるって言ったじゃないのよぉ!」  相変わらず触手を引っ張りながら、姫子は叫ぶが、赤い縄状の触手はびくともしない。 どうやら引っ張る力が、  どこかで中和されてしまっているらしい。 『止められるかもしれないって言っただけだよ。もう、こうなったらしばらく見てるしかないね』 「もうっ!相変わらず役立たずの解説者なんだからぁ!」  カメの言動の無責任ぶりに呆れ返りながら姫子は叫ぶ。 『そういう言い方無いじゃないか!これでも一生懸命やってるんだよ!・・・仮面の淫魔等という、扱いにくい  上級淫魔の依代選んだり、色々アドバイスしたり・・・』  カメの愚痴る声が姫子の頭の中に響く。 「あーもうっ!頭の中で愚痴らないでよぉ!・・・もう、どうにもならないの?」  姫子は、目の前で触手に嬲られるがままになっている操妃の姿を見つめながらつぶやいていた。  操妃は既に声も出せない状態で、ありとあらゆる性感帯をハードに、執拗に責め立てられている。  胎内をかき回す触手が大きくくねるたびに、操妃の裸身はビクン、ビクンと大きく反応し、体力的にも限界が  近いことを示していた。 「嫌だよぉ!目の前で、人が死んじゃうのなんて見たくないよぉ!・・・そうだ!仮面を脱げば!?」 『無理だよ、羞姫の仮面は戦いが終わらなければ脱げない・・・』  カメがそういうのとほぼ同時に、操妃の身体が激しく痙攣し、その股間から、最後のエクスタシースフィアが  排出されていた。 『むっ!これは更にやばいぞっ!三個のエクスタシースフィアを失えば、仮面は依代を犯し殺す!』 「もう、その寸前じゃないのっ!操妃さん、ホントに死んじゃうよぉ!」  そして、それはいきなり起きていた。    操妃の仮面が変形を開始する。  仮面の表面に無数の光の線が浮かび上がったかと思うと、物凄い勢いで拡大し、巨大な鳥・・・恐らくフクロウ  だろう・・・の姿になっていた。  赤く輝く目を持った、白いフクロウ・・・それが操妃の仮面の正体だった。 「あああっ!やっぱり瞳さんだったぁ!!」  仮面の下から現れた女性の顔を見た姫子は、それが、幼稚園の保母である綾釣 瞳であるのを確認して叫んでいた。 「催眠術を使うから、もしやと思ったけど・・・何とか助けないとっ!」  一旦、ふわりと上昇した白いフクロウ型淫魔は、ぐったりと横たわる瞳目掛けて急降下していた。  その爪が瞳の身体を捕らえる寸前、羞姫の仮面から伸びた赤い触手が、フクロウ型の淫魔に向かって殺到していた。 「えっ!・・・何が起こったの!?」 『あちゃぁ!そこまで貪欲だったのか・・・羞姫の仮面って・・・』  カメの声は、かすかに震えていた。 「どういう事?」 『より大きなエネルギーを吸収するために、羞姫の仮面は操妃の仮面を捕食するつもりなんだよ・・・』 「それって、共食いじゃないの?・・・うげ・・・」  触手に絡みつかれた白フクロウは、けたたましく鳴きながらそれを振り払おうとするが、触手の呪縛は強かった。  あっという間にがんじがらめにされて、地面に引き摺り下ろされる。  瞳を嬲っていた触手も解け、全ての触手がフクロウ型淫魔に殺到していた。  赤い繭状に固められたその姿が、少しずつ小さくなっていく。 『吸収が始まった・・・』  吸収は、数分間で終わり、ようやく満足したらしい縄状触手は、羞姫の身体に戻って来た。 「ひぃ!」  赤い縄に再び亀甲縛りにされて、いつも以上に恐怖を感じてしまう姫子だった。      完全に失神した瞳を連れて、自分の部屋に戻って来た姫子は、とりあえず彼女をベッドに寝かせ、救急車を  呼んでいた。  現実世界に戻ると同時に、姫子はいつものジャージ姿、瞳はブラウスとジーンズ姿に戻っている。  間も無くやってきた救急車で瞳を病院に運び、事情を聞きに来た警察には、家の前で倒れているのを見つけた  事にしておいた。 「はぁ・・・今夜はいつもにも増して疲れたよぉ・・・一応初勝利なんだけど、全然勝った気もしないし・・・」  ようやく開放されて帰宅した後、姫子は、アクセサリー入れの小皿に載った二個のエクスタシースフィアを  見つめていた。 (三個取られたら、あんな事になっちゃうんだ・・・でも、アタシが上手に羞姫の仮面を使えれば・・・  淫魔に犯し殺される前に、何とか救えるかも・・・) 「はぁ・・・やっぱり特訓が必要かなぁ・・・」  ベッドに寝転がり、天井をしばらく見つめていた姫子は、いつの間にか眠りに落ちていた。  続く


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