「それ行け! 悪の秘密結社」 第二話



 「いいざまだな、ジャスティレンジャー」
 勝ち誇った声で、わたしは四人の戦隊ヒロインに呼びかけた。
 手枷と足枷で壁に拘束された、花鳥風月の力を秘めた戦闘少女たち。
 おそらく、彼女たちもわたしと同じような年齢なのだろう。もしかしたら、同じ学校に通っていたり、ご近所だったりするかも知れない。
 しかし、今は敵と味方の関係なのだ。
 ここは我が組織の司令室。拘束された戦隊少女を取り囲むようにして、幹部と再生怪人三体、そして、女帝陛下がおられる。
 戦隊少女たちを見事に捕えたわたしに対し、女帝ゼヴィアは最大級の賛辞を下さった。
 今宵与えられるであろう「ご褒美」を想像するだけで、身体が火照ってきて疼いてしまう。ああ、ゼヴィア様の愛撫の感触が身体によみがえってきて、たまらない気持ちになる。
「私たちをどうするつもりだ!?」
 甘い妄想に浸りかけていたわたしに、リーダー格であるレッドがきつい口調で質問してきた。妄想を寸止めで断ち切られてちょっとむかついたが、さすがは我がライバル。囚われの身となっても気丈さを失っていないようだ。
 他のメンバーは三者三様の様子を見せていた。
 怯えてすすり泣いているイエローをピンクが優しい口調で慰め、ブルーは騒いだり抵抗するのが自分の美学に反するのか、むっつりと押し黙っている。
「心配しなくとも、殺したりはしない。我が組織に逆らった罰として、たっぷりと恥ずかしい目に遭っていただく」
 これからどんな責めで泣かせてやろうか……そんなことを思いながら、四人を見つめていると、サディストの血がザワザワと騒いでしまう。
「私が一人で責めを受ける! だから他のメンバーは解放してやってくれ!」
 レッドが叫ぶ。
「お約束のセリフ、どうもありがとう。でも、おまえたちは四人そろってこそのジャスティレンジャーだろう。辱めも全員そろって受けるべきなのではないかな?」
 とびきりサディスティックな響きを声に乗せて、四人の戦隊少女に投げかけてやる。
「やだぁ! やだやだやだぁぁぁぁぁーっ! おうちに帰してよぉ!」
 ジャスティイエローは、とうとう本格的に泣き出してしまった。やっぱりガキだ。
 なんだか子供を虐待しているような罪悪感が込み上げてきて、嫌な気分になってしまう。
 いや、まあ、悪の組織なのだから悪くて当然なのだが、子供に泣かれるのはやっぱり苦手だ。とりあえず、この気まずい空気をなんとかしないといけない。
「おい、オニユリヒトデ、こっちに来い!」
「ドクー!」
 わたしの呼びかけに応じて、毒々しい体色をした再生怪人がのそのそと歩み寄ってきた。
 甘ったるい百合の花の匂いと磯臭い臭いが混じり合って漂ってくる。はっきり言って嫌な臭いのする怪人だ。
「やめろっ! 何をする気だ!」
「お願い! この子にはひどいことしないで!」
 レッドとピンクが口々に叫ぶ声を無視して、わたしは怪人に命令を下す。
「エロエロ花粉をこいつに浴びせてやれ。羞恥心を忘れない程度の濃度で、な」
「ドクー!」
 返事をしたオニユリヒトデは、ガバッ! と身体を広げると、胴の真ん中にある口から紫色の毒花粉をプシュ、プシュッ! と小出しに放出した。
「はわわぁ! へぷしいっ!」
 毒煙に包まれたイエローは、素っ頓狂な声を上げて可愛らしいくしゃみを一つ。
 エロエロ花粉の効果は即座にあらわれてきた。
 さっきまで泣きじゃくっていた少女の声がピタリと止まり、じきに切なげな喘ぎに変化する。
「イエロー! 許さないッ! これ以上イエローに妙なことをしたら、私は絶対におまえたちを許さないぞっ!!」
 レッドが上げる怒りの叫びが耳障りだ。
「オニユリヒトデ! 他の三人に沈黙花粉をぶっかけてやれ!」
「ドクー!」
 金色の花粉がレッドたち三人に吹き付けられ、声を封じた。
 なるほど、「沈黙は金」か……怪人を作ったドクターカオスのこういうセンスは嫌いではないが、怪人の合成センスはいかがなものか……。
「ほわぁ……なんか、変だよぉ。フワフワって浮いてるみたい……ひぁ……」
 エロエロ花粉の効果が出てきて酔ったような声を上げるジャスティイエローは、ガキでドジッ娘だけどガッツのあるキャラだ。最年少ということもあって、メンバーには妹のように可愛がられている。
 わたしは別の意味で可愛がってやるとしよう。
 腰に差していた剣を抜き、黄色のボディスーツ状コスチュームを注意深く切り裂いた。
 並の刃物や銃弾ではビクともしない強度を持った特殊強化繊維でできたスーツだが、私が装備している超高周波ブレードにとってはただの布でしかない。
 黄色の布地がスッパリと切り裂かれ、下腹の丸味がまだ子供っぽい華奢な下半身があらわになる。想像通り、股間はツルンツルンダだった。軽く汗ばんだ肌から、ホンワリと甘い少女の匂いが立ちのぼる。
「やぁぁ……そんらことしちゃ、らめなのぉ……」
 舌足らずな声で言いながら、恥ずかしげに身をよじるイエロー。
 声を封じられたレッドとピンクが身をよじって怒りまくっているのを横目で見つつ、わたしは辱めの行為を続ける。
「恥ずかしいだろう? でも、もっと恥ずかしいことをすると、すごく気持ち良くなれるんだぞ」
 思いっきり女王様モードの声で、わたしはささやきかけてやる。
「ほぇ……?」
 わたしはとぼけた声を出すイエローの右手首を拘束していた金具を外してやる。花粉の効果で脱力した手首を掴み、少女自身の股間へと誘導した。
「ここが熱くなってムズムズしているだろう? こうやって、指で擦ったり弄ったりすると、ムズムズが消えてすごく気持ち良くなるぞ」
 力なく抗う手を恥丘の丸味に押し当てて、こね回すように動かしてやる。
 黄色いロンググローブに包まれた小さな手が強制的に動かされ、無毛の性器をフニュフニュと揉み回した。
「ふえぇぇ! やだよぉ、恥ずかしいよぉ」
 そう言いながらも、むず痒く疼く性器への刺激に反応してピクッ、ピクピクッ、と可愛らしく身を跳ねさせてしまうイエロー。
 気持ちでは抵抗しようとはしているが、幼い身体は次第に強くなってくる未知の快感にじわじわと蝕まれてゆく。
「ほおら、気持ち良くなってきただろう? こうやって、ワレメに沿って指を上下に動かすんだ」
 ハァハァ吐息を荒げ始めた少女の手首を掴み、秘裂に沿って上下に滑るような動きを教え込んでやる。
 しばらく続けた後、わたしの手が放れても、性器を擦るイエローの指は止まらなかった。
「ふわ、あ……んんっ、あふうぅぅぅん……ッ」
 発情ガスを嗅がされたイエローは、拙い指使いでオナニーを続けている。
 股間のワレメはしっとりと濡れ始め、鮮やかなバラ色に色付いて開き始めていた。
 ちゅく……ちゅく……ちゅくっ……。
 秘裂の奥から湧き出してきた蜜液がこね回されるかすかな音が、イエローの可愛らしい喘ぎ声に混じって聞こえてくる。
 媚粘膜の谷間に沿って、戦隊ヒロインの指が何度も上下して自慰の快感を紡ぎ出しているが、あまりにも拙いその動きに焦れったさを感じてしまう。
「そんな弄り方じゃイけないぞ。ほら、ここをこうやって、もっと奥までこうするんだ」
 わたしは秘裂の両脇に指を添え、マシュマロのように柔らかな肉の谷間をパクッと割り開いてやった。
「ひゃわうぅ〜」
 素っ頓狂な声を上げて身を強張らせる戦隊少女。
 艶やかに濡れ光るフレッシュピンクの粘膜組織があらわになり、甘酸っぱい蜜の香りがフワリと立ちのぼってエロ衝動を掻き立てる。
「ほおら、ここが一番気持ちいいんだぞ、優しく撫でてやるだけで身体が痺れるだろう」
「ああんっ! すごいッ! ダークレジーナの指、すごいよぉ!」
 ヌルヌルになったワレメの中で指を軽く滑らせ、クリトリスをサワサワと撫でてやっただけで、イエローは可愛らしい泣き声を上げてビクビクビクッと痙攣する。
 生まれて初めて他人の指で愛撫された性器は愛液をトロトロと溢れさせ、膣口を撫でるわたしの指を熱く濡らす。
 オニユリヒトデの発情花粉がかなり効いているようだ。
 さっきまでむずかって泣いていたのが嘘だったかのように、イエローは腰をせり上げて快感を貪っている。
 キュッ、キュンッと収縮する膣口が指の腹に吸い付き、尖り勃ったクリトリスが指に弾かれてプルプルと震える。
 快感の喘ぎがすすり泣きに変化し、愛液の量が飛躍的に増えてきた。
 膣口を撫で回していた中指で小刻みに叩くようにして可愛がってやると、ピチャピチャという淫靡な水音を上げて蜜の雫が振り撒かれる。
「やはぁぁぁんっ! 音立てちゃらめぇぇぇぇ!」
 快感パルスを立て続けに撃ち込まれ、恥ずかしい音まで聞かされて、イエローは悶え狂ってしまう。実にいい声だ、ゾクゾクする!
「そろそろイかせてやるぞ!」
 くちゅくちゅくちゅくちゅっ!
 派手な蜜鳴りの音を立てて、性器全体をこね回し、クリトリスを恥骨に擦り付けるように圧迫してとどめの刺激を送り込んでやる。
「ふぁ! あっ! やぁぁ! きひゃぁぁぁ〜ンッ!!」
 プシイッ! チョロッ、ジョロロロロロローッ!
 コスチュームの色を薄めたような尿水が放物線を描いて放たれ、床に水溜まりを作った。
「はははは! 初めてのエクスタシーを迎えると同時にオシッコを漏らしてしまうとは、なんて恥ずかしい小娘だ!」
 ここぞとばかりにあざけりの言葉をかけて羞恥心を煽り立ててやる。
「は……はじゅかしい……はぅぅ……」
 弱々しい声を上げたイエローの身体から、カクンと力が抜けた。
 どうやら、恥ずかしさのあまり失神してしまったようだ。
「さて、今度はおまえを可愛がってやろう」
 イエローを失神させたわたしは、今度はピンクに視線を向ける。
 ピンクは母性溢れるお姉さんキャラ。何と言っても目立つのは、Gカップに迫ろうかという美爆乳だ。
 こいつは嬲りがいがありそうだ。


 (続く)