第三話「放送室で・・・」


  通称『金魚鉢』と呼ばれるアナウンサールームに、彼女は呼び出されていた。  呼び出したのは、彼女の『ご主人様』である男子生徒である。  奉仕者として育てられた彼女は、成績優秀者である男子生徒専属の肉奴隷として与えられたのだった。  普段はクラスメイトとして、ごく自然に振舞っているのだが、時折、こうして呼び出され、淫らな欲望のままに  嬲られるのだ。  ガラスに隔てられたミキサールームには、黒いマスクを被ったもう一人の男子生徒が居る。  恐らく彼も、『ご主人様』の資格を持った生徒なのだろう。 「さあ、脱いで・・・」  命令されるがままに、彼女は制服を脱ぎ始めた。  ご主人様以外の男性が居る場所で服を脱ぐのは初めてではないのだが、何度やっても恥ずかしさが先立ってしまう。  特に、下着を脱ぎ去る一瞬には、かなりの決心が必要だった。  全裸になった彼女は、股間と胸を手で隠し、唇を軽く噛んでうつむいている。  その恥ずかしげな表情と、奉仕者ならではの、見事に完成されたプロポーションの裸身をしばらく鑑賞したご主人様は、  ミキサールームに居る友人に目で合図を送り、自分も黒いマスクを被る。  アナウンサールームにある照明が強まり、天井に付けられたカメラが動いた。 「・・・あの・・・何をすればいいのでしょうか?」  彼女はご主人様に問う。  その問いに応えず。 「顔は映すなよ」  インカムでミキサールームに指示するご主人様。 「判ってるよ。そろそろ始めようぜ。みんなモニターの前で待ちかねてる頃だろう」  ミキサールームに居る友人は、そう言って笑い声を上げる。  一緒に笑うご主人の声を聞きながら、彼女はここで何が行われるのか察していた。  孤島に作られた全寮制の学校であるここには、ネットワーク対応のケーブルテレビが各個室に設置されている。  各種娯楽、教養番組の放送から、試験の日程、行事の予定まで、さまざまな情報がケーブルテレビによって提供  されるのだ。  そのケーブルテレビ網を使って、彼女の痴態を流すつもりらしい。  何人とも知れぬ・・・きっと彼女のクラスメイトも大勢居るだろう・・・人に、自分の淫らな姿を見られてしまう  という恥ずかしさに、少女の裸身が一瞬で桜色に染まる。  ご主人様の手が、彼女の自慢のバストに伸びると同時に、カメラが胸をズームした。 「あんっ!」  彼女の急所を知り尽くした指が、いきなり乳首を摘んでいた。  半勃起状態だった乳首を指先でクリクリと転がし、たちまちのうちに硬く尖らせる。  その様子を、ズームアップしたカメラが余す所無く放送していた。  室内にあるマイクが、耐え切れずに漏らす彼女の快楽の声を拾っているはずだ。  その全てが、ケーブルテレビ網で中継されている。  カメラがズームを少し引き、左右のバストが同時にフレームに収まるようにする。  ふっくらとした形のいいバストの頂上でつんと尖ったピンク色の乳首と、まだ半勃起状態のままの反対側の乳首の  コントラストがエロチックだった。 「・・・」  ご主人様は黙ったまま、反対側の乳首も弄り始めた。 「うんっ!・・・あっ!・・・ひっ!・・・んぁ!・・・」  乳輪をスリスリと指先で擦られ、乳首を摘んで軽く引っ張られながら揉み転がされて、たちまちのうちに乳首を  勃起させながら、彼女は甘い声を漏らす。 「・・・」  ご主人様は手を離し、自分の愛撫に反応して見事に勃起した左右の乳首をしばらく目で楽しんだ後、彼女の背後に  回り込み、後ろから胸を揉み始めた。  時折指先で乳首を弾くようにして刺激しながら、大きなストロークで胸をこねまわす。 カメラは指が食い込むたび  に淫靡にたわんで形を変える乳房をアップで捉えていた。  数分間にわたって執拗に胸を弄んだ指は、ピアノを弾くようにリズミカルな指使いで脇腹をタッピングしながら  下半身へと向かう。  それに連動してカメラはズームアウトしながら下がり、彼女の胸から下を余す所無く映し出す。  引き締まった腹部、縦長のおへそ、まろやかなラインを描いて下腹の陰りに繋がる下半身が、画面の向こうに  居るであろう人たちの前にさらけ出された。  見事なくびれを見せる脇腹を優しく撫でさすって彼女の身体をわななかせ、おへそを指先でコリコリと掘り返す  ようにした後、ご主人様の指は、股間の陰りを撫で始めた。  彼女の陰毛は黒く艶やかで、意外と濃い。  色白の肌とのコントラストが強烈で、それが堪らなくエロチックだった。  巧みな指は柔らかな陰毛の手触りを楽しみ、時折、恥骨を押し込んで彼女の身体をビクビクとわななかせる。 「ふぁ・・・やっ!・・・ひっ!・・・恥ずかしっ!・・・ふあぁぁ!・・・」  執拗に陰毛をくしけずられる恥ずかしさに、少女は淫らな指から逃れようとするかのように腰をうごめかせた。  その様子が、不特定多数の人に見られているかと思うと、更に恥ずかしさが増す。  その抵抗を巧みに封じ込め、指が股間に吸い込まれた。 「ひあぁぁぁ!」  いきなり最も敏感な部分を指で突付かれ、少女は甘い悲鳴を上げてのけぞっていた。  再びカメラはズームし、股間に潜り込んで蠢く指をアップで映し出す。 「ふぁぁ!・・・やっ!・・・ダメぇ!・・・そこっ!・・・ダメぇぇ!」  既に潤み始めたピンクの秘裂の上で、薄皮に包まれた敏感な突起を摘まれて転がされる度に、少女の膝がガクガク  と震え、甘い悲鳴を上げて激しく身悶えする。  崩れそうになる少女の身体を片手で支えながら、少年はクリトリスへの責めを更にハードにしてゆく。  包皮の上から摘んで揉んでいた指の動きに、ゆっくりと扱き上げるような動きを交え、硬くしこり立った突起を  剥き出しにして嬲り始める。 「ひんっ!・・・ふわあぁぁぁぁ!・・・・あ!・・・」  少女の身体がのけぞり、硬直する。  最初の絶頂が少女を襲っていた。  カメラには濡れそぼった秘裂と、その頂点で指に摘まれて弄り回されるしこり立ったクリトリスが大写しで  捉えられる。  脱力し、膝から崩れ落ちそうになる少女の身体を抱き止めながら、少年の指はイったばかりで敏感に  なりきっている秘裂を弄り回す。  人差し指と薬指で柔らかな秘裂を割り広げ、ピンク色の媚粘膜を剥き出しにしながら、中指で執拗に擦り上げる。  まだ絶頂のわななきが残る膣口をクチュクチュとこね回し、時折、指先を浅く潜り込ませると、新たな絶頂の  波が彼女の身体を襲う。 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」  甘い汗に濡れ、荒い息をついている少女の身体を抱きしめた少年は、彼女だけに聞こえる声で耳元にささやく。 「いつもより感じやすくなってるじゃないか、みんなに見られてそんなに嬉しいのか?」「・・・」  少女は肯定も否定も出来ずに、少年の腕の中で余韻に震えている。 「よーし、OK!今夜はこんなもんでいいだろう。次回は有料チャンネルで本番やろうぜ。はははっ」  ミキサールームの少年が、インカムで連絡を入れてきた。  天井の照明が弱まり、カメラの動作を示す赤いランプが消えた。  少年の手から開放された少女は、床の上にへたり込んでいる。 「腰が抜けるぐらい気持ち良かったのか?」  その声に、少女は静かに頷いていた。


第四話へ続く