後編


〜後編〜 「いやぁあああっ!!たすけてぇえええっ!!きゃあああっ!!」  絡み付き、ショーツ越しにお尻を撫で回す宇宙人。綾那は切迫してあらん限りの声を振り絞るが、誰もそれ  に応えようとしない。  そうこうする内に、男のごつごつした指がショーツの中にまで潜り込み、柔らかなお尻の丸みをいやらしく  撫で回し始めた。 「地球人の美少女のお尻はとてもすべすべと柔らかで、触ると気持ちが良いで〜す♪♪」 またしても、言わ  なくて良いような事を口走る全身タイツ男。口調は脳天気なのだが、やっていることは無茶苦茶である。 「うわ〜ん、もういやああぁ!!」  泣きながら周囲を見回す綾那。せめてもの救いは、巻き添えになることを怖れて、行き交う人々が誰も綾那  達に視線を向けないことである。  勿論、だからと言って何をされても良いわけではない。綾那はなんとか懸命に男の手を抜こうと試みるが、  宇宙人は手をお尻から谷底に潜り込ませ、ついには陰部をまさぐり始めてしまった。 「いやっ!?あっ!ああっ!?」  宇宙人の指がごにょごにょと会陰部分をくすぐり、綾那は堪らずはしたない声を上げてしまった。汗の溜ま  ったそこは指がぬるぬると動き回り、微妙な刺激を送り込んでくる。 「あんっ!あんぅっ!?」  宇宙人の巧みな指使いに、綾那の華奢な身体がぴくぴくと反応する。  太股を挟み込み、会陰と乳首をこね回す宇宙人。次第に綾那の身体から力が抜けていき、気を良くした宇宙人  は、乳房を弄んでいた手を下着の前に方に潜り込ませた。 「やっ!そっちは……はぁ、だ、だめぇ……」  甘い吐息を漏らし、形だけの反意を示す綾那。身体の方は完全に女としての反応を示しており、宇宙人の指が  下着の中でもぞもぞと動く度に、じわじわと快感が沸き上がってくる。 「(駄目、駄目駄目駄目、こんなとこで感じたら、人がいっぱい見てるのにぃ〜…)」  宇宙人の指使いを、綾那は唇を噛み締めて必死に堪えた。しかし、宇宙人は前と後ろから綾那自身をまさぐり、  翻弄する。そして宇宙人の人差し指が、綾那の肉の芽を剥き、つまみ出したとき、綾那の身体に痺れるような  甘い快感が走った。 「ひんぅっ!?」  溜まらず目を剥き、身体を仰け反らせる綾那。宇宙人は構わずに淫核を弄り回し、汗にまみれた指で菊座を  刺激した。  そして、後ろから回された指はついに肉割れの中にぷちゅると潜り込む。 「あんっぅううっ!!いひぁああっ!!」  頬を羞恥に染め、嬌声を漏らす綾那。なんとか男の手を下着から抜こうとするが、手に力が入らない。その上、  敏感な刺激が送り込まれる度に身体が反応し、とてもそれどころではなかった。  目に涙を浮かべ、周囲を見回す綾那。自分の痴態を周囲の人間がどう見ているのか気になって仕方がないのだ。  勿論、周囲の状況は先程と変わることはない。好奇心に満ちた瞳を向ける者もいなければ、綾那を助けようと  する者もいない。ある意味、こんなとんでもない状況は無視されるに越したことはない。しかし、OL風の女性  と視線が合ったとき、その女性が慌てて視線を逸らしたのを見て、綾那の羞恥心は再びかき立てられた。 「(ああんっ!やっぱり見られてるんだぁ………)」  そこへ、追い打ちを掛けるように宇宙人が口を開く。 「地球人の美少女の生殖器はとても熱くて、柔らかで、指に吸い付いてきま〜〜す。そして、ぬるぬるの液が  溢れていま〜〜す」  もはや、綾那にはこの状況をどうして良いのか分からなかった。羞恥と絶望に目頭が熱くなり、ぽろぽろと  涙がこぼれ落ちる。 「(どうして、私がばっかりが………)」  頭の片隅にそんな想いがよぎる。しかし、全身総タイツの変態男は陵辱の手を弛めなかった。 「これより、地球人の美少女の生の生殖器を視認しま〜す♪♪」  とんでもない事を、間の抜けた声で平然と告げる宇宙人。綾那は一瞬、何事か理解できなかったが、猫さん  プリントのショーツが引きちぎられ、改めて大きな悲鳴をあげた。 「いやぅあぁあああっ!?」 「地球人の美少女の陰部の子細な報告をしま〜す。僅かながらに生えた恥毛はしっとりと汗で貼り付き、楚々  と生殖器を飾っていま〜す♪日に焼けたことのないヴィーナスの丘はとても白く、ぷくぷくと柔らかで〜す。  亀裂に従って桃色に染まり、閉じた亀裂からは肉色の花弁が覗いていま〜す♪♪」 「いやぁあっ!もうやめてぇっ!!」 「これより、もっと視認しやすいようにしま〜す」  じたばたと暴れる綾那を押さえ込むと、宇宙人は綾那の太股の下をすくい上げ、陰部を白日の下に晒してしま  った。 「いやぁあっ!!見ないでぇえええっ!!!」  顔を覆って泣き叫ぶ綾那。  しかし、宇宙人は構わずに堅くそそり立った肉棒を、とろとろと涎を垂らしている陰部にあてがった。とろみ  汁を肉棒にまぶしつけ、花弁を刺激する宇宙人。  これまでの刺激で、綾那のそこはどろどろにぬかるんでいた。花弁はぬるぬると妖しい光沢を放ち、甘い熱気  がほこほこと立ち上っている。そこに、ごつごつとした肉棒が挟み込まれると、涎を垂らした肉襞がさも美味  そうに絡み付き、にゅるにゅるとぷちゅぷちゅと舐め回す様であった。 「(ああ、みんなが見てるのに私、こんな恥ずかしい恰好をして、男の人のアレをあそこに挟み込んでる。……。  みんな、私のことを変態だと思ってるんだろうな。……だって、こんな事されてるのに、変な声しか出ないし、  あそこからはエッチなお汁がどんどん溢れちゃって……)」  赤い全身総タイツ男と美少女の淫行を、行き交う人々は見て見ぬ振りをした。しかし、実際には事が起こって  から、誰もがこの光景を盗み見ていた。男はさりげなく好色な目を、女は哀れみと蔑みの目をほんの一瞬、  しかし確実に綾那と変態男に向けていた。  しかも、その事に気が付いた綾那にはひしひしと伝わっていた。 「(あ、あの人、あのトレーナー着たおじさん、さっきもここを通った……)」  朦朧とした意識の中で、綾那は周囲の人間を観察していた。そして、自分が如何にはしたない恰好を周囲に  晒しているか、再認識していた。 「(ああんぅ、皆に見られているのに、あそこがじんじん痺れちゃって、あそこから涎がこぼれちゃって、  ……皆に見られているのに…………気持ち良い)」  好色な視線に肌を晒し、綾那はついに自分の内から沸き上がる淫靡な感情を受け入れた。 「これより、地球人の雌と交配実験を行いま〜す♪♪」  変態男のその言葉に、綾那は我知らず心躍らせた。鉄のように堅くなった肉棒が、じゅるじゅると涎を垂らす  花弁を掻き分け、内蔵を掻き回せばどれほどの快楽が得られるだろうか。  そしてついに、綾那の心の動きを見透かしたように、宇宙人はのぺっりとした亀頭を花芯に潜り込ませていった。 「あはぁあっ!!」  気色を浮かべ、大きな溜息を漏らす綾那。花弁を巻き込み、みちみちと肉の詰まった産道を押し広げ、太くて  逞しい肉棒がぐいぐいと侵入してくる。 「堅くてぇ……、太いのが……あんぅっ!!入ってくるぅ………」  切なげに身を捩り、うっとりと呟く綾那。今や人の視線は気にならず、いや、好奇の視線こそが心地良い。  宇宙人は剛直が根本まで綾那の中に入り込むと、今度は内臓をごりごりと擦りあげながら先の方まで引きずり  出した。抜ける寸前まで引き抜くと、再び肉棒を捻り込む。  幼児のオシッコスタイルなので、割れ目の中に肉棒が出入りする様がはっきりと分かる。赤黒く、グロテスク  な剛直は、可憐な花弁を押し広げ、濃厚な蜜液はしとどに溢れ、丸いお尻を濡らす。 「あんっ!あああぅうっ!!お腹の中がいっぱいで、太いのが突き上げてくるぅっ!!」  ぐちゅぐちゅうと猥褻な音を漏らし、出入りを繰り返す肉棒。その度にくねくねと腰を揺らし、綾那は甘い嬌声  を漏らした。 「び、美少女の、雌の、地球人の穴は、……熱くて、……肉が詰まってて……あそこをきゅうきゅうと締め付けて  きます。……ね、ねっとりとした肉汁が竿に絡み付いて、ぬるぬると、と、とても、気持ちが良いです」  荒い息をつきながら、綾那の身体を味わう宇宙人。処女の産道は肉棒をぎゅうぎゅうと締め付け、襞がぬるぬる  と絡み付いてくる。 「も、もっとぉっ!!もっと突いてぇっ!!綾那のお腹の中を堅いのでぐりぐりってぇ、あんぅっ!!あはぁぅっ!!  掻き回してぇえっ!!」  我を忘れ、腰をぐいぐいと押しつける綾那。宇宙人の注送もその言葉にせかされるように早くなり、綾那はますます  よがり泣いた。  やがて、煮えたぎった樹液が綾那の子宮を直撃し、それと共に紫電が綾那の頭の中で弾けた。 「あんっ!あんっぅ!!あああああぅっ!!!」  次の瞬間、悲鳴と共に激しい潮が噴き出し、綾那は絶頂を迎えた。  そして、宇宙人は尻餅をつくように倒れ込み、綾那もその上に身体を投げ出す。  小さくなった宇宙人の陰茎がのるりと吐き出され、綾那の秘部からは余韻の汁がこぼれ出た。ひくひくと収縮を  繰り返す秘孔は痺れたようになり、倦怠感が綾那の身体を支配する。  しかし、綾那に快楽の余韻に浸る暇はなかった。何故なら、目の前に全身総タイツを着た別の男が立っていた  からである。  赤い総タイツの男と似てはいたが小太りで、色は茶色の総タイツを着込み、尖った頭の先には輪が浮いていた。  新たな宇宙人は、にこやかな口調で告げる。 「こちら土星人。地球人の雌の美少女を発見しました」  地球は狙われている。  そして、宇宙人は美少女の甘い体臭を嗅ぎ付け、人知れず地球にやってきているのだ。  あなたがもし、年頃の清純な乙女であるのなら、気をつけた方がいい。  ほら、あなたの背後に全身総タイツの男が………。 終わり。


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