ToLOVEる二次創作小説「トラブル138の11Pあたりから」-後


「う〜ん……やっぱり寝てた間にパイずりはやりすぎだったか」
 全裸のまま……と言うか、股間を勃たせたまま冷蔵庫からビール缶を取り出すと、プルタブを開けながらベッドに戻って腰をかける。
 やっぱりパイずりなどで遊ぶよりも、初めの内に有無を言わさず挿入しておくべきだったか……と反省しているのかそうでないのか分からないことを考えながら、手にした缶に口をつけ、興奮の火照りが抜け切っていない身体によく冷えたビールを流し込む。
「ま、相手は初めてなんだし、夜はまだこれからなんだ。じっくりと攻略すっかな」
 視線を向けたベッドの上には、リコの履いていたズボンとトランクスがそのまま放置してある。リコは羞恥心が強そうだし、まさか下半身スッポンポンで逃げ出すことはあるまい。それに逃げ込んだバスルームは入り口さえ押さえれば逃げ道はない。どう足掻いたところで、ここまできたらリコは遊に蹂躙される運命にあるのだ。
「さて、逃げ出した子猫ちゃんは今なにをしてるのかな?」
 何処にも逃げられないと知るからこその余裕でビールを飲み干した遊は缶を握りつぶすと、視線を正面の壁に向ける。
 そこにあるのは一枚のガラスで、向こう側はバスルームだ。もっとも、つい先ほどまでは大きな鏡にしか見えなかったのだが実はマジックミラーになっており、身体を洗うためにバスルームに飛び込んだリコが電気を付けたときから室内からは透明になって覗き見できるようになってしまっているのだ。
 ―――こんなのがあるホテルなんてめったに無いんだけどな。さてさて……
 先ほどまでは顔や胸に飛び散った精液を洗い流し、何度もうがいをしていたリコだが、今は頭上から降り注ぐシャワーを全身に浴びながら立ち尽くしている。
 まだ早い……一度射精しただけでは物足りない遊はすぐにでもバスルームに押し入りたい衝動を抑えながら、濡れた裸体を知らぬ間にさらしているリコへと視線を注ぐ。
「ふぅん……これはもう少し楽しませてもらえそうだな」
 リコがシャワーを止め、まだ泡の残る身体に手を這わせ始める……それを見ながら夕は、ドクンと股間を力強く脈動させていた―――





 ―――ああ…何もかも終わった………
 泡の荒い残しはあるのにシャワーを止めてしまったリトは、ため息をつくとがっくりと肩を落とした。
 何度も女にされていたら、いつかこうなるとは思っていた……猿山には告白され、校長には襲われた。相手が女だったらいいというわけではないけれど、毎日のように起こるハプニングやトラブルを考えれば、“女”の貞操をいつか奪われてしまうのではないかと言う予感は前々から感じていた。
 バスルームの壁に設置された鏡に自分の身体を映し出してみた。
 ―――だけどまさか、その相手が古手川の兄貴だなんて……
 考えただけで頭が痛くなる。絶対に忘れることのできない“初体験”の相手が、普段からリトを目の敵にしている古手川唯の兄の遊なのだ。もしも肉体関係を結んでしまったことがばれたりしたら、どんなに怒鳴り散らされるか分かったものではない。
 バレてはいけない相手と言う意味では、リトの思い人の春菜も同様だ。ララにはレン・ルンと言うくしゃみ一つでコロコロ性転換する幼馴染がいるし、遊を相手にリトが抱かれてしまったことも意外と受け入れてしまうかもしれないが、春菜は紛れもなく常識的な一般人だ。「男×男」と言う組み合わせに目を輝かせるとも到底思えない……いや、憧れの春菜がヤオイに目を輝かせててもイヤだけれど。
 ―――ううう……オレは一生男に抱かれちゃったって重荷を背負って生きていかなきゃいけないのか……
 リトは大きく膨らんだ胸の奥からゆっくりと息を吐き出すと、暗い気分のままでシャワーの横に取り付けられている大きな鏡へと目を向ける。
 映っているのは紛れも泣く自分の姿のはずなのに、見慣れた男の姿ではなくスタイル抜群の美少女が鏡の中には立っていた。さすがにララには負けてしまうものの、メリハリの付いた官能的な曲線を描くボディーラインは、内面は純情な少年のままのリトを恥らわせ、顔を背けさせるのに十分すぎるほどの色香を纏っている。
 ―――み、見ちゃダメだよな。いくら自分の身体だからって、女の人なんだし……
 とは言え、リトも年頃の男の子だ。顔や胸についた精液を洗い流すのに使った石鹸やシャンプーの香りが充満しているバスルームの熱気に当てられたのか、耳まで赤くして胸や股間を隠していた手を後ろに回すと、一度深呼吸してから恐る恐る視線を鏡へと向けた。
「あ……そんなに悪くないかも……」
 鏡の中の自分を目にすると、猿山や校長に執拗に追い回されるのか分かる気がしてしまう。
 今までリトは男の自分が女の姿をしても可愛いはずがないと思い込んでいたし、裸になるときは誰かと一緒か気を失っているかだったので、自分ひとりで自分の身体をしたことがなかった。
 けれど鏡の中のリトは全身がキュッと引き締まっているけれど胸や腰など出るべきところはしっかりと出ている。自分の身体のはずなのに顔が熱くなるのを感じながら観察していると、その赤くなった顔の自分と鏡を挟んで視線が重なり合ってしまう。
 顔つき自体も女性らしく変化しているが、それ以上に元が童顔なのが功をそうしている。二重まぶたでパッチリとした瞳にすっきりと通った鼻筋。おそらく誰に訊いても、今のリトを男だと言う人はいないだろう。
 ―――だけど、エッチされちゃったのはさァ……
 思い返すほどにリトの気分は重くなる。もし相手が同級生の猿山だったなら気まずさ全開だっただろうし、校長だったなら女になってしまった自分の運命を呪いながら何していたかは分かったものじゃない。そう言う意味では遊が相手だったのは幸運だったのかもしれない……と思ったその時、
 ―――遊さんはまだマシだって言うのは……猿山たちよりも“好き”ってことなの……かな?
 それは意識しなければ些細な差でしかなかった。けれど他の誰かよりも遊の事を“好き”なのだと意識しだすと、リトの頭は遊のことしか考えられなくなって一気に加熱し始めてしまう。
 ―――ちょちょちょ、ちょっと待てって! オレが好きなのは春菜ちゃんで、どうして男のことを考えてパニックにならなきゃいけないんだ!?
 だがそもそも、リトは遊には好感を抱いている。力強くて頼りがいがあり、常に妹の唯のことを気にかけている遊は、自身も蜜柑と言う妹がいるリトにとっては理想像に近かった。
 そんな遊に淫らな行為をされたかと思うと不快感を感じる一方で、他の誰かにされなかった安堵感に瑞々しい胸の膨らみに喜びの震えが込み上げる。息が詰まりそうなその震えをクッとした下唇を噛み締めてやり過ごしていると、身体の奥底で鎮まろうとしていたオルガズムの余韻が頭をもたげ、昂ぶる火照りに同調して胸や股間に残る触れた遊の手の感触の名残が細波の様に肌の上を駆け巡ってしまう。
「触られ…てたんだよな………」
 自分の身体をまともに見たのが初めてなら、まともに触るのだって初めてだった。身体を洗うのではなく、立てた指先で遊の男根を挟んでいた感触が生々しく残っている乳房に触れるリト。揉むのでもなく、押し込むのでもなく、触れるか触れないかのギリギリの距離で丸みを帯びた乳肌に指先を滑らせる。
 ―――や、やっぱりダメだァ!
 そう言うことに関しては何処までも初心なリトには、自分の胸に触れるだけでも恥ずかしく、くすぐったさにもとても耐えられはしない。けれど困惑の悲鳴を上げようとしたその瞬間、脳裏に遊の顔がよぎると、はしたなく声を上げることに抵抗を感じ、離そうとしていた下唇をもう一度噛み締めると、
「んんんゥ!」
 胸の膨らみに触れた指先から静電気のように刺激が駆け巡り、俯いていた顔が勢いよく跳ね上がる。
 ―――今の……一体なんだ!?
 まるで火にかけていたヤカンが爆発して蓋が吹き飛んだかのような衝撃に腰が砕けそうになる。倒れるのだけは何とか踏みとどまったものの、呼吸することも忘れて唇を喘がせたリトは神経はおろか骨の芯を通ってまで体中を駆け巡った甘い衝撃に熱い湿り気を帯びた息を吐き出した。
 ―――女の子の身体って……あんなふうに感じるものなの……?
「やめなきゃ……いくらなんでもこんなのダメだって……んんッ!」
 うわ言のように「やめよう…やめよう…」と繰り返しながらも、最初のひと撫でで思考力の大半が吹き飛んでしまったリトには自分の身体すら自由に動かせなくなっていた。リトの両手は気持ちよさを求めてしまうからだの本能に従ってたわわな乳房へと伸び、震える指先で痛いぐらいに張り詰めている膨らみの表面を撫で回してしまう。
「ん……んんゥ……!」
 声だけは上げまいと唇を噛み締めて鼻を鳴らすほどに、迸るはずだったリトの喘ぎ声が身体の中へと逆流して性感を刺激する。打ち震える乳房の下で遊の事を想いながら心臓が鼓動を刻み、火照った血液が体中の血管を駆け巡って身体を蕩かせていくと、一方で乳房の頂の小さな突起が破裂しそうなほどに充血し、ゆっくりとではあるが確実にリトの中でメスの本能が目覚めようとしていた。
 ―――か…身体が熱い……なんで遊さんに触られてたって思うだけで……うあっ! あッあァああッ、はッ、はァ、む…胸で感じるなんて……そなんでこんな…欲情して……ァ……!
 最初こそ指で触れるだけで悲鳴を上げそうなほど感じてしまっていた乳房も、ただ遊の手の感触をなぞるだけの次第に刺激にも慣れてくる。何度もアゴを突き上げて悶えていたリトも自分の胸を見下ろして何度も快感が入り混じった吐息を洩らすと、やがて意を決したかのように下唇を噛み締めなおし、量感タップリの胸へ脇から寄せあげるように両手を押し当てた。
「んふゥ………!」
 手の平にEカップの膨らみの重さを感じながら張り詰めた乳肌に指を食い込ませ、ギュムッギュムッと揉みしだく。触り方の加減なんて分かるはずもなく、頭の中が真っ白に張るようなはじける快感に訳が分からなくなって膨らみを押しつぶすように乱暴にこね回していると、歯が皮膚を突き破りそうなほど噛み締めていた唇が苦しげな喘ぎを吐き出しながら大きく開き、溢れ落ちた涎がノドを伝って胸元へと流れ落ちていく。
 ―――おっぱいって……こんなに感じるものなんだ……
 今までトラブルの中で何度も女の子の胸に顔をうずめてしまっては怒鳴られたりぶっ飛ばされたりしてきたリトだが、自分も女の身体になる事でどれだけ自分がいやらしい事をしてしまっていたのかを身をもって知ってしまう。
 ―――あ、あ、ああっ! やめなきゃいけないのに……手が、とまんない、あッ、ダメだって、こんなこと……なんで…遊さんの顔を思い浮かべて……あ、あああッ!!!
 不慣れな手の動きだけれど、眠っているうちにアクメの快感を教え込まれたリトの肉体は、理性とは裏腹に快感を享受して肉の悦びを受け入れてしまう。激しさを帯びた手の平は同性の遊に乳房を揉みしだかれると言う倒錯的な興奮を昂ぶらせると、未だ男を知らない下腹の奥を重たく疼かせながら舌を突き出して浅ましいメスの表情を浮かべ、痺れる乳首まで荒々しくこね回してしまう。
「ああ……ああ……んァあああァ……!」
 乳首のあまりの硬さに戸惑いながらも、むき出しになった感覚神経が指に擦り上げられるたびに快感を駆け巡らせる。まるで快感のボルテージを上げる調整つまみのように乳首を捻り、指先を押し返すような弾力の乳房を揉みしだいていると、
「ッ………!」
 ドクンと大きく脈打った膣内から、しきりに擦り合わせていた内股へと大量の愛液が溢れ出る。無意識に締め付けて口を塞いでいた膣口の内側に溜め込まれていた愛液はそれこそ失禁したかのような量だ。興奮に煽られた愛液はお湯のように熱く、太股の付け根から膝へと一気に伝い落ちていく雫に肌をなぞられるくすぐったさに、リトは溜まらず愛液の噴出孔である股間へと右手を押し当ててしまう。
「うァああああああッ!!! なっ…んううううううゥ! はふっ、はあっ、は、んっ、こ…これって…はあっ、はぁあぁぁぁぁぁん!!!」
 眠っている間に遊にむき出しにされてしまったクリトリス。プックリと膨れ上がった小さな突起に指が触れた途端、今までにない強烈な衝撃がリトの身体を突き抜けていく。頭の片隅にこびりついていた「自分は男だ」と言う意識すら吹き飛ばすほどの快感が腰の真ん中で一気にはじけ、湿った髪を振り乱しながら痙攣した膣からビュルルルッと濃厚な愛液を迸らせると、自分の指で達してしまった自分の体を小刻みに震わせ、目の前の鏡に映る自分の姿へしなだれかかるように上半身を押し付けてしまう。
「クッ……ふ………ゥ」
 ―――物凄くマズいことしてるよな、オレ……だけど……身体が勝手にビクビクして……
 豊かな乳房を硬い鏡面に押し付け、“向こう側”にいる女になった自分に喘ぐ唇から突き出した舌を押し付ける。
 ―――これからどうしよう……女の身体でオナニーまでしちゃって、なんか罪悪感が……んっ、んふゥ……
 普通に女の子とキスなんて恥ずかしくてできないリトだけれど、収まらないアクメの余韻に突き動かされるように何度も鏡に舌先を滑らせる。それはまるで女になった自分の姿に求愛しているかのようで、鼻を鳴らして気分を盛り上げながら身体を上下に揺すり、ピンピンに硬くなった乳首を露に濡れる鏡に擦り付ける姿は美しくもどこか倒錯めいたものを感じさせる。
 ―――ララに……早くララに頼んで元の身体に戻してもらわないと……オレ、どうにかなっちゃいそう……
 鏡から唇を離したリトの顔は、とても本当は男とは思えないほど弱々しく、切なげに美貌を曇らせていた。眉をキツく引き締めて理性を取り戻そうとしているのに、恥丘に押し当てられた右手は一度として離れることはなく、それどころか過敏すぎる突起をゆっくりと揉みしだきながら割れ目を指で掻き分けてしまっていた。
「あッ、あっ…ああァ………!」
 男の身体なら、一度射精してしまえば性欲は一気に引いてしまうのに、女の身体ではそうはいかない。突き抜けるような射精のオルガズムと違い、緩やかな下降曲線を描いて折りつこうとしていたリトの肉体はその最中にも恥ずかしさで頭の中が煮えたぎってしまいそうなほどヒップを揺すりたてていた。まるで盛りの付いたメス犬のようだと鏡に押し当てている左手を強く握り締めると、それを最後にリトの意識はまたしても拙い動きの指先がもたらす快感に翻弄され始めてしまう。
「ちがッ……こんなの、ウソ、感じてなんか……あっ…はあああッ!!!」
 秘所を擦り上げてどんなに快感を貪っても、浴室の外に遊がいることをどうしても忘れ去れず、けれどその事を意識するあまりに羞恥心が増大され、後ろにお尻をクンッと突き出しながら、絞り上げたヴァギナから更なる吐淫を繰り返してしまう。
「ハァ……フゥゥ………はずか…しい……ッ!」
 愛液を滴らせる割れ目をなぞるたびに、甘美な感覚がリトの女の身体に対する抵抗を奪い去って行く。どんなに唇を噛み締めてもオナニーの味を覚えてしまった身体は指の動きを止められず、男性が感じるには危険な悦びに浸り、大量の愛液を迸らせる秘所へと少しずつ、少しずつ指先を押し込んでいく。
 ………と、その時、
「リコちゃん、お邪魔するよ」
「ひあっ!!?」
 もとより鍵など付いていない浴室への扉がいきなり開けられ、全裸の遊が入ってくる。
 これにリトが驚かないはずがない。思わず声を上げた口から心臓が飛び出そうなぐらいに驚愕したのだけれど、遊へと顔を向けた姿勢のまま、股の間に手を当てた格好で固まってしまい、狭いバスルーム内で逃げるスペースもないとは言え、ほとんど無抵抗で背後から遊に抱きしめられてしまう。
「やめ……遊さん、ダメェ………!」
「ダメなわけないだろ。ラブホテルの風呂場でオナニーなんかするぐらいなら、オレが気持ちよくしてやるよ」
「それは……あッ…あ、あ、そんなにされたら、イく、イくゥ〜〜〜!!!」
 遊の手が張り詰めた乳房をこね回し、しとどに濡れた割れ目を掻き毟ると、リトはあっけないほど感嘆にアクメに達してしまう。そんなリトの背中に引き締まった身体を密着させた遊は、もう愛撫など必要ないほど潤っている縦筋を擦り上げるように、もう立っているのも精一杯と言う有様のリトの太股の間に硬く反り返った肉棒を押し込んだ。
「は……あァ……す、スゴい………」
 遊のペ○スの大きさに、硬さに、熱さに、力強さに、押付けられたリトの秘所から震えが込み上げる。
 挿入を防ぐものは何もない。鏡に身体を押付けられて脚の間に挟まされた肉棒を前後に動かされると、肉茎に陰唇を割り開かれ、カリ首にクリトリスを弾きたてられ、体中の全神経に甘い電撃が駆け巡る中、ついに犯されてしまうかもしれない恐怖もまたリトの心を埋め尽くしていた。
 ―――洒落にならないって……男に…古手川の兄貴に挿れられちゃいそうなのに……どうして…こんな……!
 むしろ、リトが恐怖を怯えているのは遊になら抱かれてしまっても構わない……と心の片隅で思ってしまっていることだった。締め上げた太股の付け根にグチュグチュ音を響かせて逞しい肉棒が抜き差しされると、性感の蕾が開花してしまったクリトリスがビリビリと震え、イってしまったばかりの膣を震わせながらバスルームに矯正を響き渡らせてしまう。
「ゆ…ゆるして……もうこれ以上は……お願いだから、もう、もう……」
 求められれば断れなくなってしまう……本当は遊の身体を押しのけてでも逃げ出さないといけないはずなのに、自分でもどうしていいか分からなくなってしまったリトは、今にも泣き出してしまいそうな声で拒絶の言葉でノドを震わせる。それに対して遊はリトの脚の付け根からズルリとペ○スを引き抜くと、力の入らなくなっているリトの身体を自分へと向けさせる。
「あっ……」
 遊の顔が、リトの瞳を真っ直ぐに見つめながら近づいてくる。逃れようと思えば顔を背けることもできたはずなのに、唇をわななかせることしかできなかったリトは、
 ―――き…キスされちゃった………
 今度は意識がなかったなどと言い訳の仕様もなく、遊と口付けを交わしてしまう。
「んっ……チュ……ンンッ……!」
 ―――どうして……どうして男の人にキスされて……こんなに……オレ………
 バスルームでネットリと絡み合う舌と舌。まるでリトの口内を貪るような激しい口付けに唇を塞がれると、背筋に続々とする震えが走り、身体中に興奮するのとは少し違った熱が込み上げる。
 お互いの腹部の間に挟まれたペ○スがビクビクと脈を打つのにあわせてネットリと甘い空気が鼻からこぼれ、為す術もなく追い詰められていくリト。キスが唇を犯す行為なのだとタップリと教え込まれてからようやく開放されたものの、もう立っていることもままならなくなってしまい、鏡を方とお尻とで拭くようにズルズルとへたり込んでしまう。
「ゆ…遊……さぁ…ん………」
 一言一音を区切るように言葉を搾り出すと、リトは体を震わせながら涎を滴らせた。
「も……ゆるし……らめ……もう……」
「我慢できずに自分でオナニーするぐらいになっといて、まだそんなこと言うんだ……ま、別にいいけどね」
 未だキスの余韻が覚めやらず、夢見心地のままなのに最後の一線だけは踏みとどまろうとするが、そんなリトに覆いかぶさるように遊が身をかがめると、膝の間に腰を割り込ませた。
「あぁ……ダメ、ダメです……遊さん……」
「何でダメなんだい? 唯に遠慮してるの?」
「ち…ちが……だって……これ以上……ひうゥん!」
 リトの言葉を遮るように、遊は大きな手の平をリトの胸に重ねてキツく絞り上げながら、肉棒を割れ目へと擦り付ける。男の目をひきつけてやまない美巨乳が手の平の下で揉み潰され、指の間から搾り出された先端に遊の舌が絡み付いてくると、快感に従順すぎるリトの身体はペ○スをこすり付けられている割れ目からトロッと新しい潤滑液を溢れさせてしまう。
 ―――だ、ダメェ! おっぱいで…うあああ、んっ、胸が…強ひィ! はァあああッ、いやっ、あっ、あふぅうぅぅぅ!!! 遊さんにされてたら、死んじゃう、もう、イッ、イくゥうううううッ!!!
 力任せに押し倒されているわけじゃない。けれど乳房全体を根元からシゴき上げられ、先端を吸いたてられると、女の弱点を知り尽くした責め苦に恥ずかしさと恍惚の両方を同時に昂ぶらせ、抑えきれない女としての欲望に無意識に膝で遊の腰をはさみ、吐息で唇を湿らせていた。
「リコちゃん……いくぜ?」
「や…あッ……ゆ…さん……ふぁ…ッはン♪」
 バスルームの床に引き倒されたリトの股間へ、遊の巨根の先端がグリグリと押付けられる。それはリトにとって見慣れたものであるはずなのに、見ているだけで恐怖心が込み上げるほど醜悪な肉の塊のようにも思える。けれど押付けられただけなのに、亀頭と触れ合っている部分から蕩けるような心地よさが込み上げ、そのまま遊が腰を揺すって先端で淫裂を擦ると、まるでリトのほうから吸い付いていくかのように陰唇が亀頭を咥え込んでしまう。
 ―――みゃ、脈打ってる……ドクドクって……本当に…本当にこんな大きいのを挿れられるんだ……どうしたら…オレ……
 もう拒絶することもできず、リトの身体は遊の前に屈していた。腰を抱えられ、パンパンに膨れ上がった亀頭がゆっくりとリトの膣口を押し広げて膣内に入ってくると、その圧迫感だけでリトはアゴを突き出し悶絶に打ち震える。だがペ○スはそこで止まるわけではなく、熱い粘液がタップリと絡みついている膣腔に遊が腰を押し進めていくと、太くてとても身体の中に納まるとは思えなかったペ○スが何処までも蜜壷の中に沈みこんでいく。
「うっ……あ、は…あッ…んっ、んんんゥ〜〜〜!!!」
「こりゃスゲェな……初物ってのもあるけど、ギチギチにチ○ポを締め付けてくる。それに中の壁が細かくて……」
 ―――そんな説明……して欲しくないって………!
 多少の血はにじんでいるものの、破瓜の痛みは秘所がタップリと濡れていたおかげでリトが思っていたほどでもなかった。けれど遊が腰を引き、勢いをつけて腰を押し出すと、太くて長くて逞しいペ○スが膣内を容赦なく抉りたててくる。
「んああああァ……!」
 ―――なんで……どして気持ち悪いって思えないんだよォ……犯されてるのに…オレ…どうして悦んでるんだよォ……!
「怖がらなくていいから……力を抜いてリラックスして」
「は…はい……んッ! んクゥ!」
「初めてなんだから怖がるなって言うほうが無理か……?」
「だ、大丈夫、なんとも……んはァ!!!」
 リトの下腹で遊のペ○スがドクドクと脈打ち、浅く、深く、浅く、深く、まだ挿入に慣れていないリトの膣内を擦り上げる。動きは荒々しく乱暴に見えて、的確に初体験のリトの身体から快感を引き出していく腰使いに、せわしなくこぼれるリトの息遣いが次第にリズムを帯びた喘ぎへと変わっていく。
「んんッ……アァ……ゆ、遊……いッ! あッ、ああっあっ、あああああァ!!!」
 ペ○スが熱い……ずっぽりと根元まで押し込まれた肉棒に子宮口の入り口まで割り開かれてしまい、遊が腰を揺らすたびに肉茎と膣壁とが摩擦しあい、新たな快感を生む。その摩擦熱が全身に回ると、まるで禁断の媚薬を飲まされたかのようにリトの心は高揚し、処女幕を引き裂かれたばかりの膣奥をかき回すペ○スへ絡みつかせるようにヴァギナを締め付けてしまう。
「いやぁ……やめ……お、おねがいィ……! あ、あはァ……!」
「ほら、リコちゃん、聞こえるだろ……リコちゃんのおマ○コからイヤらしい音が鳴ってるの」
「やあァ…! そんなの……い、言わないでぇ……!」
 遊が前後にペ○スを抽送するほどに、リトとの結合部からお互いの生殖器が擦れあって淫らな粘液音を響かせる。その事実を耳元で囁かれて必死にかぶりを振るリトだが、ペ○スに蹂躙されている膣内は事実を否定するほどに遊のモノをキツくキツく締め上げてしまう。
「お…うおっ……!」
 だが愛液の多いリトのヴァギナでは、ペ○スが食いちぎられそうな締め付けのほうがむしろ具合がいい。
 赤らめた顔に痛がる素振りを見せるリトが腰をくねらせ、快感に煮えたぎる蜜壷を力ませると、折り重なる肉壁が凶暴な男根を根元から絞り上げ、さすがに余裕を見せていた遊も顔を強張らせてしまう。
「んッ、ああッ! ダメ、そんな…奥を……あン…あンンンゥ! あ…熱いのが、キちゃう、ダメ、もう…んあァ――――――!!!」
「ホント、たまらないよな……唯と同い年でこんなにイヤらしい体して。スケベなオッパイたぷたぷ揺らしてチ○ポを咥え込んでさ」
「言わないでェ! お願いだから……そんなことは…あ……本当に……あッ、ああッ、く…ひッ、あ、グリグリは、イヤァ!!!」
 口ではイヤだイヤだと言いながらも、リトの両腕は遊の首に絡み付いていた。そんなリトに覆いかぶさり、逞しい胸板で柔らかい乳房を押しつぶしながら唇を奪うと、遊は腰の引き幅を広げ、膣の天井を突き破らん勢いで腰を恥丘に叩きつけ始めた。
「はああああッ! 奥、ク…クるゥ! も…壊れ…ッ! ダメェ、もうダ……イッ、イくぅ……ゆ…う……イっちゃ……激し、あッ、熱いのが…んアアアアアアッ!!!」
「イきそうなのか? 何処だ? 何処がイきそうなんだ!?」
 リトの膣の奥から愛液を掻き出し、少年に女の悦びを刻み込んでいるとも知らずに遊が意地悪して問いかける。答えても答えなくてもリトの困った表情を楽しめる質問ではあったけれど、身も心も遊に委ねてしまっていたリトは膣をズボズボと子宮の入り口まで抉り抜かれながら、とめどなく唾液の溢れ出る唇から自分からは一度も口にしなかった言葉を搾り出してしまう。
「お……おマ○コォ………!」
 青少年なら知っていてもおかしくないが、今まで口にするのを躊躇っていた女性の生殖器をさす言葉。―――けれどその一言を口に舌途端、リトの膣壁が一斉に波打ち、硬いタイル床の上で背中を大きく反り返らせながらチ○ポがはまり込んでいる膣口からブシャッと熱い愛液を噴出させた。
「おマ○コ、おマ○コがイイのォ! あ…ああ…感じる…おマ○コが…おマ○コが気持ちいいィ、おマ○コイく、イ…イくゥゥゥ〜〜〜〜〜〜!!!」
「よく言えたな。そら、ご褒美だ、思う存分イかせてやる!」
「あっクゥゥゥ!!! い…イっちゃう、おマ○コで、イっちゃうゥうううううううううッ!!!」
 はしたない隠語を連呼しながら子宮口をペ○スで擦り上げると、小刻みに痙攣するリトのヴァギナに精液を絞り上げられるように遊も限界に達し、最後の一突きをリトの子宮へと突き上げた。
「ァ―――――――――――――――――――――――――ッッッ!!!」
 大きく脈動したペ○スから濃厚な精液が迸り、今まで誰も汚したことのないリトの体の一番奥に真っ白い性欲の塊を撒き散らす………そして、そこでリトの意識は途絶えた。……いや、吹き飛んだ。
「ひあっ、あああああ―――ッ!!! ヒッ、んんッ…はァアアアアアッ!!!」
 抱かれる喜びを覚えてしまったリトの身体は、遊のペ○スを咥えて離さなかった。そして遊もまた、自分で宣言したとおり、何度でもリトの身体に精液を爆発させる。
 顔に、胸に、ノドに、膣に……一晩中続いた“初体験”からリトが目を覚ましたのは、二人の体液でずぶ濡れになったベッドのシーツの上。朦朧とした意識のリトの唇には膣内射精したばかりのヌルヌルのペ○スが押し込まれていて、それをイヤだと思わないぐらいにリトは“エッチ”な女の子になってしまっていた……





 ―――……や…やってしまった……
 翌朝。気持ちいいぐらいに空は快晴なのに、遊に身体を支えられてラブホテルの外に出たリトの気分はドンヨリと曇りきっていた。
 はっきり言って、遊の精力は底なしの絶倫だった。そんな遊のSEXに一晩中付きあわされ、最後はただベッドの上で股を開いているだけのような状態になっていたリトだったが、何をして何をされたか、その記憶だけは鮮明すぎるほど覚えてしまっていた。
 もう泣きたい……むしろ死んでしまいたい。男としての人生にピリオドを打たれたかのような行為の数々が脳裏をよぎるたびに胸が締め付けられるような思いがする。
 ―――それなのに……なんでオレって、ドキドキしっぱなしなんだよォ……
 数え切れないほどイってしまったせいで、遊に抱かれた余韻が身体の奥底にジンジンするほど残ってしまっていた。何度もシャワーで洗い流したけれど、膣の中には遊の精液がまだ残っていて、気を抜くとショーツの中に溢れ出して来てしまいそうになっている。
 ―――ううう、自販機で女物の下着なんて売るなよぅ……
 あいも変わらず女性用の下着を身につけるのには慣れていない。おかげで、恥ずかしがっていいのか、暗い気分になればいいのか、それとも肩に手を回されているのを素直に喜んでいいのか分からなくなってしまっていた。
 ―――とりあえず、誰にも知られないようにしないとな……
 その知られたくない内容が「女の身体でエッチをしてしまったこと」なのか「遊とSEXしてしまったこと」なのかはハッキリとしない。考えようとすると顔が赤くなって、股間に力が入ってしまう。
 ―――終わった……やっぱりもう、男として生きていけないのかも……
 胸の奥が震えている……恥ずかしかったけれど気持ちもよかった……その事実をどう受け止めて良いか何度考えても分からずに悩み続けていると、不意にリトの目の前に四角い紙が突き出された。
「これ、オレのメアドだから。もしまたSEXしたくなったら気軽に相談してくれていいからさ」
「なっ……!?」
「あんまり深く考えないほうがいいぜ。SEXはまず楽しめなくちゃ面白くないからさ」
 受け取ったメアドをどうすればいいのかとさらに悩みの種が増えてしまったリトに、遊が軽く唇を触れさせる。途端に一瞬で沸騰したかのように顔を赤くしてしまうと、そんなリトを笑いながら遊は笑いながら一歩身体を離す。
「ははは、そんじゃリコちゃん、また遊ぼうぜ」
「あ………」
 背を向けてリトの前から立ち去る遊。その背中に思わず手が伸びるけれど、なんと言って声を掛ければよいのか分からず、黙って見送ることしかできなかった。
 ―――遊び……だったんだよね、最初から。
 遊にとって女性化したリトは、たった一晩だけ肌を重ねただけの相手に過ぎない。いきなりであった相手に本気のはずもないし、リトだって本気で遊に好きになられたら困るはずなのに……さっきまで甘く疼いていた胸が、何故かチクッと小さく痛んだ。
「………別に、オレだって気にしてなんてないんだし。それよりも早く家に帰って元の身体に戻してもらわなきゃ」
 自分も何も想っていなかったと、そう思い込もうとして意図的に無関心な仕草を取るリト。そして手にしていた遊のメアドを破り捨てようとして……ズボンのポケットに畳んで仕舞い込んだ。
「おおっ! 昨日のかわいこちゃん発見〜♪」
「いっ!?」
 突然の声に驚いて顔を上げると、すぐ目と鼻の先に朝っぱらから会いたくない人第一位の校長が立っていた。
「朝からこんなところで会えるなんて運命で結ばれてるのかな〜。そう言えばここってラブホテルが近いんだっけ〜…よ、よかったらおじさんとちょっとだけ〜」
「う、うわぁ! 近寄るな、この変態!」
 リトは迫ってくる校長から慌てて飛び退る……が、ほとんど徹夜でSEXしていたせいで足腰がガクガクになっていて、そのまま後ろに倒れそうになり、
 ―――ぽよん
 と、なにか柔らかいものが頭の後ろに当たった。
 それはボリュームこそ物足りないものの、まるでクッションのようにリトを受け止めてくれたのだけれど、なぜか……心地よいはずなのに、背中に冷たい汗が滝のように流れ落ち始めた。
「あなたという人は……一体何処まで破廉恥な行いをすれば気が済むのですか?」
「ヤ…ヤミ………?」
 恐る恐る振り返ったリトの目が捉えたのは、既に金色の髪を無数の刃やらトゲ付き鉄球やら巨大な拳骨に変身完了していた金色の闇の姿だった。
 ―――そう言えばオレ、こいつから逃げ回ってたんだっけ……
 遊と一晩ラブホテルで過ごしても、根本的な解決にはなってない。そのことに気付いた時には、前を校長に、後ろをヤミに抑えられ、完全に逃げ場を失ってしまった後だった。
「オ〜、ヤミちゃんまで〜♪ これは朝から大ハッスル〜〜〜♪」
「蜜柑が心配しているから一晩中探してあげたと言うのに……やっぱりスケベは一度死ななければ治りませんか?」
 ―――ちょ、ちょっと待って! お願いだから……く、来るな、お願いだからどっちも来るなァ!



「―――あ、唯か? ワリーんだけどさ、今から帰るからオレの分も朝飯作っといて……って、いいじゃねーか。一人分も二人分も変わんねーだろ!?」
 携帯電話の向こう側では、可愛い妹が角を生やしているかのように怒っている……まあ、連絡もいれずに朝帰りしようとしていて、その上朝食の準備まで頼む厚顔無恥ぶりでは怒るのも仕方がないことなのだが。
「こっちにも色々と事情があったんだよ。悪漢に追いかけられた美少女を助けたりしてさ……って、だからホントだって、遊んでたんじゃないって、フケツじゃないって!」
 まさか、妹の同級生を食っていましたとは潔癖症の唯に言えるはずもない。言ったが最後、二人きりの兄妹の縁を切られてしまいかねない。
 ―――けど可愛い子だったよな。できたらまた会いたいところだけど……
 いずれリコとは会うこともあるだろうと、どこか予感めいたものを感じていると、不意に遊が今来た方角から、爆発音と言うか破砕音と言うか、なにかとんでもない轟音が聞こえてきた。
「今の音が何かって?………オレにもよくワかんねー……」
 まるでビルを爆破解体でもしているような地響きが聞こえてくる。まさかな……と、先ほどまでリコといたラブホテルに何かあったのかと考えるけれど、今の重要事項は唯に朝食を作ってもらうことだ。さすがに今の体力では、リコともう一回とは言い出せない。いつ連絡を貰ってもいいように体力づくりだけはしておかなければならない。
 だから遊は爪先を家路に向け、地響きには背を向ける。そして電話の向こうで何故か慌てふためいている唯には言葉を向ける。
「それで朝飯なんだけど―――」


<完>