ゾイドジェネシス二次創作 「コトナ姉さん、エロいです」


(はぁ…コトナさん……ちゃんとお別れも言わずに帰ってきちゃったけど、怒ってないかな……)
 その夜、テントから抜け出して村雨ライガーのコクピットへと入ったルージは初めて訪れた街で出会った女性の姿を思い浮かべて眠れぬ夜をすごしていた。
(あ…あああああっ! ダメだ、そんな事を考えちゃダメだ! コトナさんに悪いよぉ!)
 村の女性にはいなかった華やかな美しさに咲き誇る花のような香りがルージの頭の中を埋め尽くしていた。
 助けてくれた時のコトナいたずらっぽい表情、村雨ライガーの中で体を密着させたときに感じたコトナの胸の膨らみ、困ったように頬を染めてコップを傾けるコトナ、レインボージャークを操り空を翔るコトナの横顔、コトナの――
(だからダメだってばぁ! そんな、そんな……コトナさん、ごめんなさい。俺…いけない子です!)
 野宿地に戻ってから深く眠り、疲れも幾分取れていたことも災いした。今までに食べた事もない料理の数々の事も、夢中で戦った戦闘の事も頭の隅へと追いやってコトナのことばかりを考えてしまっていたルージは、妄想が過ぎて無意識に大きくなってきた股間を押さえながらリクライニングモードのシートで右に左に体をゆすって身悶えを繰り返していた。
 思春期なだけに、一度昂ぶった股間は頭からの命令だけでは収まろうとしない。それどころか、コトナの事を忘れようとすればするほどに、今日一日でコトナに感じた五感の数々をより鮮明に思い出してしまい、一秒たりとも考えられずにはいられなかった。
 もしルージがもう少し大人だったなら、一人で慰める方法も知っていたのだろうが……あいにく、そう言った点ではルージはまだまだ「子供」だった。
「コ…コトナ…さん……」
 ズボンを押し上げるモノを両手で押さえつけ、さらに太股で挟みこんでもまだ昂ぶりは収まらない。そして決して開こうとはせず、歯を食いしばって言葉を飲み込み続けていたルージの唇からコトナの名前が零れ落ちた。
『私はどうかしたの?』
 そう、コトナさんの声はこんな感じで……と、妄想にふけり体を揺すっていたルージは反応が一瞬遅れてしまう。
「………えっ? え…えええええっ!? コトナさん、どうしてここに!?」
 ようやく我に帰って慌てて視線を正面モニターへと向けると、今の今まで思い描いていたコトナの姿がそこに映し出されていた。
『ん〜……その前に中に入れてくれない? ルージ君のお連れの人に気付かれちゃうわよ』
「あ、わ、わかりました。そちら側に開きますからどいてもらえますか?」
 コクピットカバーが前へと開くと、村雨ライガーの顔の横へと移動していたコトナはするりと中へと入り込み、後ろへ倒れたシートとルージの背中の間に体を滑り込ませた。
「うわ、うわっ、うわぁ!!」
「はい、開けたら閉めましょうね」
 村雨ライガーはルージ以外に操れないとは言え、コクピットの開閉ぐらいは誰にでも出来る。背後から伸ばされた事なの指先がコクピットを閉めてしまうと、薄暗い操縦席には瞬く間にコトナの甘い香りが充満していった。
(コトナさんが後ろにいるんだ、収まれ、収まれぇ!)
 必死に理性を総動員するけれど、ルージの股間は膨らみ、硬くなる一方だ。何しろすぐ後ろには昼間と同じようにコトナが座っていて、自分の背中にたわわな膨らみを押し付けているのだ。その感触を何度も思い出し、反芻していたルージにしてみればもう一度触れ合えた喜びに身も心も蕩けてしまいそうなのに、そのコトナの前で恥ずかしい姿は見せられないと言うなけなしの男のプライドとの板ばさみで、拷問と呼ぶにふさわしいほどの苦悶を強いられる事となった。
「あの……その……俺……」
「あん…そんなに体を硬くしないの。いまさら知らない仲でもないでしょ? リラックスして……ね?」
(硬くするなって……無理ですよ、こんな状況じゃ〜〜!!)
 ルージの耳元にコトナの暖かい吐息が触れると、それだけで気が遠のきそうだ。いっそ失神すれば楽だったのかもしれないが、コトナとこうして触れ合える時間が一秒でも長く続いて欲しいと思っていたのも事実だった。
「こんな夜遅くにごめんなさいね。もしかして寝ちゃってた?」
「いえ……その………」
「ふ〜ん…まぁ、ルージ君も男の子だし。旅をしてたら一人っきりになりたい事もあるわよね」
「え……?」
「いいのいいの。お姉さんにはかわいい弟君のことは何でも分かっちゃうんだから」
(もしかして……さっきまでコトナさんの事を考えてたのがばれてるの!? どうしよう…どうしたら……)
「ご、ごめんなさい! 俺…俺……」
 ウソはいけない事だと考えているルージにはそれ以上黙っている事はできなかった。それに全て知られているなら、素直に謝るべきだ…と。
「俺、コトナさんにいけない妄想を抱いていました!」
「………え…い、いきなりなに?」
「分かってます、女の人にそういうことを考えちゃいけないって……だけど俺、コトナさんの事ばかりずっと考えてて…それで……本当にごめんなさい!」
「………う、うん、まぁ………許してあげる」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
 ルージ君もそういうお年頃なんだし……そう言う生理現象に理解が無いでもないコトナが不意打ち気味のルージの告白に驚きを覚えていると、追い討ちをかけるように満面の笑みでルージが背後を振り返った。
(やっばいなぁ……なんかこう、いじめてあげたくなっちゃう……)
 さすがにルージに男の魅力を感じはしないけれど、本気で弟に欲しいとさえ思ってしまうルージの可愛らしさと純真さに、コトナの胸が不覚にも高鳴ってしまう。
(………ま、いっか。今日の「お礼」って事で、つまみ食いぐらい……ルージ君って初めてかしら。そしたら私が最初の……ふふふ♪)
「どうかしたんですか? あの…コトナさん?」
「ああ、なんでもないのよ。ただルージ君にどんな事教えてあげよっかって……あちゃ〜」
 言ってはいけない事まで言ってしまって、右手で目を覆う。年下相手へいたずらする事に対する高揚から口を滑らせてしまったのだが――
「本当ですか!? 本当にコトナさんが教えてくれるんですか!?」
 ルージのまたしても予想以上の反応。
(これは…いたずらと言うよりもHow to SEXかな……ま、それならそれで)
 狭い密室で男と女。体を密着させていたずらするのとあれこれ教えるのとどう違いがあるだろう。
(ルージ君てば……意外と年上殺しかもね。けど…すぐに私の虜にしてあげるんだから)
「いいわ。……ルージ君が望む事、お姉さんが何でも教えてあげちゃう」
「あ…ありがとうございます!」
「もう……そんなにかしこまらなくってもいいのよ。それじゃあまずは……触り方からかな。いきなりじゃダメよ。相手の事もよく考えてやさしく……」
「操縦桿をいきなり押し込んじゃいけないんですね。やさしくか……なるほど」
「そうよ。相手の事も考えてして上げなきゃ。ルージ君だって…嫌でしょ? 自分の事を考えてくれずにめちゃくちゃされたら……」
「そうですよね。俺ももっとライガーの事を考えて操縦しなきゃいけない」
「肩の力を抜いて……落ち着いて…ゆっくりと……」
「ゾイドに乗れるようになったのは最近だから、つい力が入っちゃって……気をつけます」
「ふふふ…かしこまっちゃって。でもね、優しいだけじゃダメ。相手の気分が高まってきたらちょっとぐらい痛いのだって逆に感じちゃうんだから……」
「へぇ…やっぱり難しいな、ゾイドの操縦って」
「じゃあ……そ・ろ・そ・ろ、ルージ君のほうから触ってくれる?」
「はい!」
 ルージの元気な返事を聞いてからコトナは静かに目を閉じた。そして美しさと豊満さを兼ね備えたバストを腕を組んで下から押し上げ、さらにボリュームを増してルージへと突き出した。
 ―――が、微妙な会話のずれに気づいていないことなの期待はあらぬ方向で裏切られていた。
「ライガー、ちょっと練習させてもらうよ。そばにラ・カンたちがいるから動いたり声を上げたりしちゃダメだぞ」
「………あら? ルージ…君?」
「やさしく……肩の力を抜いて……村雨ライガーの気持ちを考えながら……」
 目を瞑っていても、いつまでたってもルージはコトナの胸へ触れてこない。いぶかしがってコトナが目を開ければ、先ほどまでコトナの事を思ってなれない性欲に身を焦がしていた少年は、間違った解釈をして受け止めたコトナの言葉を口の中で繰り返しつぶやきながら待機モードのゾイドの操縦桿を動かしていた。
「コトナさん、こんな感じですか? こういった力加減がいまいち分からなくて」
「……………」
「コトナさん? どうかしたんですか?」
「………別に」
 ルージの「教えて欲しい」を感知がしていた自分への恥ずかしさもあり、顔をむくれさせてコトナはそっぽを向いてしまう。
(なによ、人を散々期待させといて。私の魅力はゾイド以下だって言うの? こんなに体が密着してるのに、全然気にしてくれないわけ? もう……いいわよいいわよ、ふんだ)
「あの、もしかして俺、何かひどい事をしたんですか!?」
「だからなんでもないの。いいから操縦間を握る! 私はスパルタだから、口答えは許さないわよ!」
「は、はいぃ!」
 つい荒げてしまった言葉を叩きつけられたルージは、それこそ先生にしかられた子供のように操縦桿へと向き直る。
(あ〜あ、私もまだまだよね。こんな子供に怒鳴っちゃうなんて。こんな子供に……)
 狭い座席で脚を組み、その上に頬杖を付いたコトナは何気なくルージの背へと視線を向ける。
 そして――その背へ抱きつき、脇をすり抜けるように股間へと手を差し込んでズボンの上からルージのモノをまさぐり始めた。
「うわぁああああっ! コ、コトナさん、なにするんですか!?」
「黙ってて。さっき言ったでしょ、「私はスパルタ」だって。今のルージ君は私の教え子なんだから口答えは許さないわよ」
「あっ……や、ダメです、そこは……んっ!」
 ルージの背中に見た瞬間、コトナの中で何かが弾けていた。
 まっすぐに、前を見つめるルージの姿に魅了された……そして直後には、先ほどまで抱いていたルージへの怒りが抱いた感情を否定するように燃え上がり、突発的に陵辱したい衝動に突き動かされたのだ。
 一時の勢いはほんの一瞬で通り過ぎる。……しかし、一線を越えてしまったコトナはルージの若々しく、そして思いのほか逞しいペ○スに触れている内に、気分を昂ぶらせてしまっていた。
 ズボンの上から握り締めているのに脈動が伝わってくる。大きさも十分大人サイズだが、焼けた鉄の棒のように硬くて熱い。コトナも男性と経験がないわけではないが、手で左右へ角度を変えるのも大変な勃起力に、恐さ半分ながらも挿入すればどんなに気持ちいいかを想像して頬が緩みそうになる。
「コ、コトナさん、俺…そんなにされたら…あうぅ!」
 突然襲い掛かってきた快感に、まだ射精知らないルージが腰を揺すって逃げようとするが、コトナはその背に胸を押し付けて、しっかりと抱きつきながら形を確かめるように何度もペ○スをなぞり上げる。
(スゴい、まだ大きくなってく!)
 ついには両手を差し込み、股間の下側についている柔らかい陰嚢を手の平で優しく弄び、首筋に唾液で湿らせた唇を押し当てる。まだ直に触れてもいないというのに、コトナの柔らかい体に密着されたルージはわずかな愛撫の一つ一つに敏感に反応し、村雨ライガーの操縦桿を握ったまま苦しそうに呼吸を乱していった。
「そうだ。操縦桿の握り方……せっかくだし教えてあげようかな」
「ヤッ! なにするんですか、やめてください、やめて、うあっ…んんんっ!!」
 布地越しでは物足りなくなってきたコトナがルージのズボンを下へとずらし、下着の中から硬く張り詰めたペ○スを引っ張り出す。
 想像以上だ……まだ女性と経験したことのないペ○スはコトナの手の中で紅潮しながら、腹を打ちそうなほど反り返っている。ルージが嫌がるのもかまわず透明な蜜を溢れさせている先端から根元へとひと扱きすると、下を向けるのさえ大変なルージの肉棒は力強く血管を波打たせた。
「ゾイドを操縦するときは優しく…相手を傷つけないよう、気持ちのいい、反応のいい動かし方をするの」
「お…俺……なんか…変です…コトナ…さん……ダメ…そんな触られ方……」
「ふふふ…み〜つけた。ルージ君、ここが弱いんだ」
 手首を先端へと引き上げたときに、親指でカリを擦り上げ、射精口から裏筋へと繋がるラインを人差し指の腹でなぞる様に滑り下ろす。
「ひああああっ! んっ…んぁあああっ!! コトナさん、やめて、変に…変になる、おかしくなるぅぅぅ!!」
「だけど優しいだけじゃダメ……時には獣のように、相手に有無を言わさないぐらい激しくするのもいいわね…こんな風に」
 ルージのヒクついた先端から溢れた先走り液でべとべとになった手指を、逞しさに反して初々しいペ○スへと絡みつかせたコトナは、自分自身がルージのモノを欲しくてたまらなくなって息を乱している事にも気づかず、荒々しく、白い泡になった粘液がグチャグチャと大きな音を立てるほど乱暴に扱き、責め立てる。
「許して、もう許してください! 俺が悪いなら誤ります、だから、だからぁ…んあああああっ!!」
 まだ「イく」と言う言葉も知らないルージは、背を曲げ、操縦桿に指先を食い込ませて泣き悶える。首をガクガクと揺すりたて、コトナの手が上下へ往復するたびに透明な液をライガーの操作パネルへと撒き散らしてしまう。
「うっ…ああっ……うぁあああああっ!!!」
 今まで突き破る事が出来なかった「壁」を叩き壊すが如く、ルージの腰が操縦席で跳ね上がる。ペ○スは限界を越えて膨張し、コトナの指がもたらす快感が隅々にまで行き渡っており、あと数回、コトナさえその気になればたった一度の手淫で生まれてはじめて精液を迸らせる……はずだったのだが、
「―――はい、私の授業はここまで」
 コトナは痙攣を繰り返すペ○スからいきなり手を離し、ルージの背中からも体を離してしまう。
「ハァ、ハァ、ハァ……コトナさん……な、なんで……」
「だって…ルージ君は触られるのが嫌なんでしょ? 君みたいな子をいじめるのって私の趣味じゃないし」
 目に涙を浮かべ、収まらない呼吸のまま後ろを振り返ったルージにあまりといえばあんまりなコトナの言葉が突き刺さる。
「さて、夜も遅いし私は帰らせてもらうわ。ルージ君、今日の事をよ〜く復習しておくのよ」
 座席からわずかに腰を上げて開閉スイッチへと手を伸ばす。豊満な四肢が伸ばされ、最後の最後で放ったらかされて行き場の無い性欲のやり場に困っているルージの体の横を通りすぎる。
 その光景がルージを追い込んでいく。動作の一つ一つに艶を感じさせるコトナと体が触れるだけでごくりと唾を飲み、露出したペ○スを自分の手で握り締める。
「………あ、あの!」
「どうかした? まだ教えて欲しいのかしら、操縦桿の握り方。でも根を詰めすぎるとかえって体に毒よ」
「……………」
 体を延ばし、ルージを横から見上げる姿勢のコトナに図星を指され、収まりが付かないモノを押さえたままルージは押し黙ってしまう。
 ………自分で握っても、コトナにされたように感じる事は出来ない。きっと何回擦っても、さっきのような狂おしいまでの快感を味わう事は出来ない……そう思うといてもたってもいられなくなって口を開いたのだが、最初から心を見透かしているかのような切り返しの言葉に、さらに言い迫るほどルージは女性に対して強くなれなかった。
「あの……すみません…でした。今日はありがとうございます……」
「………んもう、そんな顔されたら私が我慢できなくなっちゃうじゃない!」
「えっ……んむっ!?」
 不意に、ルージの首へコトナの腕が回されたかと思うと、唇に柔らかいものを押し当てられた。
 コトナの唇だ。―――強引に奪われたファーストキスは少年が密かに思い描いていた感触よりもずっと…気持ちがよかった。
 鼻腔の奥にまでコトナの体臭が流れ込んでくる。脳の真まで蕩けそうな甘い臭いに、最初は体を強張らせていたルージもゆっくりと緊張を解き、いつしか自分も体を捻ってコトナに向き合うと、彼女の腰へと手を回して自ら唇を押し付ける。
「んっ……」
 最初は焦らしに焦らし、自分から「入れさせてください」と言うように仕向けようとしていたコトナにも、ルージとの長い長い口づけに体の奥底から痺れるような快感が沸き起こっていた。逃がすまいとしがみついてくるのに、柔らかく、けれど深く濃厚なキスにアソコまでジンジンと疼き、唾液がわななく唇から零れ落ちても気にする事無く、病み付きになりそうな少年とのキスを貪り続けた。
「んっ…ふぅ……キス、上手なんだね……」
「コト…ナ…さん……」
 舌こそ入らなかったけれど、初めてのキスにしてはあまりに衝撃的だ。喘ぐ口の周りを自分とコトナの唾液でべとべとに汚したまま、コトナの顔が離れてもまだ呆けている。
「ちょっとごめんね。私が後ろじゃ入れられないし」
 そんなルージの体を後ろへ引き寄せ、パネルとの間に生まれた隙間へ体を滑り込ませたコトナはルージに背を向けたまま前へと身を乗り出すと、短いスカートをたくし上げて白い下着に包まれた股間をさらけ出した。
「ねぇ、ルージ君のおチ○チンで私のここをかき回してくれない? 滅茶苦茶でもいい、ううん、もう滅茶苦茶に犯して欲しいの!」
「え、ええっ!?」
「早くして…じゃないと私、おかしくなっちゃうぅ……」
 服の下で張り詰めた乳房をパネルへと押し付け、しっとりと濡れた股間を右へ左へと揺するコトナ。その動きを目で追い、顔を真っ赤にしてあうあうと呻くルージだが、自分の股間を押さえてはじめてじっくりと目にする事になった女性の下半身を見つめるだけでそれ以上は何もしようとはしなかった。
 何しろ経験どころか知識も無い。男と女の交わりをどうするかなど、少年のルージに誰も教えてくれなかったのだから。
「もう…しょうがないんだから……こんな事までするの、ルージ君にだけなんだからね…♪」
 自分からこんな積極的に体を開いちゃうなんて……しかも年下の少年に。そう考えるだけで弾力のある乳房全体が震えるほどに羞恥心が心臓の鼓動を早めていく。――けれど嫌ではない。その証拠に、コトナは下着の腰紐へ親指を引っ掛けると、目を見開いて自分のアソコを見つめているルージに見せ付けるように下着を脱ぎ下ろしていく。そして丸みを帯びたお尻と湯気が勃っているのではないかと思うほど熱く煮えたぎっている割れ目をさらけ出すと、今度は内股にまで愛液が滴り始めた両足の間から右手を差し入れ、ふっくらとした大陰唇を人差し指と中指とで左右に割り開いて鮮やかに紅潮した粘膜と、脈動のリズムに合わせてヒクヒクと蠢いている膣口をさらけ出した。
「ここよ…見えるでしょ? この真ん中の穴に…ルージ君のおチ○チンを突き刺すの」
「こ、こんな小さな穴にですか!?」
「そう…よ。けど、あっ…んんっ……あふ…れちゃう……んっ……!」
 指で精一杯広げた穴から愛液がゴプッとあふれ出す。その生々しい感触にまるでルージの前で失禁しているかのような恥ずかしさを覚えたコトナは長い髪を振って腰をくねらせると、見ているだけだったルージが腰を上げてそそり立つものをコトナの股間へと突き出した。
「俺……入れてみたい。コトナさんの中に……」
「んっ…私も入れて欲しい……ルージ君のおチ○チン……」
 何度も何度も喉を震わせて唾を飲み込むルージのペ○スへ、もう一本の手をさし伸ばしたコトナは、あまりの体温で先走り液が乾ききった表面へと指を絡みつかせて自分の股間のある一点へと引き寄せて、膨れ上がった亀頭をクチュリと音はなるほど愛液をまとわせた秘粘膜の中心へと導いた。
「コ…コトナさん!」
「くっ…ああああああああっ!!」
 それはもうオスの本能だ。膣口を押し広げて亀頭がすっぽりとコトナの肉壁に包み込まれたルージは、心地よい締め付けとぬめりに心奪われながら形のよいコトナの尻へ自分の腰を叩きつけ、反り返ろうとする肉棒で直腸と隔てる薄壁を抉り、コトナの胎内の奥深くまで一気に犯し貫いた。
「コトナさん、気持ちいいです、コトナさんの中…スゴく気持ちいいです!」
 肉棒全体に絡みつく肉ヒダを掻き毟るように、ルージはリズムよく腰を振りたくった。頭に思い描くコトナの手コキを思い浮かべ、それ以上に甘美な快感をもたらしてくれる初めての女性の膣内を乱暴にかき回す。
 入り口に触れたときから何なのかよく分からない射精衝動に駆られていたルージは己の欲望に抑えが利かなかった。――たまったものじゃないのはコトナの方だが。
「きゃうっ! ああっ! ダメ、最初…もっと味あわせて…んぁあああっ! ああっ、だ、だめぇぇぇ〜〜〜〜〜!!! 激しっ、激しすぎるぅ〜〜〜!! ハァ、ハァ……ア―――――ッッッ!!!」
 獣でもそこまで激しくない。ルージの腰は狭いコクピットの中を最大限使い、カリ首が締め付けるコトナの膣口をめくり上げて外に露出するまでペ○スを引き抜くと、そこから子宮口にごりっとぶつかり合うまで突き入れるのだ。しかも硬くて熱いルージの男根に突き上げられ、痛みにも似た甘美な衝撃が子宮を直撃するたびに、コトナは操縦席のパネルに乳房を擦り付けるように体を前後へ揺さぶる事しか許されなかった。
 そんなコトナの背中にしがみつき、長い髪に鼻先をうずめてルージは徐々にストロークを速めていく。初めてのSEXと年上のコトナの唇から迸る嬌声に興奮は否応無しに昂ぶっていき、本能の命じるままに奥へ奥へと肉棒を叩きつける。そこへ肉棒をこみ上げてくるものを解き放つ事を知っているかのように、執拗に子宮口をゴリゴリと押し上げる。
「ルージ、くんっ! そこ、そこいいのぉ!」
「こう、ですか、コトナさん、コトナさん!!」
 お互いに快感を分け与え、さらに高い場所にまで上り詰めようとするルージとコトナ。村雨ライガーの操縦席がコトナの膣内から書き出された愛液でびしょ濡れになっても、女性に媚肉の虜になったルージの動きはますます激しくなり、コトナも今までのどんな男性にも感じた事の無い性の悦びに体を震わせる。
「こんなの、初めてです! コトナさん、スゴく、気持ちいい!」
「私も、私もぉ! くっ…はあっ! いいっ、すごくいいぃ!!」
 突き上げられるたびに滲み出す愛液。それによって滑らかになったルージのペ○スの動きはより強くコトナの子宮口を押し上げる。そして引き抜かれる時には攻守が交代するかのように、肉棒へ吸い付いた粘膜がルージのペ○スをいつまでも離さず、新たな快感の虜になったルージは腰の動きを加速させて、コトナの奥壁をえぐるように肉棒を押し込んだ。
「も…もうダメ……ルージ君…ルージくぅぅぅん!!!!!」
 コトナの唇からひときわ高い声が迸る。背は反り返り、乳房の先端がパネルと体の隙間からはじき出されてぷるんと跳ね上がる。その体をルージは自分の方へと引き寄せて、熱い肉棒を根元までコトナのヴァギナへと突き入れる。
「ああっ…うぁあああああっ!!!」
「コトナさん…俺…もう、もう!!」
 二人の動きが重なり合い、結合部からあふれ出す愛液の量が増す。それまで透明だったものが白く濁り、いわゆる「本気汁」と言われる物がガクガクと震えるコトナの股間から迸り始めた。
「き…きて…もっときて……一番…深いところに……ルージ…君の……注いでぇぇぇ!!!」
「はいっ! イきます、イきます、俺…コトナさんの中でイっちゃいます!!」
「ルージ君、当たってる、奥まで、奥まで当たってるの。出して…ルージ君の、いっぱい出してぇぇぇ!!!」
「コトナさん、コトナさん…っっっ!!!」
 ルージの怒張の先端が子宮口を探り当てると、そこは口を開いて受精の準備を整えていた。そこをずんずんと勢いをつけて突き上げ抉ったルージは、最後の最後まで歯を食いしばって生き物のように蠢くコトナの膣内で耐えてきた衝動を、解き放ち、コトナの子宮の中へと解き放った。
「うぁああああああ〜〜〜〜〜〜ッ!! イくッ、イっちゃう、精液そそがれてイっちゃうぅぅぅ!! 出来ちゃうの、ルージ君との…あ、赤ちゃん……あっ…あああっ〜〜〜〜〜〜!!!」
 ペ○スが脈を打つたびに、コトナの子宮の中が熱いもので満たされていく。もしかしたら本当に赤ちゃんを孕んじゃうかもしれない…避妊もせず、子宮口から膣道へと流れ出し、ルージのペ○スの根元にぴったりと密着した結合部にまで溢れる大量の精液の感触がコトナの全身に染込んで行くと、言い知れない感覚と共にコトナの体がビクンッと震え上がった。
 それは……喜びなのかもしれない。
「んっ……ルージ君のが流れ込んでる…あはっ…本当に…受精しちゃったかも……」
「ハァ…ハァ……受精って…なんですか?」
 SEXを知らないのに子供の出来る正確な方法などルージが知るよしもない。肩を震わせ、射精し終えたペ○スで絶頂の余韻を繰り返している事なの膣肉を味わっていたルージに笑みを浮かべたコトナが振り返る。
「しょうがないわね……じゃあ特別に教えてあげる。受精って言うのはね、赤ちゃんが出来ちゃったって事」
「えっ……ええええええっ!? それって誰の!?」
「もう…今さっき子種を流し込んだのはルージ君でしょ。当然、私とルージ君の赤ちゃんよ」
「お…俺の……俺とコトナさんの……」
 まだ子供のルージにはショックが強すぎたのか……頭の中でひーふーみーと安全日はいつだったか計算しなおしていたコトナだが、頭を垂れて動揺しているルージの姿を見て罪悪感を覚えてしまう。
(せっかくの初めてのSEXだったのに…ちょっといたずらが過ぎたかしら?)
 多分大丈夫だろうけど、悪い事をした……そう思いながらペ○スを抜こうとコトナが腰を動かした、その時だ。
「俺……俺っ……コトナさん!!」
「きゃううううっ!!る、ルージ君…んんんっ!!」
 まだ震えの残っている子宮口を、瞬く間に逞しさを取り戻したルージのペ○スが突き上げる。
「こ、こんなに硬い……んんっ、やあぁ……」
「まだ俺、コトナさんに出し足りない。もっと、もっといっぱい出して、いっぱい赤ちゃんを作りましょう!」
「あっ…あああっ……!!」
 まだ力が入らないけれど、緩やかに締まり始めたコトナの膣内に、尿道に残っていた精液が注ぎ込まれる。
 だが、全てを出し終えてもルージの動きは止まるどころかますます激しくなる。コトナの尻に自分の腰を擦り付けるように小刻みに挿入を繰り返す。
「わかります……操縦桿を握ればなんとなくぞどの気持ちが分かるみたいに…コトナさんの気持ち、俺……」
「ルージ…君……いいわ。好きなだけ私の中に注いで。ルージ君との赤ちゃんなら…産んでもいいかな……」
「俺…ずっとコトナさんとこうしていたい!」
「私も…ルージ君、いっぱい愛し合いましょう……」
 その言葉に頷くと、ルージは再び腰を叩きつける。コトナが最初に教えてくれたように優しく、そして時には荒々しく、コトナの肉壷をかき回し、刺し貫いて射精口と子宮口を擦り付けあった。


 それからルージは何度もコトナの中に射精した。
 経験が浅く、我を忘れて犯し続けたが、コトナはそれを優しく迎え入れる。
 そして――


「―――これでいいかな」
 ルージが射精し、コトナの中から掻き出された白濁液を操縦席から拭い取ったコトナは、コクピットから外へと出て、星明りを受けてうっすらと輝く村雨ライガーの装甲の上で眠っているルージを振り返った。
「むにゃむにゃ…コトナさぁん……」
 臭いは仕方が無いとして、ズボンも履かせたし、性交の名残になるようなものは全て拭き取った。もしこのままルージが目を覚ませば、コトナとの事は夢だったと思うかもしれない。
「はぁ……とんだお礼になっちゃったわね。こんなに…いっぱい……んっ……また溢れちゃう……」
 最初は盗賊団を捕まえる協力をしてくれた事へのお礼を言いに来ただけだった。けれど右手で軽くお腹をさすれば、スカートの奥のほうからドロッとした液体があふれ出してくる。
 バックの姿勢のままで三時間近く。狭いコクピットで早々体位を変える事が出来なかったのだが、一心不乱に胎内に注ぎ込まれたルージの精液の量は半端じゃない。
「はぁ……勢いとは言え、本当に妊娠してたらどうしよう……」
「むにゃ……コトナさぁん……」
「―――はぁ…のんきに寝てくれちゃって、もう……それじゃあね」
 もう一度操縦席に入りたい衝動を押さえ込んで、代わりに投げキッスを飛ばすと、コトナはライガーの上を身軽に降りていき、すぐに森の向こうへと姿を消してしまった。
 その顔にはぎこちない笑みが浮かんでいた。
(もし…妊娠してたらどうしよう……ふふ、ふふふ♪)
 まだ体の奥には少年と愛し合った余韻が深く残っている。次々とあふれ出る精液は弱りものだが……
「あれを見たらルージ君、どんな顔をするかしら…ふふふ♪」



「むにゃ……もう一回……優しく…激しく……コトナさぁん…むにゃむにゃ……」
 眠るのに適しているとはいえないライガーのコクピットの中で、精根尽き果てたルージはすやすやと眠っていた。
 ――朝起きたルージが、その手にコトナの下着を握り締めていると気付いた時にどういう反応をし、ラ・カンやレ・ミィからどうやって隠し通すか……それはまた別のお話。


<完>