焦がれる制服 3


 昼休みの終わる時間が迫ると、仕事場に一人二人と薫の同僚たちが戻ってくる。外回りに出ている者もいるので全員とまではいかないが、足音や話し声が聞こえるたびに、薫の胸は乱れた制服の下で締め上げられるような痛みに震えていた。
 すぐ傍を誰かが通る。――あの革靴の重い足音は男性だろうか。彼は薫がはだけた胸元をぎゅっと握り合わせて震えていることにも気付かず、課長の元へ出来上がったばかりの書類を差し出した。
「………、いいだろう。じゃあ次のやつを片付けてくれ」
「簡単に言ってくれますよ。これ、本当は水無月のやるはずだった仕事でしょう? それを俺がやらなくちゃいけないんですか?」
 今の薫には何一つ仕事は出来ない……課長のペ○スにかき回されたばかりの膣内からは精液が愛液と一緒になってあふれ出していて下着を内側から濡らしている。ストッキングはスカートから覗く位置まで伝線が走り、薫の憔悴した表情と全身から立ち上る汗と興奮の香りで、誰の目からも抱かれた後だと言うのが丸分かりになってしまう。
(それだけは……)
 聡い者なら、昼休みが終わる前からずっと部屋にいた課長との関係を疑うだろう。けれどそれだけは避けたい。もし仮に犯されるだけ犯されて泣き寝入りする羽目になったとしても、周囲の同僚たちに課長にレイプ同然に犯された事を、そしてトイレで自慰にふけっていた事だけは知られたくなかった。もし知られたら……
(私……この会社にいられなくなる……)
「水無月君は昼休みに一度帰ってきたんでな、その時にお使いを頼んだ。至急の用事だったんだが距離があるんで今日中に帰ってこれるか分からん。そのまま直帰していいと言っておいたから、今日はもうここには顔を出さんぞ」
(………!?)
 もう今日は同僚たちの前に姿を見せられない……課長の言葉が自分へ向けられたものだと悟った薫は、“課長の机の下”で震える体を押さえつけていなければならなかった。
(何で私がこんなところに押し込められなきゃいけないんだろう……)
 考えてはみるが、もはや理由など意味を持たない状況だ。もし周囲の人間が机の下に隠れている薫を見つければ、「あんな乱れた服装で何をしていたのか?」「課長とどういう関係なのだろうか?」と勘ぐられるのは目に見えている。そして同様に、トイレで自慰行為を行っていた事が罪の意識として薫の思考を縛り付けていて、「逃げ出す」行為を取らせる事をためらわせていた。
(他の人に…見つかりさえしなければ……)
 幸いにして、机の列の一番端にある課長の机は窓を背にしており、机の下同士も覗き防止の為に区切られているのですぐに見つかる恐れは無い。比較的小柄な薫にとっても机の下は窮屈ではあるが、このまま就業時間まで隠れていれば、課長以外には自分の痴態を知られずに済む。
 そう、課長以外には……
(何をボンヤリしているんだ。お前の大好物をしゃぶらせてやろうと言うのに)
(……………)
 椅子を少しだけ引いて、キーボードを叩く振りをしながら課長が机の下を覗きこむ。そして薫の頭を掴むと、膝を開いた自分の股間へと乱暴に引き寄せる。
(い、いや………!)
(だったらこの場で驚いて見せてやろうか? 水無月、お前がここにいると知ったら、多少問題になるだろうが困るのはお前の方だと思うぞ?)
 周囲の部下たちが自分へ注目していないのを確かめると、課長は薫の背中に回して逃げられないよう足を回す。薫の顔の温もりと今にも泣き出しそうな乱れた呼吸ズボン越しに感じるだけで、一戦終えたばかりのペ○スは瞬く間に逞しさを取り戻し、布地をグイグイと突き上げる。
(そんなにイヤか? クックック…そう言う女にしゃぶらせるのが俺は好きなんだよ。どうする? オレのチ○ポはお前の口にはいりたいって行ってるぞ、ん?)
(そんなこと…言われても……)
(なんならこう言ってやろうか?―――しゃぶれ。そこに隠れてる間中、オナニーしながらチ○ポをしゃぶり続けろ)
(…………っ!)
 唇を噛み締めて薫が課長の顔を見上げる。だが課長は薫の存在を忘れたかのように視線をパソコンに向けて仕事を再開してしまっている。だが、薫の顔に押し付けられたズボンの下では、勃起した肉棒が力強い脈動を繰り返していて、薫の手によって外に出される事を今か今かと待ちわびていた。
(あ…んぅ……スゴ…い……)
 理性では課長を拒絶しているというのに、はめられ犯された記憶が蘇ると、薫の唇から切なくも熱を帯びた吐息がこぼれた。
 もし処女を失う前の薫なら、こんな不埒な行為を絶対に受け入れられなかっただろう。
 もし課長に犯される前の薫なら、もっと性行為をする相手を選んでいただろう。
 けれど薫の股間からは課長の精液があふれ出していた。一度一線を越えてしまって感覚が麻痺してしまったのか、それとも体の奥深くに刻み込まれた性欲が頭をもたげたのか、股間がジンジンとひっきりなしに疼きを繰り返している。
(臭いが…ズボン越しにおチ○チンの臭いがして……)
 嗅げば嗅ぐほど、頭の中に靄が掛かったように薫の興奮が昂ぶって行く。自然と手はブラウスの上から乳房をこね、熱く潤った下着の中へと滑り込んで敏感な粘膜を擦り上げていた。
(は…あ…気持ち、いい……におい…いい…おチ○チンの…おチ○チンの臭いが……)
 興奮を煽られ、鼻と唇をズボンへ押し付けながら、薫の指は服の下で固くなっている乳首を探り当て、少しキツく摘みあげる。自分の自慰の仕方ではなく、あの晩の相手の事を思い出してそうしただけで秘所をまさぐる手の動きは速さを増し、思わず細身の体を打ち震わせてしまう。
(ダメ…こんなところで感じたら……だけど…どうしてこんな…あ…あぁぁぁ………!)
 周りにいる同僚たちの事を意識しながらも、指先は乳輪ごと乳首をひねり上げ、ビクビクと痙攣している膣口にグッと指を押し込んだ。すると赤く充血した秘粘膜は喜ぶかのように指を咥えこみ、下着の中に大量に吐淫しながらクンッとアゴを突き出してしまう。
(ダメ……欲しい、これが……おチ○チンが……指だけじゃ…もう…我慢が………!)
 課長の足に左手を掛、震える膣肉の中を指でかき混ぜる。誰かに聞かれるんじゃないかと思うほどジュブジュブと音を立てる股間を、それでもまさぐる事をやめられず、何度も全身を駆け抜ける喜悦に身をよじりながら、指先が課長のズボンのチャックを指先にしっかりと摘んでしまう。
(…………あぁぁ……)
 固く反り返ったペ○スを引っ張り出すのはかなり骨だったが、薫の鼻先から一センチと離れていない場所に臭いを放つ肉棒が飛び出てくると、それだけで子宮の奥から痙攣が込み上げてきてしまう。しかも放たれている臭いは課長が薫の膣内を擦り上げた時の残り香。それを胸の奥まで吸い込み、しばし陶酔した表情を浮かべた薫は、知らぬ間に口元に微笑を浮かべて指に吸い付くような感触のペ○スに左手を添える。
(ん……ん……変な…味……)
 股間をまさぐりながらペ○スへ唇を寄せた薫はツルッとした亀頭を突き出した舌の上へ乗せる。横から、ただ舌をあてがっただけで、雄々しいはずのペ○スは小さく震える様はどこか可愛らしくもあり、薫は軽い驚きを覚えながらも初めて間近で見るペ○スの様子を熱を帯びた瞳で見つめていた。
(最初のときは薄暗かったから……あの人のは、こんなのだったのかな……)
 ネチャネチャと粘つく音を響かせて膣壁を指で擦りながら、亀頭を乗せた舌を小刻みに震わせる。荒い呼気を漏らしながら精一杯突き出した舌の上で裏筋を刺激された先端が跳ねるたびに薫の舌は怪しい動きでペ○スを追いかける。そしてそのまま舌を引き寄せてカリ首に唇を吸い付かせると、ゆっくりと、そして丹念に、舌を伸ばして括れにたまった自分の愛液と課長の精液の名残を舐め取っていく。
「む…ぅ……」
「おや? 課長、どうかされたんですか? 顔色が悪いですよ?」
「な、なんでもない。仕事に集中したまえ」
 頭上で聞こえるはずの会話も、今の薫にはどこか遠く聞こえる。首をよじり、狭い空間で身を精一杯屈めてペ○スの下側へ体ごと回りこむと、細く舌先でそそり立つペ○スを根元から先端へとなぞり上げて行く。
「んグッ……!」
 舌が再び裏筋に触れ、そのまま先端の小さな縦筋――射精口へと触れる。男の生殖器で一番敏感が精液の噴き出る場所であると知る薫は、そこを磨くかのように舌先を擦りつけ、女性の淫裂にそうするように何度も上下に往復して開くほどの大きさも無い小さな穴を割り開く。
「ッ……うォゥ………」
 そして濃厚な口付け……射精口に唇を押し当て、隙間が開かないよう吸い付いたまま少しずつ口内へと飲み込んでいく。もう薫自身の唾液の味しかしなくなった亀頭は舌の腹の上に裏筋を滑らせながら飲み込まれていく快感に勝てず、口内のネットリとした暖かさに包まれながら、舐められ、吸われ、そして甘く噛まれ、明らかに露出した直後よりも一回り近く膨張して太くなっていた。
(ああぁ……スゴい…こんなに太いのが…さっき私の……おマ○コの中を……)
 肉棒のくびれまで唇に含み、形状を確かめるように舌を這わせて口の粘膜へ擦り付けていると、これが課長のペ○スであると意識して嫌悪感を抱く一方で、汚れていく自分に酔いしれ、ついには恐る恐るではあるが、口の端から涎を押し出すようにペ○スを喉の奥へと飲み込んでいってしまう。
(課長のおチ○チンをしゃぶってる……信じられない…それだけでこんなに…感じてる……)
 まるで口の中が性器になっているような気分だった。唾液を潤滑液にして唇を肉茎に吸い付かせたままスライドさせるたびにスリムなボディーが薄暗い机の下で悩ましく奮え、指を押し込まれたヴァギナは痙攣を繰り返しては薫の右手が汁まみれになるほど吐淫を繰り返していた。
(ハァ…ハァ……んゥ、んゥゥゥ!!!)
 ヌルヌルに濡れ汚れた手の平がクリトリスをはじく。その強烈な刺激に慣れたわけではない。でも快感に目覚めた体は気を失いそうな淫核責めさえも受け入れてしまう。ペ○スを口だけで吸い上げながら、自由になった左手で皮が剥けきってボタンのように飛び出たクリトリスをつまみ、膣内で指をストロークさせて膣内射精された精液をかき回してしまう。
(ゥ―――――――――!!!)
 もう下着の中はお尻のほうまでヌルヌルに濡れていた。ヴァギナとクリ、二重の快感に連動して生暖かい液体が割れ目の奥から弾け続ける。
(ダメッ……こんなところで…声が……出ちゃうぅぅぅ……!)
 同僚たちが大勢いる仕事場でフェラチオしながらのオナニーのするはカオルの興奮を何倍にも跳ね上げている。このまま気持ちよくなれるなら……と羞恥の枷が解き放たれようとした瞬間、ふいに机の上でキーボードを叩いていた課長の手がカオルの頭を押さえつけ、薫の喉の奥へ亀頭をグリッと密着させる。
(ん…んゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!)
 根元から込み上げる濃厚な精液で膨張していた肉棒……細く収縮した射精感を内側から押し広げられて課長が人知れず唇を噛み締めた直後、大量の精液が薫の唇へと注ぎこまれた。
(私…わたし……あぁ……)
 口の粘膜に絡みつく精液を薫はためらいながらも飲み下していく。火照る体を制服に未を包んだまま、オルガズムを迎えようとしていた体を満たしきれないまま、喉を上下させて熱い課長のザーメンを一滴残さず啜り上げる。
(んッ……んゥ……はぁぁ……)
 むせ返るような精液の臭いにいざなわれ、自分の愛液で濡れた両手を課長のペ○スに絡みつかせる。
(もっと…欲しい……)
 そして押さえつけていた課長の手が元の机の上へと戻っていくと、薫は一度唇を離すと熱を帯びた顔を上に向けて、射精を終えようとしているペ○スをグチュグチュ音を響かせて扱き始めた。
「ん? 何の音ですかね、これ」
「さ、さあなぁ……それより、仕事、仕事をした、まえ……グウッ………!」
「課長、本当に大丈夫なんですか? どっか具合悪いなら休まれた方がいいですよ」
 休めるはずが無い。粘膜に何度も擦り上げられて腫れ上がったカリ首に、今度は両手合わせて十本の指が絡みついているのだ。射精の余韻すら終わる前の激しい手淫に声を上げて腰を揺すりたてたい衝動に駆られるが、部下たちの手前それをグッと飲み込み、肉棒が萎える事を許さないほど連続して刺激を与えてくる薫の手を無理やりにでも振り解こうと机の下へ手を差し入れた。
(課長……お願いします…どんな事を言われても従いますから……だから……わ、私を…もっと……)
 覗きこんでくる課長と目が合うと、薫はうっとりとした表情で哀願し、二度三度と精液の残滓を吐き出した肉棒へ舌を絡めてチュルチュルと音を立てて尿道に残った精液ですら一滴も残さないほど執拗に吸い上げた。
「おうっ―……!」
 もし先ほど射精していなければ思わず暴発していそうな快感に課長の口から短く、けれどはっきりとした声が迸り、周囲の注目を浴びてしまう。気遣う視線、いぶかる視線、拒絶する視線、それら全てから隠れるように机に置かれた液晶ディスプレイの前で体を小さくして、肛門に力を込めて必死にしゃぶり座れる快感に堪えようとする。
 けれど薫の口淫奉仕は一向に終わりを見せない。右手を再び股間へ差し入れ、課長にだけ聞こえる淫らな水音を響かせながら、頬張った亀頭の先端を舌で丹念に舐め拭う。
 そこにいるのは課長の知る“水無月薫”の姿ではなかった。未体験の恥ずかしさと動揺とで快感しか見えなくなった薫は課長の肉棒にまるですがりつくかのように口淫を繰り返していた。
(も、もういい…やめろ、後で逃がしてやるから…お…おとなしく待て……!)
(そんなの…イヤ……もっと…欲しいの……おチ○チンが欲しいのぉ………)
 強烈な羞恥の末に心が焼け焦げた薫は自分の唇からこぼれたとは思えない言葉に泣きそうになりながらも、ペ○スから口を離すどころか添えた手に唇が触れるほど不覚飲み咥えてしまう。
(やめろ……それ以上されたら…もう、もう………!)
 机に突っ伏し、もう声を漏らすまいと唇を噛み締める課長。いつしか主導権は薫に移り、顔に掛かる長い髪の毛を書き上げながら頭をグラインドさせて、射精を終えても一度も痙攣を止めさせてもらえなかった課長の肉棒を続けざまに絶頂へと登りつめさせる。
(うっ、おォ…ォォォ………!)
 三度目の絶頂は前からそう時間も空いていないので、精液はほとんど噴き出さなかった。だが絶頂の最中にも薫の舌先に裏筋と亀頭の接合部を舐めくすぐられ、股間が破裂したあのような快感に襲われてしまうと、たまらず薫の頭を押さえつけてしまう。
(フゥ…ウゥぅぅん………!)
 口の中全体で“男のオルガズム”の瞬間を薫は心行くまで味わい尽くすと、下着の中から愛液にまみれた指を引き抜いて、その濡れた手でブラウスに包まれた美乳を揉み上げ、細身の体をフルフルと震わせながら課長の股間へ顔をうずめ、鼻から甘い息を漏らしながら精液を搾り取られてしまったペ○スを嘗め回し続けた。
(水無月ィ……もう、吸うな、やめろ……おッ、おゥゥゥ……!!!)
 もう課長は顔を上げる事さえ出来なくなっていた。
 まだ昼休みを終えて三十分ほど……就業時間までまだタップリと時間はある。
 机の下に薫を居座り続けさせる事のキツさに遅まきながら気付いたが、周囲に誰もいなくなるまでどこかに連れ出すことも出来ない。そして薫もまた、信じられないような痴態を繰り返す自分に快感と興奮だけが否応なく昂ぶり、身も心も投げ出してペ○スにむしゃぶりついてしまう……
(ああ、ああ、部長、私も、今度は私も、一緒に、おチ○チン、しゃぶりながら、イっちゃう、イっちゃう、わたしも、やぁ、ああぁあぁああああああ――――――!!!)
 ブラウスを引きちぎるようにボタンを弾き飛ばして胸を露出させた薫は、今度は喉の奥を打ちつけた薄い白濁液を口いっぱいに受け止めながら全身を硬直させ、ペ○スを頬張ったままうめき声をもらし、強烈に収縮するヴァギナから勢いよく愛液を噴出させた。
 もうそれは普段のオナニーとも、トイレとのオナニーとも違っていた。脅迫され、ペ○スを頬張りながら登りつめる絶頂にタップリとメスの淫液を搾り出すと、忘れかけていた事柄におびえるように身をすくめた。
(こんなことしてたら……回りの誰かに…気付かれ…て………んううううッ!!!)
 濃厚な絶頂に全身から汗が滲み出していた。自らの手で引き裂いたブラウスから覗く胸元の白い肌にもうっすらと朱が入り、急速に女として目覚めていく薫の肉体に色気と言う名の輝きを添えていた。
 けれどそれが恥ずかしさによる火照りなのか、それとも興奮による火照りなのか、そんな事はもう、ペ○スの虜になっていた薫にはどうでもいい事なのかも知れなかった……


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