第八章「襲撃」10


「くあぁん、だめ…んッ! あうぅぅぅ!! お、おマ○コが、すりつぶれちゃうぅぅぅ!!」

「ウガッ、ウガウガウガアァァァ!!!」
「ヒアッ、ヒアアッ、あ…あたし……んんんっ! い…いやぁ〜〜〜〜!!」
 小刻みなゴブリンの腰使いがあたしの子宮の入り口を擦り上げる。無数のイボイボを持った奇形のペ○スは単に出し入れされるだけでも媚薬によってもたらされた異常なまでの興奮の余韻で真っ赤に腫れ上がった膣内にとって棍棒でかき回されているのにも等しいほどに強烈な刺激をもたらすのに、もうあたしの胎内へ四回も射精したゴブリンは、それでも萎える事を知らないペ○スを突き入れるために草むらへ這いつくばるあたしのウエストを引き寄せ、他の四匹が先に膣内射精した白濁でグチョグチョになっているヴァギナを執拗に後ろから突き上げた。
「くあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 パンパンパンと、連続して腰を叩きつけられるたびにあたしのノドから絶叫が迸り、涎を滴らせているようにグチャグチャと溢れる白濁液で卑猥な音を響かせながら泡になったゴブリンの精液を愛液と一緒に垂れ流してしまう。
 ―――もう……あたしの理性はまともに動いていなかった。
 ゴブリンに犯される……いっそ逃げ出せばよかったと、後になって後悔しても遅いけれどそう思わずにはいられないほどにモンスターとの性行為はおぞましく、それでも甘く悶える声を上げてしまう自分自身がどうしようもなく惨めだった。
「あああん、あああんあああぁぁぁぁぁ!!」
 ゴブリンのリズミカルな腰振りに、あたしは地面を掻き毟りながら絶頂へと登りつめさせられる。肘をつき、弓のように背を反り返らせると背後から伸びてきた土色の手に乳房を鷲掴みにされ、鋭い爪に乳首を突き刺されてしまうと五度目の膣内射精が迫るペ○スを生々しい音を響かせて舐める様に喰い締めてしまう。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!! ひあう、ひあうぅ、ああああぁぁぁぁぁぁ!!! イっひゃう」
 あたしの股間で音が弾ける。―――もう何度噴いたか分からない絶頂液が尿道から迸ってゴブリンのペ○スをしとどに撃ち濡らす。もうこうなると止まらない……アゴを突き出し、唇の端から涎を滴らせながら全身に込み上げる喚起の喜びに桜色に染まった肉体を震わせ、内股がびしょ濡れになるほど愛液の噴射を繰り返してしまう。
「ウッ…ウガアアアァァァァァ!!!」
 達したあたしのヴァギナの締まりを、性欲が溜まりきっているゴブリンには耐えられない。最後に、ペ○スが抜ける寸前まで腰を引いて、あたしを地面へ押し付けるように全体重をかけて最後の一突きを押し込んでくると、先端に集中しているイボの数々に膣壁を擦りたてられ、空気を全て吐き出した肺とタイミングを合わせて収縮したヴァギナに、ゴブリンの濃厚な白濁液が迸る……
「うっ………あ…ああ…………」
 お腹の中が…スゴく熱い……凶悪なおチ○チンに、かき回されて…あたしのアソコ…もう……ううっ………
 イボだらけの亀頭を巧みに子宮口へと擦りつけながら、ゴブリンは長年溜め込んでいた自分の精をあたしの中へと注ぎこんでいく……もう妊娠しているかもしれない。ゴブリンと人間の受精率は低いらしいけど、それでも生まれてしまうんだ……もう…数え切れないぐらい…濃厚なのを膣内に射精されたから……
 五度目の射精で満足したゴブリン――そういえばこの一匹は、我慢で傷にあたしの口や胸に何度も射精してたっけ…――は、股間に脈打つものをくわえ込まされたまま地面へ這いつくばったあたしの背へ覆いかぶさり、汗にまみれた肩や背中を長い舌で嘗め回している。
「んっ……」
 やっと…終わった……執拗なまでに肉体を求めるゴブリンは精が尽きても、名残惜しそうにあたしの体を弄ぶのは他の四匹に抱かれた時に…覚えてしまっている……覚えたくもなかった。けれどそれほど深く脳裏に刻み込まれるほどに、あたしはゴブリンたちとのSEXに喜びを覚えていた事を知り、悔しいのか悲しいのか、それともそれを終えたことに安堵していいのかどうなのか、何も考えられずに頭を抱えてしまう。
 回数にしたら……おそらく、一匹辺り十回以上は射精している。そのうちの半分以上はあたしのおマ○コの中へ注がれた。
 もう後には引けなかった。最初こそ腕や脚を押さえつけられ、女体――ゴブリンのメスと一緒の扱いではなく、何万倍もすばらしいと褒められたけど――に触れて心のたがが外れた五匹に無理やり犯されたけれど、いつしかあたしも行為を拒みながら自分で腰を振り、手や口を使って何度も射精へ導いている。
『魔王様、大丈夫、カ?』
「え……あ、ごめん。気、失ってた……」
 ………悩んだってどうしようもない。もう…全部終わったあとなんだから。
 ゴブリンたちとあたしの主従契約を結ぶための行為はゴブリンたちを満足させる事だ。あたしが眠っている間に五匹目も離れていて、もう誰にも犯されてないのなら、これで契約は成立……したはずだ。
『今、薬草、取リ、行ッタ。メスノ薬草、効ク、バッチリ』
「んっ…ありがと……はぁ………」
『元気ナイ。魔王様、満足、ナイ?』
「あっ……ち、違うって。ただちょっと疲れただけだから。は…ははは……」
 ここで疲れ果てた姿を見せたら、第二ラウンド…というか、第二週のスタート、と言うことにさえなりそうだ。
 時間もすでに日付が変わる頃合を過ぎているだろう、短時間でゴブリン五匹を相手にした体も疲れ切っているし、体を洗ってもう寝よう……と、体を起こそうとするけれど、
「あっ……」
 やばい……体に力が入んない。特に腰から下がぴくりともしません。―――――大ピンチ!
『?』
「や、いやいやいや、なんでもないって。ほ〜ら、あたしはこんなに元気。ははははは〜〜〜♪」

 状況的に考えて、ヒッジョ〜〜〜〜〜〜〜に、やばいまずいきつい。顔を上げて明るくにこやかに手を振っても、ゴブリンたちは不審そうな眼差しであたしを見ているし。
 そういえばあたしの回りにいるのは三匹だけだ。何とか体をよじって膝を自分の体へ引き寄せて横向きに体を起こすと、湖のほとりの大岩に一匹、そして言葉を話せる一匹がもう一匹と心配そうにあたしの顔を覗き込んでいる。残りに引きは薬草を取りに行っているのだろうけど、三匹をもう一回相手にするだけでもあたしの神経が焼き切れそう。
 昼間から弘二に犯されたりして結構ボロボロなのに……ここは平気なところを見せて安心させるというか、襲い掛かっても無駄っぽいと知らしめなければ……って、体が動かないとどうしようもないし。
 けど契約が終わった以上、時間はまだタップリある。もう少し休めば完全にとはイわないけど体力も回復するだろうし、薬草だって持ってきてくれる。それから改めて五匹を魔封玉に封じて――
『オオ。忘レテタ。魔王様、キレイニシテナイ』
 ………あたしを綺麗に? な、なんか、ものすご〜〜く嫌な予感がするんだけど……と言ってる間に三匹が〜〜〜!!
『ワイラ、エッチノ前ト後、体洗ッタ。魔王様、マダ。ワイラ家来、部下、下僕。魔王様ノ体、キレイ、スル』
 この場にいるゴブリン三匹は、すぐには動けないあたしを取り囲むと背中の後ろとお尻の下で二匹が互いの腕を組み、三匹目が両足を抱えてあたしの体を丁寧に持ち上げた。まるで椅子に座ったまま宙に浮いたような感じだけど、そのまま湖へと運ばれて水面へ体を浸されたことで、背筋を這い回る嫌な予感はますます強くなっていく。
「んっ……」
『魔王様ノ体、キレイ、スル。オッパイ、オシリ、マ○コ、隅々マデ』
 きれいにされる前に……なんかもよおしてきちゃいそう……
 火照り蕩けきっていた体を肌がズキッと収縮するほど冷たい湖にお尻をつけた途端、あたしの下腹に軽い圧迫感が込み上げてくる。
 ………沐浴した時に草むらでして以来だから…やばっ、このままじゃゴブリンたちに囲まれておしっこしちゃう羽目になりかねないよぉ……
 激しい突き上げで膣の裏側から尿道を繰り返し圧迫されたせいか、弛緩した体は気を緩めれば容易く股間から熱い奔流を迸らせてしまいそうだ。それになにより―――
「ううう……我慢するの、苦手なのにぃ……」
 女の子にはおチ○チンが付いていない分、距離的に我慢はまずいのだ、色々と。それに男のときと微妙に違う力の入れ方なので……エッチの時にはまさに噴水状態だし…はぁぁ…あたしの恥じらいとか純情って、かなり磨り減ってるぅ……
 それに……あたしを丸まった小石に覆われた水面にそっと降ろしたゴブリンたちは、手をワキワキさせながら、元気さを取り戻した股間のものをあたしの顔へと突き出している。さすが性欲の固まりとか言われているだけあって、三本のイボペ○スは斜め上を向いて逞しさを示すようにそそり立っていて、そこにはあたしの中へ数え切れないほど白濁液を注ぎこんだ疲れは見ることが出来ない。もしあたしが許せば、すぐにでもまた何時間もあたしを貫いて、がくがくと激しく腰を振りながらあたしを悶えさせてくれる事だろう……そんな想像を振り払うと、あたしは熱を帯びた顔を下へ向けてゴブリンたちの一物から目を逸らし、今にも力を緩めてしまいそうなほどヒクヒクと震えている股間をギュッと押さえ込んだ。
 その時だ。不意にゴブリンの一匹が腕を上げると、遠い森に向かってぶんぶんと振り回した。――そういえばゴブリンには暗視能力があったっけ。
『ウガ、帰ル、来タ』
 その言葉の通り、しばらくすると薬草を取りに行っていたに引きのゴブリンが両手一杯に草を抱えて戻ってくる。そしてその草を、あたしの傍にいる三匹と何回か言葉を交わした後に、鍋を作った後も燃やし続けていた焚き火の中へと躊躇無く全部放り込んだ。
「んぷっ……スゴい煙……」
 生木でも入れたのかと思うほど、薬草を投げ込まれた焚き火から湧き上がった白い煙は周囲へと広がり、辺りを一面覆いつくした。それほど煙たくは感じないし、視界を塞ぐほど濃くも無いけれど、一息吸い込んでしまい、思わずむせたあたしは立ち上がろうと脚に力を込める。
「えっ…は、はれ……?」
 けれど立つ事はかなわず、あたしは足をもつれさせて前へと倒れこみ、そこを言葉を話すゴブリンの腕に抱きかかえられて助けられる。
『コノ薬草、効キ目、スゴイ。スグニ汗、デル』
「もしかして…これ……」
 ゴブリンの以外に逞しい胸板に頬を寄せ、吐息をはきかけるように熱く喘いでしまいながら、あたしは一つの確信を得ていた。
 間違いない……これも媚薬だぁぁぁ〜〜〜!!!
「んっ…はぁぁ……」
 ゴブリンの言うとおり、冷たい水を洗い流すみたいにあたしの肌から大量の汗が滲み出し、ガクガクと全身が震え始めた。五匹もの女に飢えたゴブリンに弄り倒された乳房は反り返るように乳首に至るまで神経が痙攣を繰り返し、乳首のむず痒さに耐え切れなくなったあたしは、同じように汗をまとったゴブリンへしがみつくと、ようやく収まりかけていた欲情を再び激しく燃え上がらせながらビリビリと痺れる先端の硬いしこりをヌルヌルの乳肌ごと擦り付ける。
「はあぁぁぁぁぁ!!!」
 ダメ……弘二に飲まされた分も体に残ってるのに…胸が脈打って……はぁぁ……こんな…乳首が擦れただけでアソコがビクビク震えて…んっ!……おしっこ…我慢できなくなっちゃう……ああっ…はぁあぁぁぁ……
 硬く膨らみすぎたためにコロコロと転がるたびに根元から取れてしまいそうな乳首が、ゴブリンに押し付けたボリュームのある膨らみごとよじれ、擦れると、風船が破裂するかのような錯覚を覚えながらあたしの全身が雷に打たれたように震え上がる。
 体が熱く、汗が雫になって水面に滴り落ちる。決して汗だけが落ちているわけではないことは股の間からポツポツと滴る水滴の量が一番多いことからも分かっているけれど、それでも最後の一線だけ…たとえその事を何も思わないよなゴブリンたちだとしても、他人の目の前でおしっこを漏らす事だけは……
「あっ…ああ…いやぁ……」
『魔王様…ムネ、イイ、触ルヨリ、揉ムヨリ、気持チイイ! プリプリ、オオウ、オオオオウッ!!』
「あっ……やっぱりこれ…スゴい……」
 乳房に広がる疼きに苦悶にも似た喘ぎを漏らしていたあたしは、同じように全身に汗をかいているゴブリンの股間のものをそっと右手で包み込み、汗を潤滑液にしてイボを責めるように撫で下ろす。するとあたしとそう背丈が変わらないゴブリンは鋭く身を震わせ、腰を引きながら太い精子の白線をあたしの太股へと噴出し始めた。
「ああぁ……こんなに濃いの…んっ……はあぁぁぁ…」
『オオウ…オオウ………オオオォウッ!!!』
 あ…やぁ……あついのが…あたしの脚にいっぱい……これ…欲しいの…あたしのおマ○コに、一番深い場所に……でもそんな事されたら…どんなに頑張ってもおしっこが………ひゃあああっ!?
 それは突然の事だった。脈打つペ○スの力を失いながらも尿管内に残っていた濃厚な液体をビュッビュッと噴き出すのをうっとりと手の平で感じていると、水に浸かっている足首を左右から鷲掴みにされ、おまけに腰まで支えられながら体が水平になるように抱え上げられてしまう。
「やあっ! 脚を開いちゃダメ、見ないで、こんな…こんなの、いやあぁぁぁ〜〜〜!!!」
 開脚させられた中央で、人気は大きく股間が震えてしまう。今にも噴出しそうな小水を肩を震わせ必死に押さえ込むけれど、二種類の媚薬によって強制的に発情させられた豊満な肉体は筋肉が緩み、冷たい空気に股間を撫で上げられてまで、生理現象を押さえ込めるはずがない。カクカクとアゴを震わせながら宙に浮いたあたしの頬に涙が伝うと、ついに緩んだ尿道を煮えたぎったおしっこが一気に押し広げ、強烈な排泄間にたまらず眉をしかめ……その直後にヴァギナへ突き立てられたペ○スのもたらす衝動に目を見開き、激しく体を揺さぶられて汗で濡れ光る豊満な尻に連続して腰を叩きつけられる。
「ああっ、あああ―――――ッッ!! こんなの、ダメ、はあっ!、あっ、ああっあああっ!! おしっこが、おしっこが、あ…いやあっぁああああああああああっ!!!」
 小刻みに子宮を突き上げる動きに全身から脂汗を滲み出させながら、あたしはしがみ付いたゴブリンに肩にアゴを預けると、全身の筋肉を収縮させ、膣壁を押し込むチ○ポの圧迫に尿道を刺激されながら、迸ろうと細い管を押し広げて押しとどめられなくなった放尿を搾り出そうとする。………けれど、恥ずかしさで死にそうな行為をいざしようとしているのに、興奮しすぎているゴブリンのペ○スが裏側から尿道を押しつぶし、どんなに力んでも尿道を開放される腰を引いた瞬間にしか小水を放つ事が出来ない。Yの字に脚を開かれ、子宮に押し込まれた肉棒をズルリと引き抜かれるのに合わせて黄色い液体を撒き散らし、その恥ずかしさだけでも泣いてしまっているのに少しずつでしか噴出できない苦しみに、あたしは両足をつかまれた不自然な姿勢のままで腰をうねらせ始めてしまう。
 それはもう、何を相手もしていても構わない…尿が逆流する苦しみと、その中で感じさせられてしまう快感に屈服した、何よりの証でもあった。
 少しでも放尿の時間を長くするためにほとんど動かない腰を捻ってイボペ○スを吐き出すのに、苦しみから解放されるどころか勢いをつけたいきり立つペ○スに体が跳ねるほど強烈に蜜壷を押し上げられ、胸の奥に溜まった空気まで吐き出すと、しがみついたゴブリンに涙ながらにすがりつく。
「お、お願い…動きを止めて……あたし…棍なので………か…感じちゃう…んんっ! ひ、あッ…膣奥に…届いて……んむぅぅぅ!! そ、そんなに強くしたら、おしっこ、おしっこぉぉぉ〜〜〜!!!」
 四匹のゴブリンに空中で体を支えられながら、もうおしっことも愛液とも付かない汁を股間から溢れさせる。腰と、尻と、太股とを周囲から伸びた手に撫で回され、強制的に体をスライドさせられながらイボペ○スを突き上げられる。
 もうどこまでが薬の効果なのか分からない。もう何があたしを犯しているのかさえ理解できなくなったあたしはおぼろげな意識を何とかつむぎ続けると、淫裂を刺し貫くペ○スに愛液と小水をしとどに浴びせかけ、膣肉全体でしがみつくように締め上げる。
「あああッん、やあんっ! あ…あたし…おしっこ漏らして……こんな…感じちゃ…ぅうん!! もう…イヤ、あうぅん、あ、イく、イく、行っちゃうぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 快感が止まらない。止められない。……あたしはいつしか激しい噴出を子宮の奥に感じ、悩ましく蕩けた表情を浮かべると、ゴブリンを抱きしめる腕に力を込めて、体の奥で渦巻いている快感を股間から迸る飛沫と共に解き放ってしまう。
 変態でもいい……だから、だから、もうこれ以上なってぐらいに、あたしを…あたしをグチャグチャに犯してぇ〜〜〜〜〜!!!
「あ―――――――――――――ッッッ!!!!!」
―――バシャ
 背が反り返り、絶頂感に包まれたあたしの体は、その直後に冷たい水中へと落下していた。
 呼吸が止まり、その苦しさがオルガズムに震える体を一期は強烈に痙攣させ……大量の水を飲んでから、あたしは喘ぐように水面に顔を出した。
「………え?」
 まだ思考はクリアになっていない……溺れかけたこともあるだろうけれど、目で見た事がすぐに頭の中でどう意味をもつか理解する能力が一時的に欠如しているように感じられた。
 ………これはどういうことだろうか。
 赤く染まる水面。
 倒れ伏した五匹のゴブリンたち。
 そして……鋭い眼差しであたしを睨み、手に巨大な棍棒を手にしたゴブリンたちが取り囲んでいるというのは……


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