第一章「転性」06


「やぁ…もう…許して……」  ほとんど踏み荒らされていない柔らかい地面に仰向けに倒されたあたしの上に、今にも涎を垂らしそうなほど 顔をイヤらしくにやけさせた寺田が覆い被さってくる。  たとえあたしが何を言ったって、この男には聞き入れてもらえない……それを理解しながらも女性へと変化し たばかりの細腕で、しかも失禁してしまったショックと虚脱感も加わっては押し返す事など出来るはずが無かっ た。それでも両手で筋肉質の体を必死に押し返しながら涙をこぼしながら必死に訴えた。 「グッフッフッ、運が悪かったと思って諦めるんだな。最初は痛いかもしれんが直になれる、すぐにな…グフッ」 「だって……だってあたし…おしっこに来ただけだって…わかったでしょ? 嘘…ついてないって……」 「知らんなぁ。誰が小便を漏らせば疑いがはれると言った?」 「そんな…っ!」 「小便ついでに何か盗んでいくのかもしれんし、仲間の山賊と連絡を取る算段だったのかもしれんしな。だから 今からしっかりと取り調べてやる」  暗闇の中だというのに爛々と輝いて見えそうなほど目を見開いた寺田の手があたしのシャツの胸元を掴むと音 を立てて左右に引き裂いた。 「あっ…!」  その途端、窮屈な胸元から開放されてその豊満な丸みをさらけ出す事になった乳房はぷるんと柔らかく波打ち、 寺田と、そしてあたしの視線を吸いよせられていく。  あたしの胸……こんなに大きかったの?  最初に女になったことを確認したときよりも、そして馬車の中で梅さんを前に全裸になったときよりも、仰向 けの体の上に乗っている乳房は一段と膨らんでいるように見える。  実際……あたしの胸は曲面を描く表面のさっきよりもずっとずっと張りが増していて、心臓が鼓動するたびに 乳房の根元から乳首に向けてびりっと痺れが走りぬけていく。  ………スゴい……それに…体が火照ってる……  あたしの体が衣服に覆われているのは両腕と地面に接する背中だけだった。頭の先から足先まで、女になった ばかりのみずみずしい肌を恥ずかしい格好でさらしているというのにあたしの全身にはうっすらと汗がにじんで いた。  森の中の空気が熱いと言うわけじゃない。日も落ち、水分を多く含む森の木々に囲まれたこの場所は逆に涼し く快適といえるほどなのに、あたしの肌という肌――特に股間のあたりは妙な湿り気を帯びた熱気が立ち込めて いて、それを意識すると男のときには感じた事のない違和感が胸を押し上げるようにこみ上げてくる。  けれどそんな体の反応とは真逆に、屈強な男に地面に組み伏せられ、生臭い息を吐く唇が乳首に触れようとし ていては、あたしの胸の中は恐怖とおぞましさで満ち溢れるのをどうしようもなく受け入れるしかなかった。  でも――― 「………んっ!!」  ……なに、さっきの反応? まるで…全身が震えあがったような……んっ!……はぁ…あうっ!……んあっ! 「なんだ、処女のくせに良い声で鳴くじゃないか。ここがそんなに感じるのか? ん?」  そ…そんなに…舐めないで……唾液が乳首に絡み付いて…スゴく気持ち悪くて……っ…! やぁ……いたっ… …そんなキツく揉んだら……いっ…あああああっ!!  幅が広くてざらざらとした寺田の舌が剥き出しになった乳房を散々に舐めしゃぶる。いや、舐めるというより も、頭上を遮る葉の茂みを通りぬけて振ってくる月光を浴びて濡れ輝く汗まみれの膨らみを頬張るかのように大 きな口をあけて先端の周囲を口に含み、舌先で乳首をレロレロと左右に弾いては根元に歯を立てる。そしてビク ビクと震える乳房の表面に唇からこぼれ、伝い落ちてきた唾液がタップリとまぶされると、指の間から柔肉が押 し出されるほど強い力で膨らみを鷲掴みにし、掌を使って乱暴にこね回してきた。 「ああぁ……んっ……いっ!」  されるがまま……体に痙攣が走り抜けるたびに腕の力は抜け落ちていき、あたしは脚の間に体を割り込ませて 豊満な乳房にしゃぶりつく寺田にいい様に弄ばれていた。いったん唇を離し、糸が引くほど粘っこい唾液にまみ れた舌で乳首を舐め上げられれば動かせない体を僅かに左右によじり、軟体動物のような舌先から逃れようとす る…その程度の抵抗しか最早出来なくなっていた。 「はっ…ああぁ……!」 「クックックッ……いい乳だ。まだ青臭い小娘かと思っていたら、なんだこの胸は? 梅吉ジジイの娼館にもこ んな胸の女はイヤしないぞ。吸えば吸うだけエロくなりやがる」  え…エロいって……そんなにあたしのおっぱいがイヤらしいの? あたし…れっきとした男…なのに………… でも…本当に…あたし…おかしくなってるのかも……  まるで柔らかいパン生地のようにこねまわされた乳房が戯れで下から掬い上げられたぷたぷと揺らされる。― ―そのたびに肉の質感があたしの体まで揺らしてしまう。 「んんっ…!」  その振動に乳房だけでなく、股間の割れ目の奥にまで痺れが広がっていく。――いままでだってそうだ。パン パンに張り詰めた乳房を唾液で汚され、形が変わるほどに揉みしだかれて、普通だったら涙が出るぐらいにおぞ ましさを感じるはず……なのに、あたしはたわわな膨らみをごつごつした手にこね回され、母乳が出るはずのな い乳首を吸われてしまうと、あられもない声を上げてしまいそうなほどの心地よさを感じてしまい、先ほどまで 放尿を抑えていた我慢を今は唇を噛み締めて声を出さないようにするために費やす事になっていた。  これが……女の子の身体なの? 気持ちが…変になっちゃいそうで……恐い…恐いっ……! 「くくくくく…随分とご満悦みたいじゃないか。そんなに胸を責められるのがいいのか?」 「……………」  なんとか意識だけは繋ぎ止めれているけれど、体を起こした寺田に見下ろされていやらしい笑みを向けられて も、草の上に横たわったあたしには声を出す気力さえ残っておらず、執拗に胸を揉み嬲られた事による熱気をた め息にも似た熱い吐息に変えて荒く吐きつづける事しか出来ずにいた。 「声も出ないほどに良かったか。だがこんな事でへばっていちゃ爺の店で働く事なんて出来んぞ、クックックッ」 「は……はた…ら…く…?」  ようやく胸嬲りから解放され一息ついたあたしは、ぼんやりと聞いていた寺田の言葉にオウムのように言葉を 返してしまう。 「なんだ、まだ聞いていなかったのか。だったら教えてやる。あのジジイはな、商人なんてやってるが実は娼館 も経営していてな。旅の途中でめぼしい女に目をつけては声をかけているんだよ。あの馬車にベッドがあったな。 あの上で試験と称して年端も行かない女を犯しまくってやがるのさ」 「……………」 「しかも今回の隊商もどこぞのハーレムに女を三人も売り払った帰りだ。グッグッグッ、とんだ人間に助けられ たもんだな、お前も。こんなところをさ迷い歩いてたんだ、きっと高値で売られるだろうよ」 「………………………………」 「ちっ、聞いちゃいないか。――だったらそろそろ貫いてやるか、そうすればこの女は俺のもの…グフフフフ… …」  唇を歪め、興奮で鼻息荒くそう言うと、寺田はその場におもむろに立ち上がってショルダーアーマーをはずし、 ズボンを脱いで全裸になる……けれど、あたしはそれを視界に映していても認識する事が出来ず、ただ、ぼんや りとさっき耳から入ってきた言葉を脳内で繰り返し反芻していた。  梅さんが…娼館……あたし…助けられて………犯されて…ハーレム? ――や、そんなの、いや、やだぁ……  娼館――それが何を意味するのかはあたしでも知っている。アイハラン村には無いけれど、娼婦と呼ばれる女 の人が男の人と…その……エッチな事をする場所だと。初体験がまだのあたしにはどんな事をするのか到底考え も及ばないけれど、そんな場所は世界中に色々あって…… 「――いっ……や……そんなの…そんなのっ…!」  絶対に男の人とそんな事するなんてイヤッ! あたしだって………今は女の子になっちゃって出来なくなって るけど、それでもあたしだってそう言う事は女の子としたいんだからっ!   絶え間ない刺激を受けつづけて疲れきり、何も考えられなくなっていた意識が「男にいかがわしい事をされる !」と言うことへの嫌悪感と拒否感が逃避のために最後の力を振り絞らせ、動かないはずの腕で肘を突いて体を 起こし、うつぶせに反転して立ちあがろうとする。  逃げなきゃ……そんな事をされるぐらいなら……逃げなきゃ…!  まるで木の棒になったかのように反応の悪い手足を必死に動かして体を動かす。唇を噛み締め、無け無しの力 を込めて上半身を起こし、顔を上げて膝を突くけれど……不意に背中の上に加わった圧力にあっさり負けてか細 い体を再び地面に押しつけられてしまう。 「どこに行こうって言うんだ? お楽しみはこれからだろうが」 「くっ……」  肩越しに背後へ視線を向けると、身にまとっていた軽装鎧と服を全て脱ぎ捨てた寺田が右手であたしを押さえ つけていた。 「あっ……う、うそ……なんでそんな……」  ―――まだ女の体よりも男の体の方が見慣れているといえば見慣れている。生まれてこのかた、ずっと男とし て生活してきたんだし(それが普通)、公衆浴場で村のおじさんたちと同席するのも良くある事だ。  けれど、あたしの視線の先にいる寺田にはそれらとは違った印象を覚えてしまう。  ………恐い。  闇に慣れた瞳がまず捉えるのは、興奮と欲望で歪んだ顔だった。荒い呼気を吐き出しながら涎を滴らせる姿は まるで獣そのもので、さらに股間の男性器までをもギンギンに反り返らせているその姿に、相手は同じ人間だと いうのに何故かあたしの体は怯えすくみ、それこそ魔法でもかけられたかのように逃げようとした気力が萎えて いく。  その原因はやはり寺田が隠そうともしないペ○スにあった。興奮状態にある他人のそれを見る事なんてさすが に経験がない。亀頭が完全に露出したソレは鼻を突くような悪臭を放つ異形の存在に近い。そんなもので一体何 をするのか……性知識に疎いあたしでも、これから自分に降りかかる出来事が本能的に何を意味するのかを悟っ てしまう。 「許して……それだけは許してぇ……」 「なんだ、もう逃げないのか。つまらんな……だがまぁ、早めに抱ける分長く楽しめるか」  そう言うと寺田の太い腕があたしの腰を抱きかかえると、あたしはおしっこと、股間の割れ目から溢れた粘液 で汚れたお尻を軽々と引き上げられる。  やぁ……お尻突き出させるなんて……こんな格好、恥ずかしいよぉ……  お尻の穴を覗き込まれる恥ずかしさというのは男でも女でも関係ない……と思う。おしっこをする前から下半 身の衣服は自分で脱いでしまっていたので寺田の前に高く突き出されているお尻を隠してくれる布地は一枚も無 い。男のときよりも丸みを帯びたヒップの曲線どころか外気にさらされてヒクヒクと震えているお尻の穴の窄ま りや指で嬲られた感覚が今なお残っている股間まで、あたしの恥ずかしいところのすべてが寺田のあのイヤらし い目の前にさらけ出されてしまっていた。 「くっ…み、見ないで……お願いだから見ないでぇ……」  一度止まったはずの涙をもう一度ながし羞恥心で火がついたかのように熱くなっている頬を濡らしながら遠慮 のない男の視線から逃れようとするけれど、それがかえって興奮を誘う動きになったようだ。不意に大きな両手 でお尻の二つの膨らみを鷲掴むと左右に引き離すようにいっぱいまで広げると、汗で汚れている股の下を、おし っこを漏らしたときの湿り気の残っている股間の割れ目から汚いはずの小さなお尻の穴までをベロッ…と大きな 舌の表面で舐め上げてきた。 「くあぁぁぁ……いや、いやぁ……」 「グッグッグッ……もう辛抱溜まらん。今から犯してやる…犯してやるぞ!」  恥ずかしさに声をわななかせて身を震わせるあたしの肌を覆ってくれていたシャツの残骸が後ろからも引き裂 かれて今度こそ本当にぼろきれのようになってしまう。その事に一瞬機を奪われたあたしの隙を突くと、寺田は 固く勃起した肉棒をあたしの股間に押し当て、パンパンに膨れ上がった先端部分を割れ目の中の粘液が溜まって いるところに捻じ込んだ。 「いっ……あっ…!」  覚悟も何も決める暇が無かった。寺田の肉棒があたしのアソコに触れた途端、前身が凍りついたみたいに緊張 し、お尻を突き出した恥ずかしい格好のまま動けなくなってしまう。  ………ミシッ 「ひっ……!」  おおきく膨らんだ先頭部分は熱く潤うあたしの割れ目を押し開いたかと思うと、指を少しだけ入れられた穴の 方にグイッと割って入ってきた。寺田のあんなに太い男根が入るはずもない…そう思うほどに狭く固いあたしの 股間から胎内へとつながる「道」を押し広げ、揉み解すように軽く前後に体を揺すられ指で擦られた内壁に痺れが 走り、  あたしが身を固くするよりも早く、寺田のペ○スはあたしの中へ深々と突き立てられてしまった。 「いあっ!」  肉の楔をあたしの体の一番奥の部分へと突き込まれた次の瞬間、あたしは涙の浮かぶ目を見開き、おうとつの 激しい男性器によって有無を言わさず内壁を引き裂き、その傷口を肉棒表面に浮かんだ太い血管の出っ張りで擦 りたてられた痛みで叫ぶよりも先に身を反り返らせた。 「いっ…たぁ……痛い…んっ……いやっ……いやああああっ!!」 「ククククク…どうだ、女になった感想は? 痛いか? だが俺が初体験の相手だった事に感謝するんだな。と もあれこれでお前も今日から一人前の娼婦というわけだ。サービスしろよ、ガハハハハッ!!」  そんな……あたしは…あたし………くうっ!!  これがあたしの女としての初体験――後で処女を失う事を破瓜と言うと教わったけれど、激痛でそんな事をの んびりと考える事など出来ず、眉をしかめたあたしは身を裂く痛みに地面の土に細い指先を食い込ませて必死に 耐えるしかなかった。  けれどそんなあたしの行為をあざ笑うかのように、寺田は腰のストロークのテンポを早くすると痛みの引かな いあたしのアソコの中に肉棒を叩きつけるように打ちこんで、物が触れた経験があるはずもない胎内をメチャク チャに掻き回す。 「ひっ、いいいいいいっ! 抜いて、痛い、痛いから抜いてぇ……こんなの、こんなの絶対におかしいよ。あた し、死んじゃう、壊れて……い、いやあぁぁぁ……!」  男根を突きたてられるたびに灼熱の痛みがあたしの体を貫いていく。その肉体的なダメージよりも、今は男の あたしが男に組み伏せられている事への精神的な傷の方がはるかに深い。なんとか耐えていた意思も連続して突 き刺さる衝撃で粉微塵に打ち砕かれ、歯を噛む事も出来ずに泣き声だけを喚かせてしまう。  けど――それまでより奥に奥にとペ○スを押しこんでいた寺田が不意に動きを止め、あたしの耳元の臭い唇を 寄せてきた事で何かが変わり始めてしまった…… 「あんまり大きい声を出すな。向こうの連中にも気付かれるぞ。それでもいいのか?」 「………あっ」  それを聞いて開いたままだった唇を引き結ぶ。そうして周囲に静寂が取り戻されると、寺田は強引に割り開か れたばかりでまだジンジンと痺れの残っているアソコの奥にグリッとペ○スの先端を擦りつけると、思わず漏れ そうになる声をかみ殺しているあたしに心底楽しそうに話しかけてきた。 「なぁ……お前のマ○コがどうなってるか、自分でわかるか?」 「………マ…マ○コ? それって……」 「本当に知らないのか? まさかそこまで初心な女だったとはな。だったら教えてやる。マ○コって言うのはな ――」  そこで言葉をくびった寺田はあたしの腰の横を通るように右手を動かして射しこまれるには太すぎるものを突 き入れられているあたしの股間の周囲を撫でまわす。 「んんっ……!」 「ここがお前のおマ○コだ。ほら、言ってみろ」 「………おマ…おマ○コ………あたしの…お…おマ○コ……」 「そうだそうだ。グフフ…お前のおマ○コの中は最高だぞ。俺のものを隙間無くきっちり食い締めて、柔らかい 壁がビクンビクンと痙攣してやがる。どうだ、俺のものを包み込んでイヤらしく震えているのがわかるだろう?」 「あっ……」  まぎれもなく、先ほど放たれた一言は魔法の呪文だった。「あたしが女になったことを自覚させる」――その事 だけに特化した呪文……それを聞いてしまったあたしは寺田が中に肉棒を射し入れたまま動かないために痛みが 少しだけ薄れ、自分の肉壷の中がどのようにペ○スを咥え込んでいるのかを感じ取ってしまい……激しく後悔し た。  最初はぴったりと入り口から奥のほうまで閉じ合わさっていたはずのおマ○コはごつごつとした寺田のペ○ス によって割り開かれている。とても人の体の一部とは思えないほど固い感触はあたしの中の壁と密着し、壁自体 から滲み出してくるあのねっとりとした液体をはさんで擦れあっている。  フルフルと儚く震えるお尻の下のほうはドロドロだった。きっとおチ○チンを出し入れされるときに掻き出さ れたのだろう、寺田とつながっているおマ○コの穴から流れ出した液体は股間だけにとどまらず、脚の付け根か ら太股までを濡らし、それこそもう一度お漏らししてしまったかのように地面に膝を突いている両脚を汚してし まっていた。 「……いっぱい…はいってる……あたしの中に…おチ○チンが……びくびく…震えて……」 「おチ○チン? 笑わせるな、チ○ポだ、マ○コにチ○ポ突っ込まれてるんだろう、ああ!?」 「そ…そう……あたしの…おマ○コに……チ○ポが入ってるの……ああぁ……」  頭に浮かんだ事をしこうとして吟味しないままにおマ○コやチ○ポと、あまりにもイヤらしい言葉を連呼する。 そのたびにチ○ポを射しこまれたおマ○コに火でもつけられたかのように重たい疼きを感じてしまい、ただじっ としているだけだと言うのにあたしの肌には玉のような汗がにじみ出てきていた。  あたしのおマ○コが脈動してる……掻き回されているわけでもないのにチ○ポと密着した液まみれの肉の壁が グチャグチャと聞くに絶えないほどイヤらしい粘着質の音を響かせながら寺田のチ○ポにまとわり付いて舐め回 しているかのように敏感な内部の肉壁が大きくうねり蠢いていた。 「グゥ……本当にこんな名器、味わった事がねぇ……しかたない。だったら処女姦通した最初のSEXでタップ リと膣出ししてやるか」 「あ……なか…だし……?」 「そうだ。お前の子宮にタップリとザーメンを注ぎこんで妊娠させるんだよ。嬉しいだろ? 俺の子を孕めるん だからな…クッ…クックックックッ……そらぁ!!」 「あっ、ああああああっ!!」  怒張の先端がおマ○コの最奥の部分を突き上げる。すると、まだ引き裂かれたばかりの内部の蠢く部分に痛み は残っているけれど、先ほどまでは感じる事の出来なかった感覚があたしの唇から悲鳴になって迸った。 「そら、そらそらそらそらそらそらぁ!! 感じてるんだろ、こんなにおマ○コ濡らして感じてるんだろうが。 この淫乱! 処女をレイプされて失ってるって言うのに、お前は飛んだスケベ女だな、ガハハハハハハッ!!」  そんな…あたしだって訳がわからないのに……感じてる…これが感じてる感覚なの? わからな…んああっ! ! そ、そんなに奥深く…ダメ、そんなに突いちゃダメぇぇぇぇぇ!!!  最初のときとは明らかに感じ方が違っている。寺田の腰の使い方は同じなのにあたしはそのリズムに合わせて 掴まれてあまり動かす事の出来ないお尻を揺すりたて、自分からペ○スを向かえるように腰を動かしてしまう。 すると肉棒の出っ張りとあたしの中の肉壁の擦れ肩がよりいっそう強くなり、おマ○コはブシャッと中に溜まっ ていた液体をしぶかせてしまうほどにチ○ポを強く締めつけ、そうして腰をあたしのお尻に叩きつけてくるよう な激しい打ち付けに再び肉壁を割り開かれ、全ての意識が快感と言う名の荒波に飲みこまれたかのように自分で も信じられないぐらいいやらしい嬌声を放ってしまう。 「だめ、そんなに大きいの、ああっ、いいぃ!! 奥に、当たる、当たってるのぉ! こんなの、ああ、裂ける、 おマ○コが裂けちゃううっ!! あっ…くんっ、あはぁ、ああっ、ああっ、ああああああっ!!!」 「おっ…うおおっ!? ま、まだ締め付けが……や、やばいっ!!」 「もっと、もっと激しく突いてぇ!! わかんない、もうちょっとで、なにか、なにか来ちゃうのぉ! あっ、 あはぁ、そこ、そこが感じるゥ!! だめ、だめだめだめぇぇぇ!!!」  あたしのおマ○コにヌルヌルと扱き上げられ、たまらずビクビクッと痙攣した寺田のペ○スの先端部分のエラ が徐々に広がっていく。さらに凶悪になった肉の凶器……そんなペ○スに肉の穴を掻き回され、大量の蜜液と肉 の壁に折り重なっている柔らかいヒダを掻き出される。寺田の動きは激しくなる一方で、あたしは我慢する暇さ え与えてもらえずに股間から音が響くほど勢い良くおしっことは別の液体を迸らせながら身悶えてしまう。 「ああああぁぁああああああぁああああああっ!!」  唇を大きく開いたまま一つの言葉だけを放ちながら全身の筋肉を収縮させ、淫らな喘ぎを唇からこぼす。 「な、なんなんだ、このおマ○コは!? おっ…吸い取られる…チ○ポが吸われて……こ、こんなマ○コは…… うおっ!?」 「ああ……あた、あたし……イッ…いあっ……あたし……もう……イッ…いっ……!!」  もう何も考えられない。無心に腰を振りつづける体はどこかに収束するかのように体を固くし、頭の先から足 の先まで全身と言う全身を細かく痙攣させる。肉棒が突き入れられれば下腹は喜ぶように波打って迎え入れ、痺 れてただ快感を感じる神経だけが敏感になってしまった肉壁が引く火クッと震えながら四肢の隅々にまで甘美な 電流を流し込む。 「も…出すぞ! お前は俺の女だ、妊娠、妊娠させてやる、そら、そらそらそらそらそらぁ!! あっ…おおお おおおおおおおおおおおっ!!」 「ううんっ―――!!」  寺田が一際大きく叫んだその瞬間、あたしのおマ○コもグチャリと音がなるほど脈動し、咥え込んだチ○ポを 奥へ導くように蠢いてしまう。そうしてパンパンに膨れ上がった先端の膨らみがあたしのおマ○コの奥にゴリッ と先端の尿道口を押し当てるように擦りつけ――  ドクンッ 「あっ……!」  あ…あたしの中に………熱いのが…なにこれ……熱い………熱…い……  ペ○スの先端からあたしの奥の、さらに向こうにあった空間に目掛けて濃厚な液体を撃ちつけてきた。 「あ……熱………んあっ!!」  二度、三度と、膣奥の小さな穴に栓をするように密着した巨大な肉棒が震えるたびにあたしの中へ熱い男の汁 を流し込む。そして――おぞましい震えを伴う脈動の回数が十に近くなったとき、寺田は窮屈なあたしのおマ○ コからズルリとチ○ポを奥から溢れ出した液体と一緒に入り口近くまで引き抜くと、液体を放つたびに硬度を失 っていくモノを勢いをつけてドロドロのアソコに捻じ込んできた。  ――ああっ、凄い、これ凄いぃ!! はあああっ、震えてるチ○ポが…チ○ポがぁ……!!  寺田はあたしの腰を抱きかかえると骨を砕きそうな勢いで射精する肉棒を叩きつける。そうしてヒクつく肉の 通路の入り口からその行きつく先の奥にまで熱い汚辱液を撒き散らす。  ―――ビクンッ 「っ……あっ!」  散々ドロドロの液体を流し込まれて膨らみきったあたしの穴。そこに孕んでいた快感が寺田の最後の律動で突 き破られると血液が逆流させそうな「何か」があたしの体をビクッと震わせる。  ダメッ―――体が勝手に動く…動いちゃうっ!!  目を見開き、涎が垂れても唇を開いたままの顔を森の木々へと向けると、段々勢いを失っていくペ○スの先端 を自分から膣奥へ擦りつけるように腰を動かし、さらにキツくおマ○コを収縮させる。 「もう止まらない……くる…く、くるぅ!! あたし、ああ…来ちゃう、なんだか凄いの、凄いのがぁ、ああ、 はあっ、あっああ、ああっ、あっ――――――――!!!!!」  全身が痙攣していく。肌ににじんだ汗を散らし、何度も何度も突き出したお尻を跳ね上げて、股間から真っ白 い液体を勢い良く噴射してしまう。  あたし…もう何も考えられない……  頭の中は真っ白になり、あたしの全身に響きまくってるのが苦痛なのか快感なのかさえ理解できない。寺田の ような男に押し倒され、気持ち悪いのか、気持ちいいのか、もうそんな事を全て忘れ去り、反り返った喉から絶 叫上げ、唾液まみれの舌を突き出し、女になったその日のうちに生まれて初めて感じた女の快感に豊満な肉体を いつまでも震わせつづけていた…… 「ハァ………んクッ………うあ…………んっ………」 「ふぅ……処女の癖になんなんだ、あの締まりは。この女が娼婦になったら…クックック、別に娼婦にする必要 はないよなぁ」  やっとペ○スが抜かれて寺田から解放されたあたしはそのまま地面にうつぶせになり、ヒクッヒクッとまだ痙 攣の余韻が残っている股間からドロッとした液体を溢れさせながらも指一本動かせずに倒れ伏していた。 「あのジジイに見つからないように連れていくのは…無理か。仕方ない、こいつを連れて姿をくらますか。だが その前に……おら、いつまでも寝てるんじゃない。さっさと起きて抱いてもらったペ○スを綺麗に舐めやがれ!」  あまりに激しすぎる快感だったせいか、まだ呼吸さえままならない……と言うのに、寺田はあたしの唇の前に ダランと垂れ下がったペ○スを突き出してきた。  …………これが…あたしの中に……  周囲の汗の臭いを押しのけて、少し生臭いにおいが鼻を突く。ソレで僅かばかりに意識を取り戻したあたしの 視界には、白くにごった粘液をまとわりつかせたペ○スが映る。それはあたしの股間から滲み出した液なのか、 それとも寺田があたしの膣内にはなった汚辱汁なのかは分からないけれど、その中に僅かに混じるピンク色だけ はなんなのか分かってしまう。  血……最初に貫かれた時、あの時に出血した血……  それが……何かの証なんだろうか…… 「おら、何をしてやがる。やり方を知らないのか? だったら口を開けろ、舌を突き出せ。またタップリと教え 込んでやるからな、グッフッフッ」 「……………」 「早くしろ。――何をしてる、さっさとしろっ!」  あたしがいつまでたっても言う事を聞かないために急に怒り出した寺田が仁王立ちになってあたしの体を強引 に引き起こす。そしてそばに立つ木の幹にあたしを叩きつけると、脱ぎ捨てた衣服の中から寺田の武器――野犬 を吹き飛ばした手斧を取り出した。 「まずは痛い目を見せてみるか。命令はなんでも聞くようになぁ……グッグッグッ……」  全裸の筋肉男は恥ずかしくないのか自分の汚れた股間を隠そうともせずに、右手に斧を持ってあたしに近づい てくる。言う言葉はわかってる。「死にたくなければ言う事を聞け」ぐらいかな……  だけど、 「………いや」  ――なぜか言いなりになるのはイヤだった。  そう小さく呟いたあたしは叩きつけられた時の痛みで少しだけ力の入るようになった手足を動かしてのろのろ と立ちあがる。  なんであたしが……こんな酷い事をされなきゃならないのよ……いきなり勇者役を押し付けられて……女の子 になっちゃって……悪い事を何もしてないのに疑われて裸に去れて無理やりおしっこまでさせられて、挙句にこ んな……こんな……!  思い出せば思い出すだけあまりにも理不尽な出来事に怒りが蓄積されていく。何故? そうたずねても答えな いなど最初からありはしない。それでも理由を挙げるとすればあたしが不幸だから、ただそれだけでここまで酷 い目にあわされているのだ。  今までにこれほどの怒りを覚えた事などない。犯されていた時とは意味の異なる透明の雫で頬を濡らし、ギリ ッと鳴るほど奥歯を噛み締めたあたしは、さまざまな感情が入り混じり耐えきれなくなった精神を解き放つかの ように唇を開き、 「絶対に……いや……あんた…あんたなんか……」  ―――大っ嫌い!!  叫んだ。  こんな大きな声を出したのは子供の頃にいじめられて泣いた時以来じゃないかってぐらいに喉を震わせて声を 放った。 「な、なんだぁ!?」  あたしの声に寺田がひるむ。自分でも驚くぐらいの音量だったんだ。だったらもっともっと言ってやる!  だけど、あたしは口を開いた姿勢のままで固まってしまうと、それ以上寺田に向けて声を発する事が出来なく なってしまった。 「………えっ?」  ―――ヴゥン……  目の前に「壁」が存在していた。いや、性格にはそこに存在しないはずの壁が眼前に存在し、蛍のような青白い 光を僅かに放ちながらあたしと寺田の間を遮っていた。 「ちっ、魔法使いだったのか。だがこんな薄っぺらの障壁なんぞ!」  寺田はいまいましそうに舌打ちすると右手で振り上げた手斧を壁に叩きつける。  ――けれど砕けたのは「壁」ではなく、寺田の全力を持って打ち据えられた手斧の分厚い刃の方だった。 「そんな……どうして……」  こんな事があるはずがない。信じられない気持ちで、吹き飛んだ寺田ではなく、低い音を立てて存在する壁を 見つめてしまう。  どうしてここに「魔法で生み出された障壁」が存在するのか。  あたしは魔法を使う事が出来ない。けれど、何かの拍子で魔法が使えるようになる可能性は存在すると、村の 学者に言われた事がある。  寺田に襲われた事がきっかけになり、あたしは魔法が使えるようになった―――そんなはずはない。この壁は 「魔法」ではないのだから。呪文も、魔道書も、魔方陣も、魔法を起動させるためには魔力と並んで必要な「魔導 式」が何一つない。 「………あっ……消えて……」  向こう側の景色の色を僅かに青くして透かすだけだった壁は寺田を弾き返した事でその役目を終えたのか、夜 の闇に溶け込むかのようにスゥ…と音も泣く消えてしまった。 「なんだったの…今の……」  誰かいるのかと思い、土で汚れた乳房と寺田が出した液がまだ滴っている股間を両手で隠しながら辺りを見ま わしても気絶して倒れている寺田以外には誰もいない。それどころか―― ―――アオオオオォォォォォォォ……アオオオオオオオオォォォォォォォォォ……  ――どこかから、やけに大きな犬の遠吠えが聞こえるぐらいで…… 「………犬?」  さっきの遠吠え、随分近くから聞こえてきたんだけど……まさか!?  瞬間的に、あたしの脳裏に昼間襲って来た野犬の事が思い出される。倒されたのは何匹だっけ? あの時も困 惑していたから覚えていないけれど、何匹か逃げ出していたはずだ。 「いけない!」  こんな篝火の光も射しこまない茂みの中にいたらいつモンスターに襲われるか分かったものじゃない。 「えっと…ズボン…パンツ………ああぁん、どこにもないぃ〜〜!!」  寺田に貫かれている間に風で飛ばされたのか、自分で脱いで置いておいた場所から二つの衣服は姿を消してい た。 「シャツはもう着れないし……しかたない。見つからないように戻らなきゃ……」  ううう〜〜!! なんであたしばっかりこんな目にぃ〜〜!!  そんな悪態を口に出さずにつきながら、あたしは素肌を晒した脚にちくちくと刺さる茂みをなんとか掻き分け て広場へと戻る。  そこにはちゃんと五台の馬車が停まっていた。森に入るときに人目を避けたからこちら側にはほとんど人がお らず、大きな篝火がパチパチと音を立てて赤い炎を揺らめかせている。  けれど広場の方からは、人の叫び声と、犬の吼える声とが聞こえてきていた。 「うそ……まさか襲われてるの!?」  自分が裸である事を忘れて飛び出したあたしは唯一の木製馬車に駆け寄ると、その向こうで繰り広げられてい る光景に思わず息を飲んでしまう。 「くそ、こいつらなんで襲ってきやがった!? 結界も張ってあったのに!」 「リーダーがガルムだ、気をつけろ! 商人どもは早く馬車を出せ、守る余裕なんか無いぞ!」 「こんなときに隊長はどこへ行った!? ええい、また女の尻でも追っかけてるんだろう、スケベ親父が!!」 「やつらは一組で襲ってくる。単独行動は取るなよ!」  地面に倒れた篝火が草へと燃え広がり、炎に照らされた空き地の様子は夜だと言うのにくっきりと見て取れて しまう。  数え切れないほどの野犬が隊商の人たちを襲っていた。三匹から五匹で人まとまりになった野犬は統率の取れ た動きで一人でいる人間に襲いかかり地面へと押し倒して牙や爪を突きたてる。そうした人は間一髪のところで 剣や槍を手にした傭兵たちに助けられてはいるが、怪我をした人間にはさらに多くの野犬が襲いかかり、必然的 にそこへ傭兵が集まる事になるので他の部分が手薄になり襲われる人間が増えていく―― 「あっ…ああっ……」  足が震える。それも当然だ。昨日まで一般人だったし、今だって一般人の――つもりでいる――あたしがこん な戦闘を見せられて怯えないはずがない。  その場にへたり込んだあたしの頬を広場を照らす炎の熱気が撫でていく。その熱さとは真逆に体をがたがたと 震わせたあたしはその場から逃げ出す事も出来ず――背後から迫る三匹の野犬の存在に気付く事が出来なかった。  老人に声を聞くまでは。 「たくや殿、うごくな!?」 「!?」  あたしは周囲の空気をビリビリと震わせるほどの声に命令された通りにとっさに身を固くした。すると、覆い 被さるように跳んできていた野犬が上空から飛んできた何かによって地面に叩きつけられて口から泡を吹いて気 を失ってしまった。 「さっきの声…梅さん!?」 「ワシの事は気にせず、はよう馬車の中へ! 怪我人を収容したのですぐに出立しますぞ!!」  上を仰ぎ見ても馬車の上に梅さんの姿はなかった。その代わりに様子を見ていた残りの野犬二匹も悲鳴を上げ て倒されてしまう。  ………あれを梅さんがやったの? すごい……って感心してる場合じゃなかった。あたしがここに入たら足手 まといになるんだから早く馬車の中に乗りこまないと!  さすがにこんな状況で自分が役立たずな事ぐらいはわかっている。あたしは馬車の後部扉を開けると床に転が り込むように飛び乗って、野犬が入ってこないようにと慌てて扉を蹴り閉める。 『おお、生きとったか。心配しとったぞ……って、おおおおおおおっ!? な、なんつーイヤらしい格好じゃ!  やったな? お前、ワシの下僕のくせして断りもなく男に抱かれてきおったなぁぁぁぁぁ!?』 「うるさいっ!」  頼みもしないのに出迎えてきた魔王の魔道書を床に叩きつけて踏みつけて黙らせる。と、あたしを乗せた馬車 がグラッと揺れ始めたかと思った途端に前に向かって動き出し、あたしは扉にぶつかるような格好で尻餅をつい てしまった。 「きゃっ!」 『ヌウウゥォォォオオオオオオオオオオオオオオッ!? 処女血か、しかも中出しかぁ!? ―――辛抱たまら ん! ワシにも犯らせろぉぉぉ!!』 「だからうるさいっ! 飛びかかってきたら外に放り捨てるわよっ!」 『………はい』  車輪が小石を踏むたびに全力で走る馬車は不規則に跳ねあがる。テーブルや棚などの家具は馬車に固定されて いて倒れたり動いたりしないけれど、椅子や雑貨などは容赦泣くあたしのいる方に飛んでくるし動いてくるし。 ガラスの類はしっかり仕舞われてはいるけれど、それでも危険なこの場所から移動しようと立ちあがったあたし は端に置かれたベッドの上に飛びこむと、恐怖を忘れるようにしわくちゃのシーツを握り締めた――


第一章「転性」07へ