第10話


「やっぱり愛し合ってるのね…こんなに濃いのを出して貰えたんだから……羨ましいわぁ」 「そんな…これは明日香が「はじめて」だったから……んんっ!」 「その「はじめて」の精液が欲しかったんでしょ? ここに……」 「ふぁあん!! やぁ…そ、そんなに掻き回したら……ひぃん!!」  拓也が先ほどよりも高い声で鳴くと、スカートをまくられ、第一関節まで埋め込まれた松永先生の指に責めた てられた股間の割れ目から濃厚そうな、まるでヨーグルトのような精液が次から次へと溢れ出してきた。  ベッドに横たわり、永田さんの小さな舌と可愛い唇にペ○スを舐められる快感に身を悶えさせる私の視界を横 へと流れていく精液…それが自分が出したものであり、太股を伝い、何とか手の侵入を阻止しようと無駄に擦り 合わせられている膝に塗り広げられていく様子を見ていると、なぜか私の血液は股間へと集中してしまい、小柄 な女の子に言い様に弄ばれている男性器は射精した後だと言うのに見る見る勃起してしまっていた。 「あはぁ♪ 先輩のおチ○チン…ものすっごく固くなってきましたぁ♪」  自分では抑えきれない興奮に体を火照らせていた私は突然止まった口奉仕と、そしてその直後に聞こえてきた 嬉しそうな声に視線を自分の下半身へと向けると、永田さんがペ○スから口を離し、開いた太股の間で元気よく 上を向いている物体を熱っぽく見つめていた。 「これが…舞子の中に入るんですかぁ……ちょっぴり怖いけど…先輩にだったら……」  たぶん、男の子が聞いたら喜びそうな言葉を口にした唇の周りはフェラチオをした時に溢れた涎でネットリと 濡れていて、はじめて見て、はじめて触り、はじめて舐めまわすところまでしてしまったペ○スをうっとりと見 つめている……その表情は硬くはあるけれど、そこまでしてしまった自分の行為に明らかに興奮していて、ほん のりと朱の入った顔は、同性の――今は違うけど…――私の目から見ても、とてもいやらしく、そして綺麗だっ た…… 「あ…明日香ぁ…明日香ぁ……」  一瞬とは言え、同じ女の子(…何も言わないで)に目を奪われた私が再び視線を拓也に向けると、そこには…… 二つのお尻があった。ベッドの上にもつれ合うように倒れこんだ拓也と松永先生の二人はどちらともスカートの 下にパンティを履いていなくて、偶然だろうけどまるで私に見せつけるように、太股を絡み合わせて股間の陰り やお尻の丸みが腰を覆う布から飛び出していた。 「先生…やめてぇ……明日香の体なのにぃ……」 「ふふふ…でも、舞子ちゃんのフェラを見て、こんなに興奮してるじゃないの。胸だってこんなに張り詰めさせ て……んんっ」 「ひゃうっ! だ…ダメぇ…吸っちゃ…吸っちゃ……はぅ…ううっ!!」  私の位置からじゃ二人が下半身の向こう側でなにをしているのか見ることができない……けれど、拓也が抵抗 するたびに白いベッドの上で左右に揺れるヒップや太股の動きに、フェラをされている事も忘れて私の目は吸い 寄せられていく……特に先生の二本の指が抜き差しされ、私の出した白濁の蜜で汚れている秘所へ…… 「んんっ…いっ…あああああっ!!」  突然放たれた拓也の絶叫がベッドを支えるパイプを細かく震わせ、淫らな雰囲気に包まれた狭い空間に響き渡 る。  それまでゆっくりと掻き回すようだった指の動きが一転して、勢いよく、そして細かく速く先生の指はたくや の秘所に突き入れられる。私の耳にも聞こえるほど股間から溢れ出した粘液を掻き回され、拓也はたまらず股間 の割れ目を突き出すように腰を浮かせるが、先生は容赦無く責めたてる。それどころか激しさは一層増し、単純 な抜き差しだけでなく、まるでドリルの様に捻りが加わえられ、書き出された愛液が飛沫の様にベッドの間に弾 け散る。  あ…あんなに激しくされたら…壊れちゃうかも……  見ているだけで、私の股間も疼いてしまう……実際に責め苦を受けているのが拓也で、それが私の体だと言う 事も忘れ、はじめて見る他人性行為を興奮して見つめてしまっていた。まるで自分の股間があんな風に掻き回さ れているかのような想像をしながら……けれど、今の私を責めたてるのは男性器を隅々まで丁寧に舐められてい る快感。永田さんがジュルジュルと涎を啜るたびに、本当に吸い上げられているかのように精液は細い管を込み 上げてくる。 「くっ…ううう……」  さっきだしたのに……また出そうになるなんて……私…もしかして凄くスケベなんじゃ……  そんな疑問がよぎるほど、股間で勃起しているペ○スは節操が無かった。背筋から股間を貫き、下半身を痺れ させながらジワジワと昇ってくる射精の感覚に男性器はビクンビクンと大きく脈打ち、生暖かい舌が這いまわる のに合わせて細かい痙攣を繰り返していた。  わ…私は…違う……拓也以外の人にこんな事されても……拓也…拓也ぁ……私…このままじゃどうにか……… !?  何度か体験はしてしまったけれど、またあの感覚を味わうのか……体から全てを放出しきってしまうような感 覚を思いだし、私は眉を寄せながら救いを求めて拓也へと再び瞳を向ける。けれど―― 「あああっ! アソコが、アソコがビリビリするのぉ!! 先生、イく、イっちゃうぅぅぅ!!」  えっ……た、拓也!?  松永先生はいつの間にか体を起こしていて、おかげで私からも拓也の姿をある程度見ることができた。でもそ れは、私が見たかった拓也の姿ではなく、明らかに松永先生の手指の動きに悦びを感じている拓也の…そしてそ れは私の姿だった。 「ふふ…片桐さんの体なのに、はしたないわねぇ……あなたの彼女の体なんでしょう?」 「だ、だって、先生が、先生がぁぁぁ!! ヤッ、そこ、ダメ、触らないでぇぇ!!」 「……本当に可愛いわ…姿は変わってもやっぱり相原君なのね……いいわ、イかせてあげる。何度だって……」 「いっ!? あ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  愛液が絡みついて輝いている先生の指が一際奥深くまで押しこまれると、拓也は尾を引くほど長い悲鳴を上げ て半裸の体を反りかえらせる。 「片桐さんも凄く敏感なのね。いつもこんな風によがらせてるの? あんなに立派なおチ○チンを突き入れて… …こうやって……」 「ひうッ! そんなの、しっ、知らな…あっ…あっ、あっ!! あヒィ!!」  汗にまみれ、張り詰めた太股は大きく左右に開かれている。松永先生の指はリズミカルに拓也を責めたてなが らもピクピクと痙攣しているクリ○リスを親指でこね回している。私だったらそれだけで達しているかもしれな い……いや、時折手のひらの上下を入れ替え、膣の敏感なところを隅々まで責めたてられて、それでもアクメに 達さない拓也は我慢している方なんだろうけれど……それでも快感に溺れている様にしか見えない。私の…私の 目の前で…… 「ゆ、許して……これ以上…ほんと…狂っちゃうぅ……くあぁぁぁ!?」  ベッドの端からだらしなく垂れ下がっていた二本の足がピンっと突っ張っていく。おそらくは絶頂が近い…… それを察知したかのように、松永先生は指の捻りよりも勢いを重視したストロークに切り替え、微笑を浮かべて いた唇を硬直した体の上で硬く尖った乳首に触れさせ、空いているもう片方の手と一緒になって柔肉を思う存分 弄んでいく。おそらく乳房に歯を立てているのだろう、時折響く短い悲鳴は聞こえるたびに熱く発情し、顎を反 らせているから顔は見えないけれど、口を開いて生々しい粘膜をさらけ出しているヴァギナからは放尿と言って もいいんじゃないかと思うほど大量の愛液が宙に弧を描きながら放たれていく。 「あっ…ああ…い、イく…イッ…ひっ、やあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  松永先生の頭を乗せたまま、頭とベッドの端の乗っているお尻とで体を反りかえらせる拓也。私自身、信じら れずに目を見開いてしまうほど、床に向かってVの字に伸ばした足の間から高々と愛液を吹き上げ、筋肉が収縮 して硬直した制服姿の体をビクッビクッと痙攣させ始める。  イった…の? 拓也が…そんな…そんな……  時々思い出したように吐き出される熱い吐息は、絶頂に達してもゆっくりと愛撫されている股間からの水音と 重なり合い、私たちのいる狭い空間に響いていく。拓也の顔はまだ見えない。どんな顔をしているのか……気に なるけれど、ベッドに横たわったままじゃ決して見ることができない。  もし見たら…どうなるんだろう……  胸にいくつもの思いが溢れ出してくる。私と言うものがありながら…という拓也への怒り、悲しみ、絶望、嫌 悪、そして――興奮。  不意に、私は両肘をベッドについて体を起こす。 「あっ…先輩、どうしたんですかぁ…?」  頬どころか、私の視界に映る背中やお尻までピンク色に染めている永田さんは、明らかに興奮していた。隣で 拓也と松永先生が激しくレズ行為をしていたからかもしれないけれど、そんな事は今の私のは取るに足らない問 題だった。  私が動いた事で何事かと不思議そうに顔を上げた永田さんのムキだしの肩を掴むと、そのまま後ろへと押し倒 していく。 「先輩…もしかして……もう……」 「……いいでしょ。あなただって興奮してるんだから。ついさっきまであんなにペ○スをしゃぶって……」 「それは…松永先生がそうしたら男の人が喜ぶからって……もしかして怒ったんですか!? 舞子が…舞子がお チ○チン舐めるの下手だったから怒っちゃったんですかぁ!?」 「違うの…とっても上手だったわ。だから…だから私は……」  自分の声を出すのが凄く重労働に感じる。もはや話す事さえ億劫だった。  けれど私は口を開く。今まで自分から触ろうとしなかった「自分」のペ○スをしっかりと右手で握り締め、不安 の見える永田さんの唇を貪るように奪う間、自分がイってしまわないように…… 「んんん……」  求めるまま、永田さんは私の唇に吸いついてくる。自分から私の首に手を回してきて、吐息や唾液がまったく こぼれでないほどお互いの唇を密着させる。  ……ごめんなさい……私は……  拓也以外の人とのキス……本当ならショックを受けているかもしれないけれど、私の体を動かしているのはそ んな物じゃない。二人の体が密着している間にペ○スの先端は彼女の秘唇に押し当てられ、筆でなぞる様に割れ 目に沿って上下に動いていた。 「んんっ! せ…先輩…舞子は…舞子は……うぅん……」  ピクンと永田さんが顔を跳ね上げ、唇が離れたのを契機に私は彼女の両腕を布団に抑えつけ、上からジッと見 下ろした。  可愛い子だった。まだあどけなさは残っているけれど、女の拓也よりも髪は長く、胸は小ぶり…だけどその子 供っぽさが魅力になって、男子が放っておかないだろう……抱き締めれば壊れそうなか弱さ、思わず守ってしま いたくなる幼い表情……それを――  私は射精をするためだけに、汚そうとしていた。


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