第4章「−?」第7話


「ふぅ……ちょっと長くなっちゃったかな。相原さん、待っててくれてるかしら?」  髪の水気をタオルで挟むように拭き取りながら一時間近く入っていた脱衣所を後にする。  まだ衣服どころか下着すら身に着けず、肌に纏うのは大きめ伸ばすタオルと白い湯気。電気もついてなくて真 っ暗な廊下にこもる冬の夜の寒さは、ほぼ全裸の私の体を震わせるどころか火照った肌を覚ますのにちょうどよ いぐらいだった。  時々長湯はするけれど、それは浴槽にお湯を張ってゆっくり浸かる時だけだ。今日みたいにシャワーだけでこ んな時間って言うのは初めての事じゃなかろうか?  それにリビングにはお客様――本日が初対面で未来からきた、それでも大切な友人を待たせている。本当なら 汗をざっと流す程度で入浴をすませ、一分一秒でも長く彼女と肌を重ね合わせたい……いつもならそうだ。  だけど…相原さんの事を考えちゃうと、つい体を洗っちゃって、ちょっとでも綺麗な姿を見せたくて……ほん と、今日はどうしちゃったの、わたし?  歯だが赤くなっているのはシャワーの温もりによるものじゃなくて、ひょっとしたら体を洗いすぎたからかも しれない。なにしろ七回だ。ボディーソープで丹念に隅々まで自分の体を磨き上げ、長い黒髪には何度も櫛を通 して、さぁ抱くなら抱いてちょうだい私のほうは準備OK………うっ…もう一回ぐらい…洗ったほうがよかった かな?…とまぁ、少々不満が残っているけれどそれでも万全に近い体勢と言えなくもない。  もし相手が男だったら、ここまで気合を入れたわたしがバスタオル一枚の姿でリビングに入った途端、いきな り押し倒すか、早く抱きたくて寝室に連れていくか、ウブな子だったら真っ赤になって俯いて何も出来なくなっ てしまうかもしれない。もっとも女を抱きなれた中年のオジさまならそんな事もないだろうけど。  でも今日は立場がまったくの逆かもしれない。少し戒めを緩めるだけで脱げ落ちるバスタオルの衣……こんな 格好で相原さんの前にでたら、わたしの方が我慢できなくなって彼女をソファーの上に押し倒して…… 「――ばっ!? な、何を考えてるのよ。わたしは松永啓子。宮野森学園一の才女なんだから、もうちょっと人 前では慎み深くて清楚にしてないと」  それでも……我慢が効かなくなってきてるのよね。欲求不満だって言うのもあるけど……彼女が魅力的って言 うのもあるのよね。私から見てもはっとするほどの美少女だし、何が詰まってるのかって不思議に思っちゃうぐ らい胸が大きくて柔らかいし、それに……  相原さんが魅力的なのはもう分かっている。けど、こうやってその一つ一つを挙げていっても、この私が彼女 にここまで惹かれている「理由」に当てはまらない様な気がする。  でも、そんな事はもうどうだっていいわよね……ちょっと遅くなったけど、彼女にもお風呂に入ってもらって、 それから同じベッドで……あら?  広めとはいえマンションの一室。脱衣所からリビングまで物思いにふけりながら歩いたってそんなに時間が掛 かるわけじゃない。気づけばリビングへ通じる扉が私の前にあったんだけど………様子がおかしい。 「フェラ上手いじゃないか。くっ…すげぇ……!」  人の…男の声が聞こえてくる。テレビとは感じが違う。誰かが向こう側にいる。しかも…… 「………んっ……んむぅ……んっんっ……ぷぁ……はぁ……」 「ああ〜〜、こんなかわいい娘が俺の汚いチ○ポ吸ってるよ。啓子にどんな事仕込まれたんだよ」 「あっ!! あっ、あっ、ダメ、はげし…あんッ! あっ、あっ、ああんっ、ああああっ!!」  ―――相原さんを…犯してる!?  いやでもわかる。ゲスな男の声に混じって涙混じりの女の子の声が切れ切れに聞こえてくれば、この扉の向こ うでどんな事が行われているか……分かりたくないのに分かってしまう。  あいつら…また戻ってきたのね……  聞こえてくる声には聞き覚えがある。とあるクラブで私をナンパし、それがきっかけでSEXだけの関係を持 ったあの三人だ。  最初は下手に出るのにSEXになると途端に態度が高慢になり、女を犯す事しか考えない男たち……けれどテ クニックはスゴかった。だから私も割りきって月に一回程度の割合で性欲を解消したい時だけに呼び出す――そ れが私と彼らの関係だった。  どちらの立場が上と言う事もない。お互いにその関係で十分過ぎるほど満足していた…はずなのに、それが今 日ほど恨めしく思えた事はなかった。  あいつら……帰ったんじゃなかったの!?  管理人に顔通ししてあるのでオートロックでも彼らは自由にここにやって来れるし、合い鍵も渡している。例 え一度帰ったとしても、私に命令される形で追い出された三人が戻ってくる事は十分考えられたはずだ。なのに ……  くっ…これってわたしの失態だわ。よりにもよってあいつらなんかに相原さんを…………早く、こんなところ で呆けている場合じゃないわ、はやく、はやく助けないと!! 「ああっ!! はぁ、はぁ、だめぇ、お…お尻なんて……んふぅ、んむぅぅぅ!!」 「ほらほら、舌休めないでよ。それにこれ以上言う事聞かなかったらどうなるか分かってるんだろ? だからさ …おおっ!? す、すげぇ……こんなエッチなフェラ、始めてだぜ」 「んふぅ……んむっ…んんっ! んっ…んんっ……ぷあぁ、あ、あんんっ!!」  ―――込み上げる怒りが首の後ろ辺りで一気に爆発した。  落ちついて、こう言う時こそ冷静にならないといけないんじゃないの? 冷静に、冷静にあいつらを叩き出す 方法を考えないと…!  思考は案外クールだった。きっとさっきの爆発で熱さを感じる器官が吹っ飛んで、麻痺してしまっているから に違いない。その証拠にほら、ドアノブを握ろうとしている右手だってブルブルと震えて、バスタオルの下では アソコだって―― 「………え? どうして…私が濡れてるのよ?」  表情を硬直させ、自分の体の反応が信じられずに確認しようと視線を下に向けるが、こう暗くては太股を伝い 落ちる透明な液体を視認するのには少々無理がある。代わりにそれを隠すように前から覆い包んだ両手の指先に、 お湯よりも粘り気のある温水が確かに触れていた。  驚き。そして疑問。その二つの感情が怒りで自分と言う物を忘れそうになっていた理性を呼び起こしてくれる。  先ほどまで入っていた浴室では幾度となく愛液が股間から伝い落ちていた。今夜の事を想像するだけで肉ヒダ が蠢き、精液を注がれることがないはずの子宮までが疼いてしまって、泡にまみれたタオルがそこの上をなぞる だけでみずみずしい乳房が弾んでしまうほどに体の奥に期待と興奮が満ちていった。  それが残っていて、力んだ拍子にこぼれ出してしまった……と言うわけでもないらしい。わずかではあるが、 ふっくらと盛りあがった大陰唇はヒクッヒクッと震えていて、わずかずつではあるけれどチリチリとする疼きを 帯び始めた膣口から興奮の証である液体が滲みできている。  興奮…しているって言うの? 相原さんが犯されているすぐ側で…その声を聞いて…相原さんが凌辱されてい るって言うのに……嘘よっ!! 「―――――っ!!」  声を押し殺す必要なんてないはずだ。彼女を取り戻したかったら今すぐ踏みこんであの三人をまた追い返せば いい。それに応じるかどうかはともかくとして、こんなところで何もしないよりもずっとマシなはずだった。  それなのにわたしは自分のわずかばかりの興奮を隠そうとバスタオルの下端を両手で握り締めて引き下ろし、 胸がはだけてしまうのも構わずに濡れている割れ目にそれを押し当てた。  わたしが…自分の相手を奪われて……こんなところで濡らしているなんて……!!  ふつふつと湧きあがる怒りに脳内を支配され、わたしはその場に崩れる様に座り込んでしまう。けれど相原さ んを犯している男たちへの怒りでは、わずかとはいえ体が興奮するはずがない。肌が赤く染まったとしても、そ れは性的な昂ぶりとはまた違う物のはずだ。  じゃあ……わたしは相原さんが―― 「んうっ! んんっ、んはぁ、はぁ、はぁ…許して…もうこん、なの…やぁ……!」 「うるせえな。ほら、もうちょっとでイきそうなんだからしゃぶれよ。それにこれだけの巨根を味わう機会なん てめったに無いだろ?」 「やぁ…こすり…つけないでよぉ……あたし…こんな事なんて…ん、んむぅぅう!?」  相原さん…フェラさせられて…なんて声を上げてるのよ……  苦しそうな呻き声とそれに続いて唾液がはぜて肉棒に絡みつく音が聞こえてくると、彼女がどんな風に顔を歪 めて男の物を舐めしゃぶっているのか、ふとそんな事を考えてしまう。  処女ではない…はずだ。廊下でクンニした時には明らかに私の行為を受け入れようと腰を突き出してきたし、 相原さんの秘唇は形は整っていたけれどバージンの女の子では持ち得ない肉付きのよさがあった。  だけどエッチに慣れているわけじゃない。私の舌に舐め上げられるたびにふっくらと盛りあがった女性器をわ ななかせ、必死に声を押し殺していたのは演技じゃなかったし、そんな女の子なら私がここまで気になるはずも ない。まるでつい先日処女を失ったばかりのような初々しさとおそらくは先天的な体質であろう敏感さや締め付 けのよさ、そしてその奥に潜んでいる淫乱な顔が私は気になっていたはずだ。 「……………」  床にお尻をつけたまま、無言でドアノブに手を伸ばす。そして音をたてないように細心の注意を払って室内を のぞけるだけの隙間を作ると、唯一体を覆い隠せるバスタオルを邪魔物の用に床に落とし、四つん這いになって そこへ自分の瞳を近づけた。  そしてその先に広がる光景は―― 「くっ……そろそろ出すぞ。こぼすな、全部飲めよっ!」 「んむぅぅぅ!! んっ、んっ、んむぅ、んっ…んんんんんっ!!」  ――相原さんの唇を深く喉の奥に当たるまで抉った肉棒から精液が噴射される、ちょうどその瞬間だった。  うわっ――ものすごい場面に直面しちゃったかも……  わたしも飲んだ事があるからわかるけれど、相原さんが咥えさせられている男のペ○スから吐き出されるザー メンは三人の中で一番濃密で、煮こごりの様に固まりかけの温かい精液ゼリーが喉に絡みつきながら流れ落ちて いくのだ。二発目以降は多少薄くなるけれど、最初のそれは思わず吐き出してしまいたくなるほど生臭いオスの 臭いが喉から鼻へと込み上がり、犯されているメスという実感を頭の隅々にまで充満させてくれるのだ。  けど、だからってアレを溢さずに飲むなんてできっこ…… 「んぐぅ…んっ……んんっ……んぐっうううっ!」  頭を掴まれ、ビクビクと痙攣を繰り返すペ○スを大きなグラインドで捻じ込まれ、相原さんの喉に、胃に、脈 動するペ○スから最後の一滴まで精液を吐き出される。その欲にまみれた行為を相原さんは涙を流しながらも受 けとめると、男に言われたように口の中にたまった半固体のスペ○マをこぼさない様に口をすぼめながら顔を離 し、まだ斜め上向きにそそり立っているチ○ポの前で目を閉じてゴクッ…ゴクッ…と飲み下していく。  その表情は悔しそうで、悲しそうで、どこか諦めにも似た色を帯びていて……だけど見ているものの劣情を煽 りたてずにいられない表情だった。 「……んっ……ちゃ…ちゃんと…飲みました……うっ………こ、これで…これでいいんでしょ?」  男を見上げて精液飲みの報告を口元を抑えながらなんとか吐き出した相原さんは、そこまでの事をされている のにまだ衣服を身につけている。けれどその事が何もされていないと言うことを意味するものでもない。  わたしが脱がしてからずっと下着を履いていなかった下半身には、部屋の引き出しにしまっておいたはずのア ナル責めもOKな二股バイブが突き立てられ、こちらにお尻を向けて膝断ちになっている相原さんのスカートの 下端からウィンウィンと回転している黒色の柄が覗いていた。私がオナニーに使っているものなので少し大きめ なソレはおそらくは最奥でヒクついている子宮口に押し当てられるぐらいに深く挿入されて相原さんのおマ○コ を掻き回しているのだろう、絨毯にバイブの柄が擦れないように浮いている下半身スカートに包まれた丸いお尻 をイヤらしく震わせていて、次々と滴り落ちる透明な液体は絨毯の上に大きなシミを作り上げていた。  上の方もアレだけ大きな乳房だ。私が貸したトレーナーは突き出たと言う表現がぴったりなほどに形よく張り 詰めている乳房の上まで捲り上げられ、柔らかそうな胸元が露わにされていた。 「なに言ってるんだか。夜は長いんだぜ。お楽しみはこれからじゃないか」 「でも……んんっ!…あっ……こ…このバイブ……抜いて…もう抜いてぇ……こ、こんな…に…動かれたら…… あた…あたし……くっ…や…あっ!!」  あのバイブの回転は物凄い。今ごろ彼女のヴァギナの中で痙攣する膣肉を縦横無尽にこね回し、押し広げた子 宮口に入ろうとその場で円を描いて蜜を掻き回していることだろう。もしそのまま腰を下ろして絨毯にバイブを 突き上げられたら、必死に快感の波を押しとどめている相原さんは背筋を反りかえらせ、絶叫しながらイってし まうに違いない。  それはそれで…見たい気もするけど……でも、あいつがそんな事を許すはずも無いんだけど……  私の目が相原さんの前にいる男たちを順に眺めていく。既に全員が全裸になって股間に隆々とそびえたってい る肉棒を恥じることなく相原さんに向けて突き出している。目が止まったのはその真ん中にいる男の前でだった。  ずいぶん女泣かせな物を持っている三人だけど彼のものは特に別格だった。肉棒の上側に縦に並んだ大粒の肉 コブは女性器に入れると肉ヒダにカリ以上に引っかかり痛いぐらいの快感が沸き起こるのだ。まるで膣ごと引き ぬかれているんじゃないかと思うほどにコブは内壁に食い込んで肉ヒダをめくり返し、それに正上位だと抜き差 しされてるだけで勃起したクリトリスにゴリゴリと引っかかって我慢する暇もなくあっという間にイってしまう。 わたしだって初めてアレを味わったときには白目をむいて失神し、痙攣する肉体を一晩中いい様に犯されつづけ たのだ。  バイブにだってコブは付いてるけどあれは別格……三人の中でリーダー格の男は床に手をついてバイブを生や したお尻をくねくねと左右に振って快感に必死に耐える相原さんをソファーの手すりに座って見下ろしている。 きっと相原さんをどうやって弄ぼうかと考えているのだろう、唇の端をクッと持ち上げ、心底楽しそうな表情を 浮かべている。  ―――止めないと。相原さんがあんな奴に抱かれるのもいやだけど、アレで犯されたら彼女が壊されちゃう… …  だけど私は動けない。どうしても……理性では助けるべきだと思っているのに、もう少しだけ、相原さんが弄 ばれる様を見ていたい……  バイブの柄が一回転するたびに相原さんはうめき声を上げてお尻を震わせる。脚に力が入らなくなって膝立ち でもつらいのか、露に濡れて淫靡に輝く黒いグリップは床に触れるギリギリの位置にまで下がっていて、今にも 絨毯に押しつけられて彼女の膣内に押しこまれそうだ。  そのまま崩れ落ちて……そんな事を考えてしまう。そうすると相原さんがどんな風にイってしまうのか…どん な顔で絶頂の声をあげてしまうのか……想像するだけで、なぜか胸が苦しいほどに締め付けられる。 「そんなにバイブを抜いて欲しいのか? いいぜ、抜いてやっても」  あ、こら! 良いところで何を言ってるのよ! もうちょっとなんだから黙って見てなさいよ!!  私の心の声とは反対に、男はゆっくりと腰を上げると相原さんの頭をつかんで床に押しつける。  床に這いつくばらされた相原さんのお尻が私の方に突き出される。その光景は……あまりに淫ら過ぎて、見て いるだけの私の股間にもズゥン…と重たい疼きのような甘美な震えが沸き起こる。  すごい……バイブをあんなに深く飲みこんじゃって……アナルの方にもしっかり突き刺さってる…… 「やっ、やだ、こんなのいやぁ!!」  男の手が無遠慮にスカートを腰までめくりあげると、白く輝くヒップが飛び出てきた。むっちりとしていて思 わず手を伸ばして揉みしだきたくなる表面は汗と愛液で濡れ輝いていて、同性の私から見てもとても美しく感じ られる。けれどその中心で蜜をぽたぽたと滴らせているヴァギナには十手のように二股に分かれたバイブの太い 方を捻じ込まれていて、本来モノを受け入れるようには出来ていないアナルの小さな窄まりには小さい方の先端 をめり込ませている。 「やあぁぁぁ!! こんな格好、いや、恥ずかしいっ!! やめて、やめて、やめてぇ!!」  私が見ているのに気づいているわけじゃないのに相原さんは恥ずかしがって腰を左右にくねらせる。だけど上 半身は男に抑えつけられて動く事が出来ない。その行為は場所を移動して相原さんのお尻がよく見える位置に移 動した男二人と、私の目を悦ばせるものでしかなかった。 「いやじゃないだろ? 割れ目を見られただけでイった淫乱なお前がこの程度で満足できるはずないじゃないか。 ほら、観客にもっとサービスしろよ。こうやってもっと尻触れって!」 「いっ……やぁ、あああぁんんんんっ!!」  相原さんのお尻に伸びた男の手はバイブの柄をつかむ。そのまま約束通り抜くのかと思いきや、振動し回転す るそれをさらに深く、バイブが二つに分かれる根元まで秘孔の中に収めてしまう。 「そら。イけよ。イきたいんだろう? さっきみたいに見られながらイってみろよ、そら、そらぁ!」  グプゥ、グチュ、ズチュッ!! 「あっ、あっ、あああああぁぁぁぁあああああああああああっ!!」  バイブが出入りするたびに相原さんの股間からイヤらしい水音が響き、激しい出し入れで白く泡立った愛液が おマ○コから掻き出されて太股を伝い落ちる。  捻りも加えられているからアナルには突き入れられてないけれど、大きなヒップはバイブが埋没するたびにビ クンッビクンッと大きく痙攣しながら宙に円を描き、誰が見ても分かるほどに身悶え、震え、緊張していく。ウ エストを弓反らせ、さらに高くヒップを突き出しながら、相原さんは狂ったかのように喘ぎ声を上げ続けている。 「あああ…ああああっ、んクッ…あっ!…やっ、あっ…いっ…ああああああっ!!」  崩壊のときが近い。わたしが察した事を男も察したのだろう、わずかにバイブの勢いを緩めるとこちらに向け て目配せをする……最もそれはわたしにではなくて、相原さんが悶絶する様子を見ていた男の一人に対してのも のだけど―― 「へへへ、待ってたぜ。後ろの穴は始めてだからな。たっぷりと味合わせてもらうぜ」  さっきフェラチオでイかされた男は相原さんの背後に移動する――その場にひざまずかれると私から相原さん のおマ○コは見えなくなってしまうのだけれど…――と、肉感たっぷりのヒップをしっかりとホールドすると、 ――見えないんだけど――物欲しげにヒクついているアナルの蕾に自分の肉棒の先端を押し当てた。 「えっ…?…んんっ!! やだ、そこはお尻の……ひっ、いやあああああああああっ!!」  そのまま男が腰を前に、ゆっくりと押し出していく。――アナルファックだ。今、あの大きなペ○スが相原さ んの小さな窄まりを押し広げ、一段太くなっている傘の部分が入り口を通過したのだ。 「くぅぅ…どうだ、ケツの穴を犯された気分は? 俺のチ○ポをギュウギュウ締め付けてるじゃないか、えぇ、 どうなんだ?」 「そ…んなの……知らな…い……ふあっ!!…う…動かな…はうっ、やあっ、うあぁぁぁ〜〜〜!! お、お尻 が、いやあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」  相原さんの声が震えている。膣だけでなく腸壁までも押し広げられ、淫茎が奥へ奥へと埋没していくにつれ、 オルガズム寸前だったボディーは病的なまでにガクガクと痙攣を走らせる。 「抜…いてぇ!! 大き…すぎぃ…んっ……な、膣内で、バイブが、擦れて…んひぃ! 抜いて、止めて、やめ てえぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!」  ―――――!?  相原さんの上半身が跳ね上がった。上から抑えつけていた男の手を撥ね退ける勢いで体を起こすと、膣門と肛 門に異物を挿入したまま全身を硬直させ、左右に開いた太股の間から床に向かってボタボタと――いや、勢いは そんなものじゃない。まるで男の射精のように愛液を床に向けて噴き出すその様子はまさに女の射精だった。  ――あんなにお漏らししてイっちゃうんだ………相原さん、ものすごく…気持ちよさそう……  両手をつき、状態をそらしたまま放心している相原さんの表情は、自分の痴態がわたしに覗かれているなどと 思う余裕も無く、息さえせずにその身を絶頂の余韻に震わせている。まだブラをつけたままの乳房を柔らかさと 大きさを誇示するようにプルプルと震わせながら、レイプ同然で犯されていることへの抵抗さえ吹き飛ばす絶頂 感に恍惚の表情を浮かべ、白濁色の絶頂液を思う存分床にぶちまけつづけていた。 「んっ…くっ……ぅあ……んっ………は…ぁぁ………んっ……ぁ……」  いつまで続くのかと思われた不意に相原さんが崩れ落ちた事でようやく終わりを告げた。アナルに入れている 男は動きを止めているけれど、バイブの方はまだ動きつづけているのになんの反応も見せなくなり、Fカップぐ らいありそうな巨乳を床に押しつけるようにうつぶせになって荒い呼吸を繰り返すだけだった。 「すごいな。淫乱だと思ってたけど、なんてエロい顔してイきやがるんだ。それに締め付けすぎてバイブがぜん ぜん動かないぜ」 「お…俺のチ○ポがちぎれるかと思ったぜ。こいつの尻の穴、ものすごく熱くて蠢いてさ、マ○コよりも感じよ すぎだわ」  そう言っても、男はまだ入れたばかりで射精にまで達していなかった。息も絶え絶えな相原さんのお尻をしっ かりと抱えなおすと、グイッと腸壁を上向きに突き上げた。 「あっ!?」  ビュル……ビュクッ……ゴロン  まだ太股や下半身に痙攣が残っていてオルガズムの波がまだ収まりきってはいなかった相原さんは、たったそ れだけで一瞬とはいえ再びアクメに達してしまい、まだ膣内か尿道内に残っていた濃密な液体を搾り出し、弛緩 したヴァギナから抜け落ちかけていたバイブレーターも一緒に吐き出した。  ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……… 「あ〜あ、とうとう出しちまいやがった」  唯一、私が顔を近づけている扉のそばにいて相原さんへの責めに参加していなかった男がようやく動き出すと、 愛液だまりの中で芋虫のように蠢いていたバイブを拾い上げると電源を落とし、部屋の隅へと放り投げる。 「おい、そろそろ変われよ。さっきからお前ばっかりいい思いしてるじゃないか」 「いいじゃねぇか。俺がイくまで黙って見てろって。こいつのアナルならすぐにイくからよ」 「ざけんな。ここんとこ啓子を抱けるってずっと我慢してたんだ。こんなエロい女がいるってのに我慢なんてし てられるか!」 「もう…だめぇ……ほんとに…あたし……これ以上されたら…おかしくな…るぅ……」 「そうは言ってもよ、たくやだってまんざらじゃないんだろ? こんなにドロドロになるまで濡らしてよ」 「んんっ……あ、あたしは…そんな……」  相原さんのアナルを巡って男二人が言い争っているうちに、頭の側に位置していた真珠の男は手を伸ばしてバ イブに十分以上に揉み解された割れ目へと手を伸ばし、グチャグチャと割れ目の間に溜まった蜜を掻き回し始め る。 「すごいな。あんなにイったばかりなのにもう指を食い締めてるぜ。な、まだ犯りたりないんだろ?」 「ち、ちが…んんっ!!」 「ほらほら…わかるか、お前のマ○コがヒクヒクしてるのがさ。俺の指を咥え込んで離さないんだぜ。イヤらし いマ○コだよな」 「いやぁ……もうやだぁ……あたしは…こんなの……」 「嫌だったらもうちょっと抵抗してみろよ。そしたら俺たちだって鬼じゃないんだからやめてやってもいいぜ。 ま、女は啓子もいるしな」 「………………」  それまでわずかながらも抵抗していた相原さんだが、私の名前が出た途端にその抵抗さえも止めてしまう。  まさか……私のかわりに相原さんが抱かれてるっていうの? な…なんてバカな事をしてるのよ!!  だけどそれをわたしが否定する事なんて出来ない。今、私は何をしてるの? 相原さんが男にお尻の穴で犯さ れているって言うのに助けもしないで覗きなんかして……これでもまだ助けに入ろうとしないなんて…! 「くくく……そうやって素直にしてたらもっと気持ちよくしてやるからな。おい、喧嘩してないで全員で楽しも うじゃないか。お前、ここに寝そべれよ」  リーダー格の男がそう言うと喧嘩していた二人も口をつぐみ、その通りの行動をしていく。そしてそれは相原 さんをさらに激しく辱める行動でもある。 「やっ…こ、これ……お尻の穴に深く……」  お尻の穴で男とつながったままの相原さんは、男が仰向けになるのに合わせて他の二人の男の手で体を起こさ れ、アナルに肉棒を咥えこんだまま騎上位の姿勢になる。そしてブラをむしりとられて豊乳を露出させられると、 なんとか体重を支えていた膝を前に投げ出され、恥毛にたっぷりと蜜を絡みつかせた股間までも男たちの目に触 れるように露わにさせられてしまった。 「まずは俺からな。もう抵抗できないぐらいに犯したら変わってやるから、それまでフェラでもしてもらっとけ よ」 「ちっ、しょうがねぇな。早くイっちまえよ」 「やめ…おねがいだから……やめて…そんなの…入れないで……」  なんとか首を左右に振るけれど、そんな事であいつらが動きを止めるはずが無い。真珠入りのペ○スはお尻に 別の肉棒を受け入れているせいで動けない相原さんの割れ目に近づくと、少し黒ずんだ亀頭をグッと粘膜の入り 口に押し当てる。 「さて、バイブで十分濡れてるだろうから遠慮はしないぜ。安心しな、失神しても犯しつづけてやるからよ」 「いや…いやぁ……」  ビクッと…肩が震える。  相原さんのおびえが私の果てに取るように分かってしまう。アレの快感は物凄いけれど、最初は感じすぎて恐 くって……始めて味わうであろう人間に標準装備されている男根以外の形の男根に腰を割り開かれて戸惑う相原 さんを見つめながら、私はもう自分の意思ではどうしようもなくなった興奮に身をゆだねていた。  イヤらしい……相原さん、スゴくイヤらしい……ううん、とっても…綺麗……見ててあげる。だから…私にあ なたのイくところをもっと見せて……あなたのイヤらしい所を…もっと…… 「こんな…こと……あたし、したくないのに……だめ…そんなのいれちゃ……やだ…やだあああぁぁぁぁ〜〜〜 〜〜〜〜!!!」


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