第3章「−5」第5話


「好きなように触っても…いいんだよ? 君の好きな大きなおっぱい……」  あたしが腕を解くと、男の子はすぐに顔を上げてあたしの顔を覗きこむ。そこに浮かぶ困惑と、そして隠し様 のない興奮の表情を見つめつつ、あたしの手は男の子の手を取り、ブラの上から高鳴る右の乳房に押し当てる。 「あっ……」 「ねぇ……どうかな、あたしの胸……変じゃない?」 「……う…うん……とっても柔らかい……」 「よかった……んっ…!」  ちょっと…きついかも……でも……  自分の母親以外では、女の子の胸に触れたのははじめてなのだろう男の子は、自分の興奮のままにあたしの胸 をその小さな手で揉んでくる。テクニックは最初から期待していなかったけれど、細い指は押し当てられた位置 のまま、握り締めるように力をこめて指先を食い込ませてくる。  それまで自分勝手な妄想で感じていたあたしのはその突き刺さるような刺激は強烈過ぎ、身をこわばらせて声 をあげてしまう。 「……すごい…お姉さんの胸、すごく柔らかい……」 「あっ…んんっ!…くぅ!!」  けれどこの感じ方は尋常じゃない。張りと弾力を増した乳房をこねられるたびに背筋が床に座ったまま軽く跳 ね上がり、ズンッズンッと突き抜ける痛みは股間に響いて、それまで放たれる事のなかった愛液をここぞとばか りにほとばしらせ始める。  こ、こんなにあたしの体…いやらしかったっけ? こんな風に…乱暴に触られてるだけで……!! 「あはぁ!!」  男の子の指の一本が硬く尖った乳首に触れる――と言うよりも引っかかる。乳房の中で一番敏感な場所……底 に触れられただけで声をあげ、入念にいじられる事を考えてしまうあたしの予想を裏切り、男の子の指は硬く尖 ったその場所さえも柔肉の中に埋め込むように手を握り締める。 「くぁあああああっ!!」  あたしの唇から鋭い悲鳴がほとばしる。  昨晩の"拓也"とのSEXがあまりにもあんまりだったためか、溜め込まれ、噴出し始めた快感に押さえがきか ない。あっという間にあたしの頭の中は乳房を弄ばれた快感の熱気にあぶられ、突き出ようとする乳首を押しつ ぶされる衝撃でまばゆいばかりの火花が飛び散り始める。 「あ、あの、大丈夫ですか?」 「はぁ…はぁ…んっ……」  目尻からこぼれた涙をぬぐうと、そこには胸を揉む手を一時休め、こちらを心配そうに見つめる男の子の顔が あった。  息と動悸を何とか押さえ込み、笑みを浮かべたあたしは男の子の唇に軽くキスすると、小さな子供をしかる表 情そのものでメッと言いながら人差し指を立てた。 「あんな触り方は駄目。女の子って男の子よりも敏感なんだからもっとやさしく触らないと」 「そうなんですか!? あ、あの、僕、そんなの知らなくて…その…ごめんなさい……」  うっ…そこまで謝らなくても……でも…あぁ〜ん、やっぱり可愛い♪ 興奮でボ〜ッっとしてるのも良いけど、 半泣きのこの顔もなんだか抱きしめて慰めてあげたい気分になっちゃいそう♪……って、自分が男だって言うの を忘れてるなぁ……  とはいえ、あたしに怒られて潤んでしまった目で見られると、もっといじめたいとか言う気分をも感じてしま う。いけないなぁ…とは思っても、背筋にゾクゾクと上ってくる背徳感は堪えようもない。 「謝らなくてもいいの。だって知らなかったんだからしょうがないもんね」 「お姉さん……」  あたしの言葉を聞いて、男の子はそれまでの泣き顔からパァ…と明るい笑顔に変わっていく。 「だけど……許してあげない」  こっちの言葉は理解できなかったようで、笑顔から一転してきょとんとなった男の子の股間にあたしは右手を 差し込み、大きくなったおちんちんを手のひらで包み込んでしまう。 「ひゃあっ!! そ、そこは、やだぁ!!」 「そんな事ないでしょ? あたしにキスされて…おっぱいを触って…こんなに興奮してるのに……」  夏見にされた事への嫌悪感から必死にあたしの手を拒む男の子の表情を楽しむように見つめながら、あたしは 勃起しているのに分厚い皮に包まれたままの先端部分をきゅっと指で挟みこんだ。 「あっ、やあぁ!!」 「ねぇ……あたしにキスされてこんなになっちゃったんでしょう?」 「あああぁ……ごめんなさい……」 「おっぱいをあんなに力いっぱい揉んだのは、ここがこんなに大きくなっちゃうぐらい興奮しちゃったからなん でしょう?」 「ごめんなさい……くあぁ…ごめん…なさぁい……」  謝罪の言葉を口にするたびに男の子の抵抗は弱まっていく。反れも当然だろう。その間中ずっと、あたしの手 の中で男の子のおチ○チンは弄ばれているんだから……  態度では頑なに拒否しようとしても、本心ではさっきのキスのときのように更なる快感を望んでいる……その 男の子の気持ちに付け入るように、あたしは五本の指を巧みに使い、包皮の上から小さなペ○スをできるだけ丁 寧に扱いてあげる。 「うん…そんなにあやまらなくてもいいの……あたしも…君にされたように気持ちよくしてあげるだけだから… …」 「ああ…お、お姉さぁん……」  年齢的には未発達で柔らかいペ○スがあたしの手の中で形を変える。五本の指で包み込んで皮を上下に動かし ながら小さな睾丸を時折突つき、男の子のすべてを丹念に弄んであげる。 「やっ…ああっ……ダメ、そんな事したらぁ!!」 「…あたしの手ってそんなに気持ちいいの?」 「う、うん…気持ち…いい…です……」 「じゃあ…あたしももっと気持ちよくして。一人だけ気持ちよくなるなんてずるい」  いったん男の子のペ○スから手を離す。その時に男の子が悲しそうな声をあげるけど、あたしがその手でブラ の右カップを強引に引き下ろし、しっとりと汗ばんだ乳房を引っ張り出すと、彼の小さな唇からかすかな感嘆の 声が代わりに漏れる。 「あたしのおっぱい……今度は吸ってほしいの。やさしく揉みながらこの先っぽを吸って……お願いね……」  こ…こんな事を頼んじゃって……年齢的には差はないんだろうけど、外見的には幼くて……そんな子にはした ない事させようとしてる…… 「あっ……」  自分の言いなりになっている男の子にエッチな事を頼んじゃうと言うシチュエーションにだんだんボ〜〜ッと 火照っていく視界の中、男の子の手が形のよい乳房にそっと触れる。 「さぁ…吸って。あたしのおっぱい…赤ちゃんみたいに……音を立てて吸って……」  熱っぽい視線を向け、あたしが艶のある声でそう囁くと、男の子は無言のまま頭を縦に肯かせてゆっくりと左 手に力をこめ、彼の欲する乳房のやわらかな膨らみに下から親指と人差し指を押し込む。そして重たい柔肉をわ ずかに持ち上げると、つんと尖ったピンク色の乳首にキスするように唇を押し付けた。 「ふぅん……い、いいよ…そんな感じ……あっ…噛んじゃダメよ……吸いながら…舐めて……ああぁ…!」 「んっ……チュパ…チュパ……レロ……チュパ……」  そんなに音をたてるなんて…すっごくやらしい……それに…舌使いが結構上手……  チュパチュパと恥ずかしげもなく唾液の音を響かせ、男の子は唇に挟んだ乳首を舌先で舐めまわしていた。  あたしに頭を抱かれ、胸を吸う姿は本当に乳飲み子のよう……だけど、異様なまでに興奮している男の子は、 乳首を思う存分に吸い、しゃぶり、転がし、周囲の弾力ある乳肉までほおばり、あたしの乳房のすべてをその口 でたっぷりと味わっている。 「はぁぁ…もっと…もっと強く吸ってもいいの……ん…んんっ!!」 「す、すごくおいしい……お姉さんのおっぱい…大きくて…柔らかくて…あったかくて…とっても気持ちいいの ……」 「じゃあもっと…もっと吸っていいのよ? こっちにもあるんだし……」  舌が乳首にまとわりつくたびに身もとろけそうな快感を味わっていたあたしは、彼の右手が手錠でつながれて いるせいでぜんぜん触ってもらえていない左胸のブラも引き下ろす。  すっかり立っちゃっていた左の胸の乳首にそっと男の子の頭を誘導すると、まるで噛みつくような勢いで先端 にむしゃぶりつき、より大胆な動きで乳頭の回りを唾液まみれにしていく。 「んっ…くぅ……あっ…あああっ!!」  時間がたつたびに舌の動きはあたしの体への責めに慣れ、よりいやらしい動きを見せ始める。上下の唇でしっ かりと固定した先端のさらに先、母乳が出るはずのない授乳の穴をほじるかのように先を硬くした舌先を丹念に ねじ込み、あたしが身をよじると逃がさないと言わんばかりにミルクのように白い乳房を口いっぱいにほおばっ て甘噛してくる。  そして唇が離れ、透明な唾液でべたべた担った右側の胸には男の子の左手が食い込んでくる。ときおり鎖を引 いて金属音を鳴らす右手の分まで触るみたいに、開いた五本の指の間からはむっちりとした胸の膨らみが押し出 され、唾液のぬるぬるを利用して女性特有の曲線を上下に擦りたてられ、最初こそペースを握っていたあたしも 徐々にその主導権を奪われ、年下の子に良い様に嬲られる羞恥と快感に頬を染めて体の芯を疼かせてしまってい た。  も…もうだめ……胸だけでイっちゃいそう…! 「あっ…ふぅん……もう…はじめてだって言ってたくせに上手なんだから……あん…ふぁああ……!」 「だって…だってこのおっぱいがすっごく柔らかくて……だから…だから僕……」 「ふふふ…本当におっぱいが好きなんだ……じゃあ…今度はあたしの番ね」 「あっ!?」  あたしの手が夢中になって胸を吸っていた男の子の股間を捕らえる。さっきよりも少し硬く、そして熱くなっ たペ○スに触れられた瞬間、男の子が驚きの声をあげて顔を跳ね上げるけど、あたしは意地悪な笑みを浮かべな がら先端の皮が余っているところを人差し指と中指ではさみ、おチ○チンの根元に向けて引き下ろす。 「ああっ!? な、なにしてるの、や、なにこれぇ!?」  先端の露出……いきなり皮を剥かれて驚き、そして亀頭と包皮がはがれる痛みに涙を流す男の子を見つめなが ら、あたしはにじみ出ていた先走りの粘液で濡れていた射精口の短い縦の切れ目をそっと指の腹でなで上げる… … 「んっ…あっ……!」  やっぱりいきなりここを責めるのはキツかったかな……初めての亀頭露出に加え、男の体で一番感じる場所を 神経剥き出しにしたような状態で触ったものだから、男の子の感じ方もものすごい。今にも射精しそうなほど昂 ぶりと細いウエストを震わせ、喉を反らせて息も絶え絶えに身悶えていた。 「ここ…触られるのいや? 痛かったらやめちゃうけど……」  延びきった白い首筋に軽いキスを幾度か降らせながらあたしがそう囁く。でも、あたしにはなんとなく確信が あった…… 「あっ…あっ…!…ダメ…ダメじゃないけど…ダメ…な…なにかでちゃいそっ……!」  あたしの指には男の子のペ○スがすでに限界間近である事を示す痙攣が伝わってきている。それが夏美によっ て無理やりもたらされた初射精のそれと同じものであり、時にその大きさとは裏腹にビクンッと跳ね上がるのは 射精衝動を押さえ込んでいるのを如実に知らせていた。 「んん…チュ……いいのよ…出しても。我慢しなくても……」 「だって…だってこれ…僕こんなのいやだよぉ!!」 「だけど気持ちいいんでしょ? あたしの手にこうされると……」  あたしの問いかけに男の子は何も返事を返さない。顔を壁の方にそむけて上げっぱなしの右肩に鼻先を押し当 てて必死にこみ上げる喘ぎを押し殺している。 「答えてくれないの? じゃあ…出したくなったらいつでもあたしに出して…ね?」  ひょっとしたらあたしは夏美と同じ事をしているのかもしれない……そうは思っても、この子をいじめるのを やめられない。  今まで味わった事がない感情に、男の子が見てないのを良い事に淫靡な笑みを浮かべると、あたしの指はそれ まで途中で止めていた皮の引き下ろしをためらうことなく一気にやってしまう。 「っあ!?」  とっさに叫ぼうとする男の子の口を、あたしの唇がすばやくふさぎ、ほとばしる叫びを唾と一緒に吸い込み、 こくこくと飲み干していく。その間にあたしは身をよじって自分の膝を男の子の足の間に差し込む。 「ぷはぁ! ああっ…あああああっ!!」 「その泣き声……すごく可愛いわよ。さ、それじゃ今から一番気持ちよくしてあげるからね……」  口の端からかき混ぜられた熱い唾液をこぼしながら瀬をのけぞらせた男の子にそうつぶやくと、筆を扱うよう に幼いペ○スの先端をスカートから伸びるあたしの足に……一番近くにある膝の丸みに擦りつける。 「あああああっ!! これ、これすごい、お姉さん…お姉さん!!」 「ここ…こうやって擦られたら気持ちいいんでしょ?」 「うん、うん!! やぁ…気持ち…いい!! ものすごくいいのぉ!!」  ソクッ……  離れた反動であたしにしがみついた男の子の唇から快感を認める言葉が聞こえた瞬間、あたしは今までで一番 大きな背徳の悦びに身を震わせてしまう。 「出したいんでしょう? 我慢をしなくてもいいの。イって…思いっきり射精して!!」  あたしが耳元で急き立てるように一際大きな声をあげる。同時に、男の子が突然膝を伸ばして肉棒を膝から太 股の白い肌へと擦りつけながら腰をあたしに向けて押し付け、そして、 「ひっ…ひぐぅ!!」  ペ○スをびくびくと脈打たせ、大量の精液をえんじ色のスカートの上に撒き散らした。 「うっ……ふっ……うぁ……あ……」 「………泣かなくてもいいの。さぁ…顔を上げて……」  下半身の脈動に合わせて肩を震わせて涙をこぼしていた男の子を促すと、あたしは舌を伸ばして頬を濡らす涙 の筋をゆっくりと舐め上げていく。  しょっぱい涙の味……舌の上に広がる塩の味に、あたしはほんのりと自分の心に芽生えた母性を感じてしまう …… 「……ごめんね。あたし、酷い事しちゃった……」 「ううん、そんな事ない……僕…ものすごく気持ちよかった……こんなの初めて……」 「ふふ…よかった」  涙を全てぬぐった後に男の子はまたあたしに笑顔を向けてくれた……それに応じるかのように、あたしは唇を 差し出し、男の子ともう一度濃密なキスを交わす…… 「んん……んちゅ……」 「チュ……もう…いつのまにかこんなにキスがうまくなって……」 「だってお姉さんが………あっ……」  ………あれ? 急に押し黙っちゃってどうしたんだろ? 視線もあたしの後ろに向けて……  それまでの温かな行為後の余韻を味わっていたあたしは、急に体をこわばらせた男の子の視線を追って後ろに 首をめぐらせる。すると―― 「ふふふ…ずいぶんとお楽しみだったみたいね。実にいいものを見せてもらったわ」 「あっ……」  し、しまった。忘れてた……こうやってあたしと男の子を捕まえてたんだから、後で来るのはわかってたはず のに……  肩越しに見つめる先――階段へと通じる扉の前に一人の女学生が立っていた。  いつからそこにいたのかはわからないけれど……服装はあたしと同じく宮野森学園のえんじ色の制服、そして ポニーテールの美人ではあるが少々きつめのいじめっ子顔は―― 「それじゃあ……次は本番を体験させてあげよっか。あんたも当然その気なんでしょ?」  何か絶対にたくらんでいる笑顔を浮かべたあたしの義理の姉、目の前にいるのが自分の義弟だと知らない相原 夏美の姿だった……


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