Fルートその6


「もっと背筋を伸ばして。真っ直ぐじゃなくて足を交差させる感じで」 「は、はい、こうですか?」 「そうそう、いいわよ」 「たくや君ちょっとこっち向いて。首だけじゃなくて体ごと…うん、そんな感じ」 「それじゃダメよ。腰に手を当ててもっと視線を意識して。自分の色っぽさを滲ませる様に」 「え…っと、こう…かな?」 「あら♪ それじゃダメよ。もっと腰をこうして…うふ♪」 「きゃあ! へ、変なところ触らないで下さい!」 「変なところってぇ……お尻かな?」 「んんっ! ちょ…こんなところで…だめぇ……」 「ここじゃなかったらいいの? だったら早く着替えに戻る?」 「ちょっと、スケッチ取ってるんだから動かないで!」 「は、はいぃぃぃ!」 「もうちょっとスカート短い方がよかったかしら……ちょっと折ってみてくれる?」 「わかりました、先生」 「だ、だめ! これ以上短くしたら…あの……」 「ダメなのはあなたの方ですよ♪ 抵抗はやめてお姉さんに全て任せて…うふ♪」 「お願いだから…それ以上はもう……」 「う〜ん…だんだんいい表情になってきたわよ。もっと相手の視線を意識してね。じゃあ次の衣服に着替えて」 「ま…まだするんですかぁ?」 「なに言ってるの。私のために協力してくれるんでしょ?」 「るぅぅ〜〜…あたしはダイエットぉぉぉ……」 「早く着替えましょうね♪ 二人に見られないところで…うふふ♪」 「あぁ…次はどんな服を着せるか考えただけでドキドキしてしまいますわ♪」 「ううう……もうやだぁ……」  なんて言う感じで服を変えるたびに室内を歩かされたり、ボーズを取らされたりしているうちに、あたしへの 要求はますますエスカレートし、まさにモデルよろしく、最初は服を着替えるだけだった行為はオーナーに指導 されながら、恭子さんを観客に見たて、徐々にファッションショーのような感じになってきた。そう思えばなん となく悪い感じもしないではない……けど―― 「はい、その場でターン――どうしたの、動きが悪いわよ?」 「す、すみません……んっ……」  スーツ姿(ブラウス無しで谷間が見えちゃってます…)で恭子さんに座っているソファーとテーブルの近くまで 歩かされた後で飛んできた指示にすぐに反応出来なかったあたしは、右足を左足に交差するように出してからタ ーンするところを、スカートの中で太股を擦り合わせるように小刻みに足踏みして方向を変えた。 「んっ…はぁ……」  足を開く事が出来ない……履かされる靴も衣装に合わせて変えているけど、ほとんどがヒールのように固い素 材。着替えも20回以上、一体何時間経っているのか分からなくなるほど歩かされ続けたので、普段履き慣れて いない靴を履き続けた踵や親指の付け根がジンジンと痺れるような痛みを発していた。さっき確認した時は豆が 出来たり皮が向けたりはしていなかったけど、皮膚は真っ赤に張れて、少し膨らんでいるようだった。  でも…原因はそれだけじゃない……  とにかく今にも倒れそうなほど足をもつれさせたあたしは、誰もが思っていたとおり、衝立手前で床の上に座 り込んでしまった。 「あら? たくや君、どうかしたの?」 「ど…どうかしたのって…んっ……!」  衝立の柱に捕まって立ちあがろうとするけど、もう力の残っていない足は一度崩れると膝や足首に力が入らな くなり、どんなに頑張っても立ち上がる事ができなかった。  うう……モデルさんってこんなにキツい仕事だったんだ……綺麗な服を着てるだけじゃないのね…… 「そうね…調子に乗りすぎたわね。少し休憩を入れましょう。沙紀、悪いけど恭子ちゃんと私に何か飲み物をち ょうだい。真紀は彼女を奥で休ませてあげて」  そう指示を出すとオーナー兼モデルの先生は自分もソファーに座り、それまで座っていた恭子さんはスケッチ ブックをテーブルにおいて、座ったまま動けないあたしに近寄ってきてくれた。 「何をやってるのよ。まだまだスケッチ取りたかったのに」 「あ…あはは……」  恭子さんって……前々から思ってたけど、自分の思うとおりにならないと結構鬼……  まぁ、プーっと顔を膨らませる恭子さんにそんな事を言う度胸も体力もあたしには残っていなかった。言った ら最後、キツいお返しが帰ってくることは目に見えてるし…あはは……なんだか笑うぐらいしかできないや…… 「恭子ちゃん、あんまり無理させちゃダメですよ。彼女の足、もう血まみれ寸前なんだから」 「「えっ!?」」  店員さん――真紀さんの口にした言葉に、あたしと恭子さんは声をハモらせて聞き返した。 「たくや君、どこか怪我をしているの!?」 「あのえとその、あたしの足そんなにひどいんですか!?」 「えっとね、もうすぐ豆だらけになっちゃうかなってところ。でもかなりもった方だと思うわよ。何の練習も無 しに先生のアドバイスに三時間も付き合わされたんですもの」  三時間……もうそんなになるんだ……ていうか、まだそんなものだったのかな……  時間感覚はまるっきりバカになっていた事に改めて驚く。自分の中では三時間どころか一時間しか経っていな いようにも思えるし、十時間以上歩かされたような気もしていた。  時間を意識して自分のことにも気がつけば、座りこむまではそれほど感じていなかったのに全身に汗が滲み出 していた。額を服を汚さないように手の甲で拭うと、ねっとりとした汗が滴り程付着していて、首から伝い落ち た水滴は合わせ目から覗く胸の深い谷間へと流れ落ちていく。胸の下やおな化にも生暖かい汗の感触を感じて、 あたしは上半身を抱いて身震いをした。 「あの…ごめんなさい。まさかそんなに辛かったなんて……」  あ、あれ? なんだか恭子さんがしおらしい態度を……  それまで我侭全開だった恭子さんだけど、急に今にも泣いてしまいそうな表情になるとあたしの顔を心配そう に覗き込んできた。  うっ……なんだか小さな女の子をいじめているみたい……  これが明日香や美由紀さんだったら、いつもと違う泣き顔の綺麗さにドキッとしたかもしれないけど、相手が 恭子さんだと自分が悪い事をしている気分になっちゃうのは不思議としか言いようがない…… 「だ…大丈夫ですよ。ちょっと休めばすぐに歩けるようになりますから」 「でも…私がいい気になっていろんなお願いをしちゃったから……」 「だからいいんですってば。恭子さんも一生懸命スケッチを取ってたじゃないですか。それに協力できたんなら、 あたしはそれでいいんですよ」  これ以上疲れた顔してたら本当に恭子さん泣いちゃうもんね……これで泣かれたらあたしが悪者になっちゃう じゃない。  いっつも会うたびに嘘泣きで困らされてきているだけに恭子さんの涙には警戒感を覚えてしまうあたしは目蓋 を開く事さえ辛い状態で必死に顔に笑顔を作った。でも…笑顔になってないかも…あはは…… 「たくや君……」 「さ、お話はそれぐらいにして休ませてあげましょ。こんなところに座りっぱなしじゃ彼女もゆっくりできない でしょ?」 「……うん。たくや君、ありがと」  それでも多少は効果があったようで、涙がこぼれそうになるのを必死で押さえ、真紀さんと一緒になってあた しを立ち上がらせてくれた。 「恭子ちゃん、このデザインの事で聞きたい事があるんだけど」 「あ、は〜い。…じゃあ、また後で」  ソファーから聞こえてきたオーナーの声に返事を返した恭子さんは名残惜しそうにあたしの方を見つめながら 離れていった。 「はい、私たちも奥で休みましょ」  真紀さんに支えられながら、仕切りの奥へと入ったあたしは靴を履き帰る時に座らされた椅子へと腰を下ろさ せられた。 「……ふぅ〜〜〜……」  やっぱり椅子の方が体が休まるみたいで、座った途端に唇から長い息が溢れ出してきた。  う……足の感覚がほとんど残ってない……おなかも減った……はぁぁぁ………  必死になっていたときは忘れていた疲れは意識しだすと次々に襲いかかってくる。特にお昼に明日香のダイエ ットランチを食べたっきりの健康な若者のお腹は圧迫感に似ているぐらいの空腹を感じていた。  どうしよう……あたしお金をほとんど持ってないのに……買い食いもできないのに…… 「そんな服じゃゆっくり休めないでしょ。今脱がしてあげるから…ふふふ……」 「えっ!?……あ……」  あたしがパイプ椅子の背もたれに体重を預けて脱力していると、不意に上半身に来ているスーツのボタンが外 されていく。一分とかからずに二つのボタンが外され、重力に引かれて左右に開いた服の合わせ目からは……タ ップリの汗にまみれた乳房がいきなり現れた。  谷間まで見えるからと下着を付けずに着せられた服が真紀さんの手で肩から滑り落とされ、腰の後ろに丸々と、 上半身は何も覆う事のない、うまれたままの――というより、生まれて一ヶ月ぐらいしか時間の立っていない美 しい姿をさらけ出す。 「んっ……」  それと同時にあたしの体に震えが走る。  濡れた肌に空気が触れるとそれまで熱かったと感じていた体から急速に熱が奪われ、張り詰めた乳房が寒さで ビクンッと跳ねあがる。その振動はいつまでも双乳を奮わせ続け、ピンっと尖った乳首が空中に円を描くように 揺れていた。 「まぁ、こんなに乳首を大きくするなんて、たくやちゃんのエッチ♪」 「こ…これは二人が……んんっ!」  息を荒くしながら反論しようとするけど、それよりも早く左乳首を口に含まれ、あたしは漏れそうになる喘ぎ を飲みこむために慌てて口を両手で塞いだ。  のけぞる喉の下では、真紀さんが汗まみれのあたしのバストを中央に寄せ上げ、二つの膨らみをニュルニュル と擦り合わせる。そして人差し指と親指で作った輪を麓から先端にまで押し上げながら滑らせ、ぷっくりとした 乳首とその回りのお肉を吸い上げながら、舌先はコロコロと固くしこった小粒を転がす。 「んっ! ふっ…んむぅ!! ふぅ、ふぅ…んくぅぅ!!」  だ、だめ……向こうに…二人に聞こえちゃう!!  両手で悲鳴を押さえこむけど、それが溢れ出るのは時間の問題のように思えた。  真紀さんは乳首を重点的に責めると、ひざまずきながら片手を下へ……スカートの中へと忍びこませていく。  グチュ 「んぐぐぐぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!」  クリ○リスは……とっくに尖っていた。尖り続けていた。向こうで恭子さん立ちの前に立っている時にも……  着替えのたびにあたしは二人の店員に体をまさぐられ、体が感じ始めたところで着替えが終わり、恭子さんた ちの視線に勃ってしまった乳首やクリ○リス、濡れてしまったおマ○コを見られてしまうんじゃないかという恥 ずかしさを感じ……再び二人に体を触られるという寸止めの快感と、見られる事の興奮を交互に味あわされてい た。歩くだけで粘膜同士の擦れ合う音が頭の天辺にまで大きく響き、流れ落ちる愛液をごまかすために太股を擦 り合わせて歩いていた。でも、それもあたし自身の手で興奮を高めてしまうことにつながって……今の刺激で我 慢できないところにまで来ていてしまった。 「ふっ、ふぅ、んんっ、んくっ! んんっ……んんんっ!!!」 「ふふふ…スゴくコリコリ♪ こんなにしちゃってよくあんなに動けたわね……興奮しちゃった?」  や…耳元で…囁かないで! 乳首が…クリが……うああああぁぁぁぁぁ!!!  細い指先がピンク色の乳首と皮から完全に向けてしまったクリ○リスの輪郭をなぞるように、それぞれ唾液と 愛液にまみれた小豆を根元から先端まで、入念に擦っていく。すっかり敏感になってしまった二つの突起からは ビリビリと刺激が生み出され、体や太股が勝手に跳ね上がってしまう。どんどん大きくなっていく絶叫の欲求を 押さえるために加える手の力も大きくなり、呼吸もままならなくなってあたしは窒息してしまいそうだった。  衝立を隔てて気づいていない恭子さんたちがいる……それなのにあたしは胸とアソコを弄られて、体がすっか り本気になってしまっている。胸が張り裂けそうなほど鼓動が大きくなり、ノーパンの股間はお尻までヌレヌレ になるほど愛液を溢れさせている。  お…お願い……お願いだから…もう…もうイかせて……じゃないと…あたし……!!  触られるたびに乳房が震え、子宮が悲鳴を上げる。このままだと本当に喘ぎ声を上げて、自分で胸を揉みしだ いてアソコに指を付き入れちゃうかも…… 「ねぇねぇ、そろそろ大丈夫?…あ、ひどい、二人だけでなんて……」 「んっ!?」  快感に打ち震え、涙をこぼしてしまいそうなほど興奮していたあたしの視界に突如として人が現れて、思わず 息を飲みこむ。 「沙紀ちゃん、飲み物は出してきたの?」 「うん。それよりも、今日はあと一着で終わりにするから、たくやちゃんには頑張って欲しいって」 「そうなの? それで…大丈夫?」  キュリ  たずねると同時に、いたずらな指先が、少しだけ強くクリ○リスに捻りを加えてくる。 「んあっ!!」  やっ…声が……  一気に灼熱化する脳裏。その一瞬で腹筋に痙攣が走り、グニュッとヴァギナがうねって大量の愛液をスカート の中にしぶかせた。 「大丈夫みたいね……それでどの服を着せる?」 「それは先生から指定があったわ。実は…ごにょごにょ……」 「ふぅん……それって楽しそうね♪ じゃあ、早速着替えさせましょ♪」 「うっ……あ………」  二人の手があたしの肌へと伸びてくる……  も…おねがい……許して……  そんなあたしの願いも虚しく……あたしはイきそうでイかせられないという地獄のような快感を味会わされな がら、最後の服へと着替えさせられていった……


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