Fルートその10


「あ………う………」  四人が激しい性交を何度も繰り返したけど、エアコンが効いているおかげで空気は涼しかったけど、あたしの 回りには折り重なるように床に倒れこんでそのまま気を失った美女(一人は性別不明…)たちに囲まれているせい で、極度に湿度が高く、イった直後の粘ついた汗の匂いと肌の感触に満ち溢れていた。  んっ……熱い………それに重い……  さすがに、背中にオーナーと真紀さんが圧し掛かっていては、体重が軽いとは言っても二人分、息苦しさにい つまでも呑気に気を失っていられず、二人の体をそっと押しのけてあたしは一人で立ち上がった。 「んっ…体……ふわふわ……」  圧し掛かっていた圧力から開放されていつもより体が軽くなったように感じるけど足元がおぼつかない。SE X中に靴はどこかに行ってしまって素足で床に立っているのに、体はふらふらと揺れて今にも倒れてしまいそう だった。  あ…あそこにソファーがある………座ろ………  足首にまで愛液が垂れている状態で足を動かせば、太股が擦れあうたびにグチャっと淫蜜の奏でる音が響くけ ど、そんな事を今のあたしは気にすることもできなかった。  スリットから肌の湿った足を伸ばし、体を左右にふらつかせながらソファーまでたどり着くと、そこで体を支 える糸が切れたかのように、あたしの家では絶対買えそうも無い高級ソファーに遠慮なく座りこんだ。  はぁぁ……ちょっと…疲れちゃった……  さっきまでずっと叫びっぱなしだったし、ゆっくりと空気が吸えるのは本当に久しぶりだった。冷たい空気が 胸の隅々にまで行き渡り、熱く火照った体が一息ごとにゆっくりと冷えていく感じがする。  ここに連れこまれてから一体何時間たってるんだろう――まぁ、我が家の両親はあたしが遅く帰ったって心配 なんかしないと思うけど―― 「ふぅ……」  たっぷりと汗にまみれたあたしの体はみずみずしい輝きを見せ、ほんのり桜色に染まっている。その体を覆う のは元々綺麗なはずの赤いチャイナドレス――でも今は揉めば心地よい弾力で押し返す膨らみが露わにされ、濡 れ輝く太股がスリットから飛び出している。長時間の乱交の名残の体液にまみれているけど、その美しさは自分 で見下ろしてもいささかも衰えているようには思えず、それどころかしっとりとした潤いを湛える服や肌からな んとも言えない淫靡な雰囲気を漂わせていて、思わず赤らめた顔を背けてしまう。 「くぅ……くぅ……すぅ……」  ……あっ…恭子さん……なんでここに………って、最初っからいたんだっけ……忘れてた。  偶然あたしが視線を向けた先ではあたしをここに連れてきた張本人の恭子さんが、すぐ隣で安らかな寝息を立 てて熟睡中だった。すぐ近くであたしがあんな目にあってたって言うのに…呑気なものよね…… 「……もう…恭子さんが全部悪いんだからね……」  今なら聞こえやしないんだし、今のうちに悪口でも言っちゃおうかな……  そう思った途端―― 「ううん……むにゃ……」 「あっ――」  恭子さんが寝返りを打ち、背もたれに体を向ける。それだけなら別にたいした事はなかったけど、恭子さんが 着ているワンピースのスカートから細い足が出てしまっていた。  細いなぁ……本当に大学生なのかな? 年齢を偽っているって言われたら信じちゃうけど……でも……  手を触れてしまうだけでコワれてしまいそうな細い足……足だけじゃなくて体のどこを見たってあたしのよう に女性らしい膨らみを持っているところは少ないし、色っぽさなんてどこにもなくて、どこからどう見てもあた しより年下に見える……それなのに、ワンピースから無防備にさらけ出された幼さの残るその素足があたしの目 に焼きついて離れてくれない…… 「んっ……くぅ……んん………」 「………恭子さん…起きてる?」  返事が返ってくるはずのない問いかけをしながら、体を恭子さんの寝ている方へ近づけたあたしは手を細い太 股へと触れさせ、静かに撫で上げる。 「………んっ…」  眠っていても神経は反応しているみたいで、指先が膝から外側を回り、お尻の下の方へと抜けていくと寝息の こぼれる柔らかそうな唇からくぐもった声が微かに漏れる。それを聞いた瞬間、あたしの心臓が止まったんじゃ ないかと思うほど驚いたけど、その後は胸の高鳴りへと変わっていく…… 「………あたしがあんな目に合ってるのに…一人だけ寝てるなんて……」  誰が聞いているわけでもない。この部屋で起きているのはあたしだけなんだから…… 「ずるいよね……そんなの……」  でも言葉が口から出てくる。いけない事をしようとしている自分をごまかすかのように……  ソファーからお尻をすべり落として床に膝立ちになったあたしは恭子さんの上半身へと近づくと、ワンピース の細い肩紐に手をかけ、腕の方へと引き下げる。反対側が体の下になっているから大きく降ろせないけど、それ でもツルンとした綺麗な肌の胸元がほんの少しだけ露わになる。  ブラジャーは……付けてるのね。  僅かに見える青い色のストラップレスブラにがっかりした反面、これから脱がせる喜びや性犯罪者のような背 徳的な喜びをも感じてしまったあたしは、まず最初は…と言わんばかりに服の上から小さな胸に手を当てる。 「……ぅん………」  わぁ……こんな大きさでも、結構柔らかい……  手の中にすっぽりと収まる恭子さんの胸は多少固さは残っているけどかなり揉みやすい大きさで、あたしが指 を蠢かせると弾むように押し返してくる。その感触を楽しむかのように手のひら全体で回すようにこね回し、同 時に下着とワンピースと言う二枚の布の中に埋もれてしまいそうなほど小さな乳首を探り当てる。 「ふぁ……んん………」  感じてきてるのかな……ふふふ…なんだか面白いかも……  いつもの強気で我侭な態度など微塵も見えないほどおとなしい恭子さんを自分の思うが侭にすることにはまり 出したあたしは、こちらを向いている肩に軽くキスをしながら、長い髪の中へと手を差し込む。そしてワンピー スの上からブラのホックを探し当てて片手で機用にはずしてしまう。  …………あんまり変わらないかな?  Aカップのブラでも余ってしまうほどの恭子さんの微乳はあたしのおっぱいとは違ってブラを外されても揺れ たりと言った目を楽しませる動きをする事はなかった。しかたがないので、そのまま服の上から乳首をクリクリ と弄りまわし、柔らかい香りのする髪の中へと顔を押し付けて、胸いっぱいに恭子さんの香りをかぎながら 「んっ……ぁぁ…んぅ……」  指先に乳首が固くなっていく感触が伝わってくる。指先で周囲をなぞりながら大きさを確かめてみると……や っぱりあたしのより小さい。それでも感度の方は敏感で、ホックを外されて動くようになったブラジャーを指先 に引っ掛けて先端に固く擦りつけると、小さな胸がプルプルと小さく震え始める。 「あっ………ふぅ……やっ……」  恭子さんの口から漏れ出る吐息の数が増え始め、いつのまにか小さく喘いでいるほどに熱くなっていた。それ にあわせて胸から全身へと震えが広がり、よじり合わせる太股がスカートを徐々にめくり上げて、白い肌を惜し げもなく露わにしてしまっている。 「う…うぅん……」  息苦しくなったのか、ソファーの上から落ちないように何度も体を弾ませて恭子さんが眠ったまま仰向けにな る。  ……………ゴクッ  それを見て、思わず唾を飲み込んでしまう。  長い髪を振り乱しながら上を向けた恭子さんの顔はうっすらと桜色に染まり、柔らかそうな唇からは苦しそう な、それでいて感じているような荒い呼吸音が聞こえてくる。目を閉じてこんな顔をされたら……  ………しちゃおう…かな……  ようやく見えたもう一本の肩紐を手にとってワンピースを脱がせていくと、ブラも一緒に脱げ、さしたる抵抗 もなくなだらかな胸があたしの目の前に現れる。今度はそれを両手で揉みしだき、乳首をそっと唇に挟んでチュ ウチュウと吸い上げる。 「んあっ……はっ………く、ぅん………」  あたしがいくら吸って、揉んでも恭子さんは一向に目を覚まさなかった。例え目を覚ましてもあたしはそのま ま吸いつづけただろうけど……  もう少し力を込めただけでも起きてしまうかもしれない……でも、今にも壊してしまいそうな華奢な体に愛お しさに似た感情に身を任せ、指に力を込めて小ぶりな胸を揉み続けた。 「恭子…さん……」 「うふふ……たくやちゃんって、やっぱりレズっ気があるんだぁ……」 「……………………ええっ!?」  夢中になって恭子さんの肌に吸いついていたあたしは突然聞こえた人の声に慌てて口を離して尻餅をついた。 「あら? もう終わっちゃうのぉ。他の人がレズる所って見た事ないのにぃ」 「美しいわぁ……恭子ちゃんがこんなにかわいい顔するなんて……またおチ○チンが勃っちゃいそう……」 「ダメですよ、先生。恭子ちゃんはたくやちゃんの恋人なんですから」 「な…なんでみんな起きてるんですか!?」  そう、振り返った先にいたのは、犯り過ぎで気を失っているとばかり思っていたお店のオーナーと二人のレズ 店員さんだった。


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