Eルートその2


「本当に…これでやせられるんですか?」 「だいじょぶじょぶじょぶぅ♪ 相原さん、綺麗よぉ♪」 「なんだか…その…色っぽいです……」  あうううう……は…恥ずかしい……  更衣室に戻って着替え直したあたしが受付に戻ると、事情を知ってる二人しかいないというのに、自分がとん でもない格好で人前に立っていることに羞恥を感じてしまう。  だいたい…ここの制服ってスカートが短いのに……  赤を基調としたカラオケハウスの店員は制服として、ピンク色のブラウスに極短の赤いスカート、その上から 二色の中間のようなオレンジ色のエプロンをつけている。その格好は、まるでどこぞのレストランのウェイトレ スのように身体の凹凸が良く分かる格好だった。エプロンの腰紐がずいぶんと幅が広くてウエストの括れを強調 し、大きく開いた胸元から真下に伸びたボタンの列が谷間に入りこみ、エプロンのから紐と合わさって服の余裕 を無くすように押さえつけ、左右の膨らみの大きさをさらに大きく見せている。  着替えも終わり、服装のチェック用にと更衣室に置いてある大きな姿見に映したあたしの姿は……とても学生 とは思えないほど、危ない色気の満ちたものだった。  ミニをさらに短くしたようなスカートからはほとんど隠す事のできなかった太股が露出している。下着を履い ていないことで無意識によじり合わせた太股は薄っすらと汗が滲み、よじり合わせると貼りついたような感じが する。  見事な脚線美をした太股がほとんど付け根まで露わになっているスカートからゆっくりと顔を上げていくと、 細すぎず太すぎず、男の人に手を回されるのにちょうどよさそうな腰のくびれ……そして、あえて目を向けたく なかった乳房の膨らみが視界に入ってくる。  この格好だと…やっぱり大きさがよく分かるなぁ……  胸の成長に合わせて二回り大きくしてもらった制服は、それでもパンパンに張り詰めていて、その中身が形よ く前に張り出しているせいで、襟元からは収まりきらずにはみ出した乳房が中央に寄せられて、一本の筋のよう になった胸の谷間がさらけ出されていた。  それに、ブラウス自体が薄めの布地でできているから、ブラウスの色に紛れてくっきりとみえないけれど、丸 く脹らんだ胸元の頂上では小さな乳首が少しだけ制服を押し上げている…… 「やだ…すごくやらしい……」  誰にも見られていないのに顔を覆いたくなるような恥ずかしさ…そして強調されて色気が匂い立つほどの自分 の姿のいやらしさにエッチな気分が鎌首をもたげ、熱い吐息がこぼれ出る……  いつものあたしなら、こんな格好で仕事をしろと言われればバイトをやめて逃げ出すところだけど、今あたし を駆り立てるのは体重を落とす事……その思いがあるからこそ、こんなとんでもない格好をする事にも我慢して いられる……  でも……やっぱり恥ずかしいよぃ〜〜!  こんなダイエットを言い出した新庄さんはともかく、めぐみちゃんまであたしの姿を食い入るように見ている。 そんな二人の視線は、あたしにさらなる羞恥心を感じさせ、見る見るうちに胸元から首へ、そして顔へと熱いも のが登ってきた。  み…見られてる…二人にあたしのイヤらしい姿……こんな…イヤらしいのを…… 「そ、そんなに下から覗きこまないで下さいよ…見えちゃうじゃないですか……」  自分で自分の姿を認識しているだけに、下からあたしを見ようとする新庄さんの動きに過敏に反応したあたし は短いスカートをエプロンの上から押さえつけ、もう片方の腕で胸元を必死に覆い隠した。 「いいのぉ? そんなに引っ張ったらぁ、後ろからも見えるわよぉ」 「きゃっ! う、嘘でしょ!?」  屈むだけで、後ろから下着が見えてしまうスカート……もし、今のあたしが屈んだら……  後ろにも片手を回して引っ張っているあたしの脳裏に、最悪の状況が浮かび上がってくる。もし、お客に見ら れでもしたら………  防音設備の整った個室……ただでさえ、あたしはお客さんからお尻や胸を触られる事が多いのに、そんな中へ こんな格好で入っていったら…… 「どぉ? 身体が熱くなってきたでしょぉ?」 「熱くなるって…これは……」  恥ずかしさは収まる事を知らず、熱のこもった服の中や内股には汗さえ流れ落ちている……確かにこれならダ イエットにも効果があるかもしれないけど…その中には冷たい汗も混じっている……  どうしよう…いくらなんでも恥ずかしすぎる……今ならまだ…やめることも……  身体の要所要所を適度に締め付け、若さと成熟さを併せ持つボディラインを整えて見せつける制服の内側では 滲み出した汗が甘酸っぱい体臭に変わるほどの熱気に満ちていた……  更衣室よりも明るい受付の照明の下ではこれでもかと言わんばかりに勃起した乳首が丸分かりになっている… ブラや裏地も何もなく、意外に肌触りのいいブラウスに直接触れるトップをさらに強調するように左右から心地 よく寄せてくる肩紐の感触……  んっ……はぁ…やっぱりだめぇ…身体が…変になっちゃう……  両手でスカートを押さえているせいで柔らかな二つの膨らみは身体をよじるたびに二人を前にして小さく震え、 それを見られていると思うだけで視界が歪み、足元がおぼつかなくなっていく……  ブラウスが貼りついて浮き彫りになった乳房の膨らみ…包まれる感触がなくて熱い粘液を滲ませる事が我慢で きない割れ目…そして……必死に押さえる手の下でゆっくりと充血していくのが分かるほど敏感になったクリ○ リス……  こんなところで喘ぐわけにもいかず、震えそうになる身体を何とか押さえつけながら更衣室の戻ろうとしたそ の時――  プルルルルルルル……プルルルルルルルル……  壁に取り付けられたインターホンが鳴り出した。  これがなるっていう事は…追加注文があるのね……そんな事より…更衣室に戻らないと…… 「あ、電話!…はい、こちら受付です………はい……はい…はい、分かりました」  あたしの色気に当てられたのか、顔を赤くしためぐみちゃんが電話を取って応対する。ほどなく注文を受け終 わっためぐみちゃんがこちらに振りかえった。  ……今日はあたしが行くわけにはいかないわよね…こんな格好でいったら何をされちゃうか…… 「あの…1号室のお客さんが飲み物の注文を……」 「ほんとぉ? いいタイミングじゃない、ねぇ、相原くぅん♪」  うっ……ものすごくイヤな予感が…… 「私がドリンクの用意をするからぁ、1号室まで行ってねぇ♪」 「……いやです」  何が嬉しいのか、顔に満面の笑みを浮かべて仕事を押し付けてきた先輩の命令を、あたしは有無を言わさずき っぱりと断った。 「こんな格好でお客の前に出れるわけ無いでしょ! そんな事も分からないんですか!?」  自分の身体の火照りがばれない様にと無意識に声が大きくなってしまう。 「なんでぇ? 人前に出なきゃ意味無いじゃないのぉ。ダイエット、したいんでしょぉ?」 「そ…それは…そうですけど……でも、やっぱりこんなのダメ……」 「それにさぁ、それだけいい身体なんだから、人前に出たって全然恥ずかしくないわよぉ」 「そっ…そんなの恥ずかしいに決まってます!」  まぁ…いい身体って言われて、悪い気はしないけど……それに…ダイエットになるなら……  下着を着けていないことで羞恥心を感じる一方で大胆な自分に気分が少し高揚していたこともあり、言葉の所 々で誉められて気分をよくしたあたしの心に「一回だけなら行ってもいいかな?」という気分が少しだけ湧きあが ってきた。 「それにさぁ、働かないんだったら店長に告げ口しちゃうわよぉ…それでもいいのぉ?」 「うっ……」  店長の恐ろしさと、一時の恥を天秤にかけると……やっぱり店長怖い……それに、ここのバイトって日雇いの 上に自給もいいし……しかたない…よね…… 「わ…わかり…ました……でも一回だけですからね……」 「あの…私が行ってもいいですけど……」  最後はほとんど脅迫のような流れだったけれど、それでようやく自分を納得させられたあたしの心を知ってか 知らずか、めぐみちゃんがあたしをかばってくれた。 「だめぇ。トロいめぐみが行ったら、また失敗しちゃうもん」 「そ…それは…そうかもしれませんけど……」  めぐみちゃん…それを自分で認めちゃったら…… 「というわけでぇ、相原くん行ってらっしゃ〜い♪」 「すみません…拓美さん、お願いします……」 「はいはい…とほほ……」  しぶしぶうなずくあたし……それと同時に、太股の付け根…しっとりと潤い始めた膨らみの奥…既に熱くなっ ている膣道の粘膜が…何かを期待しているのか…搾るようにウネり始めていた……


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