実録?最悪のデート 第12話


「はい!2人の服♪」 「彼氏は手縛ってるから下だけでいいよ!」 女は私達の足元に服を放り投げてそう言いました。 私達は足元に散らばった服を手にとり着ようとしました。 しかし服はすごく汚れていてさらに下着はどこかに捨てられたのか そこにはありませんでした。 「なにやってんの?」 「下着なんかなくてもいいからさっさと着なよ!」 私は言われるがままにそのまま服を着ました。 彼は手を縛られているので2人の女に無理やりズボンを穿かされていました。 「よし!これでOK!」 「さっ!いこっか♪」 私達はワゴン車の後部座席に押し込まれるように乗せられると 挟むようにして隣に女が座ります。 それから中坊の運転で車を動かせてから 30分が経った頃ぐらいだと思います。 「ついた!ついた!」 「お腹もすいたし!ご飯食べよっか!」 見るとそこはカラオケボックスでした。 と言っても部屋が1つ1つ外にあるコテージみたいな造りで 店員はおろか他の人にもほとんど見られることはありませんでした。 中坊の1人が受付をすまして戻ってくると私達は部屋に入りました。 「歌でも歌いながらご飯食べよっか!」 「安心してね!時間は気にしなくていいから!」 「朝までたっぷり時間あるから(笑)」 「彼氏もうれしいでしょ♪彼女と長く一緒にいられて(笑)」 ゾッとしました。 ふと壁に掛かっている時計をみると21時でした。 朝までの何時間もこんなことが続くと思うとおかしくなりそうでした。 「とりあえず少し歌ってからご飯でも食べよっか!」 女達は私達にかまわず歌を歌い始めると 中坊は私の隣に座り体を触ったりしてきました。 「おいおい!いきなりかよー!」 「少しは私達の歌も聞けっつーの(笑)」 女がマイクを持ったまま中坊に向かって言います。 「ちゃんと聞いてますよー(笑)」 中坊達はそう言いながらも服の上から私の胸を揉んだりしています。 「触るだけにしときなよ!」 「まだ時間はたっぷりあるんだから!」 女達は歌い終わると中坊に向かってそう言いました。 そして部屋にある電話を手にとると受付に何か注文しはじめました。 「あー!お腹すいたー!」 「2人にも食べさせてあげるからね!」 女は電話を置いてそう言うとまた歌いはじめました。 私達は静かに椅子に座り相手にされないまま30分ぐらいたった頃でしょうか。 店員が部屋のドアをノックしました。 ・・・コン!コン! 「きたきた!」 「やっと食べれるー!」 店員は片手にパーティなどで出てくるような いろいろと食べ物が盛り付けてあるお皿を持っていました。 ・・・ドリンクは後からお持ちしますので。 店員が食べ物をテーブルに置きながら私達のほうを見て言います。 ・・・あっ・・・たすけてください!! 店員と一瞬目が合った私はとっさにそう叫びました。 ・・・はい? 状況を理解できていない店員は不思議そうな顔をしています。 「すいませーん!この2人ちょっとおかしいから!」 ・・・あの・・・どうかされましたでしょうか? ・・・たすけてください!お願いです!! 私達は必死にそう叫びました。 ・・・店長呼んできましょうか? 店員がそう言ったので私達は助かると確信しました。 しかし女達はやばいと思ったのか店員に事情を話しはじめました。 そしてその内容すらも全部偽りで私達が悪人のような内容でした。 その内容とは彼が女達の友達をレイプしたからその仕返しだという 誰がどう聞いてもおかしな内容でした。 「だからお願い!誰にも言わないでほしいんですけど」 ・・・ 店員からしてみてもこの異様な光景である程度察知しているようでした。 黙ったまま私達と女達を交互に見ています。 「大丈夫ですよ!迷惑はかけませんから!」 「っていうか店員さんもどうですか?」 「彼女ノーブラなんですよー(笑)」 女達からそう言われた店員は驚いたような顔で私のほうを見ました。 「店員さんにとっても悪い話じゃないと思うけどなー!」 「もしよかったらあんな事もしちゃっていいし(笑)」 私の両脇に座っている中坊がニヤニヤしながら胸を揉んできます。 そしてそれを店員は食い入るように見つめています。 ・・・いや!助けてくださいっ!! 私は必死に助けを求めますが中坊達に体を押さえられどうすることもできません。 「じゃー!実際に見てからっていうのはどうです?」 ・・・いや!お願い!助けて!! 「いくよー店員さん!よーく見ててね(笑)」 「それっ♪」 女は私の服を掴み店員さんに見えるようにまくり上げました。 わずか1メートルもない距離で私の胸は店員に晒されています。 「どう?綺麗なおっぱいでしょー?」 「はい!終了ー!」 そしてほんのわずか5秒にも満たないぐらいで私の服は下げられました。 しかしそんな一瞬の出来事で店員の顔は明らかにさっきとは違っていました。 「店員さん!もちろん返事は決まってますよね?」 「あはは(笑)この顔見たら聞くまでもないねー!」 ・・・ 女は店員を見て満足気な笑みを浮かべながら言います。 店員はというと驚いたような表情で私のほうをジッと見つめていました。 「返事できないぐらい驚いてるよ(笑)」 「じゃあさ!店員さん!聞いていい?」 ・・・はいっ! 「私達と彼女達はどっちが悪い事したんだっけ?」 「指さして教えてよ!」 女が店員に聞きます。 彼と私は必死に首を横に振って店員に訴えかけました。 しかし店員は生唾を飲み込みながら静かに指をさしました。 ・・・なんで・・・なんでなの・・・ 私達のほうに向けられた店員の指を見たときに私は これから自分の身に起こる事を考えることもできないぐらいショックを受けました。


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