第二話


「どうです、止めておきますか」 「あ、そ、その……」  占い師の言葉に、私は動揺を隠しきれませんでした。  自分でも顔が赤くほてっているのを感じながら、ただうろたえるばかりです。 「どうしました?ひょっとして自慰をした事がないのですか」 「い、いえ!そんな事はありません……」  動揺していた私は占い師の言葉に反射的に答えてしまい、それから自分が何を言ってしまったのかを 理解しました。  今日初めて会った人に、オナニーの経験がある事を告白した……  実際、私は半月に一度ほど、どうしてもアソコが熱くなってしまい、オナニーをしてしまっています。 夜、パジャマの中に手を差し入れ、下着の上からアソコを擦るのです。  ですが、ある程度感じてきてしまうと怖くなってしまい、いつもそこで止めています。そのため、まだ イってしまった経験はありません。 「優さん。いくら自慰の経験があり、また占いのためとはいえ、男の前で自分を慰めるはしたない姿を 晒すのを恥ずかしいと思うのは当然です。ですから無理にとは言いません。もちろん、その場合は料金 も受け取りませんから」  占い師は最初と変わらない笑顔で提案してくれましたが、心の中では私をいやらしい女の子と思って いるかもしれません。ですが不思議な事に、そう思うほどに私のアソコは熱くなっていきます。まるで オナニーをしてしまう夜の様に…… 「あぁ……」  思わず口から熱い吐息が漏れてしまいます。まさか私、人前でオナニーする事を想像して、興奮して いるのでしょうか。  そういった、いやらしい性癖を持った女の人の事は、そういう分野に詳しい友達から聞いた事があり ます。ですが私はそんないやらしい女の子ではありません。そう信じたいのに、私のアソコは興奮を 冷ましてくれません。逆に時間が経つほどに、どんどんと熱くなっていくようです。 「どうします。止めますか、それとも私の見ている前で自慰をしますか」  答えを返せない私に、占い師が決断を迫ります。焦れている様子はありませんが、確かにいい加減決め ないといけません。  私は疼くアソコの事を意識の外に追いやり、どうするかを考えました。 「それは……」  ここまで来て占ってもらわずに帰るのは、今まで待った時間の事なども考えると、非常にもったいなく 思います。それに、確かに人前でオナニーをするのは恥ずかしい事ですが、これはあくまでも占いのため です。病院で服を脱ぎ、裸を見られるのと大差ありません。  私はそう自分を納得させると、今まで俯き気味だった顔を上げて、今までに感じてことのないほどの 羞恥を感じながら占い師に言いました。 「そ、その……私、今からオナニーしますから、占ってください……」                    ※  顔を真っ赤にしながら、震える声でオナニーショーをする事を宣言した少女。その様子に、俺は心の中 でにんまりと笑う。  既に彼女の瞳は羞恥で潤み、まるで欲情したみたいにも見える。それに時折熱い息を吐いており、また 彼女は気づいていないようだが、無意識的に太股を擦り合わせている。  どうやら完全に薬が回ったようだ。その証拠に、俺が口に出し始めている彼女を辱めるような言葉をも 受け入れている。  だが、いきなりオナニーをさせたりはしない。こういうのは、少しずつ恥ずかしい思いをさせるのが 楽しいのだ。 「分かりました。それでは、まずはスカートを脱いでください」 「え、スカートを?」  俺の言葉に再び戸惑う少女。正直ここまで反応してくれると、俺もかなり興奮してくる。俺のチ○ポは 完全に勃起しているが、ゆったりとした衣装のおかげで彼女には気づかれていない。  俺は自分の興奮を占い師としての自分で包み隠し、少女に脱衣を促す。 「はい。そのまま自慰をすれば、愛液でスカートが汚れるかもしれません。下着を見られる事を恥ずかし がるのは分かりますが、そのまま自慰をすればどちらにせよ下着は見えてしまいますよ」  そう言うと、少女は恥ずかしそうに俯いてしまう。彼女のスカートは、特別短いわけではないが、オナ ニーをすれば完全に下着は見えてしまうだろう。だからといって、男の前でスカートを脱ぐという行為に 比べればましに思えるのかもしれない。スカートをはいていれば、ある程度の露出は防げるのだから当然か。  俺はそんな少女に忠告という名の脅しをかけた。 「それとも、愛液で濡れたスカートで外を歩きたいのですか」 「そ、それは……」  少女はハっと顔をあげ、そして再び俯いて悩みだす。今ここでスカートを脱ぐ恥辱と、スカートが汚れて しまうかもしれないというリスクとを、はかりにかけているのだろう。  もっとも、俺には彼女の出す答えは分かっている。それでも、このどちらの恥辱を選ぶかを悩む表情には、 なんともいえない色気が漂っている。  俺がそんな表情を見つめていると、少女は弱々しく顔を上げた。 「分かりました……スカートを脱ぎます……」  予想通りの答えだ。しかし俺はそんな事はおくびにも出さず、営業スマイルともいえる微笑を続ける。 「そうですか。では、どうぞ脱いでください。脱意かごのような物はありませんから、脱いだスカートは椅子 の脇にでも置いておいてください」 「はい……」  そういうと、少女は静かに立ち上がる。そして泣きそうな表情で腰に手を当てると、スカートのホックを 外し、次いでジッパーを下ろしていく。まだ下着は見えないが、すでに死にたくなるほどの羞恥を味わって いるだろう。  俺が客として来た少女のスカートを脱がすのは、下着を見るためではない。それならばオナニーをさせる 時にも見る事はできるからだ。  しかし、この脱ぐ時の表情はそうではない。  男の目の前でスカートを脱ぎ、自ら下着を晒す。  その時に少女が浮かべる恥辱の表情は、オナニーのように快楽を味合わない分、純粋に羞恥の表情として 楽しめる。    今俺の目の前でスカートを脱いでいる少女も、実にいい表情を浮かべてくれている。瞳は今まで以上に 潤み、今にも涙が零れ落ちてきそうだ。そんな羞恥心を隠そうとしているのか、口元は強めに結ばれている。 もっとも、かすかに震えているため、より俺を興奮させるための一材料にしかなっていないが。  そんな彼女の様子を眺めているが、なかなかスカートを下ろそうとはしない。しかし俺は何も言わず、 静かに彼女を見続けるだけだ。  彼女に諦めの念を持たせ、自らの意思でスカートを脱がせる。それが楽しいのだ。 「ハァ……」  と、彼女が再び熱い吐息を漏らす。そしてとうとう彼女は、スカートが落ちないように抑えていた手を 緩め、静かにスカートを下ろしていく。  少しずつ露出していく少女の下着。白くおとなしいデザインで、プリントやレースはついていない。 見せる為の物ではなく、完全に下着としての存在である。  そんな見せるべき物ではない下着を晒す少女は、耳まで真っ赤に染めながらスカートを脱ぎきり、 脚から抜く。そしてそれをたたんで椅子の脇に置くと、そのまましゃがみ込んでしまった。  スカートを脱ぎ、完全に下着を露出させた事で、一気に羞恥心が襲ってきたのであろう。制服の 上着の裾を引っ張り、必死に下着を隠そうとしている。本人は真剣なのだろうが、傍から見ていれば 滑稽にも思えてしまう。  さて。オナニーをさせる前に、もう少し楽しませてもらうとするか。


第三話へ