■エピローグ


私は衆人環視の中で絶頂し、気を失った。
そのあと何がどうなったのか、目を覚ましたのは駅の医務室だった。
警察に事情を聞かれたが、スリの事もあったので上手くは言えなかった。
恥ずかしい目に合ったから言いたくないのだろうと勝手に解釈していた。

詳しい調査は後日、ということでパトカーで家まで送られた。
両親が共働きなので家には誰もいない。
玄関前には私の鞄と、紙袋には制服も入っていた。
財布や携帯電話、生徒手帳も鞄に入っていた。約束どおりに返してくれたらしい。

・・・・・・

そしれから数日。
全裸で制服も着ていなかったおかげで学校や素性がバレることもなかった。
でも野次馬の中に携帯電話で撮影してネットで撒いた人がいたらしい。

その写真を見せられ、本人かと疑われたが知らん振りを通した。
似ているけど別人。本人だったら恥ずかしくて学校なんか来られない。と言ったら友達は納得した。
でも時々、ひそひそと噂をされているようだった。

何度か警察に事情聴取され、親にも色々尋ねられたが全て無言で通した。

一週間ほどして、差出人不明の小包が届いた。
中にはビデオテープ。そして手紙が一枚。

『ビデオを学校や近所にばら撒かれたくなかったら、○日の午後4時にあの公園に来い』

既に沢山の人に見られ、裸の写真もネットに出回っている。
でもビデオにはトイレのシーンも写っているし、何よりもそれが私のものだとバレてしまったら・・・・
もう学校には行けない。ご近所に広まったらここに住んでもいられなくなる。

・・・・・・

指定された日、4時少し前に時間に公園に着いた。
男が手招きしてあの個室に入る。

今度は何をされるのか。
先の見えないトンネルに入っていく気分で男の後に続いた。


<完>