第17話・・・開放


翌朝、智子はいつものように学校に登校した。
(今日、我慢すれば・・・・)
智子はこの地獄のような恥辱から今日開放されると思うと足取りも軽かった。
理科準備室に入るといつも机に座って待っている田中の姿は無くおかしいと感じつつも
10分ほど待った。
(おかしい・・・いつも遅れたことはないのに・・・・でも・・・)
智子は田中の授業中に証拠品を奪ってしまおうと考えていたが今がチャンスだと思った。
さっそく智子は昨日隠していた赤い本を開き鍵を取りそしてその奥にある小さな金庫を
発見した。
鍵を開けると数枚のDVD・写真・契約書・USBメモリー・デジカメのメモリーカード
が入っていた。
(これでやっと・・・・)
智子は今までの屈辱が脳裏に蘇り少し涙ぐんでいた。
さっそく焼却炉へ持っていこうとしたら机の上にデジカメとノートパソコンが視界に入った。
(これにも・・・入ってるかも・・・)
パソコンのデータを消そうと思ったがそんな時間は無いと思い田中には悪いが一緒に
焼却炉へ持って行った。
DVDやパソコンを焼却所で叩き壊してそこらへんの紙くずと一緒に入れ写真と契約書に火を付け燃やした。
燃えていく自分の痴態の証拠を記憶からも忘却することができたらと思いながら見つめていた。
その日のホームルームで衝撃的な事実を知った。
田中が交通事故で死んだという知らせだ。
後任が決まっていないので化学の佐藤先生が受け持つそうだ。
(うそ・・・・そんな・・・・)
智子にとっては自分の痴態を知る唯一の存在がこの世から消えたことは喜ばしいこと
だが素直に喜べなかった。
確かに死ぬほど憎んでいたがこうもタイミング良くいなくなると逆に不安になった。
その日は一日中すっきりとしないまま帰宅した。
「ただいま・・・・・」
家には誰もいない両親はまた出張だった。
夕飯を食べお風呂に入って自分の部屋に入りベットに腰を掛ける。
「ふう・・・・これで終わったのかなぁ・・・」
今までの事、そして今日・・・すべてが夢のようだったと錯覚してしまう。
しかし自分がマゾの変態になってしまった事は現実だ。
智子はそれがこれから我慢できるかが不安だった。
(また田中みたいな人間の標的にされるかもしれない・・・・・)
ふと目の前の等身大の鏡の自分を見た。
帰宅前に新たに買ったスポーツタイプの下着を着ている。
(そういえば少し胸がきつい・・・お尻も少し・・・)
この恥辱の地獄の中で智子の体は成長していた。
立って下着を脱ぎ全裸になる。
やはり少し大きくなっているようだった。
改めてみると自分の体がいやらしく変化しているのに驚愕した。
(いやらしい・・・・)
自然に手が乳首を触り、無毛の秘部を開きクリを弾く。
「あん・・・んん・・・うあ・・・」
智子は夢中でオナニーをしていた。
脳裏には今は亡き田中との調教の日々が思い出される。
「私は・・変態です・・・マゾの露出狂ですぅ・・・はあはあ・・・んんあ・・・」
口からは数々の淫靡な響きの言葉が出ていた。
すでにフローリングの床にはおびただしい淫汁が垂れ指は膣とアナルに入り激しくピストンしていた。
「お尻の穴・・・気持ちいいの・・・あああん・・・」
本当は自分は田中の調教を受け入れていたのかもしれない。
田中がいなくなって初めてそれに気づいた。
しかしそれに気づいたところで何が変わるわけでもなかった。
ただ今はひたすらに快楽に身を任せたかった。
「あああ・・・イク・・イク・・・イクぅ〜・・・」
智子は鏡の前で秘部から潮を吹きながら快感の痴声を部屋に響かせていた。


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