次なる露出ー伊吹頼子ー そのさん


「ああ……」
 頼子は安堵の――それと残念そうな――吐息を漏らし、すがるような視線で警官に助けを求める。
「いえね、このコが汗をかいていたので拭いてあげてるんですよ。ほらね?」
 なのにオトコは慌てる様子もなく、胸と股間に手を這わせたまま警官に応え、頼子の身体を――晒され、剥き出しになった女の膨らみがよく見えるよう――向ける。
「えっ……えええぇ!!」
 止まらぬ愛撫と、新たな――肌を刺す――視線。
「確かに……スゴイ汗ですね。こんなに顔を赤くして。キミ、気分が悪いのかい?」
「んんぅう!! あふぅっ! えっ……あのっ……それっ……ひゃわぁあああ!!」
 警官の手が頼子の額に触れる。それだけで敏感になった感覚は快感を増幅して――
「ううん。コレは熱でもあるのかな? どれ……」
 くいっ……と、顎を持ち上げられ、ワケのわからぬまま唇を奪われた。
「んんぶぅう……はっ……んんぅ……ちゅ……」
 柔らかく、体温を伝えて来る唇が重なり合い、苦しくて開いた隙間から侵入してくる熱い舌。
 男性二人に挟まれ弄ばれて悶える頼子の身体。
 舌を絡め取られ、送り込まれるまま唾液を嚥下してしまう。
「うん、口の中も熱いな。これはマズい。身体を冷やさないと……」
 てきぱきと息の合った動きで頼子の身体から剥ぎ取られていく服。上着は完全に脱がされるコトなく後ろ手にされた両手首に引っ掛けられ、ホックのハズされたスカートは地面にすとんっと落ちる。
「んんんぅ!? ちゅ……っれる……んぶぅ…!?」
 薄暗い道路に、申し訳なさそうにブラだけを胸の上に残し、隠せないよう両手を縛られてオトコ達に支えられるよう立ち尽くす頼子。

 ――何っ!? なんで? 私……こんなところでっ!?

 路上に立ち尽くすほぼ全裸の自分。その姿を想像してしまい――
「んんんぅううう!!」
 唇を塞がれ、別々の手に乳房を揉みしだかれて、閉じられないよう足を肩幅より広げてお尻と股間までもがオトコの指に弄ばれてしまっている自分。
「んちゅぅう!! はっ! ぁああああ!!」
 びくんっ! と大きく身体を2、3回と痙攣させて2度目の絶頂に頼子は打ち震えた。予兆もなく、ただ羞恥に焦げた脳がいっきに快感を増幅させて頼子をイかせてしまったのだ。
「ぁっ……あああぅ……ああ……っはああ……んちゅぅうう……」
 きつく閉じた瞼を震わせ、オトコの口の中へと快感の息を送り、肌寒いハズなのに、全身にじっとりと粘つく汗をまとい頼子はぴくぴくと身体を震わせる。
「おやおや……こんなに汗をかいてしまって……これは少し休ませてあげないと……」
 絶頂の余韻に浸る頼子は両脇から――胸と秘唇を悪戯する指は止めずに――支えるオトコ達の手がないと立ってすらいられない。
「どうします? おまわりさん。ここはこんなに汗をかいてますよ?」
 秘唇をぐちょぐちょと掻き回されて音を響かせる。
「うむ。それにぐったりとして自分では立ってられないみたいだな。支えてあげないと……」
「はぁ……はぁ……はっ……んんぅ?」
 オトコ達に為すがまま身を預け呼吸を荒げる頼子だが、足の間に感じた熱さに硬く閉じた瞼を開いた。
「えっ……ええっ! だめぇええ!! やめてっ!!」
 秘唇に――どろどろに濡れたおまんこに――感じる熱いモノは、頼子が――ネットで見たコトはあるが、生で見るのは――初めて目にする男性器。
「おねっ!! わたっ!! 初めてなんですっ!! いやぁああ!!」
「大丈夫。コレはキミを支えるだけで、処女を奪うワケではないよ?」
 その異様さに思わず恐怖の声が出るが、警官は立ったまま、背後から高さを合わせて――お尻に当たる熱いモノを――頼子の身体の奥へと押し込んだ。
「うぐぅうううううっ!!」
 一度も広げられたコトのない膣内を、圧迫感と身体が裂けるような痛みに埋め尽くされて喉奥から嗚咽が絞り出る。
「あれ? 処女膜破れちゃったねぇ?」
「ははは、仕方ありませんよ。緊急的処置ってヤツですね?」
「そんなっ……ぐぅういいいいいっ!!」

 処女にこんな太いモノを入れれば、膜が破れるなど当たり前なのに――

(ヒドイ……こんなのが…私の初めて……)
 ぼろぼろと涙が――痛みと悔しさに――こぼれた。
 ずきんっ! と感じる痛みの奥に、身体を埋め尽くすホドの圧迫感を感じ――ソレは驚くホドに硬くて、大きくて、熱くて――頼子の息が止まる。
「はっ……はぁぁ……はっ…はっ……ぁああああああ!!」
 エサを待つ池の鯉のよう、口をぱくぱくと開いて空気を中に送る。
「はぁあ……ぁあああ!? なんっ……動かないっ……でぇええええ!!!」
 ごりごりと膣内で蠢く感触。
(さっ……支えるのならっ……動かす必要っ……ないのにぃいい!?)
 濡れた音が響かせナカを擦り上げる男性器に、治まらない痛みが激しいモノへと変る。
「いやいや、キミが痛そうだから擦ってあげてるんだよ?」
「あぎぃいいっ!! いたっ! いいぃ!! いっ……いいっですぅう!!」
「『イイ』んだね。ならばもっとさすってあげなければ」
 わかっているハズなのに、わざと曲解する警官。
「ちがっ……いぃいいいいい!!!」
 引き抜かれるだびに膣道が狭まろうとするのを許さず、間髪入れずに押し入って来る硬い感触に頼子は身体を震わせた。
「んんんぐぅううう!! はっ!? がぁああああ!!!」
「んんっ? なんだこの声」
 どこかで――わりと近くで――また別の声が聞こえた。しかも――
「こっちじゃね?」
「女の悲鳴みたいだったな? イってみようぜ」
 複数の――若そうな――オトコの声。ソレがだんだんと近づいて来る。
「いやぁあ! みらっ! ……見られちゃううぅう!! おねっ! せめて場所を……」
「?? イイじゃないか、見られても。コレはキミをカイホウしているだけなんだから?」


 立ったまま、しかも道端での挿入。その一部始終を晒されての初体験――
 ぷるんっ! と重量感溢れる乳房を、その抽送の激しさを物語るよう大きく弾ませる様も、初めてで痛々しく赤い鮮血を滴らせる結合部は、ぎちぎちと大きな肉棒で広げられ、抜き差しされる様子も――全てを晒している。

 ――どくんっ!

 鼓動のリズムが高鳴る。

 ――見られる……いいの? 見られても……

 いいワケがない。知り合いに見られでもしたら、これまで頼子が必死に築いた『伊吹頼子のイメージ』を全て失うし、知り合いでなくても、こんな姿を見られたいなんて思うハズが――

 ――『ない』? ホントに?

 ならば何故、こんなにも――自分に聞こえるくらい――鼓動は高鳴ってしまうのか?
 何故、オトコ達の足音が聞こえた時から――近付くたびに――身体がどんどん熱くなっているのだろうか? そして――

 ――いやだ。なんで……気持ちいい……の?

 いつの間にか――泣き叫ぶホドに感じていた――痛みは消えて、残るのは熱さと疼き。そしてその奥にあるのは――わずかではあるが甘い感覚。
 経験で学んでいる――この『甘さ』は、いずれ『絶頂』へと至るモノと。
「うわっ! すげぇ!! こんなトコで何やってんの?」
 駆けつけて来た六人のオトコ達は皆頼子より年上であろう。同級生の男のコからも感じたコトのある、無遠慮な――欲望を感じさせる――視線で頼子を取り囲む。
「ああ、このコが気分が悪くて立てそうにないから、こうやって支えているんだよ。
 それよりキミ達、まだ未成年だろう? 早く帰りなさい」
 後ろから犯す警官はわざわざ――見せつけるよう――頼子の身体を若者たちへと向けて抽送を続ける。
「んんぅうう!! ひぃいいっ!! みなっ……いでぇえええ!!!」
 視線の圧力が一気に増えた。まるで全身を触られているようにまとわりつく『目』からその身を隠そうと身体を――おじきするよう――倒すが、
「おおっと、危ない」
 警官に後ろ手を掴まれ、地面に並行になったトコロで止められてしまう。
「いやぁあああっ!!」
 見降ろされ、重力に引かれて重たげに下がる胸の揺れが強まり、逆にオトコ達の眼を楽しませてしまう。
「おっ……こりゃいいや」
 丁度サラリーマンの腰の高さに来た目線が、窮屈そうに中から押し上げる膨らみで止まった。
(これ……オトコのヒトの……)


そのよんへ