「羞恥都市・海開き」後編


「ハァ……んっ………ふ……んウゥ………ッ………ァ……」
 ビーチパラソルの下に広げたビニールシート。美琴はその上にみんなの荷物と一緒になって身を横たえ、艶かましい吐息を唇から漏らしていた。
 今日、この海でなら男性から辱めを受ける事もない。普段の抑圧から解放されて羽根を伸ばせる日となるはずだった。それなのに、教え子たちのちょっとしたイタズラで絶頂を迎えてしまった美琴は、自分の身体にともった火照りを鎮めるどころか、照りつける日差しにも勝るほどに熱く滾らせ、幾度となく身を震わせていた。
「ん、んぅ………」
 かわいらしい水着に包まれた乳房が、身体に鋭く走った痙攣に合わせてプルプルと小刻みに震える。
 パラソルの日陰の下で目元をタオルで隠してはいるけれど、もうずっと収まらない興奮に恥ずかしさはとどまるところを知らない。何か上から羽織って肌の露出を減らしたくても、美琴の衣服は更衣室の中。戻ればまた複数の男性に輪姦されるかと思うと、持ってきておいたパーカーを取りに戻る事もできない。
 ならばいっそ海に入れば、水の冷たさで身体も冷えるかと思うけれど、何人もの男性に犯された直後の悪戯で迎えたアクメの疲労はかなり大きい。もう指の一本も動かせないほどの疲労では海に入れば逆に危険と考えて、美琴は一人、こうしてビーチで休まざるを得なくなったのである。
 しかし、その寝姿はやはり艶かましい。
 唇からこぼれる熱を帯びた吐息、Gカップの乳房は重力に逆らうかのようにボリュームのある曲線を描いており、軽く両膝が浮いているために垣間見えるヒップラインと股間の小さな布切れが垣間見えてしまっている。
 これがもし普通の女性であったなら、男性のいない今日のビーチではそれほどの衆目を集めはしなかった。けれどここにいるのはスーパーモデルに勝るとも劣らない。プロポーションを誇る美琴だ。まだ正午にもなっていないのに疲れ果てて寝そべっている美琴へ、その横を通るたびに視線を向けてきた女性たちは、一様に羨望や嫉妬の表情を浮かべ、そしてある事実に気づいてそそくさとその場を離れて行く。
 その事実とは、水を通さないビニールシートの上を、砂浜の傾斜に沿って海のほうへと広がっていく、美琴のお漏らしした愛液……つまりこの美女は、女だらけのこのビーチであっても、淫らな露出行為におぼれているという事実だ。
 ―――恥ずかしいのに……こんなに恥ずかしいのに、わたし……もう、もうぅ………!
 美琴の膣内は今、愛液でタップリと満たされてしまっている。
 浮かせた膝をよじり合わせ、ジンジンと熱い疼きに支配されている膣壁を少しでも慰めようとするけれど、それはむしろ逆効果。わずかにでも快感を覚えると、グチョグチョの膣壁はビクンと激しく緊縮し、すぼまるヴァギナの入り口から濃厚な愛液を搾り出してしまう。
 ―――せめて、あの事だけでも忘れられたら……!
 美琴を悩ませている要因がもうひとつある。それは、更衣室で散々嬲られた肉欲の記憶だ。
 まだ行為を終えてから一時間と経っていない。鮮明な記憶は、今まだ男たちの手で胸や股間を弄られているような錯覚を呼び起こし、卑猥な蜜音をさらに大きく鳴り響かせてしまっている。
「あッ………ん…ぁう……ッ……ぁ……ハ…ァ……」
 まるで股間に顔をうずめられ、ドロドロの秘所を嘗め回されているような生々しい肉欲の記憶。次第にシートの上で美琴の腰が跳ね上がる回数が増え始め、くびれたウエストも左右によじりだす。
「ママー、あの人、なんかエッチー」
「しっ! 見ちゃいけません。まったく……こんなところで何を盛ってるんだか」
「―――――――ッ!!!」
 小さな子供とその母親が自分に向けた声。それを耳にした途端、美琴は唇を噛み締めながら、腰を大きく弾ませる。
 ―――見られてる……わ、私が悶えてるところ、あんな小さな子にまでェ……!
 目元のタオルに両腕を乗せると、今にももう一度イってしまいそうなほどの子宮の震えに歯を食いしばるものの、水着に包まれた場所から込み上がる快感はますます強くなる。
 胸から、股間から、視線を強く浴びる場所はまるで無数のミミズが這いずり回っているかのようでいて、それなのに美琴の身体は、それをおぞましく思うどころか淫らな熱をより昂ぶらせていた。
 張りのあるヒップが艶かましくよじられ、より濃厚な液体が膣の奥から搾り出される。
 まるで媚薬をタップリ塗りつけられた秘所を覗き込まれているような……そんな妄想が脳裏を一瞬よぎると、粘つく唾液で糸を引かせながら唇を開き、
「ふあっ! あああ……ッ!」
 身体を動かした拍子に、愛液にまみれた水着の内側がまるでクリトリスに音を立てて吸い付いてくるように刺激を与えてきた。
 ―――こ、声が出ちゃった……私の股間、グチョグチョってイヤらしい音を響かせてる……聞かれてる、私のエッチな音が、たくさんの人に聞かれてるゥ……!
 湧き出した愛液は、もうアナルの方にまで広がっている。そしてそこも人の視線を意識して既にムズムズとし始めていて、括約筋は緊縮しっぱなしだ。
 ―――ダメ、このままじゃ、こんなところで、また、声出して、イっちゃう、イっちゃうゥ……!!!
 もう我慢の限界だった。
 周りの人の視線を鋭敏に感じ取っているのか、汗と愛液でヌルヌルの水着の中で、クリトリスがビリビリと戦慄き、美琴は完全に悩乱してしまっていた。次第に呼吸がせわしなくなり、シートの上で張りのある太股をモジモジとしきりに擦り合わせて身悶える。胸の奥から込み上げる熱い疼きに乳房全体が限界を超えて張り詰めており、フリルに隠れてはいるが乳突起は硬く勃起している。
 そんな美琴を包み込むように、夏の暑さが汗と愛液を蒸発させ、濃密な発情臭が漂っていた。もし男性がこの場にいれば美琴を襲わずにはいられないほどに濃厚なフェロモンは、美琴に目を向けていなかった同性の視線さえ引き寄せる。そして注がれる視線が増えれば美琴の快感が増す悪循環に陥り、既に理性は崩壊寸前。今にも堰を切ってしまいそうなほどに豊満な肉体も昂ぶりきっていた。
 ―――こんなところでイっちゃったら……もう、恥ずかしくて死んじゃうよぉ……か、身体の火照り、何とかしないと……
 思いつく手段は一つしかなかった。海に入って身体を無理矢理にでも冷やすしかない。
 息も絶え絶えに何とか身体を起こして立ち上がった美琴は、右手で左腕を掴んで震える身体を押さえつけると、まるで夢遊病者のような足取りで海へと向かい始める。
「ハァ……ぁ…………クッ…ン………ぁ………」
 瞳の焦点も合っていない。半開きのままだった唇を浅く噛み締めると、蕩けるような吐息と共によだれがこぼれ、フリルの付いたビキニからこぼれているバストの上へと滴り、流れ落ちる前に蒸発してしまう。
 ―――あ……つ………
 夏の日差しも、美琴の内股を伝い落ちる大量の愛液までは乾かしきれない。むしろ、注目を浴びる中に歩を進めて行く事で、恥じらいが限界に来ているのか感極めようとしているのか、パラソルの下を出てからヒクンヒクンと膣道が脈動を繰り返して蒸発する以上の愛液を滴らせている。
 けれどなによりも人の目を引くのは、胸や腰つきよりも、蕩けるような美琴の表情だ。女性だけが集まる砂浜だけに、発情しているのは美琴ただ一人。まるで女性でもいいからと誘っているかのような艶かましい表情で見つめられると、伝染するみたいに身体に情欲の火が灯ってしまいそうになり、誰も彼もが赤らめた顔を慌てて背け……けれど高鳴り始めた胸を手で押さえながら、そっと視線を美琴へと向ける。
 ―――ッ……ぁあぁぁ……少しだけ、泳いで、頭をすっきりさせたら…そ、それで………
 意識しているわけではないが、男性だけでなく女性まで惹き寄せる美琴から、誰もが距離を置く。それが幸いして何とか海まで辿り着くと、美琴はつま先を打ち寄せる波にスッと差し出した。
「んッ………!」
 指の間に砂と海水とが入り込むくすぐったさに、けれど全身が性感帯と化すほど興奮している美琴は身体を折り、鋭く声をあげる。
 ―――やだ、もう……
 驚いて上げた声に、興奮とは別の恥ずかしさが込み上げ、人の視線を振り切るように慌てて海の中へと入っていく。そして下半身を海水に浸し、身体を伸ばすように全身を水中に飛び込ませた途端、“それ”はいきなり襲い掛かってきた。
「―――――――――ッ!!?」
 水中で突如として乳房を鷲掴みにされ、淫唇を割り開いて異物が膣口へと押し付けられる。
 思わず唇を開き、海水を飲んでしまいながらも、溺れる前に水面から頭を跳ね上げる。しかし、美琴の周囲には誰もいない。両腕でかばった乳房だけれど、その下では確かに豊満な膨らみが強弱をつけて荒々しく捏ね回されている。そして収縮しようとする淫裂を割り開いて敏感な粘膜を擦り上げるヌメッとした感触に、それまで堪えていた興奮が瞬時に決壊した。
「んぁあぁぁぁぁぁ……! そこダメ、ダメェ! 開いちゃ、ふあっ、はあっ、そんなとこ……だめ…や…やめてぇ……!」
 乳房と股間へと重点的に刺激を与えられ、美琴の膣内が激しく収縮し、大量の絶頂汁を噴き絞る。けれど鎖骨まで浸かった海面の下では、さらに美琴を追い込むように柔乳を揉みながら乳首とクリに吸い付いてきていた。
 ―――なんなのこれ……もしかして私、幽霊に襲われてるの!?
 海といえば沈没船の幽霊などの話題には事欠かない。水着の中で見えない何かに豊満な乳房を揉みしだかれ、ビチャビチャ音を響かせて膣粘膜を無数のミミズが這いずり回るような感触快感が否応なしに湧き上がる一方で美琴の背筋には言いようのいない怖気が駆け抜ける。
 ―――いや、ぁ……なんで…私の身体、それなのに……どうして、こんな…熱く………っ!
 胸を押さえつける右腕の下で、フリルの水着に包まれたGカップの乳房が艶かましく波打ち、歪に形を変える。敏感な乳首は執拗に責められ、胸の谷間の奥にまでスライムのような冷たい感触が流れ込むと、張りのある柔肌を巨大な舌が絡めとって吸いたてているかのように乳房を絞り上げられる。
「んあっ! だ…だめ……そんなの…ダメ……か、身体が……おかしくなっちゃう……なんで、わたし、それなの…に………んァ……あアァ……んうううううッ……!」
 自分の唇から溢れる喘ぎを、もはや押さえつけられない。明らかに不審な動きをしている美琴に目を向けている人がいる事を自覚しながらも、恥ずかしさに涙しながらイヤらしい肉体を何度も何度も打ち震わせる。
 そして、
「ふあッ!!!」
 クリトリスを根元から締め上げてきた冷たい感触に、美琴の唇から鋭く嬌声が迸る。
 胸と同じように、いや、それ以上に激しく、隙間なく、太股の付け根から、アナルにも、尿道口にも、膣口にも、冷たい感触がネットリと絡みつき、それぞれが生み出す微細な快感を重ね合わせて美琴の下腹部を熱く熱く煮えたぎらせる。
「あ…やあっ……ゆるして……こんな…見られて、わたし、そんな、されたら…ァ……!」
 幽霊に言葉が通じるかは解らない。けれど男だったら嗜虐心を刺激される美琴の涙ながらの訴えに対し、前の秘唇と後ろの双丘を、同時に割り開く事で答えた。
「ひッ……!!!」
 もちろん、割り開いただけで終わりではない。
 入り口に力を加えられたことで、奥へと続く二つの入り口はわずかにその口を開いていた。
「は、入ってくる……イヤ、いや、いやぁぁぁ……!!!」
 ギュッと力を入れているおかげで、もともと小さな尿道口にまでは進入されていない。けれど冷たい感触は二つの穴は見逃さず、髪の毛よりも細く感じる先端を少しずつ美琴の中へ滑り込ませていく。
「ひあっ……き、気色悪い………ふあっ!? なかで、おっきいの……ダメ、そんなに、あ、ああああああ……ッ!!!」
 美琴の膣内と腸内に入り込んだ冷たい感触は次第に量を増し、体積を増し、形を変えて狭い肉穴を押し広げていく。
 ヒダと言うヒダの隙間で熱い愛液と冷たい感触とが混ざり合い、けれどそれは液体ではありえない小刻みな蠢動をし始める。バイブやローターよりもなお細かく、直接神経に押し付けられる快感振動に美琴のヴァギナと直腸が大きく跳ねあがった。
「くああああぁぁぁぁぁん!!! いや、こんなのいやぁぁぁ! 両方、いっぺんに、されたら、おかしくなる、おかしくなるゥううううううっ!!!」
 下腹部全体が電気あんまか低周波治療器にでもなったかのような快感に、美琴は浮力で軽くなっている身体を水中で身悶えさせる。しかし相手は身体も実体もなく、正体さえわからない。そんな異様な快感は……不意に膨張して、膣と腸の奥へとズリュッとその先端部をねじ込んできた。
「くァああああああァァァ――――――――――!!!」
 水面を跳ね上げ、ノドを反り返らせながら、美琴の唇から喘ぎ声が放たれる。
『やだ……あの人、海の中でなにしてるのよ』
『子供もいるのに非常識……!』
『こんな場所でオナニーなんてやめてよね……オシッコされてるみたいで汚らしいわ』
 ―――違うゥ! わたしは、好きで…感じてなんか……いや、言わないで、見ないで、お願いだからァ!!!
 海で遊んでいた同性からの非難の声。まるで汚らしいものを見るかのような侮蔑の眼差しに美琴は涙しながら下唇を噛み締める。
 けれどそんな事はお構い無しに冷たい感触は美琴の下腹部の中を容赦なく蹂躙する。振動を繰り返しながらも膣内で太い圧迫感は前後に蠕動運動を繰り返し、膣壁を擦りあげながら執拗なまでに膣の奥をグチャグチャ掻き鳴らす。そこにある胎内への入り口には見えない異物が吸い付いたかのように離れて動かず、そこも割り開こうとしてゴリゴリと刺激を繰り返していた。
 一方で後ろの穴では、まるでドリルのように見えない感触がねじれていた。食い締める菊座を押し広げ、美琴の直腸を押し広げた感触は蛇かウナギのようにその身を波打たせるたび、キツく締め付けている腸壁にビクビクと甘美過ぎる快感が駆け巡ってしまう。
 敏感な淫核にも、張り詰めた乳房にも、美琴の敏感な場所全てに絡みつく見えない感触。……そして周囲の人々の眼差しが、それらの快感をより高めてしまう。
 ―――見られてるのに……ののしられてるのに……感じちゃいけないのにぃ……!
 ビリビリと痺れる乳首を乳房ごと揉みつぶされ、異なる動きとリズムで前と後ろの穴を掻き回されながらも、自分へと注がれる視線への意識を脳裏から追い出せない。
 前と後ろを犯される感触が複雑に絡み合う。膣と直腸へとわずかに流れ込んだ海水がグチャグチャと卑猥な音を美琴の身体の内側で響かせる中、見られる羞恥心と背徳感にののしられる嗜虐感が重なり合うと、淫靡な肉体は美琴の理性を裏切るように興奮を昂ぶらせ、どこまでも恍惚に酔いしれていく。
 もとより多数の男性によって骨の髄、子宮の奥にまで快楽を刻み付けられた淫らなメスの身体だ。恥ずかしさに涙しながら身を震わせつつも、マゾヒスティックな悦びから逃れる事はできない。
 ―――お…おしりぃ……動かれたら……あ、ああァ…ゆるして……もう…おなかの中……うあ、んはァあああああ……ッ!!!
 大勢の同性の目に晒されながら、美琴の下腹部を埋め尽くす冷たい感触が変幻自在に形を変え、動きを変え、それに対して美琴は腰を水の中で蠢かせる。
 ―――もう、もう、こんなの、わたし、た…耐えられないィ! 見られて、イくの、海の中で、犯されて、わたし、こんなに、感じてるぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!
 美琴の頭が大きく後ろへ跳ね上がり、絶頂を告げる言葉を放とうとする唇が大きく開かれる。
 けれどその瞬間、美琴が昇りつめるよりも一瞬早く、膣奥を埋め尽くしてボルチオを擦り上げながら、冷たい感触がこじ開けられた子宮口から胎内へと一気に流れ込んできた。
「あっ! ああっ! んあっ! ァ……あああああァあああァァァああああああああああああああッ!!!」
 熱い精液で満たされた事はあっても、冷たくて、ドロドロしていて、粘り気のある感触で子宮を満たされた事なんてない……そのおぞましく、受け入れがたい冷たい感触に、けれど美琴は水着の内側へ大量の絶頂液を潮噴きし、何十人もの視線を浴びながら両腕で抱きかかえた身体をビクビクと激しく打ち震わせた。
「んああああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 まばゆい日差しの降り注ぐ夏の空へ向けて、美琴の喘ぎ声がどこまでも響き渡る。
 ―――き、きもとよすぎるぅぅぅ! おマ○コで、アソコの中で、蠢くの、なにか、わかんないものなのにぃぃぃ〜〜〜!!!
 精液を撃ち付けられるだけではありえない、胎内で何かに這いずり回られる異様な感触に美琴の身体は狂ったように震え続ける。
 ―――おなかの中でそんなに動かれたら……あ、赤ちゃんにもイかされるぅぅぅ!!!
 気色悪い感触が膣内を、子宮内を埋め尽くすほどに、美琴はノドを反らせて悶絶を繰り返す。おなかに膨らみが浮かび上がるほどに膣道と子宮とが隙間なくパンパンに膨れ上がり、海中では何度も白く濁った本気汁を打ちはなっている。
 けれど、まだ終わりではない。まるで自分の存在を忘れる事を許さないとでも言わんばかりに、美琴のヒップを鷲掴みにした何かは、どんな巨根でも届かせる事のできない直腸の奥をタップリと掻き回してから、先端を一気にはじけさせ、注ぎ込んだ冷たい感触で美琴の直腸を埋め尽くした。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
 ただでさえ隙間のないアナルの中で、それほど大量の液体を受け止められるはずもない。熱い直腸粘膜を駆け下りた液体は括約筋を締め付けている真っ最中のお尻の穴を無理やり押し広げると、海の中へ肛門シャワーを噴出させた。
「ゆ……ゆるし………んぁァあィいいいいいいいいいいいっ! お尻で、おしりも、ドロドロにイくゥ! イくイくイくイくッ、イイッ、アナルぅ、アナルの奥までも、イっっっくうううううううううううッ!!!」
 奥歯を噛み締め、もはや異質なものを見るような目で見られている事を自覚しながらも、美琴は喘ぐ狂うのをやめられず、冷たい感触とは真逆に熱く滾りきった子宮を震わせ、異物を対外へ押し出さんばかりにヴァギナを締め上げる。
 けれど、まだこの快感は終わらない。
 男性が果てるのとは違い、冷たい感触は美琴が何度オルガズムを迎えても区切りをつけようとはしない。底知れない欲求を満足させるために乳房を揉みしだき、下腹部の奥を執拗なまでに責め上げる。
「ああっ、も、イくの…お、お尻も、アソコも、おっぱいも、ぜ…全部気持ちいい…の……ぁ……………」
 ダメなのに、それなのに、感じてしまう……それを受け入れ、わずかに意識が軽くなった途端、美琴の意識が、“落ちた”。
「―――――――――――――――………」
 細かく震える身体を抱きしめていた腕から力が抜け落ちる。
 そもそも、ずっと誰かに弄ばれ、興奮と絶頂を繰り返していた美琴の余力はほとんど残っていなかった。
 その最後の体力まで全て使い果たすと、オーバーヒートした頭は何も考えられず、何も感じられなくなり、仰向けに倒れこんだまま、水の中へと沈んでいく。
 視界の先には、水の揺らめきと太陽の輝き。そしてそれさえも真っ暗になってしまうと、美琴は目を伏せて静かに手足から力を抜いていった―――


 −*−


「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ……!!!」
 ビニールシートの上に裸体を横たえ、美琴はたわわな乳房を上下させるように荒い呼吸を繰り返していた。
 海の中に沈んだ直後、美琴の様子を身に一人戻ってきていた春香が偶然近くを通りかかっていて、すぐに助けあげてここまで運んできたのだ。
 そして美琴が飲んでしまった海水を吐き出させた後、いびつに膨らみ、蠢いていたフリル水着を不審に思った春香がそれを脱がせてみると、
「うわぁ……先生、こんなの入れて海の中に入ってたの?」
 ようやく下腹部を埋め尽くしていた圧迫感と乳房の締め付けから開放され、全裸ではあるものの安堵の吐息をこぼした美琴だが、春香のあげた驚きの声に視線だけをそちらへ向けた。
「えっ………?」
 春香が手にしていたものは、まるでクラゲのような半透明の物体だった。
 長さは30センチ近い。白く透き通っていて、春香に両手で摘みあげられたそれは今もうねうねと蠢いている。
 どこか爬虫類を思わせるぬら付いた光沢に生理的嫌悪感を覚えるが、それは先ほどまで美琴の膣内を埋め尽くしていた異物であり、垂れ下がったもう一本はアナル側をかき回していたものだ。
 
 それらはなぜか、美琴の履いていたフリル水着の内側から生えていた。水着の上も同様だ。乳房を包み込んでいた内側からは、まるで無数の舌先が蠢いているかのように無数のヒダが出来あがっていた。
 訳がわからない。どうしてそんなものが生え出して、ましてや海の中で美琴を犯したのか―――襲われる事に理由はないのかもしれないけれど、だからといって、生物にも見えないゲル状の物体が美琴の水着の内側に忍び込んだのか、また忍ばされたのか、それがまるっきり解らないでいた。
「あっ………!」
 ふと、海中での出来事や、今の自分が全裸である事を思い出す。異常事態かと心配して近くに来ていた女性ライフセーバーや海水浴客の視線から、あわてて両腕で乳房や股間を隠すけれど、今まで全裸でいたことや、海での自分の痴態の数々を思い出すと、顔から火が出るぐらいに恥ずかしさが込み上げる。
「あの、わ、わたし、先に着替えてきます! でもすぐに戻りますから、みなさんに春香さんから伝えておいて……って、春香さん?」
「…………………」
 美琴の呼びかけに、ゆっくり津春香が顔を上げる。
 わずかに赤らんだ顔、でもどこか決意めいたものを感じさせる表情をしており、思わず美琴も言葉をとめる。
 すると、
「これ……水分に反応するみたいですね」
 唾液を絡みつかせてヌラッと艶かましく濡れ光る舌先。それで肉棒の先端にキスするかのように長い棒状の半透明の物体を舐めあげると、その部分だけがせわしなく動き始める。
「きっと先生が海の中に入ったから、水分を吸って動きが活発になったんですね」
「そ、そうなんだ……わたしも、どうしてそんなのが現れたのかはよく解らないんだけど……」
「いいじゃないですか、そんな事」
「んっ――――――!?」
 不意に美琴へと身を乗り出すと、春香は困惑する女教師を押し倒し、その唇に自分の唇を押し付ける。
「は、春香さん!?」
「先生………私も、先生の感じたこれで、先生と同じように感じてみたい……」
「それは、やめたほうがいいです。だからあの、わたしは……」
「いいじゃないですか……女同士なんだから、私は、は…恥ずかしく、なんて……だから先生、私、もう自分の気持ちを抑えられないんです!!!」
 教え子に押し倒され、周囲からなぜか歓声に似た声が沸き起こる。
 その声を聞きながら、自分の股間にはるかの手にしたあの“ディルドー”が押し当てられたのを感じると、美琴は鼻を鳴らすように小さく小さく甘い声をあげてしまっていた―――


























 −*−


 皆様こんばんは、シェイムニュースの時間です。
 今日のこの日を楽しみにしていた女性も多いのではないでしょうか。最初の話題は、遂に到来した海開きの話題からです。
 女性だけが海岸に足を踏み入れられる海開き。ですが今日は様々なアクシデントが起こったようで、海岸では一時、混乱が生じていた模様です。
 海岸を監視していたカメラによると、学園の教師と生徒がビニールシート上で女同士で愛し合い始めたことが、その原因と見られています。同性愛者は葉塚市でも珍しく、年下の少女に犯される女教師に当てられ、男がいないからとレズに興じる女性が多発。また、その熱気が拡散したせいか水着を脱いで泳ぐ女性も多く、海岸はヌーディストビーチ状態になるなどしており、望遠レンズで盗み見していた男性たちを大いに喜ばせていたようです。曰く、『これでまた辱める材料が増えた』との意見も数多く聞かれ、帰り道の女性に早速写真や映像を見せる行為も行われたようです。
 皆様も、夏の陽気で普段は抑圧された欲求を解放するときはお気をつけください。
 それでは次のニュースです。
 葉塚市の技術開発局によれば、新型の吸水シリコンの開発に成功したとのことです。これはわずかな量でも水分を吸収する事で膨張して吸着力を増し、女性の肌との一体感を向上させるという画期的な―――


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