最終話「羞恥の心が開く明日」


 光を浴びたエロード姫は、そのまま仰向けに倒れ込む。大きさは元に戻ったけど、その姿は 大人のままだった。まだ、完全に戻ったわけじゃないんだ。 「水ちゃん、空ちゃん!」 「ええ」 「いきましょう、望さん」  水ちゃんと空ちゃんも、私と同じことを思っていたみたい。そう、最後は私たち自身でエロ ード姫に。  私たちは乙女から飛び出して、裸で横たわるエロード姫の所に向かった。私たちを見て、姫 の体が堅くこわばる。 「怖がらないで、エロード姫」  私たちは、エロード姫を包んであげたいだけなんだから。私たち三人は、姫にそっと体を寄 せる。水ちゃんがと空ちゃんが、左右からエロード姫に絡みついた。私は、その三人を抱きし めるように、正面から姫の背中に腕を回した。大きな胸が私の頬に触れ、脚の間の毛が音を立 てて擦れる。 「感じてエロード姫。私たちを、私たちの温もりを・・・」  私の体に、エロード姫の体温が伝わってくる。姫にも、私たちの体温が伝わっているんだろ う。三人の女の子に包まれた姫の体から、最初の堅さがとれていった。  エロード姫から拒む気配が消えると、私たちは行動を開始した。そう、これからが本番だ。 まず、水ちゃんと空ちゃんが大きく膨らんだその胸に吸い付いた。喘ぎ声を上げようとするそ の口を封じるように、私は姫に口づけをする。私のファーストキス・・・。でも、エロード姫だ ったら構わない。  水ちゃんと空ちゃんは胸から口を離し、今度は両腕へと唇を這わせていった。腕から手の平 へと舐めていき、そして指先を口の中へと入れてしゃぶりあげる。私もゆっくりと下へと舌を 這わせていった。胸の間から下がっていき、おへそを舐め上げ、さらに下へと進む。でも、姫 の毛で覆われた所より下へは行けない。エロード姫が、脚を閉じていたから。その脚に、4本 の腕がかかる。水ちゃんと空ちゃんだ。二人が力を込めると、あっさりと両足が開いていった。  二人の少女の手で開かれた脚の真ん中に、エロード姫のそこはあった。子供の姿の時と同じ、 ピンク色で綺麗な女の子の部分。それは女の子の液で濡れて、キラキラと輝いている。ラビア ースが、そこは女の子の花だって言ってたけど、こうやって見るとその意味がよくわかる。濡 れた桃色の花びらに、私はしばらく見とれてしまった。でも、いつまでも見ているわけにもい かない。私はそこに、そっと唇を重ねた。そう、2度目のキスも私はエロード姫に捧げたんだ。 そして、私は舌を出し、姫のそこを舐めてみた。ちょっとしょっぱい。これが、エロード姫の 味なんだ。私はもっと味わおうと、熱く濡れたそこにゆっくりと舌を這わしていった。あそこ の穴の入り口を舐め、柔らかいひだを舌で突き、さらに女の子の突起を口の中に入れる。エロ ード姫のそこは、すごく大きく、固くなっている。エロード姫、感じてくれているんだ。私は 姫にもっと感じてもらおうと、さらにそこを弄んだ。皮をむいて舐め回し、甘く噛んでみたり もする。その度に姫は声を上げ、体をよじらせた。姫のそこからぬるぬるした液が湧き出し、 私の口の中に流れ込んでくる。私はエロード姫の想いを受け止め、その液体を喉へと通した。  私と水ちゃんはエロード姫の体を責め続ける。エロード姫は一切抵抗せず、私たちに体を預 けてくれていた。荒い息を吐いて、体をよじらせている。女の子の穴が、ひくひくと震えてい るのが感じ取れた。そして、姫の体から最後の闇が抜けていった。 「やった! 元に戻った」  エロード姫の体が、最初に会った時の姿に戻っている。姫が、私たちの想いを受け止めてく れたんだ。 「でも、このまま終わりにしたら、エロード姫がかわいそうよ」 「うん」  そうだね。最後までいかせてあげないと。 「その役目は、この方にお任せすればよろしいですわ」  その空ちゃんの横に、裸の男の人が立っていた。 「マ、マラード!」  そう、空ちゃんの横にいたのは、あの神官マラードだった。 「癒しの魔法をかけておきましたので、もう大丈夫ですわ」  それができるんだったらもっと早く、なんてことは言わない。だって、みんな無事だったん だもん。 「それにしても、あれだけの攻撃を受けて平気だったなんて、タフよねぇ」  ホント。結局、私たちはこの人には勝てなかったって事かな。 「さあ、マラードさん。早く」 「ああ・・・」  空ちゃんに促されて、マラードがエロード姫の前に進み出る。自然と私の目は、その体の一 点にいってしまっていた。 「名は体を表すと言いますが、その通りですわね」  く、空ちゃん、真顔でそんなこと言わないでよ。でも、私も人の事は言えないかも。私だっ てそこから目を離すことができなかったから。初めて見る大人の男の人のもの。やっぱりアソ コットのなんかとは全然違う。大きくって、堅そうで、強そうに上を向いている。私は思わず 唾を飲み込んでしまった。 「マラード、よかった、無事で・・・」  エロード姫の瞳から、涙が零れ落ちる。 「すまない、私は結局あなたを悲しませてしまったようだ」 「もういいのです。それよりもあなたを・・・」  姫がマラードに抱き付く。 「あなたを感じさせて、マラード」  マラードが男の人のものを、姫のあそこに押し当てた。そして、ゆっくりと中に入れていく。 姫の小さな所には大きすぎる物だけど、姫は苦しそうになりながらも、それを飲み込んでいっ た。そうだよね。好きな人のものなんだもん。  ゆっくりとマラードは、姫の中で動き始める。腰が前後に動くたびに、姫のあそこにマラー ドのものが出入りしているのがわかった。 「こ、これがセックス、ですのね・・・」  さすがの空ちゃんも声が震えている。そういえば、この世界に来てからいろいろと恥ずかし い目に遭ったけど、それをしている所を見るのって初めてだ。二人は、お互いの温もりを感じ 合いながら体を揺らす。私もいつか、好きな人とこんな風に・・・。やだ、なに考えているんだ ろう。私は慌ててその妄想を打ち消す。そんな私たちの考えなんか知らずに、二人は愛を確か め合っていた。  私たちに見守られながら、恋人たちは同時に昇りつめる。やっと夢がかない、満足そうなエ ロード姫。その頭から、金色のティアラが転がり落ちた。この世界の柱の証で、世界を支える 柱の象徴である黄金のティアラ。私は、それに近づいていき、そっと拾い上げる。 「望、それどうするの?」 「望さん、まさか」  私の心はもう決まっていた。このままでは、何も解決しないから。ラビアースは、私に柱の 資格があるって言ってくれた。クリスは、柱には自由に世界を創る力があるって言ってた。だ ったら私は・・・。 「望、待って!」  水ちゃんの声を振り切り、私はティアラを頭に付ける。その瞬間、ティアラの中から私に何 かが流れ込んできた。でも、それも一瞬の間だけ。何事もなかったかのように静寂が戻ってく る。でも、私にはわかっていた。私の中に今までとは違う何かが宿っているのが。ティアラが、 私をと認めてくれたんだ。私を、フェアリーナの新しい柱だと。私が望む世界。それはもう決 まっている。 「私の柱としての望み。それは、この世界から柱をなくすことだ。これからこの世界は一人の 女性の羞恥ではなく、この国に住む皆の羞恥で創っていって欲しい」  私の言葉が終わると同時に、ティアラから光が放たれる。そして、ティアラは光となって消 えてしまった。私の願いが聞き届けられた証だ。だって、もうこの世界には必要のない物なん だから。暗い空に、再び元の青が戻ってくる。これで、この世界から柱はいなくなった。エロ ード姫だって、もう普通の女の子に戻れたんだ。  振り向くとみんなこっちを見ていた。驚いた表情のクリス、ほっとした顔をしている水ちゃ んと空ちゃん。そして、抱き合ったまま眠っている二人の恋人。そう、これで全てが終わった んだ。
 <完>

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