第3話「激闘!三大エロザウルス」


  イッター1は、スカートとポニーテールを風になびかせながら敵の飛行型エロザウルスに接近していた。 「敵、発見!・・・これより戦闘にわひゃぁ!」  敵を発見し、ちょっと緊張した瞬間に羞恥心が薄れていた。  その隙を逃さずに、数本の触手が茜の裸身に伸びていた。  あるものはまだ幼さの残るBカップの胸のラインをなぞるように動き、ゆっくりと乳首に向かってゆく。  またあるものは、滑らかなお腹のラインを滑り降りて可愛いおへそに先端を潜り込ませようとする。  さらに数本は、硬く閉じられた足の間でうねうねと蠢いていた。  完全に羞恥力フィールドが消えたわけではないので、直接触れられているわけではないが、それでも薄手の  セーター越しに触られているような感覚があった。  ここ一週間ほどの訓練で、葵は豊かな胸を、緑はすらりとした脚をメインに責められる事が多かったが、  茜の場合は全身くまなく触手が責めてきた。 (うう、これといってチャームポイントが無いからとりあえず全身行っとけ!みたいな感じで嫌だよぉ!)  そう思いながらも、身体をまさぐられた事で再び強まった羞恥力フィールドが、触手の接近を妨げていた。  くねくねと淫靡にくねる無数の触手は、茜のBカップの胸の先でつんと尖った淡い桜色の乳首に後一センチ  ぐらいの所にまで迫りながら、何かに押し戻されたようにふるふると震えている。  股間を狙っていた触手は、十五センチほど手前で見えない壁の表面をぬるぬると蠢いてそこへの侵入をまだ  あきらめてはいない様子だった。 「こ、この状態で戦えって言うんですか!?」  ヘルメットに内蔵されたマイクに向かって茜は叫んでいた。 「そうだ。イッターは非常に強力なロボットだが、恥じらいの強い乙女でなければ、敵と戦う前に触手に  犯されてぼろぼろになってしまう。だからこそ、羞恥心の非常に強い君がイッターチームのリーダーなのだ!」  棹止の声がヘッドセットから響く。 「うう・・・こんな恥ずかしいリーダーなんてやだよぉ、うわぁ!」  愚痴っているうちに、敵が間合いを詰め、交差していた。  超音速の交差で発生した突風が、イッター1の、膝下五センチの校則どおりのスカートを捲り上げる。 「きゃああああっ!は、穿いてないよぉ!!」  イッター1のメインカメラが捉えた股間の映像を見た茜は絶叫していた。  そこには、徹底的にリアルに作りこまれた『女の子』が、あった。  しかも、無毛だった。・・・まあ、ロボットに毛があるのもなんだが・・・。 「そうだ。そこは必殺の武器、イッタービームの発射口がある。その為、普段はスカート型のプロテクターで  守られているのだっ!」 「全然守られて無いよぉ!」  エロザウルスが側を掠めて飛び去るたびに、派手に捲れ上がるスカートを片手で押さえつつ、茜は叫ぶ。  気のせいか、無表情なはずのイッター1の頬が赤らんでいるようにも見えた。 「ふっ、茜、戦えないんなら代わってやろうか?」  葵が通信を入れてきた。 「ううっ・・・いいよ、こいつはわたしがやっつける!」  茜がそう叫ぶと同時に、ひらめくスカートを左手で押さえたまま、イッターはキッ、と、視線を上げて、  迫り来るエロザウルスを見据えていた。 「イッターイエローカードを使います!」  そう言うと、胸元からはがきサイズの黄色いカードを取り出し、右手の指に挟んだ。  これは接近戦用の武器で、イッター線を収束したカード状の金属板で敵を切り裂くものである。切り裂くと同時に、  収束されたイッター線が開放され、敵を悶絶させる。 「敵の使用しているバイオコンピューターを絶頂に追い込み、強制的に初期化して無力にする強力な武器だ」  と、棹止は言っていた。 「来たっ!くらえっ、イッターイエロォカアアアアアドッ!」  すれ違いざまに茜の放った一撃が、エロザウルスの機体に食い込んだ。 「くっ、まだ飛んでる。もう一枚食らわさなきゃだめか!?」  ちょっと気を抜くと、すぐに触手がいやらしい事を仕掛けてくるので、それを気にしつつ、茜は次の攻撃の準備をする。 「・・・接近して来なくなった。あっ!」  エロザウルスは、口から火の玉を吐き出していた。 「あぶなあああいっ!」  叫びながらそれを回避するイッター。 「今度はこっちの番だ!イッターレッドカアアアアドッ!」  今度は赤いカードを取り出し、投げつける。  こちらは中距離用で、イッター線を推進力にも使用し、離れた目標を攻撃できる。  放たれたカードは、帰巣本能に従って戻ってくるので、反復使用が可能であった。  今度は一撃で決まっていた。  バイオコンピューターを初期化されたエロザウルスは、訳のわからないノイズを上げながら墜落してゆく。 「よし、次は地上戦だ!葵君、任せたぞ!」  棹止の声に。 「ふっ、一撃で決めてやるよ!チェンジ、イッター2、スイッチ、オン!」  また、例の『ポチッとな』という緊張感の無いボタン確認音とともに変形が始まる。  今度の姿は、体操服にブルマー姿だった。さらさらのショートカットに青い鉢巻がなびいている。  そして、左腕はなんとドリルになっていた。意味も無く、時折ぎゅいんぎゅいん回転している。 「ふっ、見つけたよ!」  ほぼ真下に敵の姿を見つけた葵は、落下速度を落とさずに頭上から奇襲するつもりだった。  国道十六号を、千葉方面から驀進して首都に迫っていたエロザウルス、クバは、その楔形をした背中を揺らせながら  上空から急降下してくるイッター2を振り仰いでいた。  搭載されたバイオコンピューターが一瞬で迎撃ポジションを割り出し、イッター2の落下地点の真下にその巨体を  待機させていた。 「葵ちゃん、このまま落ちたら、あの三角XXにまたがっちゃうよ。加速度ついてるから凄く深く食い込むだろうねえ」  まるで人事のように緑が言う。 「くうっ!ヤバいっ!」  葵がそう言うのと。 「分離しますっ!」  茜の叫びはほとんど同時だった。  間一髪の所で三角XXの刑を逃れたイッター2は、三機のイッターマシンに分離して急回避していた。 「葵!もう一度イッター2に変形よ!」  茜の指示が飛ぶ。 「りょ、了解っ!チェンジイッター2!スイッチオン!」 「ポチッとな」  燃える闘志に水をさす気の抜けたスイッチ音が再びして、地上すれすれで変形したイッター2は、そのまま右手の  ドリルで地中に潜っていた。 「葵ちゃん、逃亡星人?」  緑が相変わらずの口調で尋ねてくる。 「だっ、誰が逃げるものかっ!・・・ふっ、見てな、スマートな戦い方を見せてやるよ!うひゃおわぁ!」  スマートとか言っているうちに気が緩み、触手は葵の胸に巻き付いていた。  何気にDカップのロケットおっぱいをしている葵の胸は、たとえ羞恥力フィールドに守られていても、十分に  巻き付けるだけの突出量を持っている。  両胸にらせん状に巻きついた触手は、先端で葵の乳房のサイズの割には可愛い、小ぶりな乳首と乳輪をすりすり  と擦り始めた。  もちろんフィールドがあるため、直接ではないのだが、フィールド越しの微妙な刺激がくすぐったさを生み、  乳首がぴょこん、と、勃起してしまう。 「やぁ・・・いやあああっ!」  発生した羞恥力フィールドで触手が弾き飛ばされ、胸がぷるるん、と、可愛く揺れた。  その先端ではまだ勃起した乳首が可愛くしこって疼いている。 「ぬうっ、この恥ずかしさと怒り、敵にぶつけるっ!イッタードリル!」  敵の真下、地中からのドリルによる奇襲攻撃は見事に成功した。  ドリルから伝わるイッター線を含んだ強烈なバイブレーションでバイオコンピューターは初期化され、エロザウルス、  クバは巨大なスクラップと化して転がった。 「葵ちゃん、すご−い、おっぱいうにゅうにゅされながらも勝っちゃったね!」 「お、おっぱいは余計だっ!」  ちょっとエッチな緑の賛辞に葵は赤面しながら答える。  さらに、茜には。 「・・・ふっ、やっぱりあんたは私達のリーダーだよ。土壇場であの判断力を見せられたら、納得しないわけには  いかないね」  葵はクールな口調を取り戻し、そう言っていた。 「いやぁ、それほどでも・・・って、もう一匹居たんだ!」 「よおし、今度はあたしの番だね、海へGO!」  緑が叫ぶ。 「一旦分離してイッターマシンで飛行。海上でイッタースリーに変形して迎撃します!」「ふっ、リーダーは  あんただ、任せるよ」  分離したイッターマシンは東京湾を北上するエロザウルス、バイを迎撃する為に飛び去って行った。 「・・・あっ、あれだ、間違い無い!」  上空からでもはっきりと判る首長竜型のシルエット。尻尾の部分で常に高速振動している極太バイブが海水を  泡立たせている。 「あれが棹止博士の娘さんが乗ったプロトイッター1を撃破したエロザウルス・・・緑!準備はいい?」 「いつでもOKだよーん!」  ホントにOKなのか疑ってしまうような口調で緑は即答した。 「行くぞぉ!チェンジ、イッター3、スイッチポチッとな!」  自分で言いながら変形ボタンを押す緑。  水中型というだけあって、イッター3はスクール水着を来た姿だった。  きれいなフォームで水中に飛び込み、エロザウルスへと向かう。 「有効射程に接近!行くぞぉ、イッターミサイル!」  そう言って発射スイッチを押すと同時に、イッター3はスクール水着の胸元をちょっと引っ張っていた。  その脇から覗くBカップぐらいの胸の乳首がポロッと外れ、魚雷のようにエロザウルスに向かって行った。  数百メートル先を行くエロザウルスに直撃して爆発するが、致命的なダメージにはなっていないようだった。 「あれぇ、秒札失敗かぁ・・・おひゃひゃひゃっ!」  気が緩んだ拍子に活性化した触手に内腿をくすぐられ、緑は奇妙な笑い声を上げて身をくねらせた。 「緑!気を抜かないでっ!上陸前に仕留めるよ」  茜が叱咤する。 「わ、わっかりましたぁ!」  股間をいじられる寸前で発生した羞恥フィールドで触手を遠ざけながら、緑は叫んでいた。 「ねえ、ちょっと試してみたい技があるんだけど、いいかな?」 「ふっ、自爆とか言うんじゃないだろうね?」 「そんな事しないよぉ!ねえ、いい?」 「やってみなさい!」  茜の強い言葉に頷いた緑は、接近戦に持ち込んでいた。 「緑、こいつの装甲は半端じゃないよ、接近戦はやばいんじゃないの?」  葵が的確なアドバイスをしてくる。 「ふふっ、お任せ!行くぞぉ、ちょっと恥ずかしいけど、跳び付きカニバサミ!」  イッター3は、首長竜そのもののエロザウルスの頭部を太腿で挟み込んでいた。 「よしっ、第一段階成功!後は・・・うひゃぁ!」  尻尾の先に付いている極太破砕バイブが、イッター3のぷりぷりしたお尻に押し付けられていた。凄まじい振動に、  イッターの身体ががくがくと揺れる。 「ま、負けるもんかっ!必殺!大開脚落としいいいっ!」  イッター3は、そのままの体勢で凄い勢いで回転し始めた。  水の抵抗と遠心力で、バイブがイッターのお尻から離れる。  回転を早めながら、エロザウルスの顔面に密着したイッターの股間から、濃厚なイッター線が放射され、バイオ  コンピューターを昇天させる。 「でえええええええええいっ!」  水面に出来た大渦の中心から、既にただのスクラップと化したエロザウルスが放り出されて中を舞った。 「どうだぁ!初めて試したけど、結構かっこいいでしょ?エネルギー消費も少ないし」  凄く自慢そうな表情で、緑は叫んでいた。 「ふっ、確かにあの技はたいしたもんだよ。ちょっと恥かしいけど・・・」  葵も、そう言って、彼女の使った技を認めていた。 「何はともあれ、任務完了だね・・・葵、緑、帰ろうか、早くこの機体から降りたいし・・・」  茜は正直な気持ちを打ち明けていた。 「何だと!三機のエロザウルスが全滅したというのか!?」  報告を受けた爬虫人類の総司令官、帝王ホールは、股間の極太バイブを引き抜くのを忘れて叫んでいた。  身長3メートルを超える妖艶な大女、それが帝王ホールだった。  爬虫類である証拠に、トカゲのような長い尻尾があり、舌先が二股に分かれているものの、それ以外は絶世の  美女と呼んでも差し支えが無かった。  ただし、身体が大き過ぎて、地上からさらってきた男どもではサイズが合わないため、アダルトグッズ研究家に  命じて作らせた極太のバイブを愛用していた。 「はっ、謎の戦闘メカが現れ、我が方のエロザウルスをことごとく撃破したそうです」  そう報告しているのは、黒髪をコウモリノ羽根のような奇妙な形にセットしている細面の美女だった。  切れ長の目に冷たく、淫靡な光をたたえている。  彼女は、全軍を指揮するバット将軍その人であった。  股間からは、その名の由来ともなった、バットのような性器がそそり立っている。  快楽の追求の為に、雌雄同体に肉体を改造していた。 「そんな!私の作ったエロザウルスがサルごときに倒されるとは・・・」  バット将軍の横で悔しそうにしているのは、科学部門の総責任者、フグリイ長官であった。やや肥満体の身体  つきで、その頭部は大きく肥大し、ぶよぶよとしたしわだらけの妄想強化装置に覆われていた。  毒キノコを改造したこの装置によって、とてつもなくいやらしい妄想が次から次へと沸き起こってくるように  なっている。 「・・・バット将軍、キャプテン=ナメラを呼べ!」  重々しい声で帝王ホールは命じていた。  その股間ではいまだに極太のバイブがくねり、振動している。 「!・・・我が軍一の猛将、英雄の誉れ高きキャプテン=ナメラをサルどもと戦わせるおつもりですか?」 「そうだ。奴ならば、確実に敵を葬り去ってくれるだろう。・・・もう、このバイブは飽きた。地上征服の暁には、  世界中の科学者を寄せ集めて、もっと凄いバイブを作らせてやる。それでイきまくるのだ!」  帝王ホールの哄笑が、地下基地に木霊していた。  続く  次回予告:爬虫人類は、イッター打倒の為、英雄の誉れ高いキャプテン=ナメラを送り込んできた。想像を絶する  ナメラのエロエロ攻撃にさらされるイッターチーム。  果たして彼女らは純潔を守れるのか!次回『栄光のキャプテン=ナメラ』スイッチ、オン!『ポチッとな』


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