「石神御幸の場合」後編


あのあと、小林君は真っ直ぐ家に帰りました。私はどんな物にされたかもわからず、小林君の胸ポケットで、 心臓の鼓動を聞きながら不思議な感覚でいた。 (私この後どうなるんだろう・・・。) 「でもラッキーだよなぁ。御幸君の、それも裸の携帯ストラップなんて。誰が付けてくれたんだろう?」 (えっ、私、携帯ストラップになってるの!!それも裸!!) 私は激しく動揺していた。しかし自分から動くことも出来ないし、どうにも出来ない状態であった。そうこう 考えてるうちに小林君の自宅についたようであった。 (ここが小林君の・・・) 小林君は慣れた手つきで家の鍵を開けそのままダッシュでどこか部屋に向かっていた。 「よしここならゆっくり見れるぞ!!」 小林君はある一つの部屋に入って安心したように大声を上げた。 (ここが、小林君の部屋なのかなぁ?) 私は初めて男性の、それも好きな人の部屋に入れて心臓がばくばく言っていた。この音が小林君に聞こえてしまう のではと思うほどである。 (きゃっ!!) 小林君は不意にストラップになってる私に触れ始めた。 「へぇ、これものすごく柔らかい素材で出来てるんだ。でもただ柔らかいだけじゃなくて弾力もあるよな。」 そういいながら小林君は私の胸の辺りを揉み続けました。 (あんっ、そんなに激しくもまないでぇ!!) 「これ関節とか動くんだ!!じゃああそこも見れるのかなぁ?」 小林君はおもむろに私の足を開き始めた。 (キャーーー!!そんなところ見ないでーーー!!) 「ふーん、こんな風になってるんだ。御幸君もこのストラップみたいに毛が薄いのかなぁ?」 (やめてぇ!!じっくり見ちゃ駄目!!) 小林君には私の声も届かず、更に舐め回すように色々見ていた。 「やっぱり、御幸君の体のバランスはいいよなぁ。胸もお尻もあまり大きくないし、最高だよなぁ。」 (小林君、褒めてくれのは嬉しいんだけど・・・) 「御幸君って、彼氏いるのかなぁ。いなきゃ立候補しようかなぁ。いても図書委員長に推薦したおかげで毎日 図書館で会えるけど・・・やっぱり彼氏いるよなぁ、可愛いしなぁ。」 小林君は何か落ち込んだようになっていきました。でも私はすごく嬉しくなってました。これで裸じゃなきゃ いいんだけど・・・ (小林君・・・私のこと好き!!!私の片思いじゃないんだ!!!) きっと天にも昇る勢いとはこういう時に使うんでしょう。心ではしゃぐ私とは対照的に小林君は沈んでました。 「どうしようかなぁ。思い切って告白しようかなぁ・・・。でも振られたらやだしなぁ・・・。」 (私が小林君振ることなんて無いよ!!!) 「せめてこの人形をもう少し見ておくかなぁ。」 そういいながら小林君は私の体の色々なところを見始めました。胸やあそこ・・・果てはお尻の穴まで・・・。 私は恥ずかしくて恥ずかしくて堪りませんでした。そしてそのまま夜となり朝を迎えました。 私は自分の部屋のベットに寝ていました。自分の体の色々な部分を触ってみました。しっかりパジャマも着てるし、 あれは夢だったかなと思います。そして普段道理に私は学校に行き、放課後図書室にいました。誰もいなくなり、 鍵をかけて帰ろうとした時、小林君が図書室に来ました。いつもならもっと早く来てるのに・・・。どうしたのかな と思って聞こうとした時、思いもよらない言葉で私の言葉は発することを止められました。 「御幸君、僕の恋人になってくれないか?」 私の答えはもう・・・。


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