第4話「晒された体」


今、衣愛代は作山に細工をされた食事のせいで完全な熟睡状態になっていた。 その熟睡状態を知らない学楽ばんびの2人は中に入ってるのがとんでもない女 だと信じ、次々ととんでもない事を仕掛けてきた。 だが、若々しい背中とお尻、うつ伏せでも横からはっきりとわかる胸にだんだんと 相方は不安になっていたのであった。 そんな不安になる相棒を見てもう1人の相方は思い切ったアイデアを思い出した。 (うーん。あれが1番だが、まずはもう少しはっきりさせねえとな..) 「よーし。俺が今からまずこの女が若いかどうかを確認してやんぜ。」 といきなり衣愛代の胸下のシーツを掴み、そのシーツを引っ張りCカップの胸を 強引に引き出そうとした。 「大体、こういうのってニップレスがちゃんとな・・・・・な?まじ?」 強引に引きだされた衣愛代の胸には当然ニップレスなどなくピンク色の乳首が そのまま顔を出したのであった。 「おい!やっぱ、まずくねーか?やっぱ若い女だよ。」 相方がますますビビる中、やった本人は以外に落ち着いてこう言ってきた。 「確かにそうだがな、だがここまでしても寝たフリをしてるって事はこりゃ 絶対変だし、にせ者って事は確かだぜ。」 「でも、にせ者でもまずいよ。ここまでやったら。」 「もう、ここまで来たら最後までやってやるぜ。」 「!?おい?何する気だよ?」 「一番いい手で証明するんだよ。」 「!?ちょっとおい?やめろよ。」 「じゃあ、ご対面だぜ!」と思いきり衣愛代の体をつかんでひっくり返した。 もちろんその瞬間、顔を覆っていた布団もベットの下に落ちた。 「おあっ!!」「まじっ!」ひっくり返した彼らの顔は一瞬にして蒼白となった。 そう、ひっくり返した姿は本物の衣愛代であり、その上Cカップの胸も大事な所 も完全に見えている状態だった。 ただ本人は熟睡の為隠す事もせずそのまま丸見えの状態であった。 彼らはとっさにベットの下の布団を衣愛代にかぶせたが固定している無人カメラは 非情にもそのシーンを一部始終とらえていたのだった。 「なんで本物なんだよー!!」 「どうすんだよ。取り返しがつかねーぞ。」 2人が混乱してる中、すごい形相をした番組プロデューサーが慌てて部屋に飛び 込んできたのだった。 「君達、何てことをしてくれたんだい。やばいよ!カットしたとしてもこれは  まずいよ。」 学楽ばんびも蒼白な顔して謝っている中、例の作山が入ってきたのだった。 「プロデューサー、それに学楽ばんびさん。今回は水に流しましょう。ねっ。」 そう本来一番怒るはずのマネージャーがなんと穏便にしようと言って来たのだった。 プロデューサーは不思議そうな顔して「そりゃ作山さんがそう言ってくれるなら うちはとっても大助かりだけど当の衣愛代ちゃんはいいんですか?」 「なあに、衣愛代ちゃんはまだ寝てるじゃないですか。やっぱこのごろのスケジュール が効いたんだろうね。本番で本当に寝ちゃうなんで。」 「しかし、あんな事されてたというのにいいんですか?」 「しかたないですよ、本番で寝てた衣愛代ちゃんの方も悪いんだからこのまま  黙ってくれませんか?」 と言い、さらに作山は編集でうまくごまかしてくれと頼んできたのだった。 プロデューサーも学楽ばんびも大事にならなかった事にほっとし全て作山の提案を 受け入れる事にした。 話もまとまり学楽ばんびもほっとしながらも相方の1人が「でもここまで起きないなんて なんかすごいよな。まだ本当に寝てるしな。」と軽く笑いながら言っていた。 そんな会話の中、作山が「そうだ!学楽ばんびさん。ちょっと手伝ってくれませんか」と いきなり衣愛代の布団をはぎ、再び丸だしの姿にしてしまった。 学楽ばんびも驚きなにか言ようとした時、作山が「衣愛代ちゃんが起きないうちに元の 姿に戻さないと全て水の泡ですよ」とあわてながら布団をはいだわけを言ってきた。 学楽ばんびはなるべく衣愛代を見ないように手伝ようとしたら作山が続けて 「ちきんと戻さないとまずいのでこの際見てもしょうがないですよ。」とフォローを してきた。 こうして衣愛代が熟睡してる間に服はちきんと戻され何事もなかった状態に戻った。 全てが戻ってみんなでほっとしている中、作山は「さあ、そろそろごまかしの編集を 取りましょうよ。」と言った。しかしプロデューサーはその作山に対しこう言った。 「作山さん。これ難しいですよ。使うにしてもこれじゃ...」 「それなら、お尻のシーンまで使ってみてもらえませんか?そうだな。これから取る  のはプロデューサーがお尻が出た段階であわてて止める設定では?」 と作山はあっさり言った。 「でも、いいのかい?お尻をTVで出して構わないのかい?うちとしちゃその案は 丁度ぴったしでいいんだけど。」 「大丈夫ですよ。今時のアイドル少しぐらいみせなくちゃ。それに早くしないとうちの  衣愛代ちゃん起きますよ。」 「わかった。それで行こう。学楽ばんびテイクすぐ取るから準備ね。」 とプロデューサが作山の案どおりテイクに入る事になった。 作山も「じゃあ、衣愛代ちゃん。済まないけどもう1回だけ我慢してね。」と寝てる 衣愛代に謝り再度、衣愛代のパジャマの下とパンティをおろしたのだった。 その後、急ピッチでテイクが始まり収録は無事に終了した。 だが、まだ当の衣愛代は目が覚めず、結局起きたのはスタッフや学楽ばんびが 帰った2時間後にようやく目が覚めたのであった。 衣愛代は起きたとたん自分が本当に寝てしまった事に気づきあわてて時計を見た。 「あ!!いけない撮影時間すぎてる...どーしよ..」と慌ててる中、近くのいすに 座っていた作山が落ち着いて衣愛代に言ってきた。 「衣愛代ちゃん。もう撮影終わったよ。」 「えっ?撮影終わったって?私寝てたんですが?」 「うん。それはわかってるけどちゃんと終わったよ。」 「え?でも?本当に寝ててうまくいったのですか?」 「本当はまずいけど番組的にはいいものが出来たってOK出たよ。ただちょっと  衣愛代ちゃんには恥ずかしい事だったけど。」 「えっ?恥ずかしいって何かあったんですか?」 「実はね..」と作山は衣愛代がお尻を出されてしまいその直後プロデューサがあわてて 止めた事を話したのだった。 「!?うそ?そんな事になったんですか?」 「ああ、とりあえず実際に出来てる”V”を見てみるかい。」とビデオをセットし 衣愛代の前で再生した。 そこには作山の言うとおりのシーンが流れており決して例の羞恥な出来事は1つも映っては いなかったのであった。 でも、衣愛代本人は顔を真っ赤にして「あのーこれ..TVで流すんですか?」と聞いてきた。 「まあ、実際は出来る限りお尻のシーンは横向きのを多くするからそれほど恥ずかしがる  事じゃないよ。それに取りなおすとなったら予算の問題もあるしね。」 衣愛代も自分が本当に寝てしまった負い目もあった事から結果として作山を信じてその シーンを流すのに承諾した。 後日TVをチェックした所、作山の言う通り例のシーンはそんなに出ておらず出ていても ほとんど横からでハイレグを着ていても同様なシーンが取れるレベルだった。 ただ脱がした数秒のシーンは丸々見えてたがこれぐらいならしかたないと諦めた。 しかしまたなぜかこの後から学楽ばんびがレギュラーでやっている2本の番組から レギュラー出演追加が決まり衣愛代としては結果的には良かったものとなった。 ただ、敏腕マネージャー作山にとってはまだ何かを考えている事を衣愛代は知らなかった のであった。


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