第2話「どっきり寝起き」

２本のレギュラーを順調にこなしてる中、また新たに作山が仕事を衣愛代にもってきた。
今度の仕事はアイドルの定番とも言える”寝起き”の仕事だった。
ただ、バライティ番組の”寝起き”だった為、予め本人につたえるお笑い的なものでも
あった。
設定は衣愛代がパジャマで寝てる所に若手お笑いコンビ”学楽ばんび”が入ってきて
衣愛代が使っていたと思われる物でくだらない事をやり、最後にくすぐって起こすと
言う内容だった。
衣愛代は少し寝起きに動揺したが作山が持ってきた仕事なので出演をＯＫする事に
した。
そして撮影の日の朝の午前５時、作山が最後の打ち合わせで寝起きが行われるホテル
の部屋であらかじめ衣愛代を起こしに行っていた。
「おはよ。衣愛代ちゃん。さあ、あと２時間で学楽ばんびが来るから準備してね。」
作山は早速自分で用意した衣愛代が使ったと思わせる小道具を部屋にセットして
いった。
衣愛代も顔を洗い、軽い整えをして台本のチェックをしながらベットに向かっていった。
ベットに戻ると作山もちょうど小道具をセットし終わった所であった。
「衣愛代ちゃん。はい朝食。少しはご飯も取らないと疲れちゃうからね。」
衣愛代は作山よりもらったパン１個とジュースを飲み最後に時間を確認しベットに
入りスタンバイをまった。
（あと１時間ね。でもベットの中で待つっていうのも．．．．ｚｚｚ）
衣愛代はベットに入るとなぜか１０分もしないうちに再び寝てしまったのだった。
本来ならそれを見た作山は起こすのが普通だが、作山は衣愛代が寝たのを
確認し、なぜか衣愛代をうつぶせにさせた。
そして掛け布団を頭からわざとかけ、衣愛代の足首だけ見える状態にして寝室から
出て行った。
この作山の行為がこれからどうなるかは寝ている衣愛代にはわからずついに本番の
時間に入ったのだった。