第1話「全裸登校メール」(挿絵:甘栗さん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 学生の間で広まっているある都市伝説。  これが真実であるか、デマであるかはわからない。  ただ午後6時16分26秒にある件名のメールが届くと、それを翌日に行っ てしまうという噂が学生の間に飛び交っていた。  そのメールの件名は”全裸登校メール”。  不思議なことにこのメールを受け取った少女は必ず露出狂の性癖が潜ん でおり、そのメールの言うがままに従ってしまうということである。  果たして、こんなメール1つで全裸で登校する女子はいるのだろうか?  そんな中、今日もまたある少女にこの恥ずかしきメールが飛んでくるの であった。

饗庭 美佳
(あいば みか)
≪Mika Aiba≫


高校2年生。
高校では副生徒会長をやっており、
生徒たちの信頼が高い女子である。

容姿も普通の女子よりも少し上で、
Eカップの美乳がポイントと言えよう。
当然ながら、彼女には露出狂の性
癖などなく、生まれてから1度も露
出行為をしたこともなく、これから
もずっとすることがないだろう。

真面目すぎる性格から、一部の生徒
から鉄の副生徒会長と呼ばれてる一
面もあった。
しかし生徒会での評判はよく、頼りに
なる副生徒会長として慕われていた。
彼女がいることで、生徒会は常に明
るく雰囲気となるぐらいだ。

 ただし、エッチなことに過剰な反応を見せるばかり、生徒会やクラスで 出した美佳のエッチ禁止発言により男子と付き合うことができない多くの 女子たちから恨みを買うことになる。  さらにはエッチな本やエッチな言動を厳しく取り締まることにより、男 子たちからも憎悪も集めてしまう。  そのせいで、時々美佳を辱しめて懲らしめようと校内の生徒がいろいろ な恥辱な罠を仕掛けてくるようになった。  その都度、恥ずかしい姿を晒すことになり、ひどい時は全裸にされるこ ともあった。  いや、すでに美佳の裸を見た事がない男子が居ないぐらい、何度も辱し められていた。  それでも美佳は懲りずことなくエッチな事に対しての取締りを厳しくし ていった。  だが、エッチな罠に何度も遭っている内に美佳の身体に少しずつ変化が しはじめていたことを美佳は気づかなかった。  そんな彼女に”午後6時16分26秒”、”件名:全裸登校メール”と書か れたメールが自宅のPCに飛んできたのであった。 「何よ、これ?全裸登校メールって誰かのイタズラメールかしら..」  普段ならこの手のメールは中身を見ずにゴミ箱に直行させる美佳であっ たが、この日は何故か、間違えてダブルクリックしてしまったのだ。 「あっ!しまったっ!」  もしこれがウィルスメールの類ならとんでもない目に遭うと思った美佳 であったが、中身はただ1行だけのテキストで書かれたメールであった。 ----------------------------------------------------------------  差出人:   (空白)  宛先:    饗庭美佳さん  送信日時: 午後6時16分26秒  件名:   全裸登校メール  内容:  「饗庭美佳さん、あなたは明日から裸で登校してください」 ---------------------------------------------------------------- 「はぁ?何よ、これっ!裸で登校してくださいって何様のつもりよ!ふざ けたメールだわっ!もしかして、例の都市伝説を模倣したメールかしら..」  美佳は最近噂になっている”全裸登校メール”の都市伝説を思い出した。  午後6時16分26秒にこのメールが届くと、翌日には全裸登校するという 馬鹿げた都市伝説。  いろいろな都市伝説を耳にするが、この噂ほど実現性のないものだと思 っていただけに、実際に届いたメールを見て余計に呆れてしまう。 「女性を裸で登校させないなら、もっと工夫したメールを送ってもらいた いものだわ。こんな一文で全裸登校するなら、世の中おかしくなっちゃうわ」  馬鹿馬鹿しい気分になった美佳はPCの電源を落として、さっさと寝る ことにした。  だが、何故かこの日はいつまで経っても眠気が襲ってこなかった。  普段は布団に入って10分もしないで寝る美佳が2時間経っても眠ること ができないでいた。 「おかしいな..何で眠れないのかしら?あんなメールを気にしてるせい?」  何の工夫も説得もない”裸で登校してください”のフレーズがずっと頭 の中に残っている。  もしメールに何らかの仕掛けが施してあって、本当に裸で登校したらど うしようという不安もあるせいかも知れない。 「いや、あれはどう見てもただのテキストだし..仕掛けのしようがないわ」  ただのイタズラメールのはずなのに何故かすごく気になってしまう美佳。  もしかしたら、自分にはいやらしい性癖が潜んでいたのではないか?  いろいろ考えている内に、ようやく眠気が襲ってくることが出来、その まま朝まで熟睡した美佳であった。  翌朝、美佳は目が覚めると同時に、ある事に気づくと、急いで風呂場に 行ってシャワーを浴び始めた。 (どうしちゃったのよっ..何であんなに下着が濡れてるの!?)  風呂場に脱ぎ捨てていた美香のショーツは、まずでお漏らししたかのよ うに、しょぐしょに濡れていた。  もちろん、おねしょをしたわけではなく、それは全て自分の愛液であっ たみたいだ。 「ああっ!何でこんなに身体が疼いているのよぉ〜。全然、興奮がおさま らないよぉ〜」  激しいオナニーでもここまで疼くことが無かっただけに、今のこの状況 に困惑しており、シャワーを浴びてる間も美佳のおま●こからは愛液がは したなく流れていた。 「裸で登校..全裸登校..この私が生まれたままで登校だなんて..」  美佳の頭の中では裸で登校している自分の恥ずかしい姿が繰り返されて いる。  もうすぐ学校に行かなければならないというのに火照りが治まらないのだ。 「落ち着かなくちゃ..冷静にならなくちゃ..」  深呼吸を繰り返しながら少し落ち着いた美佳はシャワーを終えて身体を 拭くと何故か裸のままで堂々と台所へ行った。 「あっ..なんで私?」  台所には運良く誰もおらず、どうやら両親は先に出掛けたようであった。  が、普段なら裸で台所にいくこともないだけに自分の行動に焦りを感じた。 「火照っていたせいよ..そうよ。火照っていたから..」  美佳はそう自分に言い聞かせて、朝食の準備を始めるが、やはり最後ま で服を着ることはなかった。  気づくと全裸で朝食をとっていた美佳であった。 「なんで..裸で食べてるのかしら..」  全裸で朝食をするなんて、初めてのことであり、あのメールのせいで、 こんなハレンチなことをしてるのは間違いないだろう。  恥ずかしい朝食を終えた美佳は次に何故か自分のPCを立ち上げ始めた。  普段は学校から帰ったときにしか電源を入れないのに朝から何をする気 なのか自分でもよくわからない。 「あった..このメールだわっ」  PCが立ち上がると美佳は急いでメールソフトを立ち上げて昨日のメー ルをダブルクリックしたのであった。 「饗庭美佳さん、あなたは明日から裸で登校してください..」  この何気ない言葉に快感を覚え始める美佳。そして美佳はこのメールに 対して、[全員へ返信]ボタンをクリックして返信メールを作成しはじめ てきた。  カタカタッ「あなたの言うとおりに、これから裸で登校します」  恥ずかしい返事を書いて、そのまま送信ボタンを押してしまった美佳だ が、よく考えてみると元々、差出人が空白だったので返信できるはずはな いだろう。  しかし、送信した後に送信エラーで帰ってくることはなく、どこかへ確 実に送られたのは間違いなかった。 「ぁぁ..送ってしまったわ..これで全裸で登校するしかないのね..」  自分の口からそういうと、美佳は制服を着ずに、ソックスだけを穿いた 後に、鞄を持って玄関へ行ってしまった。 「私..何をするつもりなの..正気なの?美佳..」  玄関に飾られていた鏡に向かって全裸のままの自分自身へ訴える美佳。

いままでエッチな目には何度も遭ったが、自
分からは露出行為をしなかった美佳。
そんな美佳が鏡の自分に向けて馬鹿な真似を
やめるように再度訴えた。
「全裸姿で外に出るなんて、どうかしてるわっ!
考え直すのよっ!お願いっ..」
けど、自分の全裸姿を見るうちに、全身が疼
きはじめてくる。
股間がどんどん熱く疼き、指を挿れて弄りた
くなってきたのだ。
恥ずかしい自分の姿を見ている内に、電撃の
ような快感が身体中に走り、喘ぎ声を出して
しまう。
気がつくと、腰をひくひくさせて、もっと見せ
たいという願望が膨らむほど、露出行為の
魅力にとりつかれるようであった。
(ぁぁ..私は露出狂じゃない..ないのよ)

露出行為に感じてしまった美佳は否定を続け
たが、真実は苛酷であった。
それどころが、玄関を見ると早くノブを回し
て外に出たいという衝動にかられてきたのだ。
「開けたい..はやく開けたいぃ..」
けど、このドアを開けてしまったら今までの自
分の立場が全て崩れることは間違いないだろう。

 それなのに美佳の身体は玄関のドアの前に向かい、まさにノブを回して 開けようとしていた。 (ぁぁっ!だめよぉぉーー、開けちゃだめよぉぉぉぉぉぉーーー)  ガチャッ..「はぁぁぅぅぅんんんっっ!!」  外から吹いてくる風を身体全体に感じると、すごい快感が一気に襲って くる。  これほど気持ちいいことは生まれて初めてあり、心の奥底に隠していた 露出狂の性癖が一気に目覚めてしまったかも知れない。 「わ・私..本当は露出狂だったかも..ぁぁ」  フラフラする足取りで外に出た美佳は、そのままドアに鍵をかけて外へ 向けて歩き出してしまった。  美佳が通う高校はここから徒歩20分のとこにあるため、毎日歩いて通学 している。  荒い息を吐きながら、ついに美佳は全裸のままで歩き続けた。  そして辺りからは悲鳴に近い騒ぎ声がどんどんと大きくなってくる。  そう、それは全裸で歩いてる美佳を見て騒ぎはじめた人たちの声であった。


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