第19話「新人歓迎会」


 数日前から、週末に行なうイベントのことで食品部の男子社員たちがよ からぬ事を企てていた。  今も喫煙室に集まってイベントの話で盛り上がっていた。 「ようやく待ちに待った食品部新人歓迎会がやってきたぞ〜」 「俺ら食品部の新人歓迎会は社内一、乱れた無礼講歓迎会だからなぁ〜」 「去年も一昨年も新人共は全員酔いつぶれたから素っ裸に剥いたって〜」 「ああ、それが食品部新人歓迎会の伝統だからな。まあ、女子社員はブス ばっかだから、新人の男子社員を辱しめるもんになってるがな」 「でも、今年は違うよな。2人も可愛い女子社員が食品部にきたから、今 から楽しみだよ」 「例の桜野さんと、もう1人は鶴間 美亜子だよな。けど、鶴間はあのわ がままお嬢のコネで入社したんだろ?あまり変なことは出来ねーよ」 「まあ、鶴間はそれほどでもねーからほっといてもいいんじゃね〜。とも かく、俺らは桜野さんを早く酔いつぶせればいいからな」 「へへっ、今から涎が出そうだ。食品部は酒豪揃いだから、桜野さんのマ ッパは決定だぜ!」 「けど、意外と桜野さん酒に強そうだぜ〜。懇親会の時に酔いつぶそうと して失敗してるしな」 「その辺は大丈夫だろ。桜野さんは全員にお酌しないといけないんだ。飲 む量がハンパじゃねーだろ」 「なるほど!今回は俺らの方が有利ってことだ。へへっ」 「裸に剥いたら、会場の出口近くに寝かせておこーぜ。そのまま朝までな」 「おいおい、せめて毛布ぐらいかけてやれよ。まあ、すぐに取られてしま うと思うけど〜。あははは」  着々と恥辱の企てが進んでいく中、結愛子は何も知らずに働いている。  ちなみにこの食品部新人歓迎会では毎年、以下の”御触れ”が食品部の 所属社員全員に口頭で伝わっていた。  食品部新人歓迎会の決まりごと。    酔いつぶれた社員は男女構わず、問答無用で脱がして良い。    新入社員は勧められたお酒を必ず飲まなくてはいけない。    新入社員は参加者全員にお酌をしてまわらなくてはいけない。    時間無制限なので最悪、朝まで続く場合があるので覚悟すること。  おそらく、これで酔いつぶれない新人は居ないだろう。初めから新人を 辱しめるために行なわれる新人歓迎会だった。  そして週末、千兆ホテルの大宴会場を貸切にしての食品部新人歓迎会が 始まった。  朝まで貸切なので、ほとんどの社員が酒を浴びるように飲み、1時間も 立たないうちに外にまで響く程の乱痴気騒ぎとなってきた。  先輩男子社員の中には素っ裸になって踊る馬鹿がいて、まさに無礼講な 飲み会だった。  1人が脱ぐと、他の男子社員も脱ぎ始め、あちこちでチンコが振りまわ る。どうやら食品部の連中は酔うと脱ぐ奴が多いのだ。  チンコだらけの光景に女子社員にとっては目のやり場に困ってしまうが、 いつしか雰囲気に呑まれて一緒に乱痴気騒ぎを始める。  裸になるような真似はしないが下着姿で裸の男子社員とフラダンスをす るなど恥ずかしい行為を先輩OLたちが笑いながらしていた。  この頃になると、お酌で大量のお酒を飲まされた新人たちが次々と酔い つぶれてしまい、御触れで予告した通りに先輩社員たちが服を脱がし裸に していった。 「おい、高橋ってイケメンの割にはチンポ小せーぞ!小学生並だな〜」 「見ろよ、伊藤って意外といいおっぱいしてるぜ!乳首も綺麗じゃねーか」 「宮田のま●こ、毛だらけだな。俺たちで少し剃っておくか〜」 (ああっ..同期のみんなが脱がされていってるわ..このままじゃ私も)  裸にされていく同期の新人たちを横目で見ながら不安になる結愛子。  まだお酌をしてまわっているので酔いつぶれてなかった。  が、服装の乱れが出ているとこを見ると、酔いが回っているのが分かる。 ブラウスのボタンが3つほど外れ、水色のブラがチラチラと見えていた。  男子社員たちの誰もが「あともう一押し」と踏んで結愛子にどんどん酒 を飲ませていく。 「ほら桜野さん。イッキ、イッキ〜」「飲んで飲んで飲んで〜のんでっ!」 「・・・ひっく、いただきます..」  大ジョッキに並々と注がれたビールを口につけてグビグビと飲む結愛子。 「ぷはぁ〜、ごちそうさまぁ」空にした大ジョッキを置いてフラフラとし た足取りで次のお酌へ向かう。    なかなか酔いつぶれない結愛子に焦る男子社員たち。酒豪としての自負 からか結愛子と一緒にガブ飲みして、そのまま自爆する者が多いのだ。  気が付くと、時計の針は夜10時をさしており、今酔いつぶれていない新 人は2人しか残っていなかった。  その2人は男子社員たちが真っ裸にしたいと企んでいた結愛子と鶴間だ った。意外に鶴間は、ほとんど飲んでおらず、お酌の時も少ししか返杯さ れてなかった。  どうやら鶴間は男性ウケする甘い声と仕草で、勧めるお酒を最小限で済 ましていたのだ。八方美人の鶴間と呼ばれるほど、振る舞いや話術が上手 であり、あのわがままお嬢にさえ、気に入られる女性であった。  部内の男子社員のデータを予め掌握しており、飲ませようとする男子社 員が好む話をさりげなく出して、話に夢中にさせて返杯をほとんどさせな かったらしい。  が鶴間のような手が使えない結愛子はずっと飲み続けるので、かなりの 酒豪かもしれない。  おそらく、新人の中で一番大量に飲まされており、一気飲みも数え切れ ないほどしていたのに、まだお酌を続けていた。  何とか、結愛子を酔いつぶそうと必死になっている男子社員たちだが、 相手に飲ませようと飲むペースを考えないで返杯しあったので、あっさり と玉砕してしまったらしい。  30分後には宴会場は酔いつぶれた男子社員たちばかりとなっており、鶴 間が面白半分で服を脱がして愉しんでいた。 「にゃはは〜、これって宴会じゃないねぇ〜。どっかのサバトだねぇ〜。 おっ、黒岩先輩のチンポ、すっげぇ〜。さっそくデータに加えないとぉ」  すでに大半の社員が素っ裸となっており、ピンク会社に相応しい変態宴 会となってる中、まだまともな姿をしている郷幡部長が笑っていた。 「ぐっししし〜、最近の若造は酒に弱すぎるな〜。これじゃ接待で使いも んになんないぞ。酒は飲んでも飲まれるな!お前らが必死に酔いつぶそう としてる桜野くんはすでに理性がないのが分かってないようだ」  そう、結愛子は酔いつぶれてはなかったが、理性はとっくになくなって おり、服装の方は相当乱れている状態だった。  だから、これからする郷幡部長の余興に素直に乗っかってしまった結愛 子であった。 「ぐっししし〜、これから新人歓迎会恒例の野球拳をするぞぉ〜。まだ足 腰が立てる新人はこの俺と勝負しろぉ〜」  立ち上がる郷幡部長の挑発する視線が結愛子に突き刺さってきた。明ら かに結愛子に勝負をしろって指名している。  結愛子がしらふだったら、こんな勝負に乗るわけないが、あっさりと挙 手して野球拳をすることを承諾した。 「ひっくぅ〜郷幡部長ぉぉぉ〜、この私が相手しますよぉぉ」  やはりアルコールで理性が失ってるせいで、恥辱の勝負に挑むことにな った。  フラフラとしながら宴会場の壇上へ向かっていく。もうこうなったら、 野球拳で郷幡部長を負かすしかない。 「ひっくぅ〜、こう見えてもジャンケンは得意なんですぅ〜」 「そりゃ、すごいな。言っとくが相手が女性でも俺は手加減せんぞ!それ でも構わんかぁ〜」 「ひっくぅ〜、望むところでひゅ!私は負けません〜」 (ああぁ..駄目ぇ..野球拳なんて..みんな見てるのにぃ)  ほんの少しだけ結愛子の理性が戻った。視線を会場の方へ向けると、酔 っ払った男子社員たちが注目している。  ずり上がったスカートから水色のショーツがチラチラと見えていた。誰 かの悪ふざけで少しショーツをずらされたのだろう。柔らかそうな恥丘の 一部が角度によって覗けるほどだ。 「ぐっししし〜、そんなマンチラ気にする必要はないぞ。数時間後にはお 前はおっぱいもおま●こも丸出しで踊ることになるんだしな〜」 「・・・・」(そ・そんな..)  郷幡部長の勝利宣言に結愛子の身体は恥ずかしさで身体をくねらすと、 Dカップのおっぱいがブルンと揺れる。このおっぱいがもうすぐで御披露 目されると思うと男子社員たちのボルテージが上がる。 「部長ぉぉ〜、常勝無敗の腕を期待してるっす〜」 「早く始めてくれ〜。俺たちに桜野さんの裸を拝ませてくれ〜」  どうやら、郷幡部長は野球拳無敗のツワモノらしく、今度こそ結愛子の 真っ裸は決定したようだ。 「ひっくぅ〜。そんな簡単に脱いでたまるものですかぁ〜」  いつの間にか用意された野球拳の曲に合わせて結愛子が胸と尻を揺らし て勝負に挑む。  やはり結愛子の理性はすっかり無くなっており、もしジャンケンで負け たら素直に服を脱いでしまうだろう。  まずは男子社員たちの大合唱と共に1回目のジャンケンをした。 「「野球〜するならぁぁ〜♪こういうぐあいにしやさんせぇぇ〜♪アウト、 セーフ!!よよいのっよいっっ!!」」  1回目は結愛子がグーで勝利。郷幡部長が上着を脱いだ。 「ぐっししし〜。まだまだぁぁ〜」 「ひっくぅ〜、このまま次も勝ってやるんだから〜」 「「野球〜するならぁぁ〜♪こういうぐあいにしやさんせぇぇ〜♪アウト、 セーフ!!よよいのっよいっっ!!」」 「むぅ!」「勝ったわぁ〜」  2回目も結愛子がチョキで勝利。郷幡部長がズボンを脱いだ。  野球拳無敗の郷幡部長と言われる割には、その後も続いて負け続けた。  3回目も部長が負けでシャツを脱ぎ、続く4回目も部長が負けて靴下を脱 いでブリーフ1枚となった。  もし次に郷幡部長が負ければ、ブリーフが取られて丸裸で完敗だ。  まだ一回も負けていない結愛子にとっては楽勝かも知れない。 「あと1回。このまま一気に勝たせてもらうからぁ〜」 「ぐっししし〜。どうやら後がないな。まあ、これも計算の内だ」  宴会場では郷幡部長の醜いブリーフ姿に悪酔いする社員が続出する。  が、ここから本当に郷幡部長の巻き返しが始まった。  5回目、6回目は結愛子が負けて、上着とブラウスが脱がされた。  これで結愛子のブラ姿が晒され、宴会場がヒートアップした。  そして7回目、8回目は引き分けで、9回目で結愛子が負けてスカートも 取られてしまった。  ついにパンティ姿も晒され、下着姿となった結愛子。  これ以上、脱がされたら恥部を晒されることになるのだが、野球拳はそ のまま続行となり、続く10回目は結愛子が負けてしまった。 「ぐっししし〜。さあブラを取ってもらうぞ」「は・はい..」 「言っとくが、会場の方へ向いてブラを外すんだぞ」 「わ・わかりました」カチャカチャ..  素直に従う結愛子を見ながら郷幡部長がニヤリとした。どうやら最初の 方で負け続けたのは全て作戦の内だったのだ。  結愛子に勝ち続けさせて、あと1枚で勝てるんだ、多少負けても1回勝て ば良いという心理状態を作ったらしい。  たった1回勝つだけ..最後まで負け続けるはずはないという気持ちを 持たせて、ついに結愛子のブラを外すとこまで追い込んでしまった。  そして、恥辱の罠にはまった結愛子は会場の方へ向きながら背中に手を 伸ばし、ホックをパチンと外した。 「ぐっししし〜、言っとくがブラが落ちても手隠しは禁止だからな」 「わ・わかってます..」  郷幡部長に言われて、結愛子は手隠しが出来なくなった。ホックが外れ たブラが床に落ちると見事なDカップのおっぱいがブルンと揺れて現れた。 「ぐっししし〜、相変わらず良いおっぱいだな。ちなみに野球拳をしてる 間も手隠しは禁止だからな〜。そのおっぱいを思いきり揺らしながらジャ ンケンするんだぞ」 「は・はい..」ぶるんっ♪  こうして、お互い最後の1枚のみとなって野球拳の続きを再開した。  が、まるで結愛子のおっぱいを晒し続けるように、この後は引き分けが 5回ほど続き、その度に結愛子はおっぱいを上下左右にぶるんぶるん揺ら しながら野球拳をすることになった。  もう20分ほど、結愛子は宴会場の壇上でおっぱいを揺らして踊ってるよ うであり郷幡部長の宣言は見事に50%達成した。  この後も引き分けが3回ほど続いたところで、郷幡部長から新たなルー ルが設けられた。 「ぐっししし〜。これじゃ決着がつかないから、引き分けの際はお互いに 5cmずつ下着を下げることにしよう。もちろん、先に下着が床についた方 が負けでいいか〜」 「えっ?5cmずつって..それじゃあそこが..けど..」  よく考えれば、スラリとした美脚の結愛子と郷幡部長の脚の長さが大き く違う。結愛子が負けない限り引き分けを続けても勝つことが出来るのだ。  そう、酔いがかなり回ってる結愛子は自分のおま●こが晒されるのを理 解しないで、このルールを承諾してしまった。  もちろん、これも郷幡部長の作戦の1つであることは言うまでもないだ ろう。  そして、恥辱の野球拳が再開され、予想通り引き分けとなり、2人の下 着が5cmほど下げられた。 「ああっ..もうあそこが見えてる..」  上の方の恥毛が少し飛び出してしまい、次引き分けたらとんでもないこ とになる。 「あぁ..また引き分け..」  これでパンティで10cm下げたことになり、恥丘の大半は晒されてしまっ た。いや、この後も引き分けが2回ほど続いて結愛子のおま●こは丸見え となった。  20cm分、丸まりながら下げたショーツはもはや、ただのねじり布にしか 見えない。  見事なまでに郷幡部長の謀略にはまっており、この後も引き分けが連続 してしまい、気が付くと結愛子のショーツは膝まで下げられてしまった。  さすが常勝無敗と言われるだけのことはある。郷幡部長の宣言通り、マ ンチラで恥ずかしがってた結愛子が今では宴会場の壇上でおっぱいもおま ●こも丸出しで踊っていたのであった。


(最終更新:2011年3月19日)
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