由美希の羞恥看護日誌−新人ナースは辛いんです−
(挿絵:horaさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 私の名は香原 由美希(かはら ゆみき)。  今年、ナースになったばかりの新人看護士です。  ナースという仕事は過酷な勤務に耐えながらも、患者さんを元気にさせ なければならないので大変です。  まだまだ病院内のことは分からないんだけど、これからいろいろ経験し ていきたいと思います。  でも、表に出せないいろいろなとんでもない噂があるみたいなので少し 不安..  まさかあんな恥ずかしいことを初っ端からされるなんて、この時の私は 思ってもいなかった。  私の通ってる病院は、そこそこ大きい病院であり、病気に合わせていろ いろなエリアに分かれています。  例えば妊娠治療などの産婦人科はBエリア、大腸などの腸の病気の方は Dエリア、若い人達のリハビリ関係はEエリアと約10数エリアに分かれ ています。  当然、お医者さんや看護婦さんも多く居て、また医療行為以外の医事業 務に関わる人も結構います。 (主に医事科の人や、設備・備品を購入管理する購買部門、電子カルテシ ステムをシステム管理するシステム部門などなど)  私たちナースは主に各ナースステーションに居て、患者さんのお世話を してるのですが、このナースステーションは夏は暑く、冬は寒いのでナー スにとっては少しツライ環境です。  特に新人である私たちは1日数回ある全身洗浄が素早くこなせるように なるまでは下着の着用は認められていないのです。  何故、全身洗浄が数回あるのかは、患者と接する機会が多いので感染防 止の為に軽くシャワーで洗う規則となってるからです。 (洗わない病院の方が多いのですが..)  あとは意外とナース服が汚れるので交換するついでに身体も洗うという ところですね。(1日、最低でも3回は取り替えてるんですよ)  けど、早く下着着用だけは認められて欲しいなぁ..いくら透けること もない服と言ってもノーパン・ノーブラなんて恥ずかしすぎます。  私はBカップだから、そんなには目立たないけど、同じ新人ナース仲間 の真由子なんてEカップだから、かなり目立つんだけどなぁ.. 「由美希、何ぼーとしてんのよ。あまりぼーとしてると婦長に怒られるわよ」 「真由子..別にぼーとしてないわよ。経過記録入力してるんだから」 「しかし、便利になったわよね。紙に書かなくてもパソコンに入力すれば いいんだから」 「でも何か怖いよね。データが飛んだら全部消えちゃうんだよね..」 「それは問題ないみたいよ。システム部門の人たちが定期的にバックアッ プしてるようだから」 「そうなんだ..ああぁっ!またエラーでフリーズしてるぅぅーー!せっ かくデータ入力してたのにぃぃ」 「またフリーズなの..フリーズさえなければ電子カルテは最高なんだけ どな..」 「ううぅ..とりあえずシステム部門の人に電話しなくちゃ..」 「あっ、電話するならプリンタの赤トナーも交換してって言って。もう薄 くなってやばいから」 「ええ〜振ってくれって言われそうで嫌なんだけど..」 「じゃあ、振っても駄目だからって言えば大丈夫よ」 「はぁぁ..わかったわよ..台場さんが電場に出るとやだなぁ〜」  台場さんとはシステム部門の中で長く勤務してる方なんだけど、新人の ナースが入ってくると、しつこく飲みにさそうので私にとってはすごく会 いたくないんです。  出来れば他の人が出てくれることを祈って電話すると、聞き覚えのある 柔らかな口調のシステム部門の人が出てくれた。 「はい、システム部門です。どうかしましたか?」 「あっ、千兆さん。いつものフリーズが起こったので見て欲しいんですか。 それと赤トナーも切れちゃって」 「わかりました。すぐ行きますので少し待ってください」  千兆さんはシステム部門の中では一番用事を頼みやすいとナースの中で は評判の人なんです。  ただ、システム部門の上長からは「ナースにいい様に使われるな」と怒 られてるようですが..  3分後、千兆さんが赤トナーを持ってやってきてフリーズしたPCをあ っさりと直してくれた。それも途中まで入れたデータをある程度まで戻し てくれたので助かりました。  実は他の人(特に台場さん)に頼むと、入れたデータは戻してくれない ので辛いんです。千兆さんは昔、PCトラブルを扱う仕事をしていたから こういう裏技が出来るそうなんです。 (実際はデータ戻しはしないみたいです。PCに詳しくない人がやると、 とんでもないことになるからなんですって) 「千兆さん。良かったらポテチどうぞ♪」「ありがとうございます」  軽いお礼にポテチを渡したんですが、メタボ寸前の千兆さんにお菓子を 渡すなんてナースの立場としては間違ってるかも..  まあ、美味しそうに食べるから、他のナースも千兆さんが来ると食べ物 を与えてるけど..(噂では院内食堂のおばさんもサービスで大盛りにし ているとか..いいのかな、それで) 「そうだ、千兆さん。台場さんから聞いたんですが、ここの前はTV関係 のシステム部門をやってって本当ですか?タレントさんとか会いました?」 「まあ、少しだけやってたけど、残念ながらタレントさんには会えなかっ たよ。グラビアアイドルのマネージャーや製作部門の人には何人か会えた けど」 「それは残念ですよね。じゃあサインとかももらえなかったんですか」 「先輩は何枚かお願いしてたけど、まあ、マネージャーさんたちの苦労話 など聞けたから面白かったよ」 「それ今度聞かせてくださいね。私たちの裏話も教えちゃうから♪」 「ははは..あんまり引くのは勘弁してくださいね」  楽しくお喋りしてる間にPCを直して、赤トナーを交換してくれた千兆 さん。私たちナースがいろいろと裏話を教えてるから、もしかすると千兆 さんの白衣の天使のイメージはボロボロになってそうかも〜。  まあ、ついつい人に話したくなるほど、裏話がいっぱいあるせいなんだ けどね。  って言うか、こういう裏話をこっそり広めてもらって病院内の変な出来 事の抑止力となってくれれば嬉しいんですが..  そう、決して世間には言えない変な出来事がいっぱいあるんです。その 1つが今日、これから起ころうとしています。 「そういえば由美希、今日だったよね。新人ナース検診は」 「ええ、外来診療が終わった後で内科の5診(第5診察室)でやるみたいよ」 「聞いた話だと内科部長自らが検診を行うみたいよ」 「そうなの..でも何で内科部長がやるんだろ..」  その時は疑問に思っていたのだが、いざ検診の時間が迫ってくると、そ の答えが何となくわかってきたのであった。  内科5診に集まった数十名の新人ナースたちに、ナイスバディな女医さ んが説明を始めた。

「いいですか、先生は貴重な時間を割いて
貴女方の検診を行うのですから無駄な時間
は作らないようにしてもらいます」
「あの..それはどういう意味ですか..」
1人の新人ナースが女医に聞くと、とんでも
ない回答を言ってきたのだ。
「受ける前から、ここでナース服を脱いで
待ってもらいます。もう誰もここにはこな
いので問題はありませんから」
新人ナースたちがざわめきを始める。
いくら誰も来ないからといってもナース服
を脱いだらすっぽんぽんで待つことになる
からである。
「先生は貴女たちの裸で興奮する人じゃな
いから安心しなさい」
って言うか、後ろで乳尻ふともも大好きな
オーラーを出してるのが内科部長でしょ!

 あんなエロ教授代表みたいな内科部長を見ると誰もが嫌な表情をしてきた。 「ど・どうしても裸で受けるんですか..」 「そうよっ!恥ずかしいなんて言う人は、この先ずっと下着着用を認めま せんので、文句のある子は申し出なさい」  女医のきつい言葉に誰も文句が言うことが出来ず、みんなその場で観念 したかの様にナース服を脱ぎ始め、次々と全裸姿となりました。  内科5診の廊下の両端には、おっぱいやおま●こを晒した全裸の新人ナ ースたちがズラリと並ぶ。この素晴らしい廊下の真ん中を歩ける者は将来 院長候補と呼ばれる人たちぐらいだろう。  もちろん、女医からの指示で手で隠すことを許されない。直立不動の状 態で待つことになっているのです。  内科部長は少し準備してるみたいで、いざ検診を開始する前は全員で頭 を下げて「よろしくお願いします」と裸で頼まなくちゃいけないので、さ そがし内科部長の立場からは気持ちいい光景となるだろう。  そんな中、準備を終えた頭がはげ気味で中年太りの内科部長が偉そうに 私たちの前にドアを開けて現れた。  そう、女医が言う”真面目で女性の裸に興奮しない”内科部長さまが私 たちの裸をじろじろ見ながら検分するように廊下をゆっくり歩いてくる。 「おはようございます。今日の検診、よろしくお願いします」  おっぱいやおま●こを見られようが、横切る内科部長に私たちはただ全 裸のままで頭を深く下げて挨拶をしなければいけない。  そんな無防備な私たちをたっぷり観察した後で、ニヤニヤした内科部長 が声を出してきた。 「うむ、今年の新人はよく教育されてるの〜それに発育も抜群だの〜」  そういうと、今度は内科部長が頭を下げて並んでいる私たちのおっぱい を1つ1つ揉みながら進んでいく。 「最近の子はおっぱいが大きくてたまらんわい〜がっははは」  そう、これが”真面目で女性の裸に興奮しない”と言われてる内科部長 の本当の姿なんです。  そう、これは検診という名を借りた新人ナースたちの裸のお披露目会で あり、これから卑猥な検診を始めるんです。  けど、その内容はとても口に出して言えないぐらいのものでした。  ちょっとだけ言うと、乳がん検査と子宮がん検査は念入りにされました。  みんな乳首を擦られたり、クリトリスを剥かれて弄られたりしたので、 検診という名を借りた最低のセクハラです。  こうなったら、もっと細かく言ってもいいんだけど、後日それを聞いて た千兆さんがあまりの過激さに耐え切れなくて途中で逃げちゃうんですもの。  まあ、新人ナースがどれだけ辛いんですってことを、こっそり広めて欲 しい事を祈るしかないわね。  まだまだ私、由美希の羞恥看護日誌が続きますが、それはまたの機会に お話しますね。 <完>


「由美希の羞恥看護日誌−新人ナースは辛いんです−」完