第53話「子供は風の子の罰」


 バレンタインデーが終わり、女体チョコの罰が終わる頃、世間ではイン フルエンザが猛威をふるい始めた。  周り中の学校が次々と学校閉鎖となり、葉須香の高校でも何と1年全ク ラスが学年閉鎖となり、他の学年でも学級閉鎖が相次いだ。  だが、こんな中で欠席率が低いクラスが存在した。それは何と葉須香の クラスであり、先日のマラソン大会で身体を鍛えた効果が出たのだろう。  あとは、終業式が近づいている葉須香の罰を見逃すわけにはいかないと 男子たちが自発的にうがいや手洗いなど予防対策を徹底しているらしい。 「こんな大事なときに休めるかよっ。そろそろ、葉須香ちゃんのおま●こ が見れるかも知れないのに」 「そうだ!俺たちゃ、負けねーぞ。葉須香ちゃんの秘奥を見るまで頑張る ぞぉ〜」 「ああ、皆でこの冬を乗り越えようぜっ!」  こんな男子たちの熱意が伝わったのか、葉須香の新たな罰が始まろうと していた。 「あぁぁっ..あれほど忘れ物しないと決意したのに..」  前日に名歯亀に新たな罰を聞かされて、絶対に!絶対に忘れてたまるか と誓った葉須香だったが、やっぱり忘れ物をしてしまった自分を後悔して いた。 「はぁぁ〜、我ながら情けないよ..何で忘れちゃうのよ〜」  登校する葉須香の足取りが重いとこから、新しい罰は相当恥ずかしいも のなのであろう。  忘れ物さえしなければ、こんな思いをしなくても済むのに結局忘れてし まうなんて、まるで罰を望んでるみたいなものだ。 「罰なんて..罰なんて!したいと思ってないのにぃぃ」  学校に着き、教室に入った葉須香の姿に男子たちの視線が集まる。おそ らく葉須香の表情などを見て忘れ物をしてないかチェックしているらしい。  男子たちの視線で少し顔を赤らめて下を向いてしまう葉須香。 (※この頃は風邪など引かないために葉須香の全裸待機は中止になった) 「!おい、どうやら何かを忘れたらしいぞ」 「ああ、顔を見れば分かるぞっ、分かるぞぉ〜」 (ぅぅ..もう見抜かれてるよぉ)  明らかに忘れ物をしてしまったという葉須香の表情を見て、男子たちの 顔がニヤついてくる。  もはや、新たな罰が実行されることを誰もが確信した瞬間である。  男子たちが葉須香に聞こえない小声でコソコソ話しで新たな罰の予想を しはじめた。  ぼそぼそ「いったい、新しい罰って何だろうな〜」  ぼそぼそ「今年に入ってから下半身の罰ばっかりだから、また下半身じ ゃねーか?」  ぼそぼそ「じゃあ、そろそろおま●この中、解禁ってことかぁ〜」  新たな罰に男子たちはワクワクしているが、葉須香は当然その罰のこと を知っている。  そして、ボソリと気になる言葉を漏らしてきた。  ぼそり「みんなも..恥ずかしい目に遭うのに..」  罰の内容を知ってるだけに、これからやる自分の恥辱な行為が頭に思い 浮かんでしまって、葉須香は恥ずかしくてたまらない。  これからあんな事をしなければいけないと思うと、ここから逃げたいぐ らいだ。  出来れば名歯亀には教室に来て欲しくない..  不謹慎ながらも、そう願うのだが、やはり恥辱な運命からは逃れられな い。恥辱な時を知らせるドアの開く音が葉須香の耳に響いたのであった。  ガラガラッ..  残念ながら葉須香の願いは叶わず、名歯亀が教室に入ってきた。 「おはようだべ〜。もう3年生が卒業前の休みに入ったから静かだべぇ〜。 1年は学年閉鎖中だから、今居るのは2年だけだべ〜」 「でも先生、2年も学級閉鎖が出てるから、不味いですよね」 「そうだべな〜。けど安心するだべ〜。まだ1組、3組、4組、5組と4クラ スも残っているだべ〜。これだけ残ってれば学年閉鎖はしないだべ〜」  そう、2年で残ってるクラスは裾部の1組、大河の3組、名歯亀の4組、久 遠字の5組となっていた。  が、5組は女子が大半休みとなっているので男女ともに健康なのは3クラ スだけらしい。 「さて、今日もみんな出席してしているから感心だべ〜。それじゃ、まず は昨日出したアンケートを回収するだべ〜」  名歯亀が全員出席を喜んでいる中、葉須香が席を立って教壇の方へ歩く。 「あの...先生..アンケートなんですが..」 「ん?もしかして、アンケートを持ってくるのを忘れただべか?」 「・・・・はい..すいません...」 「忘れたという事は、パパより怖い新しい罰が待っているだべぇ〜」 「はい..新しい罰をさせてください..」 「よろしいだべ〜」  葉須香の新しい罰がこれから行なうと聞いて男子たちが一斉に盛り上が る。が、当の葉須香は「みんな何、のん気に騒いでるのよ」という困惑の 表情を見せながら名歯亀の言葉を待っていた。 (ああぁ..今回の罰はとんでもないんだからぁぁぁ〜) 「こらっ、静かにするだべぇ〜。これじゃ葉須香が恥ずかしがって罰の準 備が出来ないだべ〜」  めずらしく名歯亀が男子たちを怒ってくれたが、この後で衝撃的なこと を言ってきた。 「それじゃ、男子だけ全員校庭に集合だべぇぇー」 「おい?校庭って、どういうことだ?」 「わからねー。今度の罰は校庭でやるってことか?」 「!ちょっと待てよ。いくら1年と3年が居ないからって校庭は不味いんじ ゃねーか」  とりあえず、男子たちが困惑しながらも校庭に向かうと、何と4組以外 の1組、3組、5組の男子たちも校庭に集まっていた。 「お、おい..何で他のクラスまで..まさか〜」 「へへっ、いつまでも1組と4組ばかり美味しい目にあってたまるかよ」 「そうそう、ようやく俺たちにも罰が見れるようになるとはな」 「ぅぅ..俺たちの葉須香ちゃんの裸が、こいつらに..」 「おいおい、それは俺たち1組の台詞だぜ。3組と5組に見せるなんて、名 歯亀のやつ、どうかしてるんじゃねーか」  すでに1組、4組の男子は葉須香の全裸は見慣れているが、3組と5組の男 子にとっては、ようやく葉須香の裸が堂々と見れるチャンスが訪れたので あった。  そう、2年近くも罰を続けていれば他のクラスにはほとんど知られてお り、罰が見られない他のクラスの男子は何とか必死に罰の様子を覗き見し て楽しんでいたのだ。  4クラス分の男子たちが期待に膨らましてる中、葉須香がついに校庭に やってきて、まずは朝礼台は上った。 (1組男子)「うおぉっ、朝礼台で何をやらせる気かよぉぉ〜」 (3組男子)「すげぇぇー、あの葉須香ちゃんの裸がついに〜」 (4組男子)「こんな辱めをさせるなんて、名歯亀の奴、やりすぎだぜ」 (5組男子)「今まで、こっそり覗いてた葉須香ちゃんの裸が見れるぞ〜」  男子たちが狂気乱舞してる中、朝礼台のマイクを手にした葉須香が大胆 なことを口走ってきた。 「お、おはようございます..2年4組の須和 葉須香です..こ、こ、こ れから、忘れんぼの罰をしたいと思いますが、み、皆さんにもお願いがあ ります..き、聞いてもらえませんか」 (1組男子)「!!俺たちに頼みって?いいぜ、何でも聞いてやるよ」 (3組男子)「葉須香ちゃんの罰が見れるなら俺たちも何でもやってやるぜ」 (4組男子)「・・・何か嫌な予感がするが、俺たちも賛成だ!」 (5組男子)「どんとこいっ!火の中だって水の中だって飛び込むぞぉ〜」  男子全員が承諾したところで、葉須香が1度深呼吸をしてからマイクで、 こう言ってきた。 「そ、それじゃ..みんな全員、こ、ここで裸になってください..」 (1組男子)「お・おいっ?脱げってどういうことだ..何で俺たちが..」 (3組男子)「ちょっと待てよ。俺たちは葉須香ちゃんの裸を見たくて..」 (4組男子)「そうだそうだ!大体、俺たちがここで脱いだら女子たちが」 (5組男子)「ああ、女子たちが窓から見てるんだぞっ!」  そう、よく見ると校舎の窓からは教室に残った女子たちが注目しており、 男子が脱ぐかも知れない状況にきゃーきゃー騒いでいた。  さすがに、こんな状況で素っ裸になれるわけはなく、男子たちが一斉に 葉須香に文句を言い始めてきた。 「・・・わ、私にそんなこと言われても..これは先生の指示で..」 (あぁぁっ..やっぱり、こうなるんじゃない..私は罰で言うしかない のに..)  このままじゃ男子たちの暴動が起こるかも知れないときにホーンスピー カーを片手に持った名歯亀が大声を出してやってきた。 「お前ら、落ち着くのだべぇ〜。全裸になれと言ったのは我輩の指示なの だべぇぇー。この世は全てハイリスクハイリターンなんだべ〜。美味しい 目に遭いたいなら、それなりの対価を払うのだべぇぇーー」 「!何だとぉ〜、名歯亀っ」「ふざけんなぁ〜」 「ハイリスクハイリターンと言う割には葉須香ちゃん、服着てるだろ」 「そーだ!まずはそっちが裸になるべきだろー」 「ふむ。なるほどだべぇ〜。それじゃ、葉須香!そこで全部、服を脱ぐの だべぇ〜」 「ええぇっ〜?こ、こ、ここで..みんなの前で脱ぐんですか?」 「もちろんだべ〜。先に脱ぐのは不本意かも知れんが、脱いでもらうだべ〜。 元より、今日の罰で裸になるのは決まっていただべ〜」 「そ・そうですか..わ・私1人が先に脱ぐなんて..」  確かにこれからする罰で朝礼台で裸になるのは、葉須香も了承していた が、4クラス分の男子の前で脱ぐなんて聞いてなかった。  一方、男子たちは葉須香の全裸ストリップに歓喜の声をあげてきた。 「何だよ。やっぱ葉須香ちゃん脱ぐのかよ〜」 「そうでなくちゃな〜。早く裸になっちゃえよぉ」 「ぬーげ!ぬーげ!」 「すっぽんぽん、すっぽんぽん!」 「・・・ぅぅ、みんな勝手だわ」(3組と5組の男子には裸を見せたことない のに..)  男子たちの卑猥な言葉を受ける葉須香は顔を赤らめ、下を向いてしまう。  そんな葉須香に名歯亀が非情な言葉を投げかけた。 「3組と5組が裸を見てないなんて嘘だべ〜。生で見てないのが多いだけで 写メールとかでバッチシ見てるだべぇ〜」 「ちっ、名歯亀め。俺たちの秘密ばらすなよ」 「別にいいじゃねーか。1組の連中が好意で送ったんだから」 「そ・そんな..私の裸の写メールなんて..」(そりゃ..これだけ罰 をしてたら..撮られるのは覚悟してたけど..) 「ともかく早く脱ぐだべ〜。今さら恥ずかしがっても無駄だべ〜」 (1組男子)「すまん、葉須香ちゃん。おま●こ写メ送っちゃたよ」 (3組男子)「まあ、そういうことで俺たちも葉須香ちゃんの縦すじは何 回も見ちゃったし」 (4組男子)「まったく、1組の連中勝手なことしやがって。まだ、おま● この中が見られてないだけマシか」 (5組男子)「もう諦めて脱いじゃった方がいいぜ。脱ーげ!脱ーげ!」  すでに男子たちは開き直ったかのように一斉に脱げ脱げコールをしてく る。葉須香はこんなみんなの非情な態度に悔しい気分で一杯になった。  確かに自分の裸を3組や5組の男子にも見られてしまったかも知れないが、 それは静止画の裸を見られただけで、実際に彼らの目の前で脱いだことな んて1度もないのである。 (自分から脱ぐなんて出来ない..それもこんな朝礼台で..)  が、いつまでも脱がなかったら名歯亀が何をしてくるか分からないので、 仕方なく男子たちの歓声が響く中、まずは服を脱いで下着姿となった。 (1組男子)「よーし。このままブラも取っちゃえ〜」 (3組男子)「うおぉぉぉ〜。すげぇぇぇ!葉須香ちゃんの生下着姿だぁ」 (4組男子)「おいおい、結局下着姿で大はしゃぎしてるじゃねーか?」 (5組男子)「お前らとは違うんだよ。俺たち、これでも超興奮だぜ」 (ぁぁ..もうこれ以上は脱げない..でも先生が睨んでる〜)  仕方ない..ブラも諦めよう..断念した葉須香がブラに手をかけて外 してきたが、おっぱいを晒すことが出来ず必死に手で隠していた。 (やっぱ、おっぱいなんか見せられない!ショーツなんて絶対無理ぃ〜)  もう、これ上先に進む事が出来ず首を何回も左右に振ってくる葉須香。  そんな葉須香を見て、珍しく名歯亀が救いの手を差し伸べてきた。 「葉須香、今はここまでいいだべ〜。おっぱいは隠したままで構わんだべ」 「えっ?」(いいの?)  この名歯亀の言葉に男子たちがブーイングをしてきたが、それを待って いたかのように言葉を出してきた。 「さて、葉須香が上半身を脱いだ以上、次はお前らも脱いでもらうだべ〜! そして、必死に走ってもらうだべぇぇぇ〜」 「どういうことだよ?」「何で俺らが..」 「お前らが走ってる間に、裾部が葉須香の身体を温めておくから、そのシ ーンが見たかったら必死に走るだべぇぇ〜」 「そういうことだ!俺が葉須香の冷えきった身体を火照させてやるんだよ。 言っとくが、その間は葉須香のショーツは下ろさせてもらうからの〜」 「ちくしょぉぉ〜。走ればいいんだろ!」「全力で行くぜ」「おおっ」  こうして厳しい寒さの中、男子たちが何と上半身裸になって決められた コースを走っていった。  これが葉須香の新しい罰「子供は風の子」の罰らしい。誰もが葉須香の 火照るシーンが見たくて全力で走りぬく。  外の気温は8℃なのに、男子たちが学校の周りを上半身裸で駆け抜けて いく。  そして葉須香は朝礼台の上で裾部のマッサージを受けるのであった。 「葉須香、安心しろ。ショーツを下ろしたからって、おま●こは弄るつも りはない。1年女子で特訓した俺のSP性感マッサージでお前の隠れた性感 帯を次々と開花させてやるぞぉ〜!」 「そ、そんなぁ..ああぁっ」 「葉須香よ、これからはしばらくこの罰をやってもらうだべぇぇ〜。恥部 以外に隠れた無数の性感帯を一つ一つ刺激して開花させるのだべぇぇ〜!」 「いやぁぁぁ〜。性感帯なんて開花させないでぇぇ〜!はぁぅぅんんっ」  そう、この罰が続いてしまうと葉須香の身体に眠る性感帯が次々、目覚 めてしまうことになるのであった。  ちなみに最初にコースを走り抜いた男子だけが葉須香の乱れた姿を見る ことができたらしく、これを聞いた男子たちは次はもっと本気で走ろうと 思ったらしい。


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