第35話「エッチなプリクラ」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 相崎と飯倉たちとプリクラを撮る事になった葉須香。  まずは1人ずつ入っていろんなプリクラを撮って遊んでいた。 「ねー、あーちゃん。いっぱい撮ったわね〜。記念写真風になってるもあ るんだぁ〜」「あっ、これいいな。私もこれで1枚撮ろうかなぁ」

「そういや、あーちゃん。ピースサイ
ンばっかりのプリクラが多いね〜」
「いいじゃないか。このポーズが好き
なんだから」
「あーちゃん、そろそろ大胆なやつも
よろしくぅ〜」
「わ・わかってるよ」
「大胆なものって?何ですか」
「それは見てのお楽しみ〜。ちゃんと
出た写真はすぐ隠すからぁ〜」
「当たり前だ。この前みたいに出しっ
ぱなしにしたら怒るからな」
「はぁ〜い♪」
(いったい何を撮るのかしら?)

葉須香が疑問に思ってる中、エッチっ
ぽいフレームを使ったプリクラが出て
きて見ると、すごいものが映っていた
のだ。
「こ・これっ..おっぱいが!」

「そう♪内緒のプリクラなのぉ〜。こういうプリクラを撮ってることは秘 密にしといてね〜」 「う・うん」ドキドキ  相崎のおっぱいプリクラを見て顔を真っ赤にしている葉須香。  そんな葉須香をプリクラの機械から出てきた相崎が見て、自分の鞄から 大事そうにしているプリクラ帳を取り出し、こう言ってきた。 「これ内緒だけど、飯倉と友情の証にこんなのを撮ってるんだ..」 「そうっ、絶対〜ぜったいぃっ内緒だよ〜」 「うん、何々〜」  飯倉の方も鞄からプリクラ帳を取り出してきたのだが、何故か両方のプ リクラ帳を見るとセロテープでくっ付けてるページがあった。 「いつもはこうして隠しているんだ」 「見られたら大変だもんね〜。葉須香ちゃんには特別に見せてあげるね〜」  そう言って、セロテープを剥がして隠していたページを葉須香に見せて きたのであった。 「本当に内緒だからな..」 「他言無用だよ〜絶対だよ〜」 「えっ..ちょっとこれって..」  そこに貼っていたのは何と大胆にも相崎と飯倉のおっぱいプリクラであ り、中には2ショットの大胆なものまであり、それを見た葉須香はさらに 顔を真っ赤にした。 「こんなの本当は見せたくなかったけどな..」 「葉須香ちゃんだから、見せたんだよ〜」 「そ・そうなの...」 「で、見せた以上は葉須香ちゃんのも入れたいかなぁ..」 「けどやっぱり、葉須香ちゃんは嫌がるよね〜」 「う..う〜ん」  少し迷う葉須香だったか、すぐに大胆な答えを出してしまった。 「いいよ。私のおっぱいプリクラもいっぱい加えて♪その代わり2人のも ちょうだいね」「もちろんだよ」「好きなだけあげますわ〜」 「それじゃ3ショットも撮ろうよ。こういうエッチなものなら撮ってもい いから♪」 「3ショットって..本当にいいの〜葉須香ちゃん?」 「別に無理しなくていいぜ。2ショットは飯倉とふざけて撮ったものだし」 「ううん〜別に無理してないから。おっぱいプリクラ撮ろうっ」  この時の葉須香は、すっかり明るくなっており、普段では口にしない様 な事を次々と言ってしまう感じであった。 「じゃあ、私が真ん中でおっぱいを出すから2人はフレームに入るように くっつけてね」 「うん〜わかったぁ〜」 「さすがに3人のおっぱいはフレームに入りにくいな..」  プリクラ機の中では必死でおっぱいを寄り添っている光景が映し出され ており、男子が見たら卒倒してしまうのかも知れない。  学年の中でもベスト5に入る巨乳に挟まれる葉須香のおっぱいだが、不 思議にその巨乳に負けない大きさになってるような気もする。 「やっぱり、少し大きくなったのかな..あの時はヒリヒリしたけど」 「そういえば、大河に結構もまれてたからな..」 「でも、落書きが消えて良かったね〜♪」  そう、少しだけ葉須香のおっぱいのサイズが増えたのかも知れない。  何とかフレーム内に納まった6つのおっぱいだが、押しつぶす感じにな ってるせいか3人とも身体が少し火照ってきたみたいだ。 「何か..ちょっとおっぱいが熱い感じかな..」 「そうだな..乳首もすごく立ってるしな」 「葉須香ちゃん、もしかして感じてるぅ?」 「そんなことないわよ..でもちょっと感じてるけどね」 「葉須香も言うね」「あははっ」  普段ではこんなエッチな返答をしない葉須香が、明るくおっぱいを揺ら しながら答えてくる。  こうしてエッチな3ショットのプリクラを撮り、そのあとは急いで旅館 に走って戻る3人だった。  ただギリギリで戻ったことで、恥ずかしい定番の間違いを葉須香はして しまったようだ。 「はやく、お風呂に入らないと..」  入浴時間はクラス毎に割り当てられており、葉須香のクラスの入浴時間 は早い時間になっていたので、洗面道具をもって急いでお風呂に向かった。  地下1階の左側の風呂場に入り服を脱いだ葉須香だが、ここで洗面道具 の中にフェイスタオルが忘れて入ってない事に気づいた。 「あっ、身体を拭くタオルを忘れてるわ..取りに戻る時間もないから、 身体を洗うときに誰かに借りるしかないわ..」  ただこの時、葉須香は脱衣所に置かれている他の服を確認すべきだった。  実は葉須香が今いるところは男風呂であり、中に男子たちがいることに 気づかずに入ろうとしていたのであった。  その頃、風呂場では中の男子たちが音を立てないようにして何かを探し ていた。 「おい、どっかのぞける所ねえかな?」「そっちはどうだ?」  どうやら女風呂を覗き見る場所を必死に探しているようであり、そんな 状況で葉須香は洗面道具をもってタオルなしの全裸のままでドアを開けて 入ってきてしまった。 「みんな、遅れてごめんっ」と言った途端、中にいた男子たちが一斉に葉 須香の方へ視線を向けた。  同時に「おお、もろ見え!!」「素っ裸だぁぁ」と歓声が響き渡った。 「えっ?何で男子が女子風呂に入ってるの!!」  男子ばかりの風呂に向かって、ちょっと間抜けな言葉を葉須香は出して しまい、それを聞いた男子たちが笑ってきた。 「女子風呂?葉須香ちゃん。もしかして間違えたな〜」 「ここは男子風呂だぜ。葉須香ちゃん」「ええぇぇっーー!」 「こりゃ覗く手間が省けたぜ」「まったくだ。はははっ」  葉須香の全裸姿を見て、いつもの調子で喋りだす男子たち。運がいいこ とに男風呂に入っていたのは葉須香のクラスの男子たちだけであった。  当然ながら裸の葉須香に近づいてくる男子たち。 「あ・あの..今すぐ出ますので」「遠慮するなよ〜葉須香ちゃん」 「そうそう、俺たちと一緒に入ろうぜ」「しかし、わざわざ覗く意味がな かったな。無駄足だったぜ」「覗かなくて良かったぜ。ははは」  葉須香を何とか一緒に入浴させようと迫ってきた男子たちだが、余計な ことを大声で言ったのが間違えであった。 「何ですって。これでもくらえっ!」「投げちゃえ!どんどん投げちゃえ〜」  突然、女風呂から大量の桶やイスが次々と垣根を越えて男風呂の方へ飛 んでくる。  葉須香以外はどうでもいい発言が女子たちの怒りをかったらしく、男風 呂はいろんなものが上から降ってくる危険な状態となってしまった。  こんな状況では風呂に入る事も出来ず、葉須香の方も隙を見てさっさと 脱衣所に戻って難を逃れることが出来た。  その後は何事もなく臨海学校の初日を終えることが出来た葉須香だが、 2日目の朝に葉須香はある決意をして笛地の元へ行った。  どうやら今回の罰がどうしても我慢できなくなったらしく、笛地と相談 することにした。 「ん?葉須香、どうしたんだ?」 「あの・・・先生・・・お願いですから、臨海学校の間だけ違う罰に変え てくれませんか?」 「違う罰と言うとレベルアップでもいいのか?」 「・・・は・はい。それでも構いません..このオムツだけは、もう嫌な んです」  そう、葉須香はこのオムツの罰を変えてもらうように笛地にお願いにき たのである。  紙オムツは一見、下を全て隠すことは出来るのだが、恥ずかしさが今ま でのとは比べ物にならない。  ましてや、胸を丸出しでのオムツ姿など、年頃の女の子がする格好では ないからだ。 「そんなに嫌なのか?」 「はい..こ・こんな姿、恥ずかしすぎます..」 「・・わかった、とりあえず新しい罰をすぐ考えてやるから、しばらく座 って待ってくれないか」 「は・はい・・・」  笛地は意外と素直に葉須香の意見を聞き入れてくれた。  葉須香はてっきり、反対されると思ったので少し唖然としてしまった。 「う〜ん、急に言われたから、すぐに思いつかないな..とりあえず、も う少し待ってもらってもいいか?」 「はい..構いませんけど..」 「そうだ。先生が考えてる間、これでも飲んで待っていてくれ」  笛地は机からカップを取り出して、側にあったポットから紅茶を入れ始 める。 「葉須香、砂糖はいくつだ?」 「・・ひ・・ひとつでいいです」 「一つだな。お湯お湯っと..」ジョボジョボジョボ・・・・・・  葉須香は笛地が入れてくれた紅茶を飲みながら、笛地の答えを待つ。  けど、時間が過ぎても笛地の答えは返ってこず、葉須香は催促するかの 様にもう1回、笛地に問いだしたのであった。 「あの・・・もう時間が結構経ったんですか..まだですか..」 「すまんな..葉須香。もう少しだけ..」 「でも、もうすぐ大部屋での朝礼の時間が..」 「わかった、わかった。紅茶をもう1杯入れるから、お前がそれを飲み終 えるまで時間をくれないか?」 「・・・飲み終わるまで答えを出してくれるんですね?」 「ああ、約束する」 「わかりました」  笛地は再び紅茶を入れ、葉須香が飲んでる間に必死に案を考えた。  だが、笛地は実は既に案を考えており、意味深な時間稼ぎをしていたの である。 「先生、もうすぐ飲み終わりますが..」 「う〜ん、そうだ!こういうのはどうだ」  葉須香が紅茶を飲み終えたと同時に笛地は案を思いついたのだが、その 案は葉須香が要求した内容とは異なるものであった。 「やはり、嫌だから罰を変えると言うのは、先生としては聞き入れること は出来ないな..」 「そんな...それじゃ、話しが違います..」 「なら、こういうのはどうだ。ある条件をクリアしたら、その罰を明日か らやめるっていうのはどうだ」 「条件?」 「そう、午後のレクレーション授業が終わるまで、その姿でいるというの はどうだ?」 「授業が終わるまでですか..」 「そうほぼ1日中、オムツ姿だけのままで耐え切ることが出来たら今日い っぱいで、その罰をやめることにしよう。先生も次の日なら新しい罰を考 えるゆとりがあるからな」 「1日中..オムツ姿でいれば本当にやめてくれるんですね」 「ああ、先生は嘘はつかない。あとは葉須香自体だ」 「わかりました..1日中いればいいんですね」 「ああ、じゃあ、それで決まりだな」  こうして、笛地の条件にのった葉須香だったが、これが笛地の巧みな罠 だとは葉須香は知るはずはなかった。  そう、葉須香はまたしても笛地の術中にはまってしまい、とんでもない 恥辱な目に遭うことになってしまう。  大部屋での朝礼の時間、オムツ姿になっていく葉須香の隣で笛地がさっ き、葉須香と話した条件の事を言い始めた。 「実は今日いっぱいで、葉須香の強い願いで、この罰をやめることにした いと思う」 「それってレベルアップって意味っすか」 「まあ、そういう事だが、今日は葉須香の願いを引き受ける代わりとして 午後のレクレーション授業が終わるまで1日中、この姿で居てもらう」 「うほぉぉ〜!今日は外が大雨のせいで自由時間がほとんど無くなったか ら嬉しいニュースだぜ」 「じゃあ、クラスごとの昼食時もその姿で食べるんっすか」 「ああ、昼食もだ。葉須香もそういう事でいいな」 「・・・は・はい..」  みんなの前で今日1日オムツ姿で居る事を約束された葉須香。  けど、1日居ればこの恥ずかしい罰から解放されると思うと、まだ我慢 が出来る。  葉須香は単純にそう思ったのだが、それが大きな間違いだった。  外の大雨が止まない関係で3日目のレクレーション授業を1日繰り上げて ほぼ1日中クラス毎で大部屋で授業をすることになり、葉須香が昨日と同 じにオムツ姿で立つ事になった。  就寝までオムツ姿でいることになった葉須香にとっても自由時間が少な くなったことは有難く、早く1日が過ぎることを願っていた。 (1日だけの我慢よ..こんな姿、今回の臨海学校だけで充分よ)  オムツ姿のまま、大部屋の端で立つ事になった葉須香だったが、2時間を 経ったところで、ある異変が下腹部で起こり始める。 (えっ...これって..)  まだ2時間しか経ってないのに、急に尿意が沸いてきたのである。  この罰をする前に、ちゃんとトイレに行っていたはずだから、尿意など 起こるはずはない。  いつもなら1日近く大丈夫なのに今日に限って、どうして2時間ぐらいで..  この時、葉須香はある事に気付いた。 (そういえば..先生から紅茶を..ま・まさか、先生はこうなるのを知 ってて?)  葉須香は、この時ようやく笛地の条件をのんだことに後悔したのである。  だが、今さら後戻りの出来ない葉須香は、このまま我慢するしかない。  みんなが見てる前でお漏らしをするわけにはいかないからだ。  それも紙オムツをつけたままでのお漏らしなど、とてつもない恥ずかし いことであったからだ。


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