第17話「恥ずかしきセロハンテープ」


 ぎょう虫検査のシールを忘れた葉須香にその場で貼れと言ってきた笛地。  男子たちが注目している教壇で葉須香は黒板の方へ身体を向けた。  後ろを横目で見ると多くの男子たちが、葉須香の恥ずかしい行為に目を 輝かせているのが、はっきりわかる。  そんな中で葉須香はショーツを下ろしてセロハンテープを張らなければ ならない。  こうなったら早く脱いですぐに済ませてしまうしかないと思った葉須香 は、ついにスカートの中に手を潜らせショーツを下ろし始めたのであった。  スカートの奥からショーツをつかんでいる手とピンクの水玉のショーツ が現れる。  これで葉須香のスカートの中はノーパンであることを証明してしまい、 男子の視線が更にひらひらと揺れるスカートに集まってきた。  残念ながらスカートが捲れることなくショーツを脱ぐことが出来、葉須 香は足から抜いたショーツを丸めて手に持った。 「よし脱いだようだな。セロハンテープを張ってる間は先生が持っておく から、それを渡しなさい」 「は・はい」  葉須香は丸まったショーツを笛地に渡し、代わりにぎょう虫検査のセロ ハンテープを受け取る。  これから、いよいよセロハンテープを張るのだが、問題は貼る場所が肛 門のため、どうしても足を開き、お尻を突き出さなければいけないという 事だ。  学校のスカートは元から膝が見える短さなので、普通に突き出してしま うとスカートが持ち上がってお尻が見えてしまう。  なるべく背筋を伸ばしながら、腰を落としていく方法が一番良く、それ は丁度、見えない椅子に座るようなおかしな格好をするしかなかった。  足を広げて見えない椅子に座っていく葉須香。  スカートの中では足を開き、お尻に少し力を入れてきた為、お尻の間か ら肛門が表に現れた。  もし、下から覗くことが出来れば綺麗なつぼみを見ることが出来ただろう。  いよいよセロハンテープを張ろうと、手を股の方にまわした葉須香だが、 この時、小さな風が吹き、スカートを少しめくったのであった。  咄嗟にスカートの裾を押さえたので、お尻を見られる事はなかったが何 故、風が吹いたのだろう?  葉須香は疑問に思うのだが、すぐに風の元を理解することが出来た。  何と男子がタイミングを計って窓を開けて風を教室の中に入れたのである。 「あ・あの・・・窓を開かないでくれませんか・・」 「ああ、すまん。ちょっと換気しようと思ったから開けたんだ。悪いな」  男子は開けた理由を白々しく言いながら窓を閉めた。これは明らかに風 でスカートを捲ろうとした行為に間違いないだろう。  葉須香は目で笛地に訴えったが、笛地の答えは葉須香を陥れるとんでも ないものとなってしまった。 「葉須香。暖房が強いせいで教室が暑いんだ。換気ぐらいは仕方がないだ ろう。風が吹く前に早く張ればいいだけの事だ」 「・・・・・そんな」  これは、男子たちに窓を開ける許可を堂々と与えてしまうものであった。  丁度、風向きは教壇側に向いており、窓を開けば風が葉須香の所にくる のは確実であろう。  つまり、男子たちのタイミングを上手く外してセロハンテープを張らな ければならなくなってしまった。  窓側にいた男子たちは、急にわざとらしく暑いフリを始める。おそらく 葉須香が無防備になってるとこを狙ってくる気だろう。  葉須香は再度、悔しい表情で笛地を視線を送るが、笛地は口元を少しニ ヤける感じで葉須香を見返したのであった。 (お尻を晒そうとする気ね..ひどすぎる..)  葉須香は口に出して文句をいいたい所だが、笛地はその言葉を待ってる のかも知れない。  下手な抵抗をすれば、また恥辱的な展開へされるかも知れないのだ。 (少しぐらい見られても仕方ないわ..)  葉須香は見られる事を覚悟で手をスカートの中に伸ばすしかなかった。  もちろん、スカートの中に入れた途端に窓は次々と開けられる。  しかし、運がいいことに大きな風は吹かずギリギリのラインでスカート は浮いたり沈んだりするだけであった。  この間にさっさと貼り付ければ検査は終わるのだが、葉須香の手は恥ず かしさで震えてしまい上手く肛門の穴にセロハンテープが付けられない。  そう、いくら小さな風でスカートが少ししか捲れてなくても、葉須香は 恥ずかしくてたまらないのだ。  もし大きな風でも来たら、完全に丸見えになり、無様な姿を晒してしまう。  そんな不安な恥ずかしいイメージが葉須香の手を震わしてしまい、なか なか検査を終えることが出来なくなっていたのだ。  けど、早くしなければいけない。そう思った葉須香はスカートの事を一 時忘れて、貼ることだけを集中する事を決めたのである。  手の震えも少し納まり、セロハンテープが肛門に近づこうとした時、不 運な事に風が吹いてきてしまった。 「えっ・・・」  わずか一瞬の事だが、スカートが見事に捲れあがった。  思わずスカートの方へ手で延びてしまい、セロハンテープを張り損ねて しまった葉須香。  葉須香はスカートを押さえながら、チラリと男子の方を見る。  そこには思わずガッツポーズを取る者と、残念な顔をして頭をおとす者 の2通りしかなかった。  そう前者は葉須香の生尻を見れた者であり、後者は見逃してしまった者 たちなのである。 「やったぁぁーー見れたぜ。葉須香ちゃんのお尻が」 「ちくしょーー見そこなったよ・・・」  葉須香は顔を真っ赤にしながら男子たちの声を聞いていた。そして、い ち早くセロハンテープを貼らなければ危険なことも察していたのだ。 (は・早く貼らないと・・・)  このままだとスカートへの視線が集中する上に、大きな風が再び吹きつ ける可能性が高いからだ。  葉須香は今度こそ張ることに集中して手を股の下に入れる。  小さな風は吹き、スカートが捲れはじめているが、多少の恥ずかしさは 我慢するしかない。  だが、事を急ぎすぎたのが不味かった。  足を開いて見えない椅子に座っている様な格好はバランスが悪く、風を 気にするあまり、身体を前のほうに行き過ぎてしまったのだ。  セロハンテープを張ったと思った時に葉須香の身体は一気に前の方に落 ちていく。  手が股の方にいってる為、頭と上半身がそのまま床に付く形となり、お 尻を突き上げた形で前に倒れてしまった。  その瞬間、スカートは見事に捲りあがってしまい、何と葉須香の下半身 は丸出しとなってしまったのだ。  お尻を突き上げて床に倒れたせいもあり、スカートは元に戻ることなく、 下半身を晒したままになっている。  男子たちもこんなハプニングが起こるとは思わなかった。誰もが風でふ わっと捲れて見えるのを期待したところに、何と丸出しのお尻が出てきた のだ。  いつもだと歓喜が起こる教室内だが、唖然とした空気がしばらく流れる。 だが、それはわずかの間だけで、すぐに男子たちの喜び声がこだました。  目の前には、はっきりと丸出しとなった綺麗な白桃が表れ、その中心に は何とも卑猥さを感じさせる紫のセロハンテープが張り付いたままになっ てるからだ。 「すげぇぇぇーー!お尻丸出しぃぃーー」 「サービスしすぎだぜぇぇー葉須香ちゅわぁぁーーん」 「きゃあぁぁぁぁー見ないでくださいぃ」  男子の声で急いでスカートを戻したが、ほとんど手遅れと言っても過言 ではない。  数秒もお尻を晒したせいで男子全員に見られたのは間違いないだろう。  ただ唯一の救いはセロハンテープが貼っていたので、肛門がはっきりと 見えず、その上セロハンテープの台紙がぶら下がって秘部を上手く隠して くれたのだ。  けど、これは教壇にいた葉須香より後ろに居た男子たちにあてはまるも のであり、同じ教壇に立ってるものには、この救いはあてはまらない。  そう、教壇に只一人立っていた笛地の視界には影ながらも葉須香のアン ダーヘアーも恥丘に走っている縦筋のラインも見えていたのであった。  だが、笛地はあえて見て見ないフリをして一人楽しむ事にしていたのだ。 (すまんな葉須香..ここからだとおま●こ丸見えだから)  一方、葉須香はしばらく恥ずかしさで身体が固まってしまった。お尻を こんな形で見られたと思うと身体全体が熱くなるほどの火照りが襲ってき たからだ。  実際は数秒と短い時間だが、葉須香にとっては何時間も晒してたような 感じでたまらなかった。  その後は何とか、恥部を晒すに検査を終えることが出来たが、まだ次の 日が残ってる。  明日は絶対に忘れずに持ってこようと誓う葉須香であった。  まさか自己紹介を始める前から、恥ずかしい目に遭うとは思わなかった 葉須香であったが、これからが羞恥の本番であろう。  何せ、ぎょう虫検査のシールを忘れたということで、このあとは昨日と 同じ、服を脱いでショーツ1枚での姿で立たされたからだ。  ショーツ1枚での姿でみんなの自己紹介が始まり、いよいよ葉須香の番 となり自己紹介を終えて質問タイムにたると男子たちが早速、罰の疑問を ぶつけてきた。  ただ、その疑問を葉須香にぶつけるのは可哀想なので、男子たちは笛地 に聞くことにしたのだ。 「先生、須和さんはレベルアップしてここまでなったといいますが、簡単 でいいから流れを説明してくれませんか」 「そーだ。いくら何でもここまで悪化するわけないぜ」 「なるほど、なるほど。実はそういう事を聞かれると思ったから、こうい うものを作っておいたんだ」  笛地は何かプリントしたものをクラスメイトに配り始める。  それは、笛地がまとめた葉須香のわすれんぼの罰の高校1年の流れであ った。 (参考:わすれんぼの罰−高校1年の流れ−)  その流れを見た新しく入った男子たちは、誰もが驚きの声を出したのだ。 「何だよ。この細かなレベルアップはよぉぉーー、最初はコスプレかよ」 「このぽろりブラって何だよ。それにエッチブラってどんなのだ」 「途中の絆創膏水着も見てみてーぜ。こんなにいろんな罰をやってたかよ」  プリントされた様々な罰に目を輝かせる男子たち。  もはや、これだけの罰をした事がわかると、ここまでなったのを納得し てしまったのである。 「どうだ、こういうことがあって今のブラジャー没収になったんだぞ」 「そーなんだ。ここまでレベルアップするなんてすげーな」 「そういうことだ。まあ、葉須香もこれ以上は懲りてしないと思うがな」 「・・・・・」 「ところで先生、ちょっとエッチな質問を須和さんにしていいですか」 「ん?あんまりエッチなのは駄目だぞ」 「もしもですよ。この忘れ物が続いたら、そのショーツも脱ぐんすか」 「俺もその答え、聞きたいな。このままいったらどうなるんですか」  とんでもない恥辱な質問をしてきた男子たちに笛地は少し考えてた。 「そうだな..これ以上、悪化した場合か..」  答えは簡単なはずだが、なかなか答えようとしない笛地に葉須香は嫌な 予感を感じる。  そう笛地は、この質問に関してとんでもない答えを出そうとしており、 それは葉須香にとって更なる恥ずかしい目に遭うことを意味していたので あった。  一方、男子たちは考え込む笛地に密かな期待感を感じてしまう。  そう、こういう時の笛地は必ず羞恥な事をしてくる前触れみたいなもの があるからだ。 「先生、まだ答えが出ないんですか」 「ん〜そうだな。ここは葉須香に少し協力してもらうか」 「えっ..協力って..」  どうやら、笛地は何かを思いついた様であり、葉須香に近づいて何か耳 打ちを始める。  その耳打ちに葉須香は顔を赤くして小声で答えていった。 <そ・そんな事までしろと言うんですか..> <安心しろ、ちゃんと教卓を使ってやってもらうから> <でも..先生の方からは丸見えに..> <じゃあ、先生も後ろの方へ行くと言う事でどうだ> <それでも..こんな事..無理です> <そんなに駄目なら別の方法でもいいんだな..> <...>  笛地の強い口調に怖さを感じてしまう葉須香。  ここはやはり笛地の言うことを聞くしかないようであり、少し震える声 で笛地に言ってきたのだ。 「わ・わかりました..やります..」 「そうか、わかってくれたか。じゃあ、先生は約束どおり教室の後ろの方 へ行くから安心しろ」 「はい..わかりました」  顔を真っ赤にしている葉須香の承諾を聞くと笛地は教室の後ろの方へ移 動した。  その光景をみた男子たちは、これから葉須香がすることに期待をしなが ら様子を伺うことにしたのだ。

そんな男子たちが見ている中、1人残され
た葉須香は教卓の方へ歩いていき、教卓ま
でいくといきなりしゃがんでしまった。
男子たちも目の前から姿を隠した葉須香に
少しざわめきが起こったが、葉須香が教卓
の影で何かをし始めたのを知ると落ち着い
て、その様子を見ることにした。
そして1分後、葉須香はみんなが見ている
前で、両手で広げたショーツをおっぱいに
当てて立ち上がり、大声でこういってきた。
「これ以上、忘れ物が続いたらこのショー
ツも先生に没収されます..」
教卓で腰から下は隠れて見えてないが、今
の葉須香は間違いなく全裸のままであろう。
その上、ショーツでは胸全体を隠しきれず、
おっぱいのほとんどを晒すことになってし
まった。

 そんな恥ずかしい答えを返した葉須香に男子たちが大いに盛り上がった。  しかし、この後で更なる恥ずかしい仕打ちが葉須香に襲い掛かってきた のであった。


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