第16話「2年になっても..」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 春休みが終わり始業式の日、クラス替えによって新たな1年間が始まろ うとしていた。  意外に葉須香のクラスメイトは、ほとんど変わらず数人ほどの入れ替え があったぐらいである。  クラスが変わった数人の男子は心の奥から悔しくて地面を叩いている。  周りの人から見ると何故、そんなに悔しいのかわからないのだが、同じ クラスに居た男子たちはその気持ちが痛いほどわかっていたであろう。  何せ、担任もエスカレーター式で一緒にあがり、あの笛地が引き続き、 葉須香のクラスの担任をするからだ。  葉須香自身も、この事にショックを隠くす事が出来ず、クラス発表の掲 示板の前で、しばらく立ち尽くしていた。 (また..例の罰が続くのね..ぁぁ)  願わくは罰を1度リセットし、またスカートめくりからやって欲しいの だが、あの笛地がそれを認めるはずはない。  恥辱な罰から逃れるには忘れ物をしない様にするしか手はないのだ。  それなのに葉須香は始業式の初日から忘れ物をしてしまい、春休みの課 題提出物を家に忘れてしまったからである。  このままだと始業式当日から、例の罰をしなければならないのであり、 2年になった初っ端からエッチな姿を晒す事になってしまう。  ましてや、大半が同じクラスメイトと言ってもまだ例の罰を知らない生 徒もおり、そんな状態で裸になるなんて恥ずかしくてたまらない。  せめて下着姿の時の罰まで戻してほしい葉須香であった。  そんな願いをしている中、いよいよ担任の笛地がドアを開けてクラスの 中に入ってくる。  笛地も見慣れた顔ばっかりのクラスメイトを見て紹介をしないで明るく 話してきた。 「おお、みんな見慣れた顔ばっかだな。これじゃあまり紹介はいらんな」 「あはははは」「ははは」 「じゃあ、まずは自己紹介の前に課題提出物の方を後ろから集めてもらうか」  その笛地の言葉に合わせ、葉須香は少し振るえながら手を挙げてきた。 「あの...先生..実は..」 「ん?葉須香か。もしかして、またお前忘れたのか?」 「・・・・はい..すいません...」 「しょうがないやつだな。じゃあ、クラスメイトもあまり変わってないか ら、例の罰やってもらうぞ」 「!!あ・あの...やっぱり1年の時と?」 「ああ、当たり前だ。1からやり直すとお前の忘れ癖は消えんだろ?」 「・・・はい...」  葉須香は素直に諦めて笛地がいる教壇の方へ歩いていった。  そう、やはり担任がそのままだった為、葉須香の罰が軽減されることも なく、そのまま引き継がれる運命になってしまった。  1年からのクラスメイトにはこれは見慣れた光景だが、新しく入った男 子には異常な光景に見えるであろう。  新しく入った男子は早速、1年からのクラスメイトに事情を聞いてきた。  ぼそぼそ「おい?あれ、去年の学年ベスト3位の須和さんだろ?これか ら何をするんだよ?」  ぼそぼそ「良く見てろよ。今からおもしろいのを見れるから」  新たに入ってきた男子たちがみんな葉須香の事を注目している中、この 罰を知らない男子の前で脱がなければいけない。  そう思うと少し躊躇いが出てしまうのだが、そんな葉須香に笛地は容赦 ない言葉を放ってきた。 「どうした?早くしないか。それとも先生が手伝ってやろうか」 「・・・いえ..自分で脱ぎます..」  葉須香の脱ぐという言葉に何も知らない新しいクラスメイトは驚いてし まう。  恥ずかしさに震える手で、まずは上着を脱ぎ、白いブラウスのボタンを 1つずつ外していく。  見慣れた男子にとっては大したシーンではないが、初めて見る男子たち の視線が刺さるように感じてしまう。  葉須香はそんな視線を気にしながら上からひとつふたつと外し、ブラを 見せた所で、今度は裾を引っ張り出して、下からはずしていく。 (ぁぁ..恥ずかしい..)  顔を真っ赤にしながら、ブラ姿になっていく葉須香を前に見慣れている 男子も興奮しており、初めての男子は狂喜乱舞となっていた。  そんな中で、ボタンを外したブラウスの前を開き、その下に隠れてた綺 麗な素肌を露わにする葉須香。  そしてそのまま両腕からブラウスを抜いて、ブラウスを机の上に置くと 上半身はブラジャーのみになり、葉須香の立派なおっぱいが露となる。  男子はその生の下着姿を見られただけで興奮して会話が止まらなくなっ ていた。  ぼそぼそ「すげー!!須和さんのブラ姿だぜ。何で上を脱いでしまった んだ?」  ぼそぼそ「ふふっ、まだまだだぜ。ほらスカートも脱ぐぜ」  ぼそぼそ「まじかよ。すげぇぇぇぇーーー」  男子たちの興奮の最中でスカートを外していく葉須香。  スカートのホックを外すと、すとんと床に落ちていきストッキングをま とった下着姿が露となる。  そして、そのままパンティストッキングをくるくると巻きながら脱いで いく。  完全な下着姿となったところで、また男子たちの歓喜がわきあがるのだ。  ぼそぼそ「すげー!!須和さんの下着姿だぜ。何でこんな格好になって るんだ?」  ぼそぼそ「ふふっ、まだ1枚あるんだぜ。取るのが」  ぼそぼそ「1枚ってまさかブラかよ?」  ぼそぼそ「まあ、よく見てろよ。嬉しいもん見れるから」  葉須香はこんな男子のいやらしい小声を聞きながら、ブラを外していか なければならない。  片手で胸を押さえて、ブラジャーのホックを外しにいき、ホックが外れ たとたんに、Cカップのおっぱいがぷるんと揺れる。  最後に胸を押さえながら、ブラ抜きをするのだが、まだ上手く出来ず3 回に1回はおっぱいがこぼれてしまい、今日も進級早々新たなクラスメイ トの前でぽろりをしてしまった。  ぼそぼそ「おお!!胸が見えたぜ。乳首までもばっちり見えたぜ」  ぼそぼそ「なんだよ?このクラス?一体どうなってるんだ?」  ぼそぼそ「あの姿でこれから何するんだ?」  新たに入った男子は何もわからず興奮しながらただ戸惑っている。  それは当然の事であり、いきなり学年で3番目の女子が下着姿で、それ もブラジャーまで取るんだから戸惑うのは仕方ない事であろう。  いつもようにブラジャーを笛地に渡し、新たな提示版にブラをくくりつ けると、笛地がとんでもない事を言ってきたのであった。 「葉須香、理解してないやつもいるから、まずそれをお前から説明するんだ」 「!!わ・私からですか?」 「ああ、明日の自己紹介の予行練習と思って、この罰も自分から説明して 紹介する様に」「・・・・は・はい」  葉須香はおっぱいを両手で隠しながら自己紹介を始める。  ピンクの水玉模様のショーツだけの恥ずかしい自己紹介を前に、新たに 入った男子たちは興奮しすぎて今でも倒れそうな感じであった。 「もう早く説明してくれよ〜たまらねーよ」 「いったい、どーなってんだよ、こりゃすごすぎるぜ」 「す・すいません..い・今から説明しますので静かにしてください..」

葉須香の言葉で少しは静かになったところ
で、いよいよ紹介が始まった。
「私の名は須和 葉須香です。まず、この
姿の事なんですがこれは忘れんぼの私に対
しての罰なんです」
「忘れんぼの罰って..すげー罰だな..
ずっと、こんな罰してたのかよ」
「いえ..始めは大した罰じゃなかったん
ですが、私がいつまでも忘れ物をしてくる
のでここまでレベルアップしました」
「レベルアップ?それって何だ。もっと説
明してくれよ」

「私が忘れんぼを続ける限り、だんだんと
恥かしい罰をすることになっているんです」
「じゃあ、自分でここまでひどくしちゃっ
たんだ」「は・はい...」
「すげーな..これは..」
「そう言うことなので、新しいクラスメイ
トの人たちは驚いていると思いますが、こ
こまでひどくしたのも私のせいなのでわか
ってください」

「わかったよ。俺たちも忘れ物がなくなる様に協力してやるぜ」 「・・・よ・よろしくお願いします」 「ひゅー、俺このクラスに移ってラッキーだったよ」 「・・・以上で私の紹介を終わりにします」  パチパチパチ・・・・  葉須香は顔を赤らめながらおじきをして自己紹介を終わろうとした...  だが、そんな葉須香に笛地が何か文句を言ってきたのであった。 「葉須香、何だおじきの仕方は!」 「えっ、でも先生..手を離したら胸が..」 「おじきなんて何秒もかからんだろ!最後はきちんとして終わらすんだ」 「・・・・わ・わかりました..」  あまりにも理不尽な要求だったが葉須香は従うしかなかった。  決心しておっぱいから手を離す葉須香。当然ながらおっぱいは完全に丸 出しとなる。 (ぁぁ..みんながおっぱいを見てる..見てるよ..)  おっぱいを堂々と出したままで、身体を30度ほど倒しておじきをし、そ の間、Cカップのおっぱいは恥かしい事に垂直を保つ状態で振り子の様に 大きく揺れていた。  1・2秒、その状態で止めてから身体を元の位置にようやく手でおっぱ いを隠す事が出来た。  もちろん、顔を上げたときの葉須香は顔も身体も真っ赤っかの状態にな っており、笛地はそんな葉須香の自己紹介に少し補足をつけてきたのだ。 「先生はな。別にセクハラをやってるわけではない。葉須香が忘れ物をし なければ何も問題がない事だ。そうだろ?」 「はい・・先生...」 「まあ、先生としてはここら辺でやめてくれると嬉しいのだが、もうこれ 以上、忘れ物を続けるとどうなるか知らないからな」 「・・・・・・・・」 「これ以上だと、今みたいに胸を丸出しになることになるぞ。そんな恥か しい事はしたくないだろ?」 「・・・・はい...」  笛地は補足として、葉須香が忘れ物を止めれば、ここまで悪化しなかっ た事を強調して話してくる。  けど、新しく入った男子たちにとってはショーツ1つだけの姿になるま で、忘れ物を続けることに疑問を感じてしまう。  そんな疑問に思う男子たちを感じた笛地はこう上手く言葉を返してきた。 「どうやら、納得しないようだから、詳しい流れは明日のみんなの自己紹 介の時間で説明することにしよう。それでいいか?」 「はい、わかりました。先生」「何か明日が待ち遠しいぜ」  こうして葉須香1人だけ恥ずかしい自己紹介の予行練習をさせられて2年 初日の始業式は終わった。  だが、明日はより詳しく話すことになるので、もっと恥ずかしい目に遭 わされてしまいそうだ。  2年生になった早々から、おっぱいを出してしまった葉須香だったが、 この勢いでいったらどこまで酷くなるかわからない。  そんな不安の中、また葉須香の身にとんでもないトラブルが降りかかっ てきたのだ。  翌日の自己紹介がある日、葉須香はまたいつもの様に忘れ物をしてしま い、罰を受けることになったのだが、その忘れ物が羞恥を呼ぶことになっ てしまう。 「葉須香、これは今日・明日と行って保健室に提出しないとならないもの だとわかってるのか?」 「そ・そうなんですか?じゃあ、すぐ保健室に行ってもらってきます」 「保険医は出張で今日は居ないぞ。だが、先生がこういう事もあろうと予 備を用意しておいた」 「あ・ありがとうございます。じゃあ、早速トイレで..」 「これぐらいなら、ここでも出来るだろ?そうだ。忘れた罰としてここで してもらおう」 「そんな事、ここでなんか..」 「採尿や検便じゃないんだ。隠しながらでも出来るだろ?これなら」 「で・でも・・・」 「これは忘れ物をした罰だ。隠しながらでいいからここでしてもらおう」  そう言うと笛地は葉須香の前に紫色をした1つのシールを差し出した。  そう、それはぎょう虫検査のシールであり、教壇の前でシールを貼れと 言ってきた。  ぎょう虫検査、誰もが幼児の頃に経験のある検査。  大体は、この検査は小学校までで終わりなのだが、ここの地域は中学・ 高校でもぎょう虫の調査区域として指定されている関係で、4月始めに1度 行う事となっていた。  検査方法としてはセロハンテープ2日間法が採用されており、両日とも 2色のセロハンテープを日に合わせてはがし、特殊糊のついた○印の所を 肛門にあてて貼り付ける。  人が見てないとこでも恥ずかしい行為なのに、それを検査を忘れた罰と して人前でやれと笛地が葉須香に言ってきたのだ。 「葉須香、早くパンティを脱いでさっさと貼るんだ」 「そんな・・・」 「別に尻を出して貼れとは言ってない。それとも尻を出して強制的に貼ら れた方がいいのか?」 「・・・・わ・わかりました..後ろ向きでもいいんですよね..」  葉須香は抵抗しようと考えたが、断わったら笛地が何をしてくるか不安 の為、罰を諦めてするしかなかった。  自己紹介を始める前から、恥ずかしい行為をすることになり、このあと で笛地の巧みの罠が待っているとは思わない葉須香であった。


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