プロローグ_@


「みんな、おはよう。今日も暑いね」  明るい挨拶で葉須香(中学3年生)が登校してきた。  そんな葉須香に男子たちが”また忘れてるぞ”と嬉しさ半分辛さ半分の 表情を見せてきた。  誰か早めに言ってやれよ!と視線を送るが、いやいやせっかくの眼福が もったいない!という男子も居て結局はそのままにしてしまう。 「それにしても暑いよね。今から水着で授業を受けたいよね?」  重大なものを忘れたことに気づかない葉須香が気軽に出した。  そして、葉須香の言葉を聞いた男子たちが股間を抑えてうずくまり、そ の後で葉須香の耳に届かない内緒話をはじめた。  ぼそぼそ「須和の奴、やっぱ今回も気づいてないぞ!」  ぼそぼそ「マジかよ..水着を着忘れてるなんて、ありえねーよ」  ぼそぼそ「って言うか、今の須和って要はノーブラ、ノーパンだよな」  ぼそぼそ「馬鹿野郎っ!それを言うなよ。余計悶々するだろ!」  ぼそぼそ「それにしても..水着着忘れは何回目かよ..嬉しいけど、 水泳の授業まで興奮がとまんねー」  どうやら、スクール水着を着忘れて登校してきた葉須香。  クラスの女子たちの大半がスクール水着を着こんで登校しているので、 葉須香も同じように制服の下に水着を着こんで登校したらしい。  まあ、実際はその水着を着忘れているという相当恥ずかしい状態だ。  中学時代の葉須香も学年でトップ3に選ばれるほど男子に人気が高い女 子であり、そんな女子が水泳の授業がある日に高い確率でノーパン・ノー ブラで登校してくるから中学生男子にとっては鼻血ものだ。  ただ夏服だからってブラウスが透けて胸が見えることはない。スカート も裾あげしてないので普通の丈である。  が、葉須香本人が水着を着忘れたことに全く気づかないので、葉須香の 一挙一動に男子たちがハラハラ・ドキドキしまくりだ。 「葉須香ちゃん、もう暑いからみんなで水着で授業受けようよ。下に着て るんでしょ?」「うん、そうね」  能天気な女子の台詞に男子たちが感涙し、無言でガッツポーズした。 「あっ、そうだ!今日はちゃんと着てるよね?また忘れてないよね?」 「大丈夫よ。いくら私でも何度も忘れないわよ」  男子たちは葉須香と女子に「気づけよ!」とつっこみたかったがぐっと 我慢して言葉をごくりと飲み込んだ。 「それじゃ、脱ぐわね」「じゃあ、私も」  おおっ!ここまで忘れたことに気づかない須和さんはやっぱ最高だぜぇ ぇーー!と男子たちが一斉に葉須香の方へ注目した。  その視線に気づいた女子が「何見てんのよ」と自分の身体で壁にして葉 須香の着替えを見えないようにした。  いや、まあ、それでも構わないんだ、俺たちは。男子たちは葉須香が思 い切りブラウスを捲りあげる仕草を見れるだけで凄く嬉しいのさ!  普段、絶対に人前でおっぱいを出すような女子でない葉須香が、何も知 らずにおっぱいをぶるんと出してしまう。  中学生の俺たちにゃ、その仕草だけで十分すぎるほどの刺激なのさ!  もちろん、すぐに「えええっ!!葉須香ちゃん!隠してっ〜!!」と女 子が慌てて声を掛ける。  ブラウスを捲り挙げて視界が真っ暗な葉須香が、その声を聞いて手で確 認すると、少しの間だけ身体が固まってしまう。  まさか「また着忘れていた」なんて信じられないようで、水着を探そう とするが、おっぱいがぶるるんと恥ずかしく揺れるだけだった。  さらにスカートの穿き心地が急に変化し、”何も穿いてない”ことに気 づいた。 「いやぁぁぁ〜、やっぱ穿いてないぃぃ..はわわぁ〜」動揺した葉須香 が顔や全身を真っ赤にしてあたふたし始めた。  こんな葉須香の慌てぶりに男子たちは鼻息が荒くなり興奮が止まらない。  だって、ようやく自分がノーパン・ノーブラだったことに気づいたんだ ぜ。葉須香ちゃんが少し泣き顔で「見ないで..みないで」というけど、 今さら遅いぜと言いたくなる男子たちだった。 「・・・つ・次は..絶対に忘れないんだからぁぁ〜」  と決心する葉須香だが、数日後の水泳のある日で同じ着忘れをやるから たまらない。  このままだといつか、男子たちが葉須香の生おっぱいを拝める日が来る かもしれないだろう。