私の名は知多 奈須香(ちた なすか)、高校1年生。
今、私は廊下で――そう、「立たされんぼの罰」を受けています。
しかも、全校生徒が自由に通れる校舎のメイン廊下という、まるで舞台
のような場所で。
でもでもぉ〜……誤解しないでほしいの。別に自分から進んで廊下に立
ってるわけじゃないのよ!?
授業中に問題が全然解けなかったから……それで立たされてるだけ。
これでも、一生懸命やってるんだから。なのに、なんでこんな仕打ちを
……うぅ、ぐすんっ。
入学したばかりの4月――新生活の緊張と期待の中で、まさかこんな罰
が待っているなんて思わなかった。
きっかけは、最初の数学の小テスト。あまりにひどい点数に、先生も頭
を抱えたらしく、苦渋の末に導き出したのが「問題が解けなかったら廊下
に立ってもらう」という、昔ながらの指導方法だった。
最初は本当にシンプルだった。教室の前の廊下に3分ほど、静かに立つ
だけ。
でも、ある男子が「ずっと問題解けなかったら、立ちっぱなしになるじ
ゃん」と、半笑いで言ったのが運の尽き。
その時の先生の反応は軽い冗談だった。
「じゃあ、2年の女子が行ってる罰みたいに、少しずつ変化させてくか」
……それ、冗談だったよね? ほんとに冗談だったんだよね……?
それなのに、現実はどうしてこうなったの!? 何なのよぉぉぉーー!!
季節は9月下旬、でもまだ残暑が残っていて、夏服のままの生徒たちも
多い。風は生ぬるく、セミの声が遠くでかすかに残っている。
そんな中、私は夏服姿でピシッと直立不動。手を真っすぐ横に揃えて立
たされている。
首からは手作り感たっぷりの木札――いや、札なんてかわいくない、ま
るで羞恥の名札――がぶら下がっている。
「今日も立たされんぼの奈須香です」と、明朝体でハッキリ大きく書かれ
た札。目立つったらない。
そして、昼休みや放課後になると、廊下の向こうからわらわらと男子生
徒が集まってくる。
「おーい、今日も立ってるぞ」
「直立不動だ……完璧だな」
「やっぱ罰ってこういうのだよな。うちのクラスの罰、地味すぎだろ」
まるで何かの儀式を見るように、みんながじっとこちらを見ている。恥
ずかしいったらありゃしない。
しかも、たまに通りかかる上級生までが絡んでくる。
「お、1年の子は“立たされんぼ”かよ」
「そういや葉須香ちゃんも去年、最初はそんなレベルだったよなー」
「ああ、今じゃ全裸一歩前だもんな〜」
ちょ、待って!? 私はさすがにそこまでしないわよ!?何で罰でスッ
ポンポンにならなくちゃいけないのよ!
……でも……流れ的に……それ、近づいてる気がするんだよね……はぁ
ぁぁ〜。
そう、この「立たされんぼの罰」は、「わすれんぼの罰」を真似て始ま
っているからだ。
実は2年の須和葉須香(すわ はすか)さんが、忘れ物をする度に罰を
して、最初はスカートを3秒間めくったり、スクール水着・体操着を着る
罰を私が廊下で行う日々が続いていた。
男子生徒たちはそんな私のいろんな姿を見れて大いに感動する有様だっ
たけど、2年の須和さんと同じ流れになってしまったのが不味かった。
私の廊下で静かに立つだけの罰も、最初は3分だった。それが10分、15
分と延び、教室ではスカートを捲ったり、ブラを見せたりしていた。
夏になるとスクール水着や体操着で廊下に立つ罰へとエスカレート。
そして今や、毎日定位置で夏服姿で名札付きで直立不動という、完成さ
れた恥ずかしさ満点のフルコース。
一見、今までの罰に比べると夏服姿である今の姿は一見、レベルダウン
したと思われてしまう。
けれど、近づいて見れば、今まで恥ずかしい格好をした流れが変わって
ないと誰もが感じる。そう、ただの夏服の罰でないのは一目瞭然だろう。
つまりはレベルアップをしているところを同学年の男子全員に探せとい
う恥辱の間違い晒しといったあたりだ。
仮にも私は学年の中でも人気が高いし、春に新聞部で行った美少女調査
によると1年生の中で3番目に可愛い美少女として挙げられてるみたいで、
これも2年の須和さんと同じ感じになっていて、さらに加えてプロポーシ
ョンもいいほうなので、私のあられもない姿は誰もが見てみたいのはよく
分かる。
かって2年の須和さんも、忘れんぼの罰というものを教室内で1年間続
けたせいで、2年生になった早々、おっぱいが丸出しにされてしまったと
聞く。噂では全裸解禁になったあたりで私との罰のコラボがあるみたいだ。
って、さすがにそこまで私はレベルアップさせるつもりはないんだから
ね!!
それにしても、須和さんが教室で私が廊下って..何かこっちの方が、
最初からレベルアップされてるよぉぉ〜。だって、廊下だと全員が見れる
から悔しい思いをする男子がいないことになるしぃぃ〜。
んもう〜、日々レベルアップするから連日、男子の喝采が止まらないよ
ぉぉぉ〜
さて、話を戻しけど、この夏服の罰って、普通に考えると普通に夏服で
立っているかの罰に思われるが、普通に夏服で立たせるわけはない。
だから、廊下を通る女子たちは完全スルーなのに、男子たちは色々と注
目してくる。
「おい、見てみろよ。こっちからだと結構透けて見えるぜ」
「すげぇぇー、やっぱり奈須香ちゃんの乳首って真っピンクなんだな」
「おっぱいもでけーし、これを生で見れたなんて羨ましいよな」
「噂だと、あのボタンがレベルアップで1つずつ外されていくみたいだぜ」
「ちくしょぉぉ〜早くレベルアップしてくれよー」
そう、何と夏服の上着は男子と同じボタン付きの薄いブラウスしか着て、
ブラを取り上げての罰となっていたのである。
だが、この夏服の罰はノーブラだけで収まるものではなく、誰もが私の
足元にある物体にいろいろと論議を交わしていたのであった。
その物体は言うまでもなく私のショーツであり、下ろされた姿で両足に
通したままで床についている状況なのだ。
「しかし、あのショーツって本当に穿いていたものなのか?」
「と言うより、あれが本物だとしたら奈須香ちゃんってノーパンなのかぁ!」
「いや、いくらなんでもノーパンはないだろ?本物だとしても何か穿いて
るんじゃないか」
もし、これが私が直に着けていたもので、これしかなかったとしたら、
今の私は短いスカートの状態でノーパンでいることになる。
廊下で立っている以上、風が入ってくる事もあり、仮に捲られてしまっ
たら一気に下半身を晒す事になるだろう。
となれば落ち着いて立っていられるはずはない。
そう勝手に思う男子たちの誰もが疑問に感じていた。
当然ながら、少しでもスカートが捲れると男子たちが一斉に私のスカー
トの方へ視線を向けて注目してしまう。
「ちくしょーまた無理かぁぁ..」
「やっぱり、フェイクじゃねーか」
「そうだよな..そこまでいくわけねーと思うけど..ついな..」
(ぁぁ..良かったぁぁ..助かったわ..)
少しずつ疑問を感じる男子たちの中で1人だけ風が吹くたびに私だけが
冷や汗をかいてしまう。
実はこのショーツは本物であり、スカートの中身は正真正銘のノーパン
で立っているからだ。
つまりは強い風が吹いてスカートを捲られた時は一気におま●こを男子
たちの前で公開してしまう。
どうやらこの罰にはそれなりの理由があり、私に多くの汗をかかせるた
めにノーパンで立たせる事にしたのだろう。
その為、一見普通に見える短いスカートも特殊な細工により、ほんの少
ししか捲れないようになっており、それが丁度、私のおま●この底辺が見
えるか見えないかのラインに合わせていた。
もちろん、その細工のことを知っていても私は風が吹くたびに焦り、冷
や汗をどんどんかいてしまうのでブラウスを透けていってしまう。
そう、汗を早くかかせて、ブラウスを透けさせるためだけに考えたくだ
らないものなのだ。
でも、この汗は私にとってただ恥辱を与えるだけのものではなく、大き
なメリットがあることに身にしみていた。
(...ぅぅ..これは汗よ..汗なんだから..)
私の太ももに汗と一緒に垂れている一筋の濡れている跡がある。
汗と一緒に流れているので男子たちが気付く事はないのだが、それを出
している私は動揺を隠せないでいた。
(・・・・こんな状況で感じてないわ..全然、感じてないのに何で?)
愛液を少しながらも出している事に私は不安に思う。
ともかく、私は忘れ物なんてしないし、ただ頭がちょっと..いやまあ
おバカさんなだけなんだからぁぁ〜。
そうよ!私はただ、問題が解けなかっただけ。努力はしてるの。夜もち
ゃんと予習してるし、家でも頑張って勉強してる。
それでも……立たされる。しかも、こうして恥ずかしい罰をされる。
今度こそ、良い点数取ってやるんだから!うん、明日はちゃんと問題解
けますように……
翌日、私は早めに登校して復習もした。
なのに、テストの結果は散々で、担任の先生からにこやかに声をかけら
れた。
「じゃあ奈須香。今日もよろしくね。あ、今日はちょっと2年の須和さん
がした罰でいこうか」
ちょっと、あの先輩何をしたの?何か廊下に白線が引いてあるし?私の
頭の中に不安が渦巻き始めた。
先生から渡されたのは一枚の紙。
《今日の立たされんぼの罰:3限目の休み時間に、廊下で反復横飛び30
回。ノーパン、ノーブラのままで》
……えっ……反復横飛び!? なにそれ、罰のはずなのに運動成分入っ
てきてるじゃん。
先生は苦笑いしながらこう言った。
「いやぁ、ね、ずーっと立ってるだけだと、慣れちゃうでしょ? それに、
ほら、2年の須和さんはパンイチ姿でしたみたいだよ」
それ、おっぱい丸出しじゃない!? なんでそんな姿で反復横飛びを?
こうして、3限目の休み時間――運命の時間はやってきた。
私は例の「立たされんぼの奈須香です」名札を首にかけ、校舎の廊下の
定位置へ。今日はさらに足元に白線が引かれていた。
「ここで反復横飛びだよ」と先生がニコリと微笑んで、去っていく。
反復横飛び30回の罰が始まった。
最初はリズムも分からず、足を交互に動かすだけ。
中央の線から、右・中央・左・中央・右とサイドステップを心の中で数
えていると、案の定、廊下の向こうからぞろぞろと男子たちがやってくる。
「見ろよ!今日はマジもんのノーパンだぞ!」
「やっぱり進化したな、奈須香の立たされんぼの罰」
「ああ、葉須香先輩のパンイチ反復横飛びより恥ずかしいかも」
なんでそんなに詳しいの!?こいつら、こっそり見に行ってるだろ!
私はひたすら、目を合わせないように視線を宙に漂わせながら、足を動
かす。全身が恥ずかしさで熱くなっていく。
ぴちっとした夏服の制服が、足踏みによって揺れるたび、視線を感じる。
名札も胸元でゆらゆら揺れて、まるで「見てください」とでも言ってる
かのよう。
先生が指定した白線の中で、私はぎこちなくも一生懸命、反復横飛びを
続けた。
途中、窓からの風が吹き抜けてきて、髪が揺れ、スカートの裾もふわり
と膨らんだ。
その瞬間、聞こえた男子の一言――
「見えたぞぉぉ〜、奈須香ちゃんのおま●こぉぉ〜」
やめてええええええ!!声に出して言わないでぇぇぇ!!
30回がとてつもなく長く感じた。でも、ようやく先生が顔を出して、
「はい、おつかれ」と言ってくれた時、私は本当に泣きそうだった。
「次も須和さんを参考に考えるね」
先生は笑顔でそう言った。笑顔だけど……言ってること、地獄だよ……?
放課後、教室で荷物をまとめていると、となりの席の女の子がそっと話
しかけてきた。
「……あのさ、奈須香ちゃん」
「ん?」
「ごめん、ちょっと楽しみにしてる自分がいる……」
やっぱりだぁぁああ!! 女子の中にもいるんだ、そういう人ぉぉお!!
私は机に突っ伏した。明日が怖い。でも行かなくちゃ。罰でも、これが
今の私の日常になっている。
いったい、どこまで過激になっていくつもりかしら..
不安に思いながら、私は結局須和さんと同じ道を歩くかの様に、1ヶ月
も罰を続けてしまった。
そう、夏服の罰をレベルアップさせていき、男子生徒たちの期待をどん
どんと高めていった。
先月より始まった夏服の罰はボタンが1つずつ外される事になり、最終
的に全てのボタンは外されてしまった。
最後の方は夏服のブラウスの裾をスカートから出されてしまい、風が吹
くたびにおっぱいがこぼれて見えるハプニングまで出してしまったので最
悪だ。
スカートの方も途中から細工なしの普通のものに変えられたので、風が
吹けば捲れてしまい、多くの男子たちに捲り上がったシーンを見られたの
で、ノーパンであることを多くの男子たちに証明してしまった。
そのせいか何とか捲って見ようと企む男子が増えてしまうから、タチが
悪い状況となっている。
こんな危険な状態に置かれている私の耳に、自分のクラスの男子の声が
響き出す。
「おい、そろそろ立たされんぼの罰の時間は終わりだぜ。ほら自分のクラ
スに戻った戻った」
「ちぇっ、もうそんな時間かよ..また楽しみは明日ってことか..」
私と同じクラスの男子たちが他のクラスの男子を追い払いながら、私を
教室の中に連れて行く。
教室の扉が閉まると同時に男子たちの手馴れた動作によって、ブラウス
とスカートを剥がされて全裸にされてしまう。
「さあ、奈須香ちゃん。いつもの場所で全裸起立だよ!」
「は、はい。教室の端に行きます..」
皮肉なことに上の階では、全裸解禁となった須和さんが私と同じ全裸で
立っており、校舎の外から見るとさぞかしすごい光景となってるのだろう。
何せ、1階と2階の窓には全裸の女子高生が立っているのが覗けるから
だ。
もう私の罰の状況が須和さんと同じになってしまい、このままいったら
本当に2人並んでの罰のコラボをするときもくるかもしれない。
いや、もしかすると須和さんを追い越しているような気がする。須和さ
んが絶対にやらない罰を私がこれからするからだ。
クラス一の秀才である初堂早苗(ういどう さなえ)さんが眼鏡をキラ
リとさせながら、「今日の男子は金田くんね」と1人の男子の名を呼んで
きた。
ちなみに初堂さんのお姉さんも同じ高校の2年生として通っていた。
そう、女子ばかり辱めるのはおかしいと、男子の中からも一番成績が悪
い男子が素っ裸になるのであった。
金田君も私と同じ様に素直に制服と下着を脱いで全裸になるんだけど、
あの..えっと、その..おちんちんがフル勃起しているんです。
裸の男女が並べられて立たされる。そして、ここからが須和さんが絶対
にしない行為が始まるのだ。
「…それじゃ、まずは..その下品な状況を処理しましょう!」キラリッ。
初堂さんの言葉を聞いて女子たちがきゃあきゃあと歓喜する。
「ぐぬぬっ、今日こそは俺たちの意地を見せてやるぜ」
「そうだ、金田!汚名挽回..いや、汚名返上といけぇぇ〜」
「ああ!俺は俺はぁぁぁ〜、頑張って耐えるんだぁぁーー」
「確か金田くんなら、このポーズに弱いはずよね。奈須香、このポーズを
とってちょうだい!」「う、うん..」
私は初堂さんに言われたとおりの恥ずかしいポーズを金田君の前で見せ
ていく。
「うぅぅぅ〜!こ、このポーズはたまんねぇぇぇぇぇ〜」
金田君のおちんちんが更に固くなったところで、初堂さんがマイ箸箱か
ら「今日はこの3番で充分ね」といっぱい入ってる箸の中から1つの箸を
取り出して、何と金田君のおちんちんを摘まんで擦ってきた。
「どう?3番の味は?もうあなたの下品なモノは限界のようね」
「ううぅぅ..また箸で出されてしまうのかよぉぉぉ〜!だ、ダメだぁぁ
ぁぁぁ〜!もう限界だ!!」どぴゅっ!どぴゅぴゅっ!
教室の中であり得ない射精の音が響く。私はそれを間近で見なければな
らず、ある意味、これも私の罰みたいなものだ。
「・・・まったく、ここの男子共はみんな短いわね..」
初堂さんの台詞に女子たちも顔を真っ赤に染めながら、何も言葉が出な
いまま呆然としていた。
「これで、今日もちゃんとした罰になるわね。言っとくけど、また勃起し
たら抜くからね」キラリッ。
本人的には勃起が下品だから対処するみたいだけど、ポーズには私も協
力しないといけないし、しかも皆の射精シーンを見ることになるのだ。
この後は普通の罰に戻るけど、男子たちは今日の敗北を得て、少しだけ
ショックを受けているようだ。
「やっぱ、金田でもダメだったか..って言うか初堂のテクあがってねぇ?」
「ああ、箸の種類も増えてるし、あいつ何だかんだいって楽しんでるだろ」
「けど、俺たちとしては奈須香ちゃんの恥ずかしいポーズが拝めるから、
いいんだけどね」「あれは正直、抜けるよな〜」
こうして、今日も全ての立たされんぼの罰を終えることが出来たけど、
罰の影響力がどんどんと大きくなることから、この先が不安に思う。
そう、私だけの恥辱で収まりを見せなくなっていきそうで他の女子たち
にも罰が広がる雰囲気があった。
もちろん、私自身の廊下での最後の箇所の全公開も刻々と近づいてきて
おり、おま●こを見せてしまったら、その先には何があるのだろうか..
それに男子たちも密かに早漏を克服するためにいろいろしてるので、そ
ろそろ立たされんぼの罰から逃れなければならないだろう。
まあ、そう言ってもしばらくは立たされんぼの奈須香を続けるのは確か
なんだけどね...(ぅぅっ..悲)
おまけ:葉須香とのコラボ罰は校庭で二人三脚!?
「じゃあ今日の罰は――葉須香との二人三脚の罰でいこうか」
放課後の教室。裾部先生の言葉を聞いた瞬間、私は耳を疑った。
二人三脚……!?それ、体育祭の競技じゃない!?なんで罰でやるの!?
しかも、あの葉須香先輩と!?わすれんぼの葉須香として知られ、数々
の恥ずかしい罰をしている先輩との罰のコラボ?
「ちょっとぉぉぉ先生!? 冗談でしょ!? そんなの前代未聞――!」
「いやいや、たまには交流罰をやってみようってことでね」
にこやかに言い残すと、裾部先生はどこかへ行ってしまった。
交流罰……なんだよその言葉……体育祭じゃないんだから……
そして翌日、私は校庭の一角に全裸で立っていた。もうとっくに私の裸
は立たされんぼの罰で多くの男子に晒されていたからだ。
信じられないことだが、葉須香先輩はまだ、おま●この中を見せてない
みたいで、とっくに大満開した私の方が追い越してしまった。
すでに準備されたコースは砂で軽くラインが引かれており、周囲にはな
ぜかぞろぞろと生徒たちの集まりができつつある。
何そのノリ!? 見物する気!? やめてよぉぉ!
「おまたせ〜、今日のパートナーの登場だ」
そんな裾部先生の軽やかな声とともに現れたのは、葉須香先輩だった。
やはり、私と同じ、校庭なのに裸でやってきた。
「はじめまして、奈須香ちゃん。ずーっと気になってて。1年の立たされ
んぼの子ってどんな子かなって」
「よ、よろしくお願いします……」
私は萎縮しながら頭を下げた。
「それじゃ先生がひもで縛ってやるからな」
裾部先生が慣れた手つきで、赤と白の布ひもを取り出し、私の右足と先
輩の左足をしゅっと結び始めた。
「よし!これで運命共同体ってわけだが、まだ終わりじゃないぞ」
「え?でもちゃんと」
「うん。足はちゃんと」
「まだ縛る場所が残っているぞ」
裾部先生は私の右のおっぱいと先輩の左のおっぱいを絞るように結んで
きた。
「これぞ!コラボ罰の2人3パイだ!」
2人3パイって!どんなアダルト競技だよ!
「じゃあ、2人とも位置について」
裾部先生の声がグラウンドに響くと、あたりは静まりかえった。
「……で、どこまで走るんですか?」
私が聞くと、裾部先生がにっこり笑って答えた。
「トラック5周。途中で一回、真ん中の1本足で立って足上げだ」
「はあっ!?」
何その指示!? 何それ含まれてた!?先輩も驚いてるよっ!
「えっと、やるしかないみたい」「ぅぅ..」
「それじゃ、2人ともいっせーの……スタート!」
ひもでつながれた全裸の二人三脚が始まった。
「いちっ、に! いちっ、に!」
先輩のリズムに合わせて、私も足を出す。校庭の土が足の裏にざらりと
伝わる。
けれど、まだ息が合わない。私がちょっとでもタイミングを外すと、先
輩の体がふらりと揺れる。
「だいじょぶ、焦らない焦らない」
その言葉に少しだけ安心して、私はぐっと力を入れ直す。
やがて、観客――いや、見物に来た生徒たちから、ちらほらと歓声が上
がり始めた。
「うお、まじで全裸二人三脚してるじゃん」
「おっぱいもいい感じの揺れだ!罰が競技化してる!」
「なんか……青春っぽくね!?」
違う違う、これは青春じゃない、これは罰なんです!!
半周のちょうど中間地点、裾部先生の手のひらがパッと上がった。
「はい、いったんストップ!片足上げ〜!」
「え、ここで……!?」
けれども、隣の先輩は迷いなくぴしっと右足を高くあげる。
結構、上にあげてるけど、何とおま●こが開いてないらしい。
仕方なく、私もつられて足をあげる。……もう、どうにでもなれー!
言うまでもないが、こっちは見事におま●こが開いたよ。
「よし、再開!」
再び足を合わせて進む。ちょっとずつ、私たちの足並みが合ってきて――
ゴール直前、先輩がポツリと呟いた。
「ごめんね。私のせいで変な罰につきあわせることになって」
「そんな..私の方こそ」
その言葉に私は感動した。
……最近は、ちょっとだけだけど、罰を悦んでいる自分がいる。
最初は嫌だったはずの罰。でも、先輩と一緒だと……本気で罰から抜け
出るぞと頑張ってみようと変われる気がした。
ゴール後、生徒たちから拍手と歓声が起こる。
私は赤くなった顔を隠すように、そっと頭を下げた時、先輩の担任の名
歯亀先生がやってきた。
「その罰!生温いだべぇぇぇ〜!どうせなら、1年を真ん中にして、3年
女子も加えて三人四脚するんだべぇぇぇ〜」
いや、ちょっと待て!それって私のおっぱいがとんでもない形になるや
つじゃん!
けれど、心のどこかで、また先輩との罰のコラボをしたいと思ってる自
分がいて――不謹慎だけど股間が疼いてしまったのだった。
<完>
「立たされんぼの奈須香」完
|