読切「書き初めの罰」


※高校1年生の3学期頃の話になります。(本編だと第12話)

 新年の朝日が差し込む教室に、男子たちはわくわくしながら登校してき た。  そう、新しい年を迎え、彼らが待ちに待った3学期が始まったのだ。  この3学期では、彼らにとって最高のお年玉が用意されていた。それは、 葉須香がもし忘れ物をしたら、新年早々から罰で用意されたものへ教卓の 後ろで隠れて着替えることになり、その際に制服はもちろん、下着も全て 脱ぐことが約束されてるからだ。  もちろん、葉須香自身も3学期からは忘れ物をしないと心に誓っていた。 だが、その誓いは、3学期早々に破られてしまった。  休み明けに持っていく提出物を忘れてしまったのだ。そのことを知った 担任の笛地は、忘れたら行うと伝えた「襦袢の罰」をするように言った。 「葉須香、忘れたらどんな罰をするか覚えているよな?」 「は、はい..襦袢の罰として..襦袢をここで着ます」 「おおっ〜、初っ端から襦袢かよぉぉーー!」と、男子たちは大声で歓声 を上げた。 「もちろん襦袢って下着だから、ブラやショーツなしだよな?先生」と、 男子の一人が先生に聞いた。下着を着る罰なら、元から着けてる下着は全 部脱ぐということを確かめた。 「ああ、その通りだ。葉須香、いつものように教卓の後ろで服を脱いで襦 袢をつけるんだ」 「はい..わかりました」と小さく返事をし、葉須香は、教卓の後ろに行 き、制服を脱ぎ始めた。脱いでるところが教卓で隠れてるのを確認しなが ら、「何で忘れちゃったのよ〜」と忘れ物を悔やんだ。  年初めから教卓に後ろに隠れて服を一枚ずつ脱ぐ羽目になった葉須香。  教卓の上に置いていく服を見てる男子がどんな想像を膨らまして喜んで いるのが嫌だったが、罰なので脱ぐしかない。  一方、男子たちは、教卓の上に次々と乗せられていく葉須香の脱いだ服 を見て、3学期が始まったことの嬉しさを実感していた。特に脱ぎたての 下着を見るのが楽しみだった。さっきまで身に着けていた下着を手放す葉 須香の恥ずかしさも想像した。今はその想像だけで充分満足だった。  今は着替えるところや全裸になった姿を見ることが出来ないが、ひょっ とするとその内教卓の後ろで着替えるのも無くなるかも知れない。  何せ、最初は古い教室で着替えていたのが、教室内での簡易更衣室へと 変わり、ついには教卓の後ろで着替えるとこまできているからだ。  男子のほとんどが、教卓なしでの公開着替えを密かに願っていたので、 とんでもない話かも知れない。  男子たちが鼻息を荒くしながら、教卓に注目する中で葉須香の片手だけ がひょっと現れ、外したブラを教卓の上に乗せてきた。 「葉須香ちゃん、おっぱいってやっぱ手で隠してるの?」 「片手じゃ、やっぱ片方だけしか隠せない?」 「いや、俺たち見えないし、隠さなくてもいいんじゃないか」  男子たちは、教卓の後ろで脱ぐ葉須香に、いろいろな質問を投げかけた。 どうやら、葉須香の反応を見るのが面白く、顔を赤くさせるのも楽しかっ た。あと葉須香の「いやぁぁ〜」と困る声を聞くのも好きだった。 「お前ら!うるさいぞ!黙って罰の準備をさせておけ!こっちはお前らの 提出物を貼ってるんだからな」  男子たちの声に気づいて、笛地は怒鳴った。男子たちは、その声にびっ くりして、口をつぐんだ。笛地の機嫌を損ねないように、教科書に目を落 とした。  その間にも葉須香の手はショーツをつかみ、足首の方へ下ろしていく。  ついに、脱いだショーツまでも教卓の上に乗っかろうとした時、1人の 男子が笛地にある質問をした。 「そういえば先生〜。俺たちの書き初め貼ってるようだけど、葉須香ちゃ んのを先に貼ってくれないかな」 ビクッ!「え?書き初めっ!!」教卓の方から驚いた声が響いてきた。  葉須香は、自分の書き初めを忘れてきたことに気づいて、ちょっとだけ 立ち上がり身を乗り出してきた。  ぶるるんっ。と葉須香のおっぱいが大きく揺れると、自分が裸だったの に気づき「あっ」と叫び、慌てて身体を引っ込めて教卓に隠れた。  それを聞いた笛地は軽く咳払いをして葉須香に聞いた。 「そういえば、書き初めはどうした?まさか葉須香、お前..」 「ご、ごめんなさい..家に忘れてきました..」 「家に忘れてきた?そんな言い訳は通用しないぞ。お前は、提出物も忘れ るし、教科書も忘れるし、筆箱も忘れる。こんなことでは、将来どうなる んだ!」 「ぅぅ..」 「仕方ない奴だな..じゃあ、そこで今すぐ書け。教卓の引き出しに半紙 と硯や水差し、墨など全部入ってるはずだ」 「え?い、今ですか..今、私..その..裸なんですが..」」 「今だ!今すぐだ!早く書け!俺の方からも見ないようにするから、安心 しろ。忘れたお前が悪いんだから、今ここで書くのは当然だ!」 「わかりました..」  葉須香は、顔を真っ赤にしながら、教卓の引き出しを開けた。中には、 半紙と硯や水差し、墨などが入っていた。しかし、墨汁はなかった。 「あの..墨汁はどこに?ま、まさか..」 「ああ、墨汁はないんだ!今はそれしか無いんだ!諦めろ!」 「ぅぅ..わ、わかりました」  葉須香は、教卓の引き出しを開けて、中から半紙と硯と水差しと墨を取 り出した。半紙は床に広げて、筆を置いた。硯は、半紙の横に置いて、水 差しで水を注いだ。  当然、これらの所作を手で恥部を隠しながらするのは無理なので、胸も 股間も晒したままで水を硯の中に溜めていく。水が静かに揺れる中、2つ のおっぱいもぶるんと揺れる。  墨を硯の端に置いて、手で持った葉須香は、墨を硯の水に浸して、ゆっ くりと回しながら磨り始めた。  墨と水が混ざって、硯の中に黒い液体ができていく。葉須香は、墨の色 が濃くなるのを見ながら、磨り続けた。墨を磨る音は、教室に響いて、男 子たちの熱い視線を感じた。  ぼそぼそ(おいおい、今すっぽんぽんだよな?全裸で墨擦ってるのかよ)  ぼそぼそ(見えなくても、すげーエロい姿なのは分かるぜ!)  ぼそぼそ(って言うか、笛地のやつ、葉須香ちゃんの制服、貼ったぞ!)  ぼそぼそ(意外と葉須香ちゃんって、こういうの裸でも真剣にやるよな?)  男子たちの言う通り、裸のままで真剣に墨を磨り終えると、筆を手に取 った。筆は、白い毛先が細くて長いもので、筆を硯の黒い液体に浸して、 墨をつけた。  墨が筆に染み込んで、毛先が黒くなると、筆を硯から持ち上げ、半紙の 上に持っていった。 「……」(どうしよ..影がすごく邪魔よね)  書き初めはちゃんと書かなくちゃという真面目な葉須香は教卓の影がど うしても気になってしまう。 「…やっぱ、ここだと..暗くて書きずらい..もうちょっと前に置かな いと」とあっさりと身を乗り出し、教卓から頭を出した葉須香。 (うおっ!!)(マジかっ!)(誰も喋るなよ!)  男子たちは一斉に口を噤んだ。言うまでもないが、頭と一緒にチラチラ と揺れて見えるおっぱいを堪能したいからだ。  何も気づいてない葉須香は筆を半紙に触れ、墨が半紙に滲むと筆を動かし て、書き初めを書き始めた。  筆の動きに合わせて、半紙に文字が現れた。葉須香は、力強く、美しく、 抱負や目標を含めた”忘れない”という文字を書いた。 「うん!いい感じに書けた!」書き終え、筆を置いて、自分の書き初めに 満足する葉須香。もちろん男子たちも「いいもん見れた!」と満足してた。 「先生、書き終えました」 「そうか!書き終えたか!じゃあ、今日は襦袢の罰は無しで、書き初めの 罰でここに立ってもらうぞ!」 「書き初めの罰って..まさか..この半紙だけで..」 「ああ、この書き初めを持って、1日立ってもらう!そうすれば半紙に書 いた”忘れない”も充分、身に染みるはずだ」 「わ、わかりました..」  何と半紙だけを持った姿で立つことになった葉須香。もちろん、裸のま まで半紙だけで恥部を隠してるアブナイ姿となった。 「正月明けから、こんなすげー罰でいいのかよ!」 「って言うか、何か色んなとこが透けてねーか?」 「先生、これ来年になったらどうなるんだ?」 「そうだな..これも罰の1つとして、葉須香の口から説明してくれ」 「は、はい..も、もしも..忘れ物が続いたら..高2の1月は..」 ごくりっ!「1月は!」「どうなる!」 「こ、高2の1月は..わ、私の身体が..半紙の代わりになります」 「それってつまり!」 「全裸で立ちます..もちろん、その時は一切隠しません」 「おおおおおおっ!」「そりゃすげええええ!」  1年後の全裸罰宣言に男子たちが盛り上がる。もちろん、笛地が言わせ た台詞でもあっても、そんな罰が来るはずがないと思っていても。 「こりゃ、実現したらすげーよな。3学期早々で全裸書き初めって事は!」 「ああ、その前に全裸直立されてるってことだよな!」 「いやいや、おっぱいとおま●こ丸出しで立つって..ヤバいだろ」 「あり得ない話だけど、勝手に期待するのは自由だよな?」  今では、まだ胸も股間も隠している葉須香が、まさか来年の1月では本 当におっぱいもおま●こも丸出しにしてるとは、この時の男子たちは誰も 思わなかったであろう。  こうして、この日だけ書き初めの罰で半紙一枚で立つことになったが、 これだけで終わることは無かった。  やはり、半紙で隠れてる部分をもう少しだけ透かして見たいという願望 が男子の中に起きており、それが実現することになってしまった。  2時間目が終わったときに教室の窓際にいた男子が、加湿器を持ってき て、葉須香の近くに置いた。男子は「すげー乾燥してるからさ」と言って、 加湿器をつけた。 「え?そ、そんな..ここでそんなのつけられたら..」 「大丈夫、半紙はそれぐらいじゃ破れないから」 「そういう問題じゃ..」  結局、男子たちの意見の方が通り、葉須香の両足の近くに加湿器が設置 され、スイッチを入れた加湿器からは白い霧が出てきて、葉須香の半紙を 湿らせてくる。  言うまでもないが、半紙がどんどん湿気で透けてきて、昼休み終わり頃 には乳首の色や形が分かるぐらいまで透けてきた。 「何か、俺たちの抱負や目標がいきなり達成された感じだな」 「ああ、神秘の先を見れるのは時間の問題だ!」「春よこいっ!」 「もう絶対に!絶対に!明日から忘れ物しないんだからっ!」  そう、これから始まる罰では葉須香のおっぱいを生で見れるものが多く なるであろう。  何せ、年始早々から、葉須香のおっぱいは何回も見られてしまい、これ は、葉須香のおっぱいが当たり前のように晒されることの暗示なのかも知 れない。