最終話「スケベな国語教師」


 もうすぐ夏休みがくる7月上旬、私は朝から生まれたままの姿で教壇の 端でたっていた。  股間を手で隠すことのみ許されており、おっぱいは丸出しだった。  1年前は普通の水着の罰でも恥ずかしくて両手で水着を隠したのが、嘘 に思えてしまうぐらいだ。あれ程、死守していたパンティも取られてしま うなんて.. (って!何で、すっぽんぽんにされてるのに忘れ物をしちゃうのよぉぉ〜)  恥ずかしい!  本当に心の奥底から恥ずかしいっ!  なら忘れるな!って言うか普通忘れるか?  そんなツッコミにも「その通りです」としか言い返せないよぉぉ〜。  朝から生まれたままの姿で教壇の端で立つ私。  須和葉須香、校内ベスト3位に選ばれてた美少女は今日も全裸です。  これは決して脅しや強制じゃありません。忘れ物をしなければ脱がなく ていいのです。  そうなのよね、忘れ物をしなければ..すごく簡単なことだよね。  すっぽんぽんで立たされるんなら、絶対に忘れ物なんてしないはず!  本当は今でも、おっぱいも見せたくないと思ってるし、罰以外では、絶 対におっぱいを出すつもりはありませんっ!  今日こそ!本当に今日からは脱がない1日を過ごそうと登校し、昇降口 で鞄がやけに軽いことに気づいた。 「ちょ、ちょっと待ってぇぇ〜。何で私の鞄は軽いんですかぁぁぁ〜」  上履きに履き替えて、キョロキョロと周りを見てから、そっと鞄を開く。 「………………………ぁぁ」  少し目眩がきて鞄が閉められない。お弁当しか入ってない..最終確認 しようと玄関で全部出して、1つも忘れてないことに嬉しさが立ち込めて、 そこから物をしまった記憶が思い出せない。 「家出るまでは..忘れ物してなかったのに..」 「これじゃ大忘れだよ..」確か、いっぱい忘れたときの罰もあったよね。 <大量忘れ物をした際、須和葉須香は教室に全裸で登校すること!> 「脱いだら..すぐ教室に入るしかないよね..」  ここは廊下で登校中だから、他のクラスの生徒にも晒すことになるけど、 やらないわけにはいかない。  私は急いで教室の前の廊下で制服や下着を脱ごうとした。  ある程度、私の恥ずかしい罰は知れ渡っていたし、他のクラスの男子た ちも多く裸を見られているし。 「おおっ、朝から葉須香ちゃんの罰が拝めるなんて最高だぜ!」 「葉須香ちゃん、俺らは見てるだけだから、慌てなくてもいいぞ」「ああ」  罰への慣れなのか、他のクラスの女子が廊下でストリップしようとする のを楽しんでる。襲われるという空気もなく、いじめのようなものでもな く、どちらかというと負けずに頑張れと応援している感じになっていた。 「朝から盛り上がってキタァァ〜。俺らの葉須香ちゃんへの愛のオタ芸を 見せる時!」「ああっ、いくぜ!」 「ああ、お願いだから、そっと脱がせてぇぇ〜!って、それ例のフルボッ キじゃないのぉぉ?」 (いつの間にか、進化してるぅぅ〜!女子もノリノリで参加しないでぇぇ) <男子一同>「「はすかん!はすかん!脱いじゃえ!はすかん!」」 <女子一同>「「はすかん!はすかん!見せちゃえ!はすかん!」」 <葉須香>「まことにまことに脱いじゃって、見せちゃいますっ!」ぶるんっ! (って何かこれ私もノってしまうよっ!) <男子一同>「「はすかん!はすかん!脱いじゃえ!はすかん!」」 <女子一同>「「はすかん!はすかん!見せちゃえ!はすかん!」」 <男女一体>「「全裸の はすかん 完成だぁ!」」 <葉須香>「明日はきっと忘れないの〜♪ぐっと心に刻もう! 罰で懲りて服を得よう!だから決意はダブルピース(アヘッ・・・)須和〜 葉須香の わすれんぼぉ〜」 (って、つられてダブルピースしちゃったよぉぉ〜) 「でも、ここまで恥ずかしい目に遭ったんだもの。明日こそ忘れ物はしな いはずっ!今度こそ、夢見た制服ライフが始まるんだからっ!」  で、翌日の私は掲示板の近くで授業中ずっと全裸で立っていた。それも レベルアップされて股間の手隠しを禁止されてしまった。  ただ葉っぱ一枚(葉っぱの根元をセロテープで固定)で隠してるので股 間丸出しは免れました。  もう、黒板横の掲示板は今や私専用の展示スペース化しており、朝に脱 いだものが全て飾られていました。  ちなみに、おっぱいへマジックで書く罰は水性へ変わり、1人の教師だ けの専用罰になりました。  その教師は私がもっとも嫌いで、学校で1,2を競うスケベな教師なの です。常日頃女生徒のお尻や胸をさわってくるスケベ教師なので、そんな 教師の授業でボリュームのある女子高生が胸を出して立っていれば当然、 胸を触ったり・掴んだり・揉むなどは平気でやってきます。  もちろんこちらはそれを跳ね返す事も出来ないため我慢して耐えるしか なかった。  その教師の前で葉っぱ一枚の姿を見せるにはあまりにも無謀に近いもの があり、今日も嫌いな教師の国語の時間がやってきました。  国語教師、裾部は入ると同時に真っ先に私の姿を見てニヤついた。  そう、裾部にとっては密かに念願にしていた下半身の露出が実現された からであった。  裾部は軽く咳払いをして、ニヤついた顔を隠し私を手招いた。 「葉須香くん。おはよう。今日からは一段と派手になったね。まあ、これ も君の為だ。さあマジックで書くから来なさい」 「はい・・・、正の字お願いします」 「うむ。しかし毎回、正の字を一から書くのは面倒だな。さて、どこから 書くとしようかの」  裾部は書く場所を変えながら私の胸を軽くもみ遊んでいた。  ひどい時は堂々と乳首までもつかんでくるからとんでもない教師である。 「おお、ここにも書けそうだな」と私の左胸を思い切り持ち上げようやく いつもの正の字をいっぱい書いてきた。  しかし、羞恥はこれだけで終わるわけでなく早速スケベ教師としての企 みが動き出した。 「さてっと。今日は前回の朗読の続きから始めるか。えーと端から行くか ら葉須香くんから朗読な。あと、その葉っぱは気になるから外したまえ」 「えっ?あ.あの...今の私、罰で手隠しは禁止なんです..」 「あー?そんなのは関係ないぞ。ほら、教科書だ!あと、いつも言ってい るが朗読は両手で本をつかんで両手をまっすぐにして読むんだぞ」  そう、スケベ教師の裾部はそれがどういう姿になるかを知りながら私に 朗読をやらせようとしていた。  かって私がまだ胸を隠していた時と同じように無理な注文をしてきたの であった。  ただ、胸の時は位置的には少し隠せる事で良かったが下はどうやっても 隠せないのだった。  けど今の私にはどんな無理な要求も受けいれなければならず諦めて、葉 っぱを取ってから先生から本を受け取った。 「先生、どこまで朗読すればいいんですか?」  私は唯一の抵抗として真っ赤な顔で少しにらんだ目つきで裾部に聞いた。 「えっとな。とりあえず少し長いが今の物語の終わりまで朗読してくれ」 「終わりまでって30ページ近くも....」 「たがが、30ページじゃないか。ほら、早くしろ。」 「・・・・わかりました...」  私は屈辱に耐えてそう答えるしかなかった。  そう、抵抗しても前回と同じだと私は諦めるしかなかった。  前回の胸隠しの時も大量のページの朗読で授業が終わってしまい、私は 最後まで1回も胸を手で押さえる事が出来ずに終わってしまった。  そして今回もとても時間内に読み終えるページじゃなかった。  私はついに完全にあきらめ、葉っぱを取った無防備な下半身を晒したの であった。  今、下半身は再び小さな黒ひげがすきま風でひらひらと舞っている状態 にされていた。 (ああ・・・見ないで。みんなそれ以上、下は見ないで...)  私は普通の女性と比べると陰毛が少なく、縦にわずかに生えてる程度で あり、陰毛の下には無毛の割れ目の部分がはっきり見えていた。  ただ、高2の割にはしっかり一本の筋のように口を閉じていたのがまだ 唯一の救いであった。  だが、男子生徒にとってはその縦筋がすごく興奮させるものとなってお り、あちこちから小声がし始めてきた。  ぼそぼそ。「すげー見ろよ。あそこ完全につるつるじゃねーか」  ぼそぼそ。「胸はでかいのに下は子供みたいだな」  ぼそぼそ。「あいつ、開いた事ねえんじゃねーのか」  男子生徒が次々と小声で話してる中、私は聞えないフリをして、ただ耐 えながら朗読するしかなかった  実を言うと正直、私はまだ本当にそこを開いてみた事がない。  おしっこの時に自然にわずか開くぐらいで自分の手で開く勇気がないの であった。  当然、自分でもこわくて見られないここの中を他人に見せたことはなく、 そんな場所を閉じてるとはいえ晒すのは私自身にとってものすごく恥ずか しく本当なら今すぐにでも教室から逃げたい気分だった。  胸の時の様に本の死角を使って隠せればまだいいが、下半身はそんな事 は出来ず、結局は最後までクラス中に晒すはめになり、国語の授業は私の 恥辱の朗読だけで終わってしまった。  ようやく今日1番の恥ずかしさがようやく終わり私はホッとした。  だが、忘れ物が続く限り、恥ずかしい目に遭い続けるのは間違いない。  もうすぐ2学期が終わり、辱めの罰から解放される夏休み。  のんびりとした日々の始まり。  何を忘れても気にしなくていい日々は私にとって良いことでもあり、考 え次第では悪いことでもあった。  裸にされても忘れ物が止められないのは、すごくダメなことだと夏休み 前に気づいてしまった。 「これも裸以上の罰にさせないためなんだから!この自由参加の学校イベ ントは..ぜ、全部参加しなくちゃ..」  葉須香の数々の夏休み学校イベント参加希望を聞いて、殆どの男子が夏 休み返上しても構わないと、準備スタッフ募集にも大勢の参加希望が殺到 した。  どうやら、わすれんぼの葉須香はまだまだ終わりそうになさそうだ。 <完>
 2001年度版として今回はここで一回区切って終了します。  夏以降は2001年度版としては無いので、新たな作品として展開していく 流れとなります。  仮として夏休み編は「わすれんぼの葉須香ー2001ー夏休みの巻」の様な 感じで考えてますのでしばらくお待ち下されば幸いです。


「わすれんぼの葉須香ー2001ー」完