第2話「とんでもない忘れ物」


 この前まで校庭に積もっていた雪も解けはじめ、春の訪れを感じる3月、 私はブラ紐を外した姿で教壇の端の所に立っていた。  それも、手は横に付け、横乳も下乳も見られるがままになっていました。  おまけに首からかけてる札には外したブラ紐がテープで固定されてます。  だから、横から見るとブラジャーからこぼれて見える横乳が丸見えです。 札にはすでに「次の罰はブラが没収されます」と書かれています。  そう、これは忘れんぼ常習者に与えられた罰なんです。  今日のこの日を最後にして明日からは忘れ物をしないと誓ってるのに、 忘れ物をしてしまう私..  これじゃ、本当に2年生になる前に、おっぱいも出されてしまうかも知 れない。 (私ったら、何で今日も忘れ物しちゃうのよぉぉぉ〜。このままじゃ、ど んどん私の乳首を見た男子が増えちゃうよぉぉ)  明日こそ!明日こそは罰回避と決意しても、学校ついて1時間目の始業 のチャイムがなるころ、私は1人自分で自分を呆れかえっていた。  そう昨日あれだけ決心したのになぜか1時間目の教科書を忘れてしまっ たのだ。 「忘れちゃったぁぁぁ〜。あ〜ん」  後ろの方で男子たちがガッツポーズをしていたのは言うまでもない! 「成功!成功!大成功!今日も勝利のポーズだぜ!」 「予想通り!今日もじっくり舐めてみよう!」 「ああ、俺たちは、どんな小さな忘れ物も見逃しちゃならない」 「今日も”忘れちゃった”言わせたぜ」 「ああ、”忘れちゃった”言わせたぞ」 「須和さん困り顔は、魅力的だな」 「とても可愛いなぁぁ、俺たち大好きだぁ」 「これでもやめられません、忘れ癖は」  って男子たち!堂々と歌ってない?んもぉぉ〜。こんなのを耳にしても 忘れ物をしちゃうのね〜。しちゃうのよぉぉ〜。  自分に思い切り呆れる中、先生がクラスの中に入ってきた。  それと同時に私も教壇の方へ自分から歩いていく。  ほとんど恒例のため先生も「今日も下着か?」とあっさり聞いてきた。  私もいつもと同じ様に「はい。教科書忘れました」と言いながら、さっ さと制服を脱ぎ始めていく。  いつもの通りスカートから脱ぎブレーザー、ネクタイ、シャツの順で脱 いでいった。  そう、このストリップはもう定番なんです。  下着姿になるのが当たり前だなんて我ながら情けないよ..  もちろん!忘れ物をしなければ、こんな恥ずかしいことから解放される のに..されるのに..  忘れ物をしちゃうんです..本当に悔しいです。  今も男子たちの視線を受けながら下着姿になっていく私。  あとは最後のシャツを脱ぐだけで、私はシャツを思いきりめっくて脱ぎ 始めた。  ここの学校のシャツはボタンが首元しかついてないタイプなので、めく って脱ぐのが普通だった。  そう、このシャツが私におこる羞恥の引き金となってしまったんです。  私がいつもの通りめっくて首から脱ごうとした時すごい歓声が湧き上が りました。  私自身も不思議に思いシャツを急いで首から出そうとした時、ふと胸の あたりの感覚がいつもと違う事に気がつきました。    ぶるんっ..ぶるるんっ..「えっ?」  何か、シャツをめくった瞬間、やけに私のおっぱいが大きく上下に揺れ ているんです。  すごく嫌な予感がする..この違和感は何なの?ま・まさかっ!  忘れ物がひどい私だから..あり得ないものを忘れたってこと..  もちろん!急いでシャツを脱ぎました。やはり..おおよそ予想した光 景が私の眼前に広がってました。  おっぱいが丸出しでした..何とブラを忘れました。  おそらく、今日少し寝坊して急いだせいでブラジャーをつけるのを忘れ てしまったらしい。  当然、ブラを着けてると思い込んでいる私はいつもの感じでシャツをめ くり、Cカップ近い胸を思いきりクラスメイトの前で大きく揺らしてしま いました。  だから、男子たちは私の白く大きな乳房がこぼれて揺れる姿に目を釘付 けにして見ていました。 「きゃぁぁぁぁ〜、見ないでぇぇ〜」  私は慌てて両手で胸を隠したが気が動転してた為、1回では隠せず指の 間からは乳首が顔を出しました。 「葉須香ちゃん、まだ乳首見えてるよ〜」 「えっ?そ・そんな」 「今度は左見えてるぜ」「ちょ・ちょっと見ないで」  私、何を焦ったのか、隠してる左右の手を入れ替えたりして、男子の歓 喜をもっと高めてしまいました。  言うまでもないけど、クラスは収集がつかない状態になってしまい、私 自身も恥ずかしくたまらなく、先生に助けてもらうことにした。  だけど..その先生からは意外な言葉が発せられたのでした。 「葉須香、今度から忘れたらその格好だぞ」 「えっ?ブラを取るんですか?」 「そうだ。明日から忘れたらブラジャーは没収だ!」 「そんな...」  私が愕然とする中、男子たちは先生の言葉でもっと興奮して騒ぎはじめ ました。  ぼそぼそ「おい!明日からブラなしかよ」  ぼそぼそ「って言うとそのうち胸も丸出しかよ」  ぼそぼそ「葉須香ちゃんって、けっこうでかかったよな〜」  ぼそぼそ「ブラ取る時が狙い目だな。」  また私ったら、男子たちの待ちにまったレベルアップを自分自身の手で やってしまったようです。  こうして、この日から私の罰はパンティだけの両手隠し状態の罰になり ました。  次の日、早速私はその罰を受けるはめになりまずはいつもの様に教壇の 前で制服を脱ぎ下着姿となった。  そして、男子たちが注目する中、いよいよメインのブラジャーを外す時 が来ました。  私は片手で胸を抑えながら、もう片方の手で背中のホックを外す。  でも、少しきつめのブラだった為、カップが緩んだとたん乳房が大きく 揺れ、不器用な私は右胸だけを抑えるのにせいいっぱいで、もう1つの左 胸は思い切り腕の間から飛び出してしまいました。 「きゃっ!!」ぽろんっ。  私は左胸が出てたことにパニくってしまい、右胸を隠していた手で左胸を 隠しちゃいました。  当然、今度は右胸が思い切りこぼれて見えてしまい、その日も自分の両胸 を晒してしまった。  私の馬鹿馬鹿ぁぁ〜!また今日もおっぱい見られちゃったじゃないの!  顔を真っ赤にして何とか両手で隠す事が出来た私は脱いだブラジャーを 先生に渡す事にした。 「うん?なんで俺にブラジャーを渡すんだ?」 「あっ。いえ、つい..」  よく考えれば脱いだ制服と一緒に置けばいいものをわざわざ先生に渡し てしまいました。  先生も私のそのおかしさに察して受け取らなければ問題なかったのだが、 そのブラジャーを受け取ってしまった。 「あの...先生。その...」 「!!そうか、これ以上、忘れ物をしない様に自覚する為だな」 「えっ?あの..それは...」 「よし、これはここに置こう」  先生は何とそのブラジャーを掲示板の所にくくりつけてしまった。  提示版にぶら下がった私のブラジャーはゆらゆらとクラスメイトに見せ つける様に揺れていた。  そして私は黒板横の掲示板の所にぶらされてるブラジャーの脇で授業中 ずっと胸をおさえてる生活となってしまった。  でも、こんな恥ずかしい思いをしてもまた私は忘れ物をするのかと思う とやりきれない思いが自分の中に走りました。


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