エピローグ


 今まで、七夕色を透明だと思っていた私..  私を痴漢してくる男子生徒たちの言葉で、それが間違いだと分かった。 「おいおい、すげー過激な下着つけてるぞ。ひもショーツだぜ」 「上もトップレスブラかよ。ブラの意味ねー」 (えっ?私そんな下着つけてないのに..大体、裸だしぃぃ〜)  きっと彼らは今、私のエッチ改造された制服を脱がして、下着を拝見し ているとこだろう。  どうやら、私のエッチ状態で私の服装のイメージが変わるみたいだ。  これが七夕色の正体だったなんて..  痴漢してくる男子たちには私は痴女のように見えているから、堂々と身 体を弄ってくる。私はただ荒い息を吐くだけだった。 「はぁはぁ..ああぁっ..」(このままじゃ、まずいよぉぉ〜)  男子たちに身体を弄られてるのに私のおま●こから愛液が次々と溢れて いく。  いつしか、本当の痴女になったかのように甘い喘ぎ声を出して悶えてき た。  そう、すでに私は快感に溺れてしまったみたいで、淫女のように快感を 求める女に変わってしまったのかも知れない。  が、七夕色がもっと奥が深いものだと、このあとで知ることになった。 「うおっ!何でまた服を着てるんだぁぁーー!それも拘束具かよ」 「この女、拘束具なんか着て乗ってきたのか?」 (こ・こ・拘束具ってぇぇーー!私がそんなの着るわけないでしょぉ〜)  って言うか..この七夕色って私の身体の状態でどんどん変化するって ことぉぉぉーー?  実際は素っ裸だけど、身体に纏ってる七夕色がいろんな姿を見せてきて いるようであり、早い話脱がせない服になってしまったようだ。 (まあ、脱がすっていっても実際、何も着てないんだけど..)  結局、私の堕ち具合で服装が七変化するので、痴漢する彼らがだんだん と怯えて離れていってしまう。 (ああぁぁっ、痴漢の続きをしてよぉぉ〜〜。こんな中途半端でやめない でよぉぉ〜)  生殺しみたいにされたせいか、私の身体はもっと淫らなことを求めたく なってくる。(ああっ..誰でもいいから身体を弄って..)  理性が狂ってきた私は何とか学校まで辿り着いたが、今度は不良の溜ま り場へ足を運んでしまう。  今の私はラバーペイントをしてる恥ずかしい女になっているらしく、不 良たちが襲ってきたのだが、それが触手を巻きついた姿に変化すると不良 たちが逃げていく。 (触手ってぇぇーー。この七夕色、バリエーションありすぎじゃないっ!)  結局、これ以上変な姿になるわけにもいかない私は1人虚しくトイレで 性欲を発散させることにした。早い話、オナニーしただけなんだけど.. (けど、あんな姿を晒して私、これからどうなるのかな..)  あまりにも心配になった私は、思い切って優佳お姉ちゃんの携帯に連絡 してみた。 「あの優佳お姉ちゃん..仕事中だと思うけど..聞きたいことが..」 「はぁんっ!イく、イっちゃうぅぅ〜。あっ、ことりちゃん♪どうしたの? 何か大変なことが起こったの?」 「・・・ええ、いろいろと」(って言うか、優佳お姉ちゃんの方が大変な 状況のような..一体、仕事中にナニをやってんのよぉぉ〜) 「ことりちゃん?もしかしたら七夕色の意味が分かったようね。じゃあ、 いいことを教えてあげる♪七夕色の姿は常に変化するから、人の記憶に残 らないのよ〜。ことりちゃんが亀甲縛りで教室で入っても問題ないわぁ♪」 「いや..さすがにそんな姿にはなりたくないんですが..」 「上級者になると周りの状況も変えられるから面白いわよぉ♪あんっ、お 代官様ぁぁ、お許しをぉぉ〜。また、イっちゃうぅぅ」 「・・・そ・そうなんだ、優佳お姉ちゃん」(今、仕事中よね..何でお 代官が..) 「そんなわけだから、ことりちゃんも思い切り羽目を外していいわよぉ♪ ああっ、市中引き回しなんてご無体なぁぁ〜。あっ、みんな見てるわぁ〜」 「・・・あ・ありがと、優佳お姉ちゃん。じゃあ、忙しそうだから切るね」 (いったい、どんな状況になってるのよぉぉ〜。とりあえず、七夕限定っ てことは確かなのね)  そう、優佳お姉ちゃんが言った通り、どれだけ私が羽目を外しても問題 はない感じだった。  気がつくと緊縛されて教室に吊るされてるしぃぃ〜。って言うか、私に はSM趣味はないんだからねぇぇぇ〜。  こうして、今年の七夕はかなり過激な体験をしてしまい、後日優佳お姉 ちゃんと喫茶店で七夕の出来事についての話で盛り上がっていた。  それも、優佳お姉ちゃん以外にも何人かの女性が同席していて、全員同 じこと座のほくろを持っている同士だった。  婦警、弁護士、女子アナ、女教師などなど、普段は真面目な女性ばかり であり、この七夕色を使って年に1回、思い切り羽目を外してるようだった。 (って言うか、こんなにこと座のほくろがある女性がいたなんて..)  とりあえず、私の体験などはまだまだ、お子ちゃまレベルみたいであり お姉さん方の過激な話にはついていけませんでした。  何か、とんでもないことになってしまった私だけど、もう病みつきにな ってるのは間違いないはずだ。  きっと来年の七夕では、お姉さん方に負けない過激なことをしそうな気 がしたのであった。 (終わり)


「七夕色は透明ですか」完