露出王女−売られた王女− 読切


「父上ぇぇ〜〜、早く助けにきてよぉ〜。うう〜、じいめ。本当にこの塔 に自分以外、入れないつもりね。ちくしょぉぉぉ〜」  まだ城内の誰かが助けてくれるかなと望みを持って、もうちょっと喚い てみたけど..いつまで経っても誰も来ない。  別にいいじゃない。民の前ではちゃんとしてたんだし..  城内でぐらい恥ずかしいことさせてよぉぉ〜。 「はぁぁ〜、喚くのも疲れたぁぁ〜。少し寝よ..起きたら、違う方法を 考えてやるんだからっ」  ずっと喚いて疲れてしまった私はこのまま裸で寝ることにしたんだけど 思い切り熟睡してしまった。  そして朝方、私は野太い声をした者に尻を蹴られて目が覚めた。 「おいっ!いつまで寝てんだ。このわんころ!」 「!・・・きゃああぁぁ〜お前誰じゃ!城内のもんじゃないな!」 「がはははっ。この姉ちゃん、本当に頭いかれてたのかよ。ちっ、お前の ような女が城に入れるわけねーだろ」 「なっ!この無礼者っ。私は頭などいかれてない。私はな、ここの王国の」 「第一王女のロシーユさまって言いたいのか?そんななりで、あの王女さ まを汚すなよ」 「あ?そんななり?こ・これはな、えっとその・・・」 「まあ、妄想女って言うのは分かったよ。とりあえずほら飯だっ」  私の目の前に薄汚い皿にでたらめに盛った食事が置かれた。 「ばかもんっ!私は第一王女なんだ。なんでこんなもん食べなくちゃ」 「はいはい。とりあえず俺も食事なんでな。後でゆっくり相手すんぜ」 「こらぁぁ、待て!うっ?何だ?この首輪に鎖は?」  ここでようやく自分の首に首輪がかけられていることを知った。  まるで捕らわれたような感じの首輪だった。 (?ど・どういうこと..何でいつのまにか首輪が..)  きぃぃ〜バタンッ。私を馬鹿にした男はさっと出て行き、1人になった 私は急いで辺りを調べることにした。 「あれ?何なのここ!塔の中じゃないわ?この回りの風景はいったい.. 私、いつのまにこんなところに..もしかして、じいの仕業?」  辺りを見ると、ここは馬小屋の様な所であり、近くの窓からは明らかに 城内では見られない風景が見えていた。 「・・・私、夢を見てるの?もうこんな夢を見るまで変になったの?」  そう、私自身も最近、露出癖がひどくなってるのは分かっており、民の 前で暴走しないように仕方なく城内で発散してたんだけど.. 「・・・けど、これが夢だとしたら変すぎるわ。何かすごく実感があるし.. 何で?」  私が困惑してる中、近くの窓から自分の知ってる者の顔が現われた。 「おはよう。姉さん。どう?気分は?」そう、その声は第二王女サクーマ の声であった。 「サクーマ!?もしかしてあんたの仕業?何のつもりよ。これは!」 「あら?さすが姉さん。よく1発で私の仕業って分かったわね。もしかし て助けに来たかも知れないわよ」 「考えたら、あの塔から連れ出せるのはじいやかあんたしかいないからよ。 これはいったい、どういうつもり?もしかして私へのお仕置きのつもり?」 「そうね。じいや的にはそうかも知れないわね」 「悪いけど私がこんな芝居じみたお仕置きで改心すると思ったの?じいも まだまだ甘いわね」 「そうね。姉さんが改心するわけないわね。でも私が面倒なお仕置きなん てすると思うかしら?」 「!!サークマ、どういうつもりよ。まさか、本気で..」 「見て、姉さん。あの下衆野郎、姉さんほどの上玉に200ペタガ(お金 の単位)しか出さないなんて、せこいと思わない?」 「・・・200ペタガ?ど・どういう意味?サクーマ?」 「売ったのよ!姉さんを。とりあえず自分を第一王女と妄想してるおかし な女として売ったの〜。頭がいかれてると思って安く叩かれたのかな〜」 「サクーマ!!何ばかな事を!あんた自分のしてる事がわかってるの?」 「姉さん。今ね、第一王女のローシユ王女は重ーい病気にかかってしまっ て、妹が熱心に看病してるんだって。何たって妹は医学の知識抜群だから」 「・・・な・何が言いたいのよ。あんた!!」 「ローシユ王女はそのうち亡くなるのよ。残念ね。姉さん♪」 「サクーマ!!あんた私を!!」 「ふふ。もう何言ってもだめよ。姉さん、自慢の髪をさわってみて。今の 姉さんの髪は私がめちゃくちゃにいじったからもうぼろぼろよ」 「サクーマ!!!」 「あと体も適当に汚したからもうこれで誰も王女って思わないわ。あっは はは〜」 「ぐ・・・」 「じゃあ、姉さん。さようなら。もう2度会う事もないけどね〜」 「ちょっと待って。サクーマ。ここは一体どこなの?それだけでも..」 「・・・ふぅ〜、姉さんはきっと下民の存在がわからないと思うけど、こ こは下民を犬にする所。後はあの下衆野郎が教えてくれるわよ。じゃあね〜」 「そ・そんな・・・」私は最悪の悲観に襲われた。  そう、私が隙を見せたせいで妹に完全にはめられてしまったのだ。  そして、私がどん底の状態になってる中でさっきの男がまた現われた。 「おっ。やっと大人しくなったか。まあ、ここではそれが1番だな」 「・・・・1つ聞きたいけど、私を一体どうする気なの?」 「立派なワンちゃんにして上級クラスのじじい達に売るんだよ」 「立派な犬?私は人で女ってわかってるの?」 「ああ、わかってるさ。だから主人に決して逆らわない様に教えるのさ! お前も1ヶ月もすれば主人の前で素直に奉仕する犬になるさ」 「・・・・・そんな。第一王女のこの私が犬なんて..」 「けっ。また王女さまか。まあいい。そろそろ初めての散歩に行くぜ〜。 へへっ」 「散歩?ちょ・ちょっと、何をやらせる気。無礼な事は許さぬぞ!」 「へへ。ともかく来な。第一王女さま」  何と私は強引に男に引きずられる形で外へ連れ出された。 「こらぁぁぁ〜、ふざけんなぁぁ〜。民の前に我の肌を晒すなど極刑もの だぞぉぉ〜」 「はいはい、極刑できるもんならしてみろよ。その時は王女の名を汚した お前の方が先に極刑だがな」 「・・・ううっ..」(駄目だわ..何を言っても、この男には通じない わ。サークマめ。覚えておきなさいよぉぉ〜)  まさか、こんなに早く民に肌を晒す時が来るとは思わなかった。  いくら露出癖があるからって、第一王女がここまで落ちぶれるなんてぇ〜。  最悪だよぉぉぉ〜〜。あ〜ん、これから私どうなっちゃうのよぉぉ〜! 「ほら、散歩にいくぜ!口うるさい第一王女さま」 「ううぅぅ..」  かって民からアイドルのように女神的な存在だった第一王女が生まれた ままの姿で城外に出されてるなんて..  それも4つんばいで、尚且つ首輪をつけてるという最も恥ずかしい格好 にされてるし.. (露出狂としては嬉しいことかも知れないけど、素直に悦べるわけないで しょぉぉぉ〜。私はラーカナ王国の聖プリンセスなのにぃぃぃ〜!)  こうなったのは全てが妹サクーマの謀略のせいであり、きっとじいやは サークマに騙されてしまった感じよね。 (「私が姉さんの露出癖を何とかしてあげるわ」って言葉にきっとホイホ イ乗っかってしまったんだわ..)  まさか、全ての地位を奪い取られた日が訪れてしまうなんて.. (いつしか蜂起してやろうかしらぁぁ〜。まったく牝犬なんか冗談じゃな いわっ!サークマの馬鹿ぁぁぁ〜) 「何ぶつぶつ言ってるんだ?王女さま、いつまでも駄々こねてもしかたね えぜ。引きずられて痛い目に遭いたくないなら自分で4つんばいで歩くん だな」 「ぐ・・・」(確かにこいつならやりかねないわね)  ここは諦めて男に従うがまま4つばいで歩くことにした。 「ところで、どこに向かうつもりだ。答えよ!」 「さすが王女さま。威勢がいいな〜。なあに、この先の市場をぐるっと回 るだけさ」 「何だとっ!そこはいっぱい人がいるんだぞ。こんな格好をした女を連れ ればお前は捕まるぞ」 「それは王族指定の道だけだよ。ここは下民の町だ。こういう変な女はい っぱいいるんだよ」と男は足で軽く私のDカップの胸を蹴り大きく揺らし てきた。 「ぐ・・・そうか。その言葉、後悔するなよ。必ずお前は牢獄行きよ」 「はいはい。王女さま。ほら商店が見えて来たぜ。さあ行こうぜ」 (ああぁ〜、ついに民の前に私の裸がぁぁ〜裸がぁぁぁぁ!)  私は全身を真っ赤に染めながら商店市の中へ連れて行かれた。そこには 大勢の人がおり、すぐにこちらの方を注目してきたのだ。 (よーし!ここで私が名乗ればこいつは牢屋行きよっ!!)  私が決死の作戦を打とうとした時、男は大声でとんでもない事を言って きた。 「おい、そこの連中ども〜、みんな控えやがれ!ここに居る方を誰だと思 う?あの第一王女ローシユさまの裸のお通りだぞ!」  ざわざわざわ... (!!こ・こいつ頭おかしいのか?自分からこんな事言うなんて..)  が、しかしその後の反応は私が思っていなかったものが返ってきたのだ。 「ははは。今度はロシーユさまだって。おい調教の兄ちゃん。それはちょ っと不味すぎるぜ」 「そうね。こんな女がロシーユさまだったら私がお姫様になってるわ」 「おい?チョウさん。また頭がおかしいのを買ったのかよ?」 「はは、今度は妄想癖がひどい女を買ったんだよ。何か自分を第一王女さ まだと思ってるから、そのまま呼んでるだけさ」 「へえ。第一王女さまか。そりゃおもしれえ。おれも王女って呼ばせても らうぜ」 「第一王女さま。胸がずい分と立派ですね。はっはは」 (ど・どういう事?こんな変な姿をしてるのにまるで私、見せ物にされて るわ?)  私がこの異様な雰囲気に困惑してる中、私を連れてる男、調教師のチョ ウが私の耳元である事を話し掛けてきた。 「ほら、王女さま。あっちの老人を見な。立派なわんちゃん連れてるだろ?」 「!!!」私はびっくりした。私が見た老人はどう見ても上級貴族だが、 その手には裸の少女を犬の様に連れていたのであった。 「お前がどこで育ったかわからんがここでは、ああいうのは日常茶飯事な んだよ」  私にとってはかなりの衝撃な出来事だ。まさか、こんな奴隷のような扱 いを受けてる下民が居るとは.. 「お前もいい値で売れるように俺が調教してやるから覚悟しなよ」 「ぅぅ..」  それにしても、良くよく考えたらとんでもない格好をしている事を痛感 させられた。 (わ・私・・・生まれたままの姿で町の中を歩いている?それもこんな姿 で..)  そう考えると今度はどんどん自分の性癖があがっていくのがわかってい った。 (あ・・・だめ!!こんな所であの癖に負けたら...他の事を考えなけ れば...) 「しかし、この王女さん。洗ったらけっこういいんじゃねえのか?」 「へへ。そうだな。胸もでかいしな。ほらけっこうやわらかいぜ。」 (だめ!!触らないで。もうなんだかわかんなくなってくる。だめよ!ロ ーシユ。正気に!) 「おっ!チョウさん。こっち見てみろよ。この王女さま。けっこうなマン 汁流してるぜ!」  そう、私は自分の性癖を跳ね返そうとする度に逆に性癖を高めてしまっ たのだ。  私の秘部からは羞恥の高まりのせいでラブジュースが思い切り垂れ始め てきていた。 「もしかして、この女。王女さまって言葉にけっこう感じるんじゃねえの か?」 「おっ。見ろよ。また一段と汁が垂れてるぜ」 「ああっ、そんなこと言わないでぇぇ〜。頭が真っ白になっちゃうぅ〜!」  そうよ、こんな凄い露出初めてなんだもんっ。何か王女なんてどうでも よくなっちゃう。もっと、もっと私を辱めてぇぇ〜!  結局、私は露出の快感に負けてしまい、散歩が終わるまでに3回もイっ てしまった。こんな辱めを毎日受けるなんて..もう牝犬でもいいのかも 知れない。  それから5日ほど経ったであろう。意外に慣れると快感となり露出癖の 私にとってはそれほど辛くないものになっていた。  最近では町の途中でおしっこまでしちゃうんだから、調教は順調に進ん でいる気がする。  ただこの状態がいつまでも続くはずはなく私はいずれはあの腐ったじじ い達の犬になると思ったらすごく悔しくむなしく感じた。


エピローグへ