露出王女−売られた王女− プロローグ


「じいぃぃ!ここから出せぇぇ〜〜!第一王女ローシユの命令よぉぉ〜!」 「ごほん。ならもうあの様な行為はやめると誓いますか?」 「い・や・よ!!」 「ならもう少しそこで頭を冷やしなさい。あとここは外から一切見えぬの で、いい加減服を着てもらえませんか?」 「や!じいがここ出すまで全裸でいちゃるぅ〜」 「はぁ〜、まったく困った王女さまじゃ..」 「出せ、出せぇぇぇ!この馬鹿じぃぃぃ〜」  聖プリンセス ローシユ。一見見た感じではまさに清純・純白が似合う 王女であり、その言葉使い、仕草から聖なる王女として相応しい女性であ る。  現に民からはアイドル的・または女神的な存在にされてるほど、彼女の イメージは清らかなものである。  そう、外では聖王女と呼ばれてる美しいローシユだが、城内では露出姫 と言われるぐらいハシタナイ事をやってた。  今日も城のまん前の花畑で全裸で寝てた所をじいやに見つかり塔の牢に 閉じ込められたぐらいなのだ。  どうやら、ローシユは露出癖が激しい問題王女であり、露出する度にじ いやに見つかって塔の牢に放り込まれるらしい。 「ローシユさま。父上も祖父殿もいつも悲しんでおられるのがわかってな いんですか?」 「そうかしら?さっき左塔の上から2人で望遠鏡で覗いてよだれ垂らして いたわよ」 「・・・・情けなや、情けなや〜〜」 「それに、私がお風呂一緒にどうって誘ったら2人ともはしゃいで裸で飛 び込んで来たわよ」 「・・・・悲しや、悲しや〜〜」 「だ・か・ら♪私をここから出して。みんなの喜びのために」 「だめです!!そんな破廉恥王国にすることは、決してじいは認めません ぞぉぉ!」 「そんなぁぁ〜〜〜」 「そろそろ、じいは隣国に出かけてきますので、ローシユさまは、そこで しばらく反省してなさい」  カツカツカツ.. 「んもぉぉ〜、堅物じいの馬鹿ぁぁ!いいもん。父上に出してもらうもん。 父上ぇぇ〜〜」 「ローシユさま。王様と大王様は塔に入れないようにしてますので無駄で すぞ」 「ええぇぇ〜!じいの意地悪ぅぅ〜」 「それじゃ、出かけてきますぞ」カツカツカツ.. (はあ、どうしたものか。このままでは城内の秩序が...)  じいやがこの王国の先行きを案じていたところに、塔の出口の所に第二 王女のサクーマ王女がやってきた。 「どうしたの、じいや?また姉さん。裸でうろついてたの?」 「!サクーマさま、いいところに。どうか、あなたの姉上を何とかしてい ただけませんか?」 「と言ってもね..ほら、きっと姉さんってこの王国の聖女的なもんにさ れてるストレスが原因で暴走してると思うのよ」 「しかし..ロシーユさまは第一王女なのですからそれは宿命だと」 「でもね。元々、姉さんって露出癖があったし、そんな姉さんが何万人の 民の前に出て、多くの視線を受けたらストレスがたまると思うわ。民の前 で裸にならないだけ、マシじゃないかしら?」 「しかし、第一王女が城内で露出行為などされたら、秩序が乱れますぞ!」 「って言うか、父上と御爺様の秩序が乱れるって感じね。姉さんって私と 違ってナイスボディで顔も私よりもずっと綺麗だしね。あれじゃ見せたが りにもなりそうだわ」 「サクーマさま。あなたが諦めてしまったら、じいはもうこれからどうす れば..」 「・・・そうね。確かにあのすけべ親父たちや大臣たちをこれ以上楽しま せるのも、しゃくだわね」 「そうですよ。ここは医学の知識もあり、学者でもあるサクーマさまの力 で!」 「うーん。まあ今の状態だといつかマジで民の前でストリップしかねない からね」 「ひゃあーーそんな事されたらじいは。いやこの王国はぁぁ!!!」 「・・・ふう〜仕方ない。少し荒療治になるけどいいかしら?じい?」 「おぉっ!何か名案でもあるのですな。あの癖が直るんなら何をしても目 はつぶりますぞ」 「・・・残念だけど、姉さんが今の立場にいる以上、根本的な解決は無理 よ。つまり露出癖は治りはしないわよ」 「へ?でも今何とかすると...」 「とりあえず城内での露出行為を無くしてあげるって事よ」 「え?じゃあ治すって事じゃありませんか?」 「違うわ。露出したいと言うストレスを吹き飛ばしてあげるって事よ」 「ストレスをですか?」 「ええ。それでいいんならやってみるけど..いいかしら、じい?」 「いや、それで充分です。ここはサクーマさまに全てお願いします」 「そう?じゃあ思い切っていきますかぁ〜」 (んぷぷ・・姉さんには悪いけど、覚悟してもらうわよ〜)  こうして、露出王女ローシユの欲求不満を解消すべく、第二王女のサー クマが動き出したが彼女はとんでもないことをやってきたのであった。


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