第1話「グラビア嫌い」


「何で私が温泉番組なんかに..水着を着るのも嫌なのに」ブツブツ  不満げな顔を見せながらロケバスから降りた幹原 美耶花(みきはら  みやか)(17歳)はロケ現場の温泉施設へ向っていた。  幹原 美耶花は人気若手女優として脚光を浴びており、名門高校に通っ ている美人すぎる女子高生としても話題を呼んでいる。  中学1年の時に連続テレビドラマのヒロインに抜擢され、一気に人気女 優としてブレイクし、その後も多数の作品に出演。高校3年となった今で も勢いが止まらない有様だ。  これほどの人気がある若手女優だが、何と1度も水着グラビアを出した ことがなかった。当然、多くの雑誌やTVから水着のオファが着たのだが 全て断わっていた。  どうやら水着姿の写真を撮られることが嫌いであり、いわば美耶花の我 がままみたいなものだ。けれど、ずっと断わり続けるのは所属事務所的に はあまりよろしくないらしい。  所属事務所の社長は何とか水着の仕事を受けてもらいたくて、凄腕マネ ージャー加藤 優子(32歳)をヘッドハンキングし、美耶花の新しいマネ ージャーとして採用することにした。  この加藤優子は今まで様々な清純派アイドルの路線を変えた実績を持ち、 受け持ったアイドルのほとんどはヌードデビューを果たしている。  もちろんマネージャー業の方も優秀で、体調管理や演技アドバイスまで してくれるので半年も立たない内に美耶花にとって頭があがらない存在と なってきた。  そして頃合を見て、美耶花に温泉番組の仕事を持ってきたのだ。 「おはよう、美耶花ちゃん。今日は番組よろしくね」  フロントの前で番組スタッフと一緒に待っていた加藤が、やってきた美 耶花に挨拶してきた。 「・・・・・・(むすっ)」(何で私が..こんな番組に..)  明らかに美耶花は不機嫌であり、周りにいたスタッフたちも不安がって いた。 「加藤ちゃん〜。やっぱ、今からでも代役立てないかい?人気若手女優の 美耶花ちゃんがこんな番組出ることないし..」 「あら?自分の番組を卑下しちゃだめですよお〜。温泉番組といっても局 の看板番組でしょ」 「いやまあ..そうですが..アド温セック天国は美耶花ちゃん向きじゃ ないし..」  これから撮影が始まる番組はキー局の土曜夜10時から放映するアド温セ ック天国でリポーターをするものだった。  この番組は隠れた名泉を紹介する番組で「こんなとこに温泉あったの?」 といろんな温泉に出没する情報バラエティ番組である。  番組の売りは「温泉マナーを徹底するためにタオルを巻かない」という ものであり、カメラワークを駆使して今まで恥部を見せたことがないのだ。 「・・・マネージャー、温泉着いたけど、まず何をすればいいの?」 (絶対に温泉なんか入ってたまるものですか!もうあんな悔しさを味わい たくないのっ!)  実は美耶花はたった1度だけ、初出演の映画で後ろ姿のみで裸を出した 経験があった。中学1年生という事で遠目の後ろ姿で、お尻っぽいのが見 える程度だった。  ただ、その時の映画監督が妥協を許さない完璧主義者であり、厳しい演 出を美耶花に求めた。  たった数秒のお尻のシーンに何度もリテイクをかけて、結局は美耶花を 数時間の間、素っ裸のままで立たせたのだ。  しかも、お尻しか映さないシーンなのに、美耶花は恥部隠しを着けるこ とを許されず、大勢のスタッフにずっと全身を晒したままだった。  それがトラウマになったのだろう。これ以降、美耶花は肌を晒す仕事は 全てNGを出し、今に至ったというわけだ。  たとえ、頭のあがらないマネージャーの加藤からお願いされても、美耶 花としては温泉のリポーターは頑として断わり、食レポだけを受けるつも りだった。 (絶対断わる!温泉だけは断わってやるんだから〜!)  ピリピリと張り詰めた重々しい雰囲気の中でマネージャーの加藤は、と んでもない言葉を出してきた。 「それじゃ..時間がおしてるので、さっさと裸になってちょうだい!」 「はあ?」  予想をはるかにこえた加藤の発言に美耶花は自分の耳を疑った。 「聞こえなかった?さっさと全て脱いで裸になって!」 「なっ、何を言ってるんですかっ!ふざけてるんですかっ!」  今までの卑屈なマネージャー達からでは絶対に口にしない言葉に美耶花 は混乱していた。 「今日のあなたの仕事は温泉紹介だけよ!だから裸になりなさいっ!」 「だからっ!何馬鹿なこと言ってるのよっ!」 「馬鹿はあなたでしょ?まさか服着たままで由緒ある温泉に浸かるつもり?」 「浸かるわけないでしょ!」  全く動じない加藤を見て、美耶花の方がたじろぎ始めた。 「ぇ、ぇ、えっと、私がきたのは..ここで..」 「温泉をリポートするためでしょ!この情報バラエティ番組のことは知っ てるよね?まさか性的なものなんて失礼なこと言わないわよね?」 「ぅぅ..」 「この番組は始まって以来、恥部を一切画面に出したことがないわ。それ も知ってるよね?」「・・・は、はい..」  あれほど頑として断わろうとしていた美耶花の姿は消えており、温泉に 入らなければならない雰囲気が作り出されていた。  よく考えれば、おかしなことを言ってるのは加藤の方だが、言い負かす 自信が全くなかった。逆に時間が減っていることに焦りを感じ始めていた。 「あなたが駄々こねてるから時間ギリギリじゃない!どうするの?」 「えっ?どうするって..」 「まあ今は番組優先よ。さあ、時間もないからここで脱ぎなさいっ!」 「!!ちょっと待ってくださいっ..ここでって..」  何と加藤は脱衣所でもないフロント付近のここで服を脱げといってきた。 「せ、せめて..脱衣所で..」「ダメよっ!時間が無いわっ!」 「周りには..スタッフが..」「どうせ、一緒に入っていくのよ」 「でも..でもぉぉ..」「ほらっ!時間っ!時間を気にしなさい!」 「わ、わかりました..」  強引に加藤に押し切られる形で、美耶花は服に手をかけて脱いでいく。  本当なら、スタッフが止めに入るところだが、そういった雰囲気でもな かった。  周りにスタッフたちが居るなかで、美耶花は上着を脱ぎ、スカートを外 して下着姿となった。 「ふ〜ん、ずい分とシンプルな純白の下着なのね」 「お、お願いですから..せめてタオルを..タオルをください」  必死に両手で清楚な下着を隠す美耶花が嘆願した。    グラビアの仕事を嫌って断わってきた美耶花にとって人前で下着姿にな るのは相当恥ずかしかった。  そんな美耶花に加藤は過酷な条件を引き換えにタオルを渡してきた。  スタッフに聞こえないように加藤が美耶花に耳打ちすると、タオルを持 ちながらディレクターにこう頼んできた。 「こ、これから..カ、カメラに..わ、私の..不適切なものがいっぱ い写りますが、お手数ですが編集でカットしてください..」 「不適切なもの..それって」ごくりっ。 「ほら、もっとはっきりと明確にっ!」 「わ、私の..いえ幹原美耶花のち、ち、乳首や..お、お、おま●こが 写りますので編集をよろしくお願いいたします」  そういうと美耶花は身体にタオルを巻いて下着を外しはじめた。  多くの男性スタッフは口をポカンと開けて、この異様な光景に興奮して いた。  タオルの中からカチャリとホックの外れた音が響き、ごそごそと手を動 かしながらブラをストンと床に落とすと、加藤がすぐに拾った。 「これだけ清楚なブラなら、スタッフの労いであげてもいいわね」 「えっ?」  加藤は勝手に美耶花のブラをスタッフの方へ投げると、あっと言う間に 激しい争奪戦が繰り広げられた。  それだけではない。加藤はブラを外した美耶花のタオルを下にずらして ピンク色の乳首を晒したのであった。 「上はもう脱いだんでしょ?ならおっぱいにタオルは必要ないわよね」 「!い、いやぁぁっ〜」あっさりとDカップの美巨乳が大きく揺れて飛び 出した。  まだ一度もヌードになったことも、グラビアの仕事もしていない若手女 優の乳房が数秒間だけ丸出しとなる。スタッフの視線が一気にピンク色の 丸い球状の乳首に集まった。 「あら?あなた、意外と興奮してなかったのね?」 「!こ、こ、こんな状況で興奮なんてしませんっ!」「まあいいわ。手を 下ろしてタオルを巻きなおしてちょうだい」 「なっ!そんなこと出来ませんっ!!」両手で必死に胸を隠していた美耶 花が大声を出した。  パシィィーーーーンンンッ!「何、我がまま言ってんのよっ!」  加藤が思い切り美耶花の尻を叩いた音が響き渡る。 「何を?」「我がままを言った罰よ」  納得がいかない美耶花を見て、すぐに二撃目の尻叩きの音が響いた。  ピシャァァーーーンンンッ! 「ぁぁぁっ..」尻に伝わる痛みと共に美耶花の脳裏にかって自分を辱め た映画監督の顔が浮かんできた。 (そうだわ..あの時も監督はすぐに尻を叩いてきた..私がちゃんとし た演技をするまで何度も..何度も叩かれたわ..)  けれども、美耶花は監督の厳しい演技指導に鍛えられたから、演技力の 高い人気女優になったことも間違いなかった。  監督と出会う前の美耶花は演技が下手すぎて見られるものじゃなかった のが辱めと引き換えに文字通り一皮剥けたのであった。  そして、その映画を数年前に加藤 優子も映画館で見ていた。  もちろん、美耶花は名も無い女子中学生その1として、ただストーリー の必然性で、生尻を露にするだけの脇役だった。  美耶花の役は主人公の仲間の一人の妹役として、よくある定番の流れで、 敵に捕らわれ、主人公たちを脅す映像で裸に剥かれ、しかも救出できずに 無惨な姿で発見されて終わる脇役であった。  そんな脇役のシーンに加藤は何かを感じ、これを撮っていた監督も同じ 感覚を受けたのだろう。  それ以降のシーンでは脇役で名の無いはずの美耶花が、主人公たちの回 想で何度も登場することになった。  おそらく、監督が強引に押し込んだシーンであり、ただの脇役で終わら すのが勿体無いと感じたからだ。  辱めを受けたあとの美耶花の演技は周りを惹きつけるものがあり、後の 人気女優へのブレイクの礎となったはずだ。  同時に加藤は美耶花のある癖を見抜いた。この子にはきっと人に肌を見 せたい露出癖が潜んでいる。きっと、今回のことで肌の露出はトラウマと なるけど、限界が近づいたときにきっかけを与えれば一気に露出癖が開花 するはず!  しばらくは様子を伺うけど、機を見て自分が美耶花のマネージャーと なって、必ず脱がしてやろうと心に誓っていたのだ。  その絶好なチャンスが今目の前にやってきた。まずは美耶花のトラウ マを今日中にぶち壊すつもりでいた。 「さあ!おっぱいを出しなさいっ!」 「・・・は、はい」  悔しい気持ちの中、美耶花は一度タオルを外し、今度は腰だけに巻いて いく。  全身はまだ嫌悪感で震えており、乳首も丸まった状態で見られて興奮す る素振りなど全くなかった。 (ふふっ、それでいいのよ。人に見られてすぐに感じて喘ぐ女なんて私は 求めてないのよっ。少しずつ淫らに開花していくのが醍醐味ってもんよ) 「こ、これでいいですかっ!」少しながら美耶花の歯軋りの音が聞こえる。 「ええ、それでいいわ」 (さてと、このままじゃトラウマを悪化させるだけだから、その可愛い乳 首を元気にしてあげるわ) 「・・・じっと見ても興奮なんてしませんから」 「ふふ、そういうつもりはないわ。ただ羨ましかっただけ。ふふっ、美耶 花ちゃんって乳輪の形も色も綺麗で羨ましいわね〜。乳首は摘まないから 少し触れていいかしら?」「す、少しだけなら」  加藤は言葉通りに乳首を摘むことはせずに、左乳の乳輪を丁寧に爪で撫 でてくる。実はこっちの方が性感を高めるのには最適であり、乳輪の感じ やすい場所を的確に見つけて擦ってくる。 「んんっ..ぁぁっ」「美耶花ちゃんって意外と乳首大きいのね?ほら丸 まった乳首が立派な柱になってきたわよ〜」  男性の視線でも丸い球状を保っていた美耶花の乳首が見事な円柱形とし て固く尖ってきた。  男性経験が無い美耶花にとっては乳輪責めはかなり効果的のようだった。 「!う、うそっ..何でこんなに?」(乳首には触れてないのに..) 「何でって?興奮したからでしょ〜」(ウブな娘ね〜。乳輪弄ったことな いのかしら?これってオナニーもほとんどしてないってことかしらぁ〜)  加藤の読みとおり、性的なことが苦手な美耶花はオナニーですらもほと んどしておらず、年に2、3回程度の経験しか無い。  まあ人気女優としてスケジュールがいっぱいで自分の時間があまり取れ ないせいもあるだろう。 「..ぁぁ..元に戻らない」(早く元の形に戻さないと..) 「ふふっ、右だけ丸まったままじゃバランスが悪いわね〜」  そういうと加藤は今度は美耶花の右乳の乳輪に爪を強く当ててきた。  先ほどの優しいタッチではなく、乳首の根元を削るような、少し痛みが くるような責めだった。 「痛っ..ぁぁ」  痛覚が反応したのは最初だけであり、すぐに心地良い感触が右の乳房全 体に甘く広がっていく。  丸まっていた乳首も、むくむくと起き上がり左乳首に引けを取らないほ どの円柱へ膨らんでいった。  そして加藤の乳輪責めで左右の乳輪の方も微熱をもって盛り上がってき た。 「ぁぁ..ぁっ」 「さて、いつまでもふざけてる場合じゃないわね。ほら、早く脱ぎなさい」 「あっ..す、すいません」(私ったら何感じちゃってるのよ..乳首に 触れてないのに、こんなに感じるなんて..でも、まだ元に戻らない.. どうしてまだこんなに尖ってるのぉぉ)  いつまでもビンビンな乳首を晒したくない美耶花は興奮を抑えようとす るが、それが逆効果となって乳首の硬さも円柱の長さも増してしまったよ うだ。 (とりあえず、片手で隠してもいいよね。いつまでもこんなはしたない乳 首見せたくないし..)  美耶花が片手で胸を隠そうとしても、あの加藤が何も言わずにじっと見 てるだけだった。 (隠しても良いってことよね?そうよね、隠しながらでも下は脱げるし..)  けれど、それは加藤の思う壺であり、美耶花の手のひらが乳首の先端に 触れると全身に電撃のような刺激が駆け巡った。 「はぅんんっ!あぁっ..ぁぁ」ビクンッ!ビクッ!  未だに円柱を保っている乳首は敏感になっていて、少し触れただけで強 烈な快感が襲ってきた。 「そ、そんな..ぁぁっ」  どうしても隠したいと思う美耶花にとっては、これは相当な辱めであろ う。勃起した乳首が感じやすいと覚悟はしていたが、こんなに感じるとは 思わなかった。  直に触れていない今でさえも、触れるそよ風さえ、羽毛で撫でるような 感触となった。  しかも、一番の問題は下半身の方で、穿いているパンティがじわっと濡 れていくのが分かった。 「!!!!」(嘘っ、あそこが濡れてきてる?こんなこと今まで一度もな かったのに..これ以上濡れたらシミがついた下着が晒されるっ!?)  今ならまだ誤魔化せるシミだが、これ以上感じてしまったら、多くのス タッフの前ではしたない愛液にまみれたパンティを晒すことになる。  仕方なく胸を隠すことを諦めた美耶花を見て、少しニヤけた加藤が非情 の追い討ちをかけてきた。 「う〜ん、やっぱ人気女優が勃起した乳首を出しっぱなしにするのは問題 あるわね。ディレクターさんには悪いけどニップレスをしましょ!」 「ひぃっ!!」(だめだめだめぇ〜、今そんなのを乳首に付けられたら..)  どうやら、美耶花はニップレスを避けるために、自らおっぱいを差し出 す決断をしなければいけなくなったのであった。